悲しい嘘

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~中央大通り~
トリス
「(あら、あそこを走ってるのはユエルじゃない)」
ユエル
「ハァ、ハァ・・・」
トリス
「(また、おつかいでも頼まれたのかな?)」
(選択)どうする? 声をかける
トリス
「おーい、ユエルぅ!おつかい?」
ユエル
「・・・!」
トリス
「(あら、気がつかないで行っちゃった・・・)
変よね?あの子の耳なら聞こえないはずがないのに
(それに、あんなに息をきらして走ってるなんて・・・)
ちょっと普通じゃないわね?」
悲しい嘘
~White Liar~
~中央大通り~
モーリン
「トリス!あんた、ユエルを見なかったかい!?」
トリス
「なにをあわててるのよ モーリン それに、ミニスまで?」
ミニス
「見たのっ!?見なかったのっ!?」
トリス
「見たもなにも・・・今さっき、あっちへ走ってったけど?
もしかして・・・また、あの子!?」
モーリン
「そうじゃないよ 別に、あの子が悪さしたんじゃない じつは、さっき・・・」
トリス
「ユエルを召喚した人が来てるですって!?」
ミニス
「うん・・・だけど、なんだか様子がおかしかったの」
モーリン
「そいつの顔を見るなりあの子、悲鳴をあげて逃げ出したんだよ
あれは、どう見たって普通じゃないよ?」
ミニス
「それに、その召喚師の仲間たち・・・
あれは、きっと暗殺者だよっ!?あたし、前に見たことあるものっ!!」
トリス
「暗殺者!?」
~裏路地~
カラウス
「ずいぶんと・・・手間をかけさせてくれたものだなあ?
聖王都では見失ったが今度はそうはいかんぞ」
ユエル
「こ・・・っ こないでぇ・・・っ!」
カラウス
「なにを言うのだ!私は、お前の主人ではないか?」
ユエル
「アンタみたいな・・・ウソつきなんか・・・ ユエルっ!大キライだもんッ!!」
カラウス
「ふははははっ 道具でしかないお前に好かれたいなどとは思わんよ?
ただな、道具としての役目を放棄されては困るのだ・・・
ギルドの幹部の方々もお怒りでな・・・このままでは、私まで殺されてしまうんだ
さあ、戻って仕事を続けるぞ? お前が殺す標的たちがお待ちかねだッ!?」
ユエル
「イヤだよぉ・・・っ ユエルっ、もう誰も殺したくなんかっ ないよォォ~っ!!」
トリス
「ユエルっ!?」
ユエル
「トリスっ!?」
カラウス
「はぁ?」
モーリン
「暗殺っていうのはどういうことだい?
殺したくないって あんた・・・
いったい、その子になにをさせてきたって言うんだいッ!?」
カラウス
「ふはははは・・・っ こいつはなァ、私の大切な道具さ?
私の雇い主は暗殺者の組織でね
普通の暗殺者には難しい標的を、そいつを使って殺すのが仕事なのだよ?」
トリス
「!?」
カラウス
「ふふふふ・・・っ 高い金を払ってまで召喚術を学んだだけの甲斐があったものさ
そいつは、一度もしくじったことがない 両手の指より多い数の殺しを成功させた」
ユエル
「それは・・・オマエが、ユエルをだましたからじゃないかッ!?
悪い人だから・・・やっつけてくれってウソついて・・・
なんにも知らないユエルを、利用したくせにっ!!」
トリス
「(それで、ユエルはこの世界の常識をまったく教えられてなかったのね・・・
暗殺の道具として都合がいいからって理由だけで!?)」
ミニス
「ひどいっ!! アナタっ、それでも召喚師なのっ!?」
カラウス
「黙れっ!私が、私の召喚獣をどう使おうと、自由だろうが!?」
トリス
「あんたみたいな外道召喚師なんかにユエルを連れてはいかせないわ・・・
覚悟なさいっ!!」
カラウス
「ふん、どのみち知られた以上はお前たちも始末するつもりだよ?」
モーリン
「ミニスの言ってたとおりだったわけかい こいつら・・・」
ミニス
「気をつけてっ!?普通の相手じゃないからっ!」
トリス
「これじゃ・・・ユエルに近づけないわ」
ユエル
「ウウウゥゥ・・・ッ!」
カラウス
「あくまで、主人である私に逆らうつもりか?
ふはははは・・・っ ああ、いいだろう?
ならば、お前につけたその首輪に物をいわすまでだッ!?」
ユエル
「キャゥゥゥゥゥッ!?」
トリス
「ユエルっ!?」
ユエル
「くる・・・、し・・・・あ・・・ガ・・・・ッ ぐ、グぅぅゥゥッ!!」
カラウス
「さあ、思い知るのだ?お前にかけられた誓約の重みを・・・
どうあがいてもお前は、私に逆らえはしないのだ!!」
ユエル
「が・・・ガァッ!?うグルルルぅぅッ!!」
おばちゃん
「ユエルっ!?」
トリス
「(下町の人たち!?)」
おばちゃん
「な、なんだい・・・!?こいつらは・・・・っ」
カラウス
「ふん、ちょうどいい?あいつらで、試させてもらおうか・・・」
ミニス
「来ちゃダメっ!?逃げてえぇ~っ!!」
カラウス
「そいつらを殺せぇ!?」
ユエル
「ウオォォォォッ!!」
おばちゃん
「うく・・・っ! ユエ・・・ル・・・っ」
ユエル
「グルルルル・・・ッ アオォォォォォッ!!」
パッフェル
「そこまでですっ!?」
ユエル
「ガァ・・・ッ!」
トリス
「パッフェルさんっ!?」
パッフェル
「どこかで見たような面々が歩いてるなって思ってたんですけど
やっぱり、組織の関係者でしたかっ!!」
(スパパパパ)
カラウス
「のわぁぁっ!?」
ユエル
「あ・・・っ」
カラウス
「しまった、術が!?」
ユエル
「血だ・・・? ユエルの爪も・・・牙も・・・血だらけ・・・
また、なの・・・? ユエルっ、また!?」
ミニス
「アナタのせいじゃないのよっ!!ユエルっ!?」
ユエル
「イヤあぁぁぁっ!!」
トリス
「ユエルっ!?」
ユエル
「トリス・・・っ
お願いだよ・・・っ?ねえ、ユエルを・・・ ユエルを、殺して!!」
トリス
「!!」
ユエル
「アイツが首輪を使ったら、ユエルまた、おかしくなっちゃうから
おばちゃんたちにケガさせただけじゃなくて・・・
トリスたち 殺しちゃうかもしれないから・・・っ
だから、そうなる前にユエルを殺してっ!? ・・・ァァァァッ!?」
トリス
「ユエルっ!?」
カラウス
「だから、逃げても無駄だと言ったろう? さあ、今度はそいつを殺すんだ!」
ユエル
「コロ、シテ・・・ッ? ハヤ、ク・・・ッ!」
トリス
「ユエル・・・ それって、ホントにあなたの望んでることなのっ!?」
ユエル
「!?」
トリス
「死んでもいいの?本当に、殺されたっていいの・・・?
ウソつきっ!? 助けてほしいって言えばいいじゃない?ユエル・・・
そんな、悲しい嘘はつかなくたって・・・いいんだってば!?」
ユエル
「ユエ、ル・・・ゥゥ シニタク・・・ッ ナイ、ヨォ・・・ッ
タスケ、テ・・・・ッ? 助けてえぇ~っ!!トリス」
トリス
「助けてあげる・・・
あたしが、絶対にユエルのこと・・・絶対に助けてあげるからねっ!?」
(戦闘)
~裏路地~
カラウス
「ひ、ヒィィィィッ!?」
モーリン
「逃がしゃしないよっ!」
ミニス
「モーリン、それよりもユエルの怪我を治してあげてっ!?」
パッフェル
「あの男は、私に任せてくださいませ!」
ユエル
「トリス・・・」
トリス
「ん?」
ユエル
「トリスは・・・ウソつきじゃ・・・なかったね?
ちゃんと・・・ユエルのこと・・・助けてくれたもん・・・」
(パァァァァ)
モーリン
「立てるかい?」
ユエル
「うん・・・だいじょうぶ」
ミニス
「よかったぁ・・・ユエルが、元に戻ってくれてぇ・・・」
ユエル
「ミニス・・・ありがとう・・・」
おばちゃん
「・・・・・・」
おっちゃん
「・・・・・・」
ユエル
「おば・・・」
おばちゃん
「よらないどくれっ!!」
トリス
「!!」
おばちゃん
「ばっ、化け物ぉっ!?」
ユエル
「あ・・・」
モーリン
「ちょっとっ!?」
ユエル
「いいのっ、モーリン! 仕方ないよ?だって、ユエルが悪いんだもんね・・・
ケガさせたのは・・・ユエルだもん・・・」
ミニス
「ユエル・・・」
ユエル
「いままで、ありがとね みんな・・・
それと・・・ ごめんねえぇ・・・っ」
トリス
「おいで、ユエル?
今日からはあたしたちがずっと一緒にいてあげるから だから、ね?」
ユエル
「う・・・ん・・・っ」

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