自由行動時会話・風雷の郷

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スターライト様

第4話 海から来た暴れん坊

鬼の御殿(機霊ルート)

キュウマ
「ようこそ 護人として、貴方の訪問を歓迎します
そして、こちらにおみえになるお方が 郷をまとめられる姫君 ミスミ様です」
ミスミ
「ミスミじゃ そなた、名前は?」
アティ
「アティです」
ミスミ
「うむ、よい響きじゃな 面構えに似合うておる」
アティ
「ありがとうございます」
キュウマ
「すでにお聞きになっているとおり、我らは貴方がたを受け入れることに決めました
ですが、それは あくまで護人同士の約定がもたらしたもの
島の民の人間に対する不審は根深いもので それを解消していくためにも・・・」
ミスミ
「もうよい、キュウマ」
キュウマ
「ミスミ様・・・」
ミスミ
「どうにも、おぬしは言葉が堅すぎるぞ
仲良くやっていこう その一言だけですむではないか
おぬしも、そう思うであろ?」
アティ
「ええ、仲良くするのは私も大賛成です」
ミスミ
「うむ、ならばそれで充分じゃ
困ったときことがあればいつでも訪ねてこい わらわにできることならば、力を貸すぞ」
アティ
「ありがとうございます ミスミさま」
キュウマ
「では、後ほど 集いの泉で・・・」

第5話 自分の居場所

井戸前広場

アティ
「シルターンにシノビという戦士がいることは知ってはいましたが
こんなところで実物にあえるとは思いもしなかったです」
キュウマ
「そうですね シノビというのは名のとおり、忍ぶ者ですから・・・
たとえ会っていても そう簡単に、正体を悟らせはしませんよ」
アティ
「はぁ・・・ そういうものですか」
(キュウマさんは・・・)
  • すごいですね
    アティ
    「すごいですね キュウマさんは」
    キュウマ
    「いいえ! 自分などまだまだですよ
    シノビの技に関していえば、我ら鬼忍より人間のほうが、優れた使い手が多いですし」
    アティ
    「うーん・・・
    だけど、やっぱりすごいと思いますよ キュウマさんは」
    キュウマ
    「か、からかわないでくださいっ!?」
    アティ
    「???」
  • 忍んでないですよね?
    アティ
    「あ、でもそう考えるとキュウマさんって忍んでないですよね」
    キュウマ
    「う・・・」
    アティ
    「???」
    アティ&キュウマ
    「・・・・・・ ・・・・・・」

鬼の御殿

ミスミ
「そういえば、そなた ユクレスの広場でスバルと会ったそうじゃな?」
アティ
「はい、会いましたけど ミスミさま、あの子と親しいんですか?」
ミスミ
「・・・
なんじゃ? まさか、気づいておらんかったのか?」
アティ
「???」
ミスミ
「親しいもなにも あれは、わらわの息子じゃぞ?」
アティ
「ああ、なるほど・・・
って、えええぇっ!?
(子供って・・・ だとしたら、いったいミスミさまのお年は? え~っと・・・)」
ミスミ
「こらこら、指折り数えるでないわ
物の怪とて、女は女 そなたらと同じで これでも気にしておるのじゃぞ」
アティ
「あわわ・・・っ! ご、ごめんなさい! つい驚いて・・・」
ミスミ
「スバルはのう 今は亡き、我が良人の忘れ形見なのじゃ」
アティ
「え?」
ミスミ
「わらわが嫁いだリクトという男はな 「轟雷の将」と名を馳せた、豪傑でのう
この島の鬼たちを束ねる立場にあったわ
島で起こった最後の戦で、討ち死にをしてしまったがな・・・」
アティ
「・・・」
ミスミ
「キュウマは、あの人の腹心の部下でな わらわに、その最期を伝えてくれた・・・
以来、ずっと わらわたちのことを気にかけてくれておる
亡き主君の恩義に報いるため、とな」
アティ
「(そういう事情が・・・ あったんですね・・・)」
ミスミ
「ははは、すまぬ つまらない身の上話を聞かせてしもうたな」

鬼妖界集落(自由行動2回目)

ミスミ
「すまぬ・・・ スバルのせいでそんなことになってしまったとは・・・
あやつには、あとできつぅく、灸をすえてやらねばな!」
アティ
「それよりも、今はベルフラウちゃんの行き先です」
ミスミ
「うむ、そうじゃな キュウマたちに頼んで 手分けして探させよう」
ゲンジ
「やれやれ・・・ やはり、そう簡単にはいかんかったか」
アティ
「すみません」
ゲンジ
「バカタレが・・・
おおかた、お前はあの子のことを怖がっておったんじゃろう!?」
アティ
「・・・!」
ゲンジ
「怒らせんように 傷つけんように考えて優しく、接していく
それもよかろう じゃがな・・・
思いきって近づかなければ子供の心を知ることなど、できんぞ?」
アティ
「はい・・・」
ゲンジ
「わかったら、さっさとあの子のところに行ってやれ
きっと、お前のことを待っておる・・・」
アティ
「はい!」

第6話 招かざる来訪者

鬼の御殿(自由行動2回目)

アティ
「ミスミさまはゲンジさんと親しくされてますけど
どういうきっかけで知りあったんですか?」
ミスミ
「わらわは、好奇心が人より強いものでな
ご老人の世界の話が聞きたくて、客としてこの郷に招いたのじゃ」
アティ
「(なるほど、ミスミさまらしいですね・・・)」
ミスミ
「そしたら、なんとな ご老体の暮らしていたニッポンという国は
我らの暮らしていたシルターンによく似ておるらしいのじゃ」
アティ
「そうなんですか?」
ミスミ
「ならば、そのほうが過ごしやすかろうと思うてな・・・
ああして、郷外れに庵を与えて、暮らしてもらっておるのじゃ
茶飲み話や、相談事の相手としてな」

鎮守の社(自由行動2回目)

スバル
「先生ってさ キュウマのこと どう思ってる?」
アティ
「どうって・・・ すごく真面目だし 尊敬できる人って思いますけど?」
スバル
「あれは真面目すぎだよ こないだも、おいらがパナシェの村まで行こうとしたらさ
「どうか、自分を護衛としてお連れくださいませ!」」
アティ
「あららら・・・」
スバル
「いっつも、こんな調子なんだぜ」
アティ
「でも、それはスバルくんを心配してくれているからじゃないかな?」
スバル
「わかってるって けどさ・・・
おいらや母上のことばかり、ずっと気にしているけど
キュウマは、いつ遊んだり、休んだりしてるんだろう?」
アティ
「あ・・・」
スバル
「疲れて、へばったりしなければ、いいんだけどな・・・」
アティ
「うん・・・ そうだね・・・」

鬼妖界集落(自由行動3回目)

ミスミ
「後のことは心配無用じゃ この郷には、わらわが手出しをさせぬ」
キュウマ
「恐縮です、ミスミさま」
アティ
「それじゃ 行って来ますね」
ゲンジ
「うむ、気をつけてな」
スバル
「先生、負けんなよ!」
アティ
「ええ!」

第7話 すれ違う想い

ゲンジの庵

ゲンジ
「・・・どうだ?」
ヤード
「素晴らしいですよ これは!?」
アティ
「え、えーっと???」
ゲンジ
「なんじゃ、若造 貴様には、この絶妙な風味というものがわからんのか!?」
ヤード
「そうですよ!? これほどのお茶にはそうそうお目にはかかれません」
アティ
「(ゲンジさんの趣味がお茶ってことは知ってましたけど
ヤードさんが、まさか同好の士だとは、思いもしなかったです)」
ヤード
「しかし、これが貴方の手作りだとは驚きです」
ゲンジ
「いい苗を鬼姫から分けてもらえたからな 加えて、ここの水と土は申し分がない
だから、ワシごときの工夫でも、これだけの味が出せるんじゃ」
ヤード
「いえいえ、これは並みの努力で作れるものではありませんよ
各地のあらゆるお茶を飲み比べてきた、私の舌はごまかせません」
ゲンジ
「わははっ! そうか? それなら、もう一杯やってみるか?」
ヤード
「ええ、是非!」
アティ
「(これはこれで、きっと本人たちには楽しいんでしょうねえ・・・)」

第8話 卑怯者

鎮守の社

アティ
「戦い方を教えてほしい、ですか?」
スバル
「頼むよ おいら、もっと強くなりたいんだ
だから、姉ちゃんのように、おいらにも戦いの稽古をつけてほしいんだ!」
アティ
「だけど、キュウマさんやミスミさまから教えてもらっているんじゃないの?」
スバル
「あんなんじゃ・・・ ダメだよ・・・
決まった型を一人でやらされるばっかりなんだもん
あんなの、本当の戦になったら、なんの役にも立ちっこないよ!
先生だって そう思うだろ?」
(それは・・・)
  • そうかもしれない
    アティ
    「それは・・・ たしかに・・・
    (実際の戦いじゃ 習ったことをそのまま出せることなんてまず無いし・・・)」
    スバル
    「だろ?」
    アティ
    「だけど、私が勝手にスバルくんに教えることはできないなあ」
    スバル
    「えーっ!?」
    アティ
    「二人に話をして きちんと許しをもらってくること
    そしたら、ちゃんと教えてあげるから・・・ね?」
    スバル
    「ちぇっ、わかったよ
    絶対、母上の許しをもらったら、教えてくれよ?」
    アティ
    「ええ、約束です
    でも、スバル君はなんのために そんなに強くなろうと思ってるの?」
    スバル
    「そんなの決まってるよ
    父上みたいに強い男になって 母上のことを守りたいんだ!」
    アティ
    「そっか・・・ スバルくんはとっても優しいんだね・・・」
    スバル
    「へへへ・・・
    今の話、母上にはナイショだからな?」
    アティ
    「うん、わかった」
  • そうかな?
    アティ
    「そうかな?
    役に立たないことを教えるはずがないって私は思うんだけどな」
    スバル
    「けど・・・!」
    アティ
    「それに、私だって 今でも基本の稽古はやってるんだよ?」
    スバル
    「!」
    アティ
    「強くなるには色んな方法があるのよ 人それぞれ、やり方も変わってくるし
    けど、どんな方法を選んでも、大事なのはあきらめないで続けることじゃないかな?」
    スバル
    「あきらめないで・・・」
    アティ
    「私に教わっても スバル君は強くなるかもしれない
    けど、そのためには 今までがんばってきたことを、全部最初からやり直すことになる
    それでもいいのかな?」
    スバル
    「う・・・」
    アティ
    「気持ちはわかるわ だけど、もうちょっとがんばってみようよ?
    君のお父さんやお母さんも、きっとそうやって強くなっていったはずだよ」
    スバル
    「・・・うんっ!」
    アティ
    「でも、スバル君はなんのために そんなに強くなろうと思ってるの?」
    スバル
    「そんなの決まってるよ
    父上みたいに強い男になって 母上のことを守りたいんだ!
    泣いている母上はもう見たくないんだ」
    アティ
    「え?」
    スバル
    「おいら、知ってるんだ 時々、母上が父上のお墓の前で泣いてるってこと・・・」
    アティ
    「!」
    スバル
    「母上は強いけど でも、本当はやっぱりさびしいんだと思う
    守ってくれる父上がいなくなってこわいんだと思う
    だから、おいらが強くならなくちゃ!
    早く、一人前になって母上を安心させてあげなくちゃいけない そう思ってるんだ」
    アティ
    「そっか・・・ スバルくんはとっても優しいんだね・・・」
    スバル
    「へへへ・・・
    今の話、母上にはナイショだからな?」
    アティ
    「うん、わかった」

ゲンジの庵

アティ
「ゲンジさんは元の世界に帰りたいとは思わないんですか?」
ゲンジ
「さほど、帰りたいとは思っとりゃせんよ
向こうの世界でのワシの役目は終わったようなもんじゃからな」
アティ
「え?」
ゲンジ
「一教師として最後まで勤めあげたし、孫の顔も見ることができた
バアさまに、先立たれ さて、どうするかと迷った矢先に、ここに喚ばれたんじゃよ」
アティ
「・・・」
ゲンジ
「そんな顔するでない この、バカタレめが
余生を過ごすにはこの島は、なかなか悪くない場所じゃぞ
やることもなしにぼけっと生き続けるよりは、ずっと充実しておるわい」
アティ
「ゲンジさん・・・」
ゲンジ
「そのうえ、お前という若造教師の教育だってせにゃならんのだぞ
まだまだ、楽隠居はできそうにもないわい わっはははは!」
アティ
「そ、そうですよね!?
これからも、よろしくご指導願います!」
ゲンジ
「うむ」

井戸前広場(自由行動2回目)

パナシェ
「びっくりしたよ
みんなで、かくれんぼしていたら、なんだかコゲくさいニオイがしてきて・・・」
スバル
「で、行ってみたらワラの山が燃えててさ
一緒に遊んでたイスラを呼んできて火を消したんだ」
イスラ
「さいわい、燃えたのはごく一部でしたけど 周りの山に燃え移っていたとしたら・・・
そう考えると、本当にぞっとしますよ」
アティ
「ねえ、二人とも 火事の原因になるようなことはしてないよね?」
パナシェ
「してないよぉ!」
スバル
「火は危ないものだから 子供だけで、絶対に使ったらダメだって言われてるもんな」
アティ
「(この様子だと 子供たちが火事を起こした可能性はないですね・・・)」

鬼の御殿(自由行動2回目)

ミスミ
「帝国軍め・・・ こそこそと、泥棒猫のように動きおって
いっそ、わらわの手でひっつかまえてやりたいものじゃぞ」
(ええっと)
  • それは頼もしいです
    アティ
    「それは頼もしいかも」
    キュウマ
    「アティ殿!?」
    ミスミ
    「おう、そなたはそう言うてくれるか! だったら・・・」
    キュウマ
    「なりません!
    ミスミさまがお出ましにならずとも 自分たちが、必ず始末をつけますがゆえに!」
    ミスミ
    「むむ・・・
    久方ぶりに、わらわも戦に出たいのにのう?」
    キュウマ
    「なりませんといったらダメなのです!?」
    キュウマ
    「貴方も、ミスミさまをあおるようなことを言わないでください
    後生ですから・・・」
    アティ
    「わ、わかりました・・・」
  • そ、それはちょっと
    アティ
    「そ、それは・・・ ちょっとやめた方が」
    ミスミ
    「むむ・・・
    久方ぶりに、わらわも戦に出たいのにのう?」
    アティ
    「スバルくんのこと 放っておくわけにはいかないでしょう?」
    ミスミ
    「う・・・」
    キュウマ
    「貴方がひかえていてくださるから、自分は安心して、郷を留守にできるのですよ
    気持ちはわかりますが そればかりは、我慢をしてくださいませ」
    ミスミ
    「うむ・・・ わらわが軽率じゃった 以後、慎むとしよう
    はあ・・・」

第9話 先生の休日

鎮守の社

キュウマ
「どうしました? わざわざ、休みの日にこんなところまで」
(キュウマさんを・・・)
  • 誘ってみる
    キュウマ
    「自分と?」
    アティ
    「はい、一人で過ごすよりも、そのほうが楽しいと思うんです
    もし、よろしければ 今日一日、つきあっていただけませんか?」
    キュウマ
    「そうですね・・・ たまには、そういう趣向もよいでしょう」
    アティ
    「ありがとうございます それじゃあ、あとはなにをして過ごすかですけど・・・」
    キュウマ
    「遠出をするのなら ミスミさまに報告をさせてください
    それさえすめば 後は、いくらでもおつきあいしますよ」
    アティ
    「で、いつの間にやらこんな大所帯になっちゃったりして」
    キュウマ
    「面目ありません せがまれて、つい断りきれず・・・」
    マルルゥ
    「マルルゥたちだって 先生さんと一緒に遊びたいのですよー!」
    パナシェ
    「こっそり出かけちゃうなんて、ズルイよ」
    スバル
    「そうだ、そうだー!」
    アティ
    「はいはい・・・ みんな一緒に遊びに出かけるから、ね?」
    スカーレル
    「安心なさいな 子供たちのことはあたしらが、ちゃんと見ててあげるから」
    ヤード
    「今日のところは ご自分のことを優先させてください」
    フレイズ
    「ご婦人たちについては この私が、全面的に責任を持ちましょう
    ですから、なんの心配もありませんよ」
    アティ
    「ありがとう、みんな」
    ミスミ
    「では、そろそろ出発するとしようかの」
    カイル
    「後のことは俺らに任せて、思いっきり楽しんでこいよ」
    ソノラ
    「うんうん、だからおみやげ、よろしく♪」
    アティ
    「はい、それじゃあ行ってきます!」
    (イベントへ)
  • やめておく
    キュウマ
    「ゆっくり休んで 英気を養ってください」

鬼の御殿

ミスミ
「うれしいのう わざわざ、休みの日に顔を出してくれるとは」
(ミスミさまを・・・)
  • 誘ってみる
    ミスミ
    「わらわと?」
    アティ
    「ええ、一人で過ごすよりも、そのほうが楽しいと思うんです
    ご迷惑でなければ 今日一日、つきあっていただけませんか?」
    ミスミ
    「ははは、そうか そういうことなら断るわけにもいくまい」
    アティ
    「ありがとうございます そうでしたら、あとはなにをして過ごすかですけど・・・」
    ミスミ
    「ならば、そなたらの知らぬところまで遠出をしてみぬか?
    いい場所があるのじゃ」
    アティ
    「で、いつの間にやらこんな大所帯になっちゃったりして」
    ミスミ
    「よいではないか それだけ、そなたが好かれとる証拠じゃぞ」
    マルルゥ
    「マルルゥたちだって 先生さんと一緒に遊びたいのですよー!」
    パナシェ
    「こっそり出かけちゃうなんて、ズルイよ」
    スバル
    「そうだ、そうだー!」
    アティ
    「はいはい・・・ みんな一緒に遊びに出かけるから、ね?」
    キュウマ
    「ご安心を・・・ スバルさまたちには自分がついております
    先生の仕事は忘れて 今日のところは、まずご自分の時間を大切にしてください」
    フレイズ
    「ご婦人たちについては この私が、全面的に責任を持ちましょう
    ですから、なんの心配もありませんよ」
    アティ
    「ありがとう、みんな」
    ミスミ
    「では、そろそろ出発するとしようかの」
    カイル
    「後のことは俺らに任せて、思いっきり楽しんでこいよ」
    ソノラ
    「うんうん、だからおみやげ、よろしく♪」
    アティ
    「はい、それじゃあ行ってきます!」
    (イベントへ)
  • やめておく
    ミスミ
    「なんじゃ、なんじゃ もう帰るのか?」

第10話 もつれあう真実

鬼の御殿

ヤード
「ミスミさま そこのつづり、全部間違ってますよ?」
ミスミ
「う!?」
ヤード
「もう一度、最初からやり直してください」
ミスミ
「そんな殺生な・・・」
ヤード
「ミスミさま?」
ミスミ
「はい・・・」
アティ
「えーっと・・・ どいうことです?」
ゲンジ
「奥方が自分から字の勉強をしたいと言い出したんじゃよ
子供のやる宿題を見てやれないのは 親として情けない・・・とな?」
アティ
「なるほど、それでヤードさんに・・・
私に言ってくださればよかったのに」
ミスミ
「こっそりと勉強して スバルを驚かせてやりたかったのじゃ
それに、そなたにはもうずいぶんと無理をさせておるからな」
ヤード
「ほら、ミスミさま 今度はこっちが間違ってますよ」
ミスミ
「い・・・っ!?」
ヤード
「外野に気を取られて手がお留守になっているからです さあ、もう一度」
ミスミ
「うう、鬼め・・・」
ヤード
「なにかいいました?」
ミスミ
「き、気のせいじゃ!?」
ゲンジ
「やれやれ、これでは夢は遠いのう・・・」
アティ
「あは、あはは・・・」

第12話 黄昏、来たりて

鎮守の社

ミスミ
「・・・そこじゃ!?」
キュウマ
「く・・・っ!
さすがです・・・ すっかり実戦の勘を取り戻されている
鬼姫の名は健在ですね」
ミスミ
「おだてるな、キュウマ 現役の頃と比べたらまだまだじゃ」
キュウマ
「そう言われては 気配を読まれた自分の立場がありませんよ
なにしろ現役ですから」
ミスミ
「ははは、つまりはお互い、まだまだ精進しろということじゃな」
キュウマ
「ですね」
ミスミ
「で・・・
どうして、そなたはそんな場所でひっくり返っておるのだ?」
アティ
「え、あ・・・
(びっくりして転んだなんて、恥ずかしくて言えないです・・・)」
キュウマ
「ああ、そうだ いい機会ですから 貴方も稽古に参加してくれませんか?」
アティ
「え、ええっ?」
キュウマ
「今後のためにも 帝国軍の剣筋の対処をしておきたいのです」
ミスミ
「おお、それはよい ひとつ、ご指南してもらうとしよう!」
アティ
「(これは、観念しないとダメかも・・・?)」

ゲンジの庵

ゲンジ
「なるほどのう そんな大変なことがあったとはな」
ヤード
「アティさんが遺跡に取り込まれた時には、もうダメかと思いましたが
ベルフラウの呼びかけに応えて意識を取り戻すとは驚きましたよ」
アティ
「あはは・・・」
ゲンジ
「フン、いかにもこの若造らしい話だな
ちっとは、教師として自覚が出てきたというところか・・・」
アティ
「恐縮です」
ゲンジ
「じゃが、子供を泣かせるようではまだまだ未熟じゃ!!
そうした心配をかけぬよう、日頃からもっと気を配っておけ
・・・わかったな?」
アティ
「はい!」

第13話 断罪の剣

ゲンジの庵

ゲンジ
「わしのことなら心配無用じゃ
いざという時は ミスミ殿の屋敷にかくまってもらえることになっておる
それよりも、子供らの様子を見てきてやれ
お前のような若造でも あの子らの不安をぬぐうことくらいはできるじゃろう」
アティ
「わかりました」

鬼の御殿

スバル
「よっ、よっ、よっ よ・・・わわわ!?」
アティ
「惜しい、惜しい もうちょっとで10回できたのに」
ミスミ
「落ち着きが足りぬからじゃぞ、スバル?」
スバル
「うう・・・」
ミスミ
「どれ、貸してみよ?
ひとめの ふため みやかし よめご いつやの・・・」
アティ
「へえ、ミスミさま すごく上手ですねえ」
スバル
「当たり前だい だって、お手玉は女の子が得意な遊びなんだぞ・・・」
ミスミ
「そう、むくれるな わらわの知っておる部屋遊びは、これだけなのじゃ
それに、この戯れは武術の稽古にもなる」
スバル
「うそだぁ?」
ミスミ
「本当じゃとも!」
アティ
「まあ・・・たしかに反射神経や動体視力を養う訓練にはなるかも」
ミスミ
「ほれ、先生もああ言うておる」
スバル
「・・・なら、やる!」
ミスミ
「よしよし、スバル 母が教えてやろう
それ、ひとめのふため・・・」
アティ
「(この様子だったら スバルくんのことは心配無用かな?)」

鎮守の社

キュウマ
「派閥の兵士たちは 帝国軍の兵士とは異なるものと考えるべきですね
彼らは暗殺者です 集団戦闘より、むしろ一対一で戦った時がおそろしい
組になって対処することを、心がければ大丈夫でしょう ただ・・・」
アティ
「ただ?」
キュウマ
「頭目の側に控えていたウィゼルという剣士
あの人物にだけは用心をしてください
おそらく、彼は鬼妖界の剣術の使い手 サムライです・・・」
アティ
「サムライですって!?」
キュウマ
「彼らの用いる剣技は 心を研ぎ澄ますことによって、妖術にも似た威力を発揮します
中でも、恐れるべきは「居合い」の技
刃に己の意を走らせることによって・・・距離、硬度を問わず
あらゆる物を両断する気力によって、全てを断ち切るのです」
アティ
「そんなことができるなんて・・・」
キュウマ
「正面から挑んで、勝つのは難しいでしょう だからこそ、あの者は自分が引き受けます
相手の虚をついて倒すことこそがシノビの極意ですから」

第14話 砕けゆくもの

鬼の御殿

キュウマ
「いえ、こちらには来ていないようですが」
ベルフラウ
「そう・・・」
ミスミ
「なんぞ、あったのか?」
ベルフラウ
「ううん、別に なんでもないわよ
じゃあ、私 ほかを探してくるから」

第15話 ひとつの答え

ゲンジの庵

ゲンジ
「話は聞いておる ベルフラウがいなくなったらしいな」
アティ
「はい・・・」
ゲンジ
「ま、当然じゃろうな
お前のその面を見りゃ 誰でも、側にいたくもなくなるわい」
アティ
「それでも・・・
私は、あの子の先生なんだし・・・」
ゲンジ
「この、バカタレが!!
今のお前に、あの子の教師を名乗る資格があるつもりかッ!
義務感だけで務まると思っとるなら、今すぐ教師など辞めちまえ!」
アティ
「・・・っ」
ゲンジ
「悔しいか?
じゃがな・・・ あの子はきっと もっと、悔しがっておるのだぞ」
アティ
「!」
ゲンジ
「教師とは、学問や技芸を、ただ教えるだけの仕事ではない
学ぶということを通じて、様々な生き方の規範を示してゆく
それこそが、本当の教師というもんだ」
アティ
「・・・」
ゲンジ
「そんなつもりなどなかったのかもしれんがな
あの子は、ずっとお前の姿を見つめて成長してきたんじゃ
もう一度、よく考えてみるがいい・・・」

 

(以下、キャラクター選択)

鬼の御殿

アティ
「心配かけてすみません ミスミさま・・・」
ミスミ
「ふむ、本来なら 思いっきり叱りつけてやりたいところじゃが
その様子では もう他の誰かにこっぴどくやられたのであろう?」
アティ
「ははは・・・ ベルフラウに・・・」
ミスミ
「ならば、わらわはあえて何も言うまい
ほうぼうでしでかした不義理は、そなたのやり方で埋め合わせていくのがよかろう
ま、言わずとも そなたなら、そうするつもりであろうがな」
アティ
「はい・・・」
ミスミ
「それで、相談したいことというのはなんじゃ?」
アティ
「実は・・・
あの時、私はあせっていたんだと思う
オルドレイクやイスラ 言葉も理屈も通じない強大な力をもった敵を前にして
正直、みんなを守っていけるのか、こわくて仕方なかった・・・
このまま、私のせいでみんなが傷つけられてしまったらどうしよう
そんな気持ちばかり先に立っちゃって
そんな弱気が、あんな結果を招いちゃったのかもしれない・・・」
ミスミ
「はあ・・・ 前言撤回じゃ・・・」
アティ
「え?」
ミスミ
「ちょっと、そこに正座しやれ・・・」
アティ
「え? ええっ???」
ミスミ
「座りやれっ!!」
アティ
「は、はいっ!?」
ミスミ
「そもそも、そなたはなぜにそうやって格好をつけたがる?」
アティ
「そんな・・・ 私は、別に・・・」
ミスミ
「私が、私が・・・ そう言っておる時点で思いきり格好をつけておるではないか!?
頭から、自分一人で何もかも解決できると思いこんでおるからじゃろうがッ!?」
アティ
「あ・・・」
ミスミ
「人には、それぞれ器というものがある その大きさも、深さもまちまちじゃ
じゃがな、どれだけ大きな器を持った者であろうとも
絶え間なく降り注ぐ雨の全てを受け入れることは不可能じゃ
こぼれることもあれば あふれることもあろう ちょうど、今のそなたのようにな・・・
違うか?」
アティ
「・・・・・・」
ミスミ
「そなたの持つ器は立派なのじゃ 世辞ではなく、わらわはそう思うておる
じゃがな アティよ
なにもかも全てを己一人で背負えると思うのは、心得違いというものじゃぞ」
アティ
「はい・・・」
ミスミ
「そなたに比べれば 微々たる器でしかないかもしれぬが
受け皿の役目くらいは わらわたちにもできるはずじゃ」
アティ
「ミスミさま・・・」
ミスミ
「手伝わせてくれ そなたが、わらわたちに笑顔を与えてくれたように・・・
今度は、わらわがそなたに笑顔を与えてやりたいのじゃ
誰一人欠けることなく 笑顔で暮らせる楽園
良人たちが望んで 叶わずに終わった夢をわらわは、そなたらと果たしたいのじゃ
・・・身勝手か?」
アティ
「いいえ、ミスミさま
それは、私の願いでもあるんですから」
ミスミ
「アティ・・・」
アティ
「ありがとうございます ミスミさま
私、自分が忘れていたものが何か、わかった気がします!」
ミスミ
「そうか・・・ ならば、行くがよい
そなたの信じる道を」

鎮守の社

アティ
「心配をかけちゃってごめんなさい・・・」
キュウマ
「いえ、いいのです
今ここに、こうして貴方は立っている
背負いきれぬほどの重さのものを、剣に選ばれたことだけで背負わされて
潰れながらも それでも、こうして立ち上がってきた
それだけでも自分は立派だと思います」
アティ
「まだ、完全に迷いが晴れたわけじゃないんですけどね」
キュウマ
「話というのはそのことですね?」
アティ
「ええ、相談に乗ってくれますか?」
キュウマ
「はい、無論ですとも」
アティ
「あの時、私はあせっていたんだと思う
オルドレイクやイスラ 言葉も理屈も通じない強大な力をもった敵を前にして
正直、みんなを守っていけるのか、こわくて仕方なかった・・・
このまま、私のせいでみんなが傷つけられてしまったらどうしよう
そんな気持ちばかり先に立っちゃって
そんな弱気が、あんな結果を招いちゃったのかもしれない・・・」
キュウマ
「ひとつ、おうかがいしてもいいですか?」
アティ
「あ、うん・・・」
キュウマ
「古来より、戦では数に勝る側が、少数の敵に敗れ去ったことが多々、あります
なぜ、そんなことが 起こりえるのだと思われますか?」
アティ
「それは、作戦とか 兵士の質とか・・・」
キュウマ
「奇策を用いても 良兵を用いても 戦局において、それは一要素に過ぎません
戦で勝利を得るために なによりも大切なのは
それらを率いる者たちの確たる意思が、兵たちに届いているかどうかなのです」
アティ
「・・・!」
キュウマ
「将たる者が、誰よりも勝利を確信せねば どんな戦にも、勝てるはずがないでしょう
そして、それを支える石居となるものは 将と兵との、互いの信頼に他なりません」
アティ
「互いの、信頼・・・」
キュウマ
「自分が行おうとしていることに対して、貴方は疑念を抱いたままあの一戦に挑まれた
負けるのは必然です」
アティ
「そっか・・・」
キュウマ
「失礼を承知でおたずねします
貴方は、我らを見くびってはいませんか?」
アティ
「な・・・っ!?」
キュウマ
「自分が守らなくては 他のみんなが傷つくことになる・・・
それは、すなわち 我らが足手まといであるという意味にもとれませんか?」
アティ
「それは・・・」
キュウマ
「わかってはいるのです 貴方が、そんなつもりでないことは・・・
だからこそ、自分はこの身を、不甲斐なく思ってしまうのです」
アティ
「私は・・・」
キュウマ
「信じてください 我らのことを
必ず、貴方の力になってみせますから ですから・・・」
アティ
「わかりました! だから、キュウマさん わかったから、もう顔をあげてください」
キュウマ
「アティ殿」
アティ
「間違っていたんですね 私は・・・
全部、自分が背負ってしまえば、誰も傷つくことはないだろうと思ってましたけど
それでも、結局は キュウマさんたちのこと傷つけちゃっていたんですね?」
キュウマ
「貴方の痛み比べれば 些細なことですよ」
アティ
「キュウマさん 私、貴方に約束します
もう、無理に全てを背負うのはやめます つらい時は、ちゃんとみんなに頼ります
だから・・・ これからも、私のこと助けてくれますか?」
キュウマ
「・・・ええ!」
アティ
「ありがとう・・・」

第16話 彼が願ったこと

鎮社の社

ギャレオ
「・・・・・・」
アティ
「こんなところで、どうしたんですか ギャレオさん?」
ギャレオ
「アティか・・・」
アティ
「これは、もしかして墓石じゃ・・・」
ギャレオ
「ビジュの墓だ あんなヤツでも、一応仲間だったからな」
アティ
「あ・・・」
ギャレオ
「鬼姫とやらに教わった ここは、戦死者たちを忘れぬための場所だというからな
片隅を借りたんだ 他の部下たちの隣では さすがに、居心地も悪かろうしな・・・」
アティ
「そっか・・・
私も、弔ってあげてもいいですか・・・」
ギャレオ
「ああ、構わん こうなっては、ヤツもつっかかるワケにはいかんだろうしな」
アティ
「・・・・・・」
ギャレオ
「ヤツもな、元々はあんな男じゃなかったらしい・・・
旧王国との小競り合いで、捕虜になってな
ひどい扱いを受けて 救出された時には人が変わってしまっていたんだそうだ」
アティ
「え・・・」
ギャレオ
「顔のイレズミ・・・ あれは、その時に受けた、ヤケドを隠すためのものらしい
卑劣な戦い方ばかりを繰り返して、上官から毛嫌いされて、あちこち部隊を流れて・・・」
アティ
「そして、アズリアの所にやって来た・・・」
ギャレオ
「ああ・・・
やってきた行為は人として、ほめられたものではないが・・・
ヤツも、ある意味では戦争の犠牲者といっていいのかもしれん
だから・・・ せめて、な・・・」

鬼の御殿

ミスミ
「平和じゃのう・・・」
アティ
「そうですね・・・」
キュウマ
「このように、縁側でのんびりと茶をすするなど、少し前には思いもしませんでした」
ミスミ
「ほんにのう・・・」
アティ
「まだ、全部が片づいたわけじゃないですけど」
ミスミ
「まあ、そうじゃが」
キュウマ
「あくせくしても、今は仕方がありませんよ アティ殿
イスラの出方を待って動くのが、今の我々にとっての最良の手段です
それまでは、こうして鋭気を養っておくのも悪くはないでしょう?」
アティ&ミスミ
「・・・・・・」
キュウマ
「な、なんですか? お二人とも、そんなに目をまるくして・・・」
ミスミ
「いや、そなたの口からそういう言葉が聞けるとは、思いもせなんだから、つい・・・」
アティ
「今までのキュウマさんなら、むしろ、気を抜くなって叱るのが当然ですよね・・・」
キュウマ
「そ、そうですか?」
ミスミ
「それだけ、そなたも落ち着きが出てきたということじゃな
どうじゃ? 落ち着きついでにそろそろ、身を固めてみる気はないか?」
キュウマ
「ぶ・・・っ!?」
ミスミ
「守るべき家庭をもってこそ、一人前の男というものじゃ・・・
気のある娘の一人くらい、おらぬのか? 仲人ならば、わらわがやってもよいぞ」
キュウマ
「じ、自分には・・・っ まだ、そういうことは、早すぎると思われるのですが・・・っ」
ミスミ
「やれやれ・・・ そっちの方面が苦手なのは、相変わらずのようじゃのう・・・
情けない・・・」
キュウマ
「そ、そういうミスミさまのほうこそどうなんですかっ!?」
ミスミ
「えふ・・・っ!?
な、な、な・・・っ! なにを言い出すのじゃいきなり・・・」
キュウマ
「貴方は、まだお若い もう一度、ご自分の幸せを考えてみるべきと、自分は思います
リクトさまもわかってくださるはずです きっと・・・」
ミスミ
「いや、しかし・・・ それよりも、そなたが幸せになるのが・・・」
キュウマ
「いえ、断じて ミスミさまのほうが先にお幸せに!」
アティ
「はは、ははは・・・」

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