【夜会話】ヤード(レックスVer.)

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第2話 陽気な漂流者

ヤード
「すいません・・・いろいろと聞きたいこともあるでしょうに」
レックス
「いいんですよ 明日になったら、きちんと説明をしてくれるんでしょう?
なら、待ちますよ」
ヤード
「助かります・・・」
レックス
「けど、驚きましたよ ヤードさんも、この船の客人だったんですね」
ヤード
「スカーレル・・・彼と私は、昔なじみの関係なんです
そのつてを頼って転がりこんだんですよ」
レックス
「へえ・・・」
ヤード
「レックスさん ひとつだけ、先にお話ししておきます
カイルさんたちがあの船を襲ったのは私のせいなんです」
レックス
「え!?」
ヤード
「あの人たちは、ただ困っている私を助けようとしてくれただけなんです!
それだけは、どうか信じてください お願いします・・・」
レックス
「う、うん・・・」
なにか事情があるとは思っていたけど やっぱり、偶然じゃなかったんだ・・・

第3話 はぐれ者たちの島

ヤード
「正直、こたえましたね 護人達の話は・・・」
レックス
「うん・・・召喚術を使う者としてちょっとキツかった」
ヤード
「派閥にいた時には召喚獣の意志なんて考えもしませんでした
使い捨ての道具だと思っていました
けれど、貴方は違った 彼らの気持ちになって考えようとした
立派なことだと思います」
レックス
「そんな! 俺はただ自分の考えに任せて突っ走っただけだよ?」
ヤード
「それでも、なかなかできないことです」
レックス
「・・・」
ヤード
「私は、この島で見た現実を忘れませんよ
召喚術を使う者として絶対に・・・」
うん・・・俺も忘れないよ・・・

第4話 海から来た暴れん坊

レックス
「ヤードも、剣を使ったことがあったんだね?」
ヤード
「敵をふりきるために剣の魔力を借りて一度だけ召喚術を使いました
それが、あの人たちをこの島に招き入れていたとは・・・」
レックス
「でも、剣を使ってあの嵐が起きたのならどうして今はなんともないんだ?」
ヤード
「おそらく、貴方が正式に「継承」をした使い手だからでしょう
召喚術における暴発と同じなのでしようね あの現象は・・・」
レックス
「間違った使い方をしたから、ああなった?」
ヤード
「そういうことです、ただこの島に運ばれてくる理由はわかりませんけどね」
レックス
「だとしたら、あの時俺たちが出会った嵐はなんだったんだ?」
ヤード
「あ!?」
レックス
「俺が剣を継承する前にもう、海は荒れていた それって・・・」
ヤード
「ええ、そうですね 考えられる可能性はひとつだけです・・・」
誰かが、俺の前に剣を使っていたってことだ・・・

第5話 自分の居場所

ヤード
「これで、本格的に帝国軍と戦うことになりましたね
貴方にしてみれば巻き込まれたようなものですけど・・・」
レックス
「それは違うよ 俺は、自分の意志でこの道を選んだんだ
間違ったことはしてないって思う
それに、まだ必ず戦うって決まったわけじゃないよ
なんとか話をして、戦わずにすませられるようにしてみせる」
ヤード
「レックスさん・・・貴方は、本当に強いのですね・・・」
レックス
「正直、こわい気持ちはあるけどね」
ヤード
「・・・いいんですか? あの子をそんな戦いに参加させるなんて」
レックス
「うん、あの子がそれを望んだんだし その気持ちは大切にしたいからさ」
ヤード
「そうですか・・・」
(ここから生徒がウィルの場合の追加台詞)
ヤード
「ウィル君でしたか 彼は、年に似合わずしっかり者ですからね
きっと、大丈夫ですよ」
レックス
「(ヤードさん・・・)」
(ここまで生徒がウィルの場合の追加台詞)
これからはあの子にも仲間の一人としてがんばってもらおう

第6話 招かざる来訪者

レックス
「ヤードは、あんまりお酒を飲んでなかったみたいだね?」
ヤード
「もともと、お酒が得意ではないというのもあるんですが
ああいう席は、どうも慣れていなくて・・・お気を悪くしていたらすみませんでした」
レックス
「いえ、そういうわけじゃないけど・・・」
ヤード
「派閥では、隣り合う者同士が常に足下をすくいあっていましたからね・・・
ああして、にぎやかに騒いだ経験が私には少ないんですよ」
レックス
「・・・・・・」
ヤード
「ですが・・・そういう意味では今夜の宴はとても楽しかったですよ
ゲンジさんが、私に合わせて色々とお話をしてくださいましたしね」
レックス
「そっか・・・」
これから、少しずつそうした機会が増えていってくれるといいな 本当に・・・

第7話 すれ違う想い

ヤード
「この島について知ることは彼女にとって逆効果だったみたいですね」
レックス
「軽率だったよ 彼女が、まさかあんな風に考えるなんて・・・」
ヤード
「無理もありません、たしかにこの島は強い力を求める者にとって、魅力的です
派閥にいた頃の自分だったら、間違いなく彼女と同じ結論を出していたでしょう
でも、今ははっきりとそれがよくないことであると、言い切れます」
レックス
「ヤード・・・」
ヤード
「島の秘密を解明し、古き召喚術の知識を獲得すれば、たしかに有益でしょう
ですが、それだけの力を持っていたからこそ過去の召喚師たちは島で滅んだ・・・
強すぎる力によって身を滅ぼしたんです」
レックス
「うん、そうだね」
ヤード
「この島は、今のまま誰にも知られずにいるべきなのかもしれません
護人たちに守られる、はぐれ召喚獣たちの楽園のままであるべきなんです・・・」
俺もそう思うよ ヤード・・・

第8話 卑怯者

ヤード
「悔しいですが、イスラのやり方は見事としかいいようがありません
今までの自分たちに基づく先入観もあって 私たちは彼を疑いもしなかった・・・」
レックス
「見つけた状況から客船の生き残りだって思いこんでたけど
なんだか、まんまとそれを利用されたって気がするよ」
ヤード
「それなんですが・・・
彼が浜辺に漂着した時期は、どうして私たちよりも遅れていたんでしょう?」
レックス
「あ!?
(結界のことを考えたら、同時なのが当たり前のはずだよな?)」
ヤード
「まさか、それすらも意図した結果だとは思えませんが
気にかけておくべきなのかもしれません
二度と、今日のようなやり方に引っかからないためにも・・・」
レックス
「うん、そうかもな」
ヤードも俺も、ちょっと疑い深くなってるのかも知れないけどね

第9話 先生の休日

ヤード
「しかし、まさか彼らが召喚術を使ってくるとは思いもしませんでしたよ」
レックス
「正しい知識や素質も必要とはいえ・・・
誓約済みの石があれば、誰でも召喚獣を喚ぶことは可能だもんな」
ヤード
「帝国では召喚術を学問のひとつとして考えていましたよね」
レックス
「基本理論とかはね、だけど実地で学ぶことができるのは軍学校ぐらいだし
サモナイト石の流通は軍の管理下にあるから 普通の人にはあまり縁のない話だよ」
ヤード
「蒼の派閥や金の派閥の役割を軍が行っているというわけですか」
レックス
「比較はしにくいけどさ
情報を独占している派閥と違い我が国は公正に知識を伝える
建前じゃそんなこと言ってるけど 実際はあまり変わらないのかもしれないな」
ヤード
「力があれば、それにおぼれてしまうのが人の常ですからね
だからこそ、私は貴方のことを素直に尊敬できるんです」
レックス
「別に、、俺はそんなたいしたこと考えてるわけじゃないって!
力ずくで物事をとおすのは なんか後味が悪いからさ
ただ、それだけだよ」
ヤード
「それをわかっているだけでも立派なものですよ」
レックス
「だ、だからさぁ!」
本当に、そんなおだてないでくれよもう・・・

第10話 もつれあう真実

ヤード
「剣が絶対封印されていた理由がようやく納得できました
使い手を取り込む手段としてあの剣は存在していたんですね
そうと知っていれば 私は・・・」
レックス
「でも、派閥はそのことを知らずにあの剣を利用しようとしてたんだろう?
だったら、持ち出したのは正解だよ
なにも知らないままで研究が進んでたらきっと、もっと大変なことになってたよ
だから、これでよかったんだよ」
ヤード
「レックスさん・・・貴方という人は・・・」
レックス
「前に言ってくれたよね 俺が「碧の賢帝」の使い手で良かったって・・・
だったら、俺は最後までその期待に応えるように、がんばるつもりだから
それで、いいよな?」
ヤード
「はい・・・」
間違った使い方は絶対にしないさ 最後まで・・・

第11話 昔日の残照

ヤード
「このまま帝国軍と正面から戦うつもりですか?」
レックス
「わからない・・・けど・・・
前みたいに、剣を差し出して解決するつもりはない
島のことやみんなのこと知ったからもうそれはできないよ」
ヤード
「そうですね・・・
貴方にしてみれば辛い立場でしょうが正しい判断だと思います」
レックス
「でも、きっと俺は往生際が悪いから
最後まで、ジタバタしちゃうんだろうな
他に方法がないかって、さ」
ヤード
「構いませんよ それで」
レックス
「え?」
ヤード
「納得できないことを無理に果たそうとして物事がうまくいくはずはありません
あがいて、もがいて貴方なりのやり方で進めばいいんです」
レックス
「ヤード・・・」
ヤード
「最初に口にした答えを忘れなければ、それで充分です
貴方が納得できる方法で、全ての決着をつけてください
そのためなら、私たちはいくらでも貴方を手伝いますから」
ありがとう・・・ヤード・・・

第12話 黄昏、来たりて

ヤード
「あれが・・・無色の派閥ですよ
目的達成のためなら手段を選ばない
歪んだ選民意識に凝り固まった集団
派閥を抜けた今の身であるからこそ初めて、そう思えました」
レックス
「あれは・・・ひどすぎた・・・」
ヤード
「あの人の一派は派閥筆頭の急進派なんです
旧態依然たる勢力の打破を画策していてそのために実績を積み重ねている
今回の侵攻もその一環なのでしょうね」
レックス
「そんな理由で・・・」
ヤード
「見えていないんですよ 派閥の中にいる者には
外の世界の事物には利害についての感心しか無いんです
そういう風に教育されていくんです」
レックス
「でも、ヤードはちゃんと気がついたじゃないか?」
ヤード
「偶然ですよ・・・契機が無ければ、今も私はあの場所にいた」
レックス
「きっかけ、って?」
ヤード
「言えません・・・
その時が来れば言わずとも、知れてしまうことですから
それまでは・・・どうか・・・」
あんなに辛そうな顔をするなんて・・・いったい、どうして?

第13話 断罪の剣

ヤード
「崇拝する師が、仇だと知らずにいたなら 多分、私はあちら側に立っていたでしょう」
レックス
「ヤード・・・」
ヤード
「スカーレルと再開を果たした時 私たちは復讐を誓いました
取り戻した剣をエサにして無色の派閥を翻弄してやるつもりだったんです」
レックス
「それじゃ、剣を処分するって話は!?」
ヤード
「利用したんですよカイルさんの一家を」
レックス
「そんな・・・」
ヤード
「今は、後悔しています 復讐に目がくらんで自分がしてしまったことを・・・
そして、貴方にその剣を押しつけてしまったことも」
レックス
「・・・」
ヤード
「恨みを捨てて、全てを忘れるつもりでした・・・
なのに、あの男を目の前にした時 私たちはその衝動に耐えられなかった」
レックス
「だから、二人だけであんな無茶を・・・」
ヤード
「弁解する言葉もありません」
レックス
「カイルたちにはこのことは?」
ヤード
「全てを話して、謝罪しました」
レックス
「なら、俺からはなにも言うことはないよ」
ヤード
「え?」
レックス
「腹を立てたところで起きたことが変わるわけじゃないしさ
後悔をしてる相手にお説教できるほど 俺、偉い人間じゃないから」
ヤード
「レックス・・・
ありがとう・・・」
それにさ・・・二人の気持ち、俺も味わったことあるからわかるんだ・・・

第15話 相談イベント

通常会話に掲載

第15話 ひとつの答え(好感度・通常)

ヤード
「まさか、あのような形で貴方が剣を復活させてしまうなんて・・・
果てしなき蒼・・・ウィスタリアス・・・
貴方にふさわしい名前だと 素直に、そう思いますよ」
レックス
「ありがとう
でも、俺一人だけだったらきっとこんな奇跡なんて起こせなかった・・・
ウィルやみんな、それにウィゼルさんが力を貸してくれなかったら
きっと、俺はまだあの暗い部屋の中でべそかいていたかもな」
ヤード
「はははは・・・
ウィゼルさまは、昔からつかみ所のない人物でしたからね・・・」
レックス
「知っていたんだ?」
ヤード
「ええ・・・私がオルドレイクの弟子になって、すぐに
あの人は、客分として無色の派閥へとやってきたのですよ
剣にまつわる調査では色々と助言もいただきました」
レックス
「そうだったんだ・・・」
ヤード
「私見ですが、あの方は感情というものをどこかで失ってしまっていたようでした
先天的なものか、後天的なものかそれはわかりませんが
それゆえに、あの人は強い感情を秘めた者たちに武器を与えるのでしょう
欠けてしまったものを満たしていくために」
レックス
「それで、俺に・・・」
ヤード
「思えば、ウィゼルさまはオルドレイクの直情的な面をいさめることが多かった
派閥の中にあって、あえて我が師の狂気の鞘になろうとしていたのかもしれません」
レックス
「ヤード・・・」
ヤード
「過ぎてしまったことを悔いても仕方ありませんが
あるいは、私もそうやって戦うことができたのかもしれませんね
考えさせられましたよ」
レックス
「そっか・・・」

第15話 ひとつの答え(好感度・大)

ヤード
「まさか、あのような形で貴方が剣を復活させてしまうなんて・・・
果てしなき蒼・・・ウィスタリアス・・・
貴方にふさわしい名前だと 素直に、そう思いますよ」
レックス
「ありがとう
でも、俺一人だけだったらきっとこんな奇跡なんて起こせなかった・・・
ウィルやみんな、それにウィゼルさんが力を貸してくれなかったら
きっと、俺はまだあの暗い部屋の中でべそかいていたかもな」
ヤード
「はははは・・・
ウィゼルさまは、昔からつかみ所のない人物でしたからね・・・」
レックス
「知っていたんだ?」
ヤード
「ええ・・・私がオルドレイクの弟子になって、すぐに
あの人は、客分として無色の派閥へとやってきたのですよ
剣にまつわる調査では色々と助言もいただきました」
レックス
「そうだったんだ・・・」
ヤード
「私見ですが、あの方は感情というものをどこかで失ってしまっていたようでした
先天的なものか、後天的なものかそれはわかりませんが
それゆえに、あの人は強い感情を秘めた者たちに武器を与えるのでしょう
欠けてしまったものを満たしていくために」
レックス
「それで、俺に・・・」
ヤード
「思えば、ウィゼルさまはオルドレイクの直情的な面をいさめることが多かった
派閥の中にあって、あえて我が師の狂気の鞘になろうとしていたのかもしれません」
レックス
「ヤード・・・」
ヤード
「過ぎてしまったことを悔いても仕方ありませんが
あるいは、私もそうやって戦うことができたのかもしれませんね
考えさせられましたよ」
レックス
「そっか・・・
なあ、ヤード この戦いが終わった後はどうするつもりなんだ?」
ヤード
「そうですね・・・
とりあえず、復讐のために行動するのはやめようとスカーレルとは話しました」
レックス
「え!?」
ヤード
「そんなに驚かないでください 止めたがっていたのは貴方じゃないですか?
それとも、やはり決めたことは最後までやりぬくべきですか?」
レックス
「そ、そんなことないよ! そのほうが、俺もずっとうれしいよ、うん・・・」
ヤード
「無色を滅ぼしたところで、私たちの過去が変わってくれるわけでもない
むしろその過程で、多くの憎しみや悲しみを作ってしまうくらいなら
あきらめるのも、またひとつの勇気だと思うんです」
レックス
「ああ、そうだよな」
ヤード
「それにもうひとつ私にも、かなえたい夢ができたんですよ」
レックス
「え?」
ヤード
「この戦いに決着がついたら 私は、弟子を育てたいと思うんですよ」
レックス
「弟子を・・・」
ヤード
「ウィルと貴方のやりとりをずっと側で見ていて、思ったんですよ
歪んだきっかけで習いおぼえてきた、私の召喚術の知識も
正しい心の持ち主へとたくすことができれば きっと役に立ててもらえるはず、と
それが、私の過去に対する復讐以外のけじめのつけ方になると思うんです」
レックス
「そっか・・・」
ヤード
「おかしいでしょうか?」
レックス
「そんなことないよ! ヤードなら、きっと立派な先生になれるさ」
ヤード
「ありがとうございます
そのためにも、まずはこの島の学校で教師の勉強をしたいと思ってるんです
貴方のような、立派な先生になれるようにね?」
レックス
「や、やめてくれよ!? 買いかぶりだってばさ、ホントに・・・」
ヤード
「ははは・・・っ まあ、なにはともあれ
今後とも、ご指導よろしくお願いいたしますよ、先輩?」
レックス
「だーかーらーっ!」
ヤード
「あっははははは・・・」

エンディング(好感度・通常)

ヤード
「それにしても、子供たちというのは本当に元気なものですね・・・」
レックス
「振り回されることも多くて大変なんじゃない?」
ヤード
「ええ、まあ・・・ですが、それが楽しくもあるわけですからね」
レックス
「苦労したぶんだけ、生徒たちのがんばりを見るとうれしくなっちゃうんだよな
そういう喜びがあるから、先生ってやめられなくなるんだよなあ・・・」
ヤード
「ゲンジ校長が言っていたとおりですよ、本当に」
レックス
「次の季節の巡りからは、他の子供たちも学校に来るかもしれないってさ」
ヤード
「本当ですか?」
レックス
「ああ、ユクレス村や風雷の郷のお母さんたちがミスミさまにお願いしに来てるんだって
そうなったら、ヤードにもひとつのクラスを受けもってもらわなくちゃね」
ヤード
「うれしいですが・・・不安でもありますね・・・
貴方のように、生徒たちとしっかりとした信頼関係を築けるとよいのですが」
レックス
「だいじょうぶだよ! 教え方ならヤードのほうが俺より上手なんだし・・・
最初から、満点をとろうとしなくても すこしずつ学んでいけばいいんだから
生徒たちと一緒に、ね」
ヤード
「そうですね・・・」
子供たちのためにも、お互い頑張っていきましょうね よろしくお願いしますよ、先輩

エンディング(好感度・大)

ヤード
「それにしても、子供たちというのは本当に元気なものですね・・・」
レックス
「振り回されることも多くて大変なんじゃない?」
ヤード
「ええ、まあ・・・ですが、それが楽しくもあるわけですからね」
レックス
「苦労したぶんだけ、生徒たちのがんばりを見るとうれしくなっちゃうんだよな
そういう喜びがあるから、先生ってやめられなくなるんだよなあ・・・」
ヤード
「ゲンジ校長が言っていたとおりですよ、本当に」
レックス
「次の季節の巡りからは、他の子供たちも学校に来るかもしれないってさ」
ヤード
「本当ですか?」
レックス
「ああ、ユクレス村や風雷の郷のお母さんたちがミスミさまにお願いしに来てるんだって
そうなったら、ヤードにもひとつのクラスを受けもってもらわなくちゃね」
ヤード
「うれしいですが・・・不安でもありますね・・・
貴方のように、生徒たちとしっかりとした信頼関係を築けるとよいのですが」
レックス
「だいじょうぶだよ! 教え方ならヤードのほうが俺より上手なんだし・・・
最初から、満点をとろうとしなくても すこしずつ学んでいけばいいんだから
生徒たちと一緒に、ね」
ヤード
「そうですね・・・」
レックス
「でも・・・
まさか、ヤードがこの島に残ってくれるとは思わなかったなあ」
ヤード
「そんなに意外でしたか?」
レックス
「いや、ほら・・・前に言ってたじゃないか?
自分の学んできた召喚術を、弟子に伝えて正しく使ってもらうんだって・・・」
ヤード
「無論、その思いは今でも変わってはいませんよ
ですが、そのためにはまず私自身が師としてのあり方を学ばなくてはいけませんから
こうして、ゲンジ校長や貴方に師事して勉強させてもらうことにしたんです」
レックス
「そっか・・・」
いろいろと学ばせてくださいね 教師として、そして、一人の人間として
「新しい先生」

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