不断様
第1話 最初の戦い
- エドス
- 「眠れんのか?」
- ハヤト
- 「ええ・・・」
- エドス
- 「ひょっとしてお前さん さっきの戦いのことを考えてないか?」
- ハヤト
- 「!?」
- エドス
- 「奴らに怪我をさせちまったことを悔やんでるんだろう?」
- ハヤト
- 「・・・俺、甘いんですかね?」
- エドス
- 「そんなことはない そういう気持ちを持ち続けるってのは大切だとワシは思う
ただな・・・ 気持ちに負けちまったらいかんぞ」 - ハヤト
- 「気持ちに、負ける?」
- エドス
- 「罪悪感に押しつぶされて、殺されちまうのは本末転倒だからな
すまないという気持ちを忘れず、勝負に妥協はしないってことだ」 - ハヤト
- 「・・・難しいな」
- エドス
- 「お前さんならできる ワシはそう信じとるよ」
- まいったよな 俺が思ってたことを、見抜かれてたなんてね
第2話 その名を知る者
- エドス
- 「しかしまあ、これだけ短い間に同居人が2人も増えるとはなあ」
- ハヤト
- 「・・・すみません」
- エドス
- 「ん? お前さんが謝る必要はないだろうに
むしろワシは楽しいぞ 働きがいも出てくるってもんだ」 - ハヤト
- 「はあ・・・」
- エドスって身体だけじゃなくて気持ちも大きいんだな・・・
第3話 金の派閥
- エドス
- 「ところで、貴族の料理の味はどうだった?」
- ハヤト
- 「うーん よくわかんないけど、豪華ではあったかなあ」
- エドス
- 「むう・・・ ワシも食いたかった」
- ハヤト
- 「へ?」
- エドス
- 「そういう楽しそうな話には、これからはワシも誘ってくれよ」
- ハヤト
- 「う、うん・・・」
- エドスも誘ってやればよかったかな?
第4話 さまよう拳
- エドス
- 「よう、アニキ!」
- ハヤト
- 「や、やめてくれよ」
- エドス
- 「ハハハ、照れるなよ ジンガはお前さんから真剣に学ぼうと思ってるんだぞ」
- ハヤト
- 「俺に学んだって、何の役にも立たないよ」
- エドス
- 「ワシはそうは思わんぞ
価値観の違う人間の側にいると、それだけで自分の考え方に影響を受けるもんさ
現にお前さんがやって来て、ワシも他の連中もずいぶんと影響されとるしな」 - ハヤト
- 「そんなものかなあ」
- エドス
- 「特別なことをしなくても、そこにいるだけで人は人を変えられる
だからこそ、ワシらはこうやって一緒に生活しとるのかもしれんな」 - 買いかぶりだすぎだって思うけど・・・
第5話 追憶の荒野
- エドス
- 「クラレット 変わってきたな」
- ハヤト
- 「え?」
- エドス
- 「角が取れたというか、無理をしなくなったというか・・・
うまく言えんが、いいことだとは思うぞ」 - ハヤト
- 「そっか・・・」
- エドス
- 「お前さんのおかげかな」
- エドス、心配してくれたんだ・・・
第6話 静かなる凶鬼
- ハヤト
- 「勘違いかもしれないけど、エドスはバノッサについて、他のみんなより詳しいよな」
- エドス
- 「まあ・・・あいつとは随分と長くつきあってきたからな」
- ハヤト
- 「え?」
- エドス
- 「ワシは元々、北スラムの出身なのさ
バノッサとはガキの頃からのつきあいだ」 - ハヤト
- 「そうだったんだ」
- エドス
- 「もっとも、あいつが家を飛び出すまでの話さ
次に出会ったときには、アイツはゴロツキを集めてオプテュスを作っとった・・・
今のアイツはワシの知っていたバノッサとは違う
ははは、月日ってのは本当に人間を変えちまうもんなんだなぁ」 - ハヤト
- 「エドス・・・」
- エドスとバノッサにはそんなつながりがあったのか・・・
第7話 戦乱の紡ぎ手
- エドス
- 「ずっと気になっとたんだがな どうしてレイドは騎士を辞めたんだろう?」
- ハヤト
- 「それは、ラムダが騎士を辞めさせられたからじゃ・・・」
- エドス
- 「なら、どうしてレイドはここにおるんだ?
そこまでラムダのことを尊敬していたなら、彼の後を追うのが自然じゃないか?」 - ハヤト
- 「・・・!!」
- エドス
- 「あの二人には、ワシらの知らない事情があるような気がする
それがどんなものなのかは、わからんがな」 - 言われてみれば、確かに不自然だ・・・
第8話 異界の迷子
- エドス
- 「ジンガだがな、正式にワシらの仕事場で働くことになったよ」
- ハヤト
- 「決まったんだ?」
- エドス
- 「ああ、文句なしさ
でっかい石でも平気で運んじまうからな 大助かりだよ」 - これでジンガのことは一安心だな
第9話 メスクルの眠り
- エドス
- 「いくら強い力を持った召喚師でも、病気には勝てんのだよなぁ
今回のことで、ワシは思ったよ
どれだけ力を持とうと人間は人間でしかないってことをな」 - ハヤト
- 「エドス・・・」
- エドス
- 「そのことを忘れていると、いつか手痛い目にあうかもしれんな」
- 人間は人間でしかないか・・・
第10話 迷走列車
- エドス
- 「なるほどな レイドはそれを気にしていたのか
レイドを思ってしたことが、あいつを逆に苦しめてしまったんだな」 - ハヤト
- 「できればこれ以上、俺はあの二人には戦ってほしくないよ」
- エドス
- 「ああ、そうだな ワシもそう思うよ
親しい者同士が争うのは、とても悲しいことだからな・・・」 - なんとか、二人を止められないだろうか?
第11話 炎情の剣
- エドス
- 「まさかバノッサが、あんな所に現れるとは思わんかったよ」
- ハヤト
- 「うん」
- エドス
- 「乱暴な奴だったがな、まさかここまでのことをするとは・・・
すまんな ハヤト」 - ハヤト
- 「エドスが謝ることじゃないって!」
- エドス
- 「ああ、ワシが謝っても意味がないさ
バノッサ・・・ 一体なにがお前さんをそこまで・・・?」 - ハヤト
- 「エドス・・・」
- バノッサになにが起きたんだろう・・・
第12話 蒼の派閥
- エドス
- 「あんな連中と組むほどバノッサが力を欲しがっていたなんて」
- ハヤト
- 「エドス・・・」
- エドス
- 「あいつは力に目がくらんで忘れとるんだ
強すぎる力は、自分の身を滅ぼしかねないという恐ろしさを!」 - ハヤト
- 「わかる気がするよ」
- エドス
- 「止めなくちゃならん
ワシはもうこれ以上、バノッサに過ちを犯させたくない・・・」 - バノッサを止めよう! エドスのためにも
第14話 エルゴの呼び声
- エドス
- 「バノッサのやってることは、この世界まで危険にしてるんだな」
- ハヤト
- 「うん・・・ だけど、あいつはそれを知っててやってるんじゃないんだ
バノッサのせいだとは思ってないよ」 - エドス
- 「そうか・・・」
- ハヤト
- 「止めてやらなくちゃな 一日も早く、俺たちで」
- エドス
- 「ああ、そうだな」
- バノッサを止めることも考えないとな
第17話 守るべきもの
- エドス
- 「お前さんもギブソンもワシらのことを考えてくれていたのに
結局、ワシらが台無しにしてしまったなあ」 - ハヤト
- 「そんなことないさ
あの時、俺はわからなくなりかけていたんだ 自分が、本当にここにいていいのか、って
だから・・・ エドスたちが来てくれて、俺はうれしかった
ここにいてもいいんだって、教えてもらったような気がしたんだ」 - エドス
- 「迷う必要なんてないさ
お前さんがここにいたいのなら、いつまでもいてくれればいい
それにな・・・ ワシはお前さんにここにいてほしいんだ
そのためなら、どんな苦労も気にならんさ」 - ハヤト
- 「エドス・・・」
- 俺はここにいてもいいんだ・・・
エンディング
- エドス
- 「誰がなんと言おうとお前さんの居場所はここさ これからもよろしくな」
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