授業会話(アティ&ウィルVer.)

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藍空れぃん。様

第16話 彼が願ったこと

アティ
「今日の授業は…と、いいたいところなんですが実はもう君に教えることはないんですよ
あははは…」
ウィル
「ええっ!?」
アティ
「知識も戦闘訓練も本当なら、入学して学ぶことまで、君は身につけたんです
正直、驚いてるもの
これなら、間違いなく試験は合格できるよ」
ウィル
「でも…っ!?
僕はもっと、貴方から教わりたいんだ!」
アティ
「ありがとう…もちろん、これからも私は君の先生として色々なことを教えていくつもりだよ
だけど、授業として行うのは、今日を最後にしたいって思うの」
ウィル
「最後の授業…」
アティ
「ええ、そうです
今の私が、君に教えてあげられる最後の、そして最大のもの…
戦闘の準備をしてついてきてください」
アティ
「今の君の力の全てを出し切って、それを私にぶつけてください」
ウィル
「な…っ!?」
アティ
「私は防御に徹します
この線から、一歩でも私を下がらせたら君の勝ち…これが、私からの卒業試験の課題です」
ウィル
「できっこないよ…そんなの…
僕が、貴方に勝てるはずなんか…」
アティ
「勝てない相手とでも戦わなくちゃいけないことは、誰にだってあるんですよ!」
ウィル
「!!」
アティ
「だいじょうぶだよ
今の君の力だったらできないことじゃない」
ウィル
「先生…
…っ!」
-剣を抜く音-
ウィル
「いきます!!」
アティ
「かかってきなさい!」
ウィル
「はぁっ、はぁ…っ」
アティ
「どうしたんです?
まさか、これでもうおしまいなんですか?」
ウィル
「うおおぉぉぉぉっ!!」
アティ
「……」
-剣で弾き返す音-
ウィル
「ぐあ…っ!?」
テコ
「ミャミャーッ!!」
-剣で弾き返す音-
テコ
「フミャッ!?」
ウィル
「(ダメだ…なにをやっても全然、先生には通じない…
やっぱり…っ
僕のもってる力なんてこの程度のものでしかないんだ…っ)」
信じなかったら…どんな想いだって…かないっこないから…
ウィル
「!?
です、よね…
あきらめたら、そこでなにもかも終わりになってしまうんだ!!」
テコ
「ミャミャミャー!」
ウィル
「今の僕で勝てないのなら、より強い僕になればいい…
必要なのは…っ
一瞬ごとを、必死に生きようとする気持ちなんだぁーっ!!!!」
テコ
「ミャミャミャミャーッ!!!!」
アティ
「!?」
-召喚!焔竜の息吹-
アティ
「……
(龍の炎…
抜剣しなかったら危なかった…)」
-抜剣解除-
ウィル
「はは、は…っ」
テコ
「ミャミャッ!?」
アティ
「おっとっと!」
-抱きとめる音-
ウィル
「せん、せ…」
アティ
「本当にがんばったね
ウィル…
文句なしで、試験は合格ですよ…」
ウィル
「はは…っ」
アティ
「でも、今の召喚術は君の身体には、まだ負担が大きすぎるわ
けして、むやみに使ったらダメですよ
…いいですね?」
ウィル
「うん…」
「召喚!焔竜の息吹」を覚えた!
アティ
「無理しないで、今はじっとしてなさい
帰りは、私がおぶっていってあげますから」
ウィル
「うん…」

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