第0話 プロローグ
私は召喚術って魔法でこの世界に呼び出されたみたい こういうのは物語の世界の話だと思っていたんだけど・・・
だけど、現実は現実 これからどうすればいいのかを考えながら、私はリィンバウムでの最初の朝を迎えた・・・
第1話 最初の戦い
こうしてわたしは【フラット】の方たちと一緒に暮らすことになりました
つかれたわたしを一日の最後に待っていたのは、月明かりの下のおだやかなひととき・・・
眠れずにいたわたしは、屋根の上に腰掛けて考え事をしていたんです・・・
第2話 その名を知る者
荒野で出会ったソル/キール/カシスさんの言葉を信じるのなら・・・わたしは間違って、こちらの世界へ呼ばれたことになる・・・
事故・・・正直、心の整理がつかない今はどうすればいいかもわからない
ただ、いきさつの理解はできたから・・・悩んでいるよりも、一刻も早く帰る方法をさがそうと思う・・・
第3話 金の派閥
大騒ぎのうちに終わったお花見の一日・・・
ごちそうはおいしかったのだけれど、リプレさんにご飯をヌキにされるとは思いませんでした
正直、おなかが鳴ります おなかがすくと、眠れなくなるもので・・・わたしは月を眺めにそとに出ることにしました・・・
第4話 さまよう拳
純粋に強さを求めるジンガさん そのまっすぐな瞳がわたしには、とてもまぶしい
迷いも不安もなく夢に向かって走っていけるということ
わたしも、そうやって生きられたなら・・・
第5話 追憶の荒野
夕暮れの荒野で交わした約束 今はそれを信じたいって思う
秘密をもっているということを自ら認めてくれたソル/キール/カシスさん それだけで、今は充分だから
第6話 静かなる凶鬼
カノンさんとバノッサさん この世界に居場所がないという彼らには力ずくで居場所を作る必要があったのかもしれない
だけど、それは本当に必要だったことなんでしょうか?その答えは、まだわかりません
自分の居場所を見つめることすらまだできていないわたしには
第7話 戦乱の紡ぎ手
わたしは・・・わたしの力があればみんなを救えるかもって思い上がっていた・・・
わたしの力なんて、実際には役にたたないもの・・・囚らわれた人々も、助けられないほどの・・・
ラムダさんの言葉・・・囚われた人々の沈んだ表情がわたしに重くのしかかる・・・
第8話 異界の迷子
わたしがこうすること・・・ふたりは最初からわかっていたのかもしれない・・・
リプレさんは黙って温かいミルクを出してくれた・・・ガゼルさんは文句も言わなかった・・・
捨てられることの悲しみ
ふたりとも、痛いほどわかってるはずだから・・・だからこそ、あんなにも優しくなれるんだろう
第9話 メスクルの眠り
わたしたちは、なんとか子供たちを死の眠りから解放した みんながひとつに力を合わせたから、そして多くの人が助けてくれたからできたこと
薬草を取りに連れていってくれたアカネさんや、薬を作ってくれたシオンさん
そして、わたしたちを見逃してくれたイリアスさんも・・・彼らが見せてくれた優しさを忘れないようにしたいと思う
第10話 迷走列車
理想のために犠牲をいとわないラムダさん、犠牲を作らないという理想を望むレイドさん 二人の元騎士の信じるものはどちらも正しいのでしょう
けれど、ラムダさんの信念を受け入れることはできない
自らが生み出す犠牲を知り、その重みを背負うだけの覚悟はわたしにはないだろうから・・・
第11話 炎情の剣
わたしたちとアキュートの戦いは終わった
傷つけあった二人の騎士は新たなきずなで結ばれた それはきっと、彼らが理想を導くための力になると思う
けど、バノッサさんはわたしたちをあざ笑っていた・・・
斬りつけるような言葉と共に彼が見せた召喚術らしき力 なんで、バノッサさんがあんな力を使えたのか・・・
第12話 蒼の派閥
【蒼の派閥】の召喚師たち 彼らが捜し求めていた宝玉は黒装束と結託したバノッサさんの手の中にあった
悪魔を召喚して操る力をもつという【魅魔の宝玉】
その強大な力の片鱗を見せつけられてわたしたちは言いようのない不安に駆られていた・・・
第14話 エルゴの呼び声
次にわたしたちが立っていたのは南スラムの路地だった
夢からさめたように立ちつくすわたしの手には、今、エルゴの光がある・・・
正直言って、わたしに誓約者の資格があるとは思えない
けれど、わたしが救える何かがあるのなら・・・エルゴたちの言葉に賭けてみてもいいのかもしれない・・・
第17話 守るべきもの
人は、さまざまな思いを胸に秘めて生きている 大切なものだから、譲れないものだから、ぶつかってしまうこともある
けれど、それでも守りたいと思うものがあるはず・・・
もう、迷ったりしない
わたしは、みんなを守るため 誇りをもってこの力を使おう 運命に立ち向かいます・・・信じてくれる仲間たちと・・・