先生の休日・蒼氷の谷

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子音様/藍空れぃん。様

共通パート

アティ
「なんか、こうしてみんなと歩いているだけで、わくわくして来ますね」
ウィル
「見ててわかるくらいはしゃいでるもんね」
アティ
「考えてみたら…みんなで集まるのはいつも、戦いの時ぐらいで…
こうやって、普通に集まったことなんか無いですよね?」
ヤード
「そういえばそうですね」
スカーレル
「いい機会じゃない
今までのぶんまで親睦を深めちゃうってことで…」
アティ
「そうですね
それじゃ、私も」
誰と話そうかな…
  • キュウマさんたちと
    ウィル
    「ふう…っ」
    キュウマ
    「ここの坂を越えたら少しは楽になりますから、がんばって」
    ウィル
    「う、うん
    ありがとう」
    アティ
    「しかし、シノビのキュウマさんだけならともかく…」
    ミスミ
    「ん?」
    アティ
    「スバルくんもミスミさまも本当、山道に慣れてるって感じですね」
    ミスミ
    「あっはははは
    わらわたち、鬼人族は山の民じゃからな」
    キュウマ
    「シルターンの妖怪はほとんどが、人里から離れた場所で暮らしているのですよ
    野は人の領分
    山は妖怪の領分
    そうして住み分けることで、互いに不干渉を守っているのです」
    ウィル
    「でも、僕が読んだ本は妖怪は人を襲いに来るって、書かれていたんだけど…」
    ミスミ
    「人間の中にも、悪さをする者はおるであろ
    それと同じじゃ
    妖怪全てが、人を襲うわけではないぞ」
    ウィル
    「そっか…」
    アティ
    「こうして話してみると人間も妖怪も、あまり変わりがないって実感できますもんね」
    キュウマ
    「ええ、本当にそうです
    貴方がたと出会って自分も、かなり偏見があったと、気づかされましたからね」
  • ファルゼンたちと
    ファルゼン
    「……」
    ウィル
    「あのさ…」
    ファルゼン
    「?」
    ウィル
    「山に登る時くらい鎧、外せば?」
    ファルゼン
    「……」
    アティ
    「たしかに、重そうですよね…」
    フレイズ
    「ファルゼンさまにとって、あの鎧は身体の一部ですから
    貴方が自分の手足を重たく感じないのと同じですよ」
    ウィル
    「なら、いいけど」
    アティ
    「本当にそうなんですか?」
    ファルゼン(ファリエル)
    「ええ、重さはほとんど感じませんよ
    ただ…」
    アティ
    「ただ?」
    ファルゼン(ファリエル)
    「魔力で動かしているわけですから、疲れないわけじゃないんですけどね…」
    アティ
    「え!?」
    ファルゼン(ファリエル)
    「ああ、大丈夫ですよ
    これから向かう場所は何度か、一人で行ったこともありますし」
    アティ
    「そっか…」
  • 子供たちと
    パナシェ
    「こうやってみんなでお出かけするなんて、初めてだよね」
    スバル
    「うん、そうだよな」
    ウィル
    「そうなの?」
    マルルゥ
    「大人の人は、あまり違う集落の相手とは話さないのですよ
    今みたいになったのは先生さんたちが来てからなのですよ」
    アティ
    「そうなんだ…」
    マルルゥ
    「今日のお出かけでみなさんが、もっと仲良くなれたらいいですよねえ?」
    アティ
    「うん、そうだね」
アティ
「あ…」
ウィル
「これ、雪だよ…」
アティ
「でも、空はこんなにも晴れあがってるのにどうして?」
ヤード
「雪だけじゃありません
ほら、耳を澄ませて」
-リンリンリン…-
ウィル
「……」
スカーレル
「なんて、きれいな音色なの…」
アティ
「ずっと、上の方から風に乗って聞こえてくる…」
キュウマ
「全て、目的地につけばわかりますよ」
ミスミ
「ふふふ…きっと、驚くぞ」
≪蒼氷の滝≫
ウィル
「滝…」
ミスミ
「「蒼氷の滝」じゃ
山のてっぺんに積もった万年雪が溶けて、流れてきておるのじゃぞ」
アティ
「すごい…
水の色が、真っ青です」
ヤード
「低温のせいですね
水というものは低温になるほどに透明度が高くなっていきますから」
ウィル
「殺菌されてるのと同じってことだね」
ヤード
「ええ、そう言っても間違いないですね」
キュウマ
「万年雪といってもほとんど、氷の塊に近いものです
溶けては凍りつくを繰り返し、長い時間をかけて、この谷間まで下りてくるのですよ」
スカーレル
「旧王国で見られる氷河と、似たようなものってワケね…」
ミスミ
「なかなか、美しい眺めであろ?」
アティ
「ええっ…とっても…」
ウィル
「すごいな…」
フレイズ
「すごいのは、滝だけではありませんよ」
ファルゼン
「アレヲ、ミロ…」
パナシェ
「うわあ‥‥っ」
マルルゥ
「こ、氷の木がたくさん生えてるですよぉ!?」
ファルゼン
「ソウヒョウジュ、ダ」
フレイズ
「マナを冷気として放出する特性をもった珍しい植物ですよ
その際に生じる現象によって、周囲の熱を奪うんです」
-リンリンリン…-
アティ
「この音って…」
ファルゼン
「カゼニ、アノキガザワメク、オトダ」
キュウマ
「蒼氷樹が群生していることから、山頂付近は特に、空気が冷えているんです」
アティ
「ああ、それで雪が舞い散ったりもするわけですね…」
ミスミ
「このあたりならば、ほどよく、涼しくて過ごしやすかろう
骨休めにはうってつけの場所じゃ」
ヤード
「では、ここを拠点にして、後は自由行動としましょうか?」
フレイズ
「では、私は上空を散歩していますので…なにかあったら、空に向かって、声をあげてください」
アティ
「ええ、フレイズさん
お願いします」
-羽音-
スカーレル
「ね、センセ
これからどうする?」
そうですね…
  • 蒼氷樹を見に行く
    アティ
    「見れば見るほど不思議な樹ですねえ」
    ウィル
    「この樹も、やっぱり召喚されたのかな」
    キュウマ
    「鬼妖界では蒼氷樹と呼ばれてますが、霊界ではたしか…」
    ヤード
    「ええ、サプレスではこの樹はエシャリオと呼ばれているはずです」
    ウィル
    「どっちの世界にもあるものなんだ」
    アティ
    「リィンバウムをとりまく四つの世界はつながってるって聞いたことあるけど
    こういうのを見てるとなんか、実感できます」
    スバル
    「見るだけじゃなくてこの樹には、こういう楽しみ方だってあるぞ
    よいしょっ!」
    -樹が揺れ、実が落ちた音-
    マルルゥ
    「うわわわ…っ」
    アティ
    「これ、もしかしてこの樹の実なの?」
    パナシェ
    「ひやっこくて甘くて、すっごく美味しいんだよ」
    アティ
    「ホント…」
    キュウマ
    「やれやれ、やはり花よりも団子ですか」
    ヤード
    「みたいですね?」
  • 滝を見に行く
    アティ
    「私の田舎にも滝はあったけどここまで見事なのは初めてですよ」
    ウィル
    「この落差だと底もかなり深いみたいだね」
    ミスミ
    「これ!
    気をつけるのじゃぞ」
    ウィル
    「え!?」
    ファルゼン
    「アシモトヲ、ミロ」
    アティ
    「(濡れた石が…凍ってる…)」
    スカーレル
    「見とれすぎるとドボンってワケね
    こわい、こわい…」
    ミスミ
    「それを知っているから動物たちも、ここにはよりつかぬ
    この滝の美しさが守られているのにはそうした理由もあるということじゃな」
    ウィル
    「自然の厳しさ、か」
    スカーレル
    「手が届かないからこそ美しく輝いて見える
    人間のいないこの島だからこそ、こういう自然本来のすごみがあるのかもね?」
    アティ
    「でも…それでも、やっぱり見とれちゃいます
    この光景は…」
    ファルゼン
    「ソウダナ…」

個別パート

ウィル

ウィル
「どうかしたの?
さっきから、一人でぼんやりして」
アティ
「うん、ちょっと考えていたの
どう過ごそうかって最初は迷ったりもしたけど…
みんなのおかげですごく楽しい休日になったなあ、って」
ウィル
「よかったじゃない
楽しめたのならさ
僕たちだけで行動していたら、こうはいかなかったろうしね」
アティ
「ふふっ…ずいぶんと謙虚ですね
ウィルくんにしては?」
ウィル
「別に…事実は事実だからね
認めないほうがずっとカッコ悪いでしょう」
アティ
「そうだね…」
ウィル
「今までの僕は、他人を認めることに抵抗感をもっていたと思う
他人を認めることで自分の立ち位置が揺れることが、不安で仕方なかったから
でも、貴方たちを見ていたら、なんだかそれがバカバカしくなってきてさ…
頭から否定するだけじゃなくて、認められるところは認めることにしたんだよ」
アティ
「そっか…」
ウィル
「それでも、やっぱり貴方のやってることは無茶苦茶だとは思うけれどね」
アティ
「う…だったら、君に認めてもらえるように私も、もっとがんばらないとダメだよね?」
ウィル
「いや、だから…貴方の場合は、それが逆効果になって…」
アティ
「よーし、なんだか思いっきり、元気が出てきちゃったぞ♪」
ウィル
「聞こえてないし…」
スカーレル
「センセ、そろそろ引き上げるわよぉ?」
アティ
「あ、はーい!」
ジャキーニ戦前αへ

スカーレル(レックスVer.)

スカーレル
「ふぅ…」
レックス
「珍しいね。スカーレルがため息つくなんて」
スカーレル
「……どーゆうイミ?」
レックス
「あ、いや、その…ゴメンナサイ…」
スカーレル
「ま、たしかにアタシらしくないことなんだけどね。
ここの景色を見て、故郷のことを思い出しちゃうなんてさ…」
レックス
「故郷を…」
スカーレル
「アタシとヤードもね、センセと同じで山の近くの村に住んでたのよ。
村境から一歩出たら、もう、そこは山の中。山!山!山!ってカンジだったから」
レックス
「あははは…」
スカーレル
「子供たちはみんな山の中で遊ぶのが当たり前だったわ」
レックス
「へえ、いいなあ。
俺の村はふもとだったから、山より川辺で遊ぶことが多かったんだよ」
スカーレル
「こっちからすれば逆にうらやましいわ。泳げたんでしょ?」
レックス
「うん、まあね。
でも、見てみたいな。スカーレルたちが遊んでいた、その村」
スカーレル
「……無理よ」
レックス
「え?」
スカーレル
「だって、吹っ飛んで消えちゃったもの、ずっと、昔に…」
レックス
「!?」
スカーレル
「なーんて、冗談に決まってるでしょ♪
ホントは、ただ、アタシの出生の秘密を教えたくないだけだったりして?」
レックス
「ス、スカーレルっ!あのなぁ!」
スカーレル
「あははははっ!マジで怒っちゃいやーん♪」
ヤード
「さあ、そろそろ引き上げましょうか?」
レックス
「あ、はーい!」
ジャキーニ戦前αへ

スカーレル(アティVer.)

スカーレル
「ふぅ…」
アティ
「珍しいですね
スカーレルがため息つくなんて」
スカーレル
「…どーゆうイミ?」
アティ
「あ、いえ…ホントに珍しいですし」
スカーレル
「ま、たしかにアタシらしくないことなんだけどね
ここの景色を見て故郷のことを思い出しちゃうなんてさ…」
アティ
「故郷を…」
スカーレル
「あたしとヤードもね
センセと同じで山の近くの村に住んでたのよ
村境から一歩出たらもう、そこは山の中
山!山!山!ってカンジだったから」
アティ
「あははは…」
スカーレル
「子供たちはみんな山の中で遊ぶのが当たり前だったわ」
アティ
「そうなんですか
私の村はふもとだったから、山より川辺で遊ぶことが多かったんですよ」
スカーレル
「こっちからすれば逆にうらやましいわ
泳げたんでしょ?」
アティ
「ええ、そうですけど
でも、見てみたいな
スカーレルたちが遊んでいた、その村」
スカーレル
「…無理よ」
アティ
「え?」
スカーレル
「だって、吹っ飛んで消えちゃったもの
ずっと、昔に…」
アティ
「!?」
スカーレル
「なーんて、冗談に決まってるでしょ♪
ホントは、ただアタシの出生の秘密を教えたくないだけだったりして?」
アティ
「スカーレルっ!
そういう冗談はダメですよ!」
スカーレル
「あははははっ
マジで怒っちゃいやーん♪」
ヤード
「さあ、そろそろ引き上げましょうか?」
アティ
「あ、はーい!」
ジャキーニ戦前αへ

ヤード

アティ
「どうしたんですか?
なんか、暗い顔をしてますけど…」
ヤード
「あ、いえ…こうやって景色を眺めていたらちょっと、昔のことを思い出してしまいましてね」
アティ
「昔のこと、ですか?」
ヤード
「ええ、そうです
無色の派閥にいた頃のことですよ
幼い頃に、召喚師の素質を見いだされた私は、聖王国の辺境にある施設に送られて
派閥の有能な構成員となるために、訓練を受けてきました
派閥の中で育てられた私には、外の世界はくだらぬ虚像でしかありませんでした
全てはまやかしであり価値のないものである
それを破壊し、再構築しなくてはならない
そんな教えを、ずっと信じていたんですよ」
アティ
「そんな…」
ヤード
「ですが、今はもうそうは思ってませんよ
派閥を離れ、この身で世界に触れてみてわかったんです」
アティ
「ヤードさん…」
ヤード
「この景色を、私は美しいと思えます
価値があると、心から思えます
この気持ちは、けしてまやかしなんかじゃないと思うんです」
アティ
「ええ、そうですよ
世界の価値なんてくくって判断できるものじゃありません
ヤードさんがそう感じるのならそれが貴方にとっての世界の価値なんです」
ヤード
「貴方なら、きっとそう言ってくれると思っていましたよ
ありがとう…」
スカーレル
「センセ、そろそろ引き上げるわよぉ?」
アティ
「あ、はーい!」
ジャキーニ戦前αへ

キュウマ

アティ
「遊ぶことにかけては私も、かなりダメなほうですけど…
キュウマさんもそういう所ありません?」
キュウマ
「否定はしませんよ
幼い頃から、自分は修行ばかりでしたからそういう意味では貴方と同じです
無為に時間を過ごすことが、どうしても耐えられないのです」
アティ
「でも、修行ばかりじゃ疲れちゃいませんか?」
キュウマ
「心配は無用です
そうした疲れをいやす方法も、忍法の中にはありますから
いざとなった時に動けないようではシノビ失格ですからね」
アティ
「なにから、なにまで本当に訓練なんですね」
キュウマ
「それが日常なのです」
アティ
「でも、前にスバルくんは心配してましたよ
キュウマさんは本当に休んでるのかなって」
キュウマ
「スバルさまが…」
アティ
「裏方に徹するのがシノビの道なのかもしれませんけど
今日みたいな機会をたまには作ってあの子を安心させてくださいね」
キュウマ
「そうですね…ご忠告、心にとめておくことにします」
スカーレル
「センセ、そろそろ引き上げるわよぉ?」
アティ
「あ、はーい!」
ジャキーニ戦前αへ

ミスミ

ミスミ
「どうじゃ?
すこしは、骨休めになったか?」
アティ
「はい、とっても」
ミスミ
「それはなによりじゃ」
アティ
「だけど、ミスミさま
よくこんな場所を知ってましたよね」
ミスミ
「教えてもろうたのじゃ
良人からな」
アティ
「…ということはもしかして、逢い引きの場所だったとか?」
ミスミ
「あっはははは!
残念ながら、外れじゃ
わらわたちは、ここを稽古場にしておったのじゃからな」
アティ
「け、稽古場???」
ミスミ
「風の術も、雷の術も郷近くでは、危なくてまともに鍛錬できん
じゃから、こうした山奥まで出向いて稽古をしておったというわけなのじゃ」
アティ
「さ、さすがは…鬼姫さま…」
ミスミ
「現役復帰すると決めた以上、ここでの稽古も再開したいところなのじゃが…」
アティ
「あ、あの…ミスミさま…?」
ミスミ
「どうじゃ?
そなたが良人の代わりにわらわの相手をしてはくれまいか?
凍った足場での斬り合いは、なかなか歯ごたえがあるぞ♪」
アティ
「か、勘弁してくださぁーいっ!」
スカーレル
「センセ、そろそろ引き上げるわよぉ?」
アティ
「あ、はーい!」
ジャキーニ戦前αへ

ファリエル

ファルゼン
「ダレモ…」
ファルゼン(ファリエル)
「いませんね?」
-ファリエルの姿へ-
ファリエル
「…ふうっ」
アティ
「鎧を脱いじゃって平気なの?」
ファリエル
「蒼氷樹のおかげでこのあたりはマナが豊富なんですよ
それに、鎧越しよりこうやって風を感じるほうが素敵ですし
んーっ、涼しくて気持ちいいなあ」
アティ
「うん、いい風です」
ファリエル
「気持ちがくじけそうになった時、私はここに来るんです
過去の戦いの爪痕は島のあちこちに刻まれて、形さえ変えたけれど
今も、昔もここから眺める景色は変わらない
そう思うと、荒れた気持ちが穏やかになっていく気がして」
アティ
「ファリエル…」
ファリエル
「でも、やっぱり一人よりも、みんなで来るほうが素敵です
一人の時は、思い出にひたることしかできなかったけれど
みんなと過ごしたことで、今日は新しい思い出を作ることができたんだもの」
アティ
「ええ、私にとっても今日のことは、きっといい思い出になります」
ファリエル
「もっと、増やせるといいですよね?
こういう思い出をたくさん…」
アティ
「本当…そうですね…」
スカーレル
「センセ、そろそろ引き上げるわよぉ?」
アティ
「あ、はーい!」
ジャキーニ戦前αへ

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