旅は道連れ、料理は愛情(フェア&ミルリーフVer.)

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藍空れぃん。様
旅は道連れ、料理は愛情 ~Wicked Bros Forever…~
フェア
「急に呼び出すなんてどうしたんですか オーナー?
怒られるようなことは、してないと思うけど・・・」
テイラー
「これを見てみろ」
フェア
「「ミュランスの星」の最新号、上半期の新人料理人特集・・・
・・・って わたしが載ってる!」
テイラー
「見てのとおりだ ワシも予想だにしなかったが
貴様の努力の成果がこうして実を結んだというワケだな」
フェア
「オーナー・・・」
テイラー
「だが、まだまだ! こんなもので調子にのるなよ?
ふぬけたりしたら即刻、クビにしてやるからな?」
フェア
「は、はい・・・」
テイラー
「ふむ、まあ それはそれとしてこういうものが
副賞として送られてきたのだがな・・・」
リシェル
「シルターン自治区に慰安旅行でお二人分ご招待ですって!?」
グラッド
「やったじゃないか!」
フェア
「うん、うれしいにはうれしいんだけど なんていうか・・・
旅行してる場合じゃなくない? わたしたちって」
リシェル&グラッド
「あ・・・」
アロエリ
「そうとも、不謹慎だ!
我々、御使いが日々使命に従事しているというのに・・・」
セイロン
「いや、しかし息抜きも大切なことだぞ?
どうだ、アロエリ この際、二人分だというのなら
そなたが、ついていくというのは?」
アロエリ
「ばば・・・っ!? バカなことを言うな セイロンっ!?」
ミント
「でも、ちょっともったいない気もするよねえ・・」
フェア
「そうだ、シンゲン これで自治区に行くっていうのはどう?
もともと、旅の目的なんだしさ」
シンゲン
「お気持ちは、非常にうれしいのですが しかし・・・」
(ベベンッ!)
シンゲン
「観光用の旅券では自治区に住むことはできないんですよ
手続きやらなんやらそういう費用もまた必要でして・・・」
フェア
「ええっ、そうなの?」
アカネ
「そういうのが大変だから、あたしやお師匠はさ
自治区に行こうと思わなかったんだよねえ・・・」
アロエリ
「それに今、シンゲンに抜けられてしまうのは戦力的にも痛いぞ?」
グラッド
「たしかに・・・」
リシェル
「でもさ、あんたはこの機会に休んだほうがいいかもね」
ミント
「働きづめのうえに戦いまくりだものねえ・・・」
フェア
「うん、じつはオーナーにも厳命されたんだよね
下手に倒れられたらそれこそ困るからちゃんと休めって」
グラッド
「とすると、問題は誰がついて行くかだよなあ」
リシェル&ルシアン
「!」
ミント
「ひとりっきりで行かせるのも逆に心配だし・・・」
ミルリーフ
「じゃあ、ミルリーフがついてってあげる♪」
フェア
「それはムリよ」
ミルリーフ
「えーっ!!
どうしてぇ!?」
フェア
「ミルリーフだけならいいよ、でも、そうなったら・・・」
リビエル
「当然、同行しますわ」
アロエリ
「それが御使いとしての務めなのだからな」
セイロン
「最低、3人分の旅費が追加となるわけだな あっはっはっは!」
フェア
「というワケなの・・・」
ミルリーフ
「ううっ、でも・・・」
アルバ
「今回はガマンしてさ おいらたちと一緒に留守番しよう、な?」
ポムニット
「そうですよ ミルリーフちゃんはいい子ですもの
聞きわけてくれますよね?」
ミルリーフ
「うぅ・・・わかったよぉ
ミルリーフ、いい子でお留守番する・・・」
フェア
「うーん、やっぱり悪い気がするなあ」
シンゲン
「いいじゃないですか ご主人はずっと働きづめだったんですし
たまには、羽根をのばしても、バチは当たりゃしませんよ」
アルバ
「留守の間のことはおいらたちに任せて楽しんできてくれよ」
アカネ
「そうそう、アタシが留守番してる限りは
間違っても、泥棒になんか入らせないからさっ♪」
フェア
「元泥棒に太鼓判をおされてもねえ」
アカネ
「あ、やっぱし?」
フェア
「・・・うん、わかった じゃ、みんなの好意に甘えさせてもらうね」
─門前の広場─
フェア
「いい天気ね これなら雨の心配はしなくてよさそう」
リシェル
「うんうん 楽しい旅行になりそうね♪」
フェア
「・・・ていうか なんであなたたちがついて来てるの?」
ルシアン
「あははは・・・」
リシェル
「なによぉ? 別にいいじゃないの 自腹なんだしさ
あたしは、あんたの保護者として、ついてってあげるんだから」
フェア
「保護者なら、もう間に合ってるよ」
リシェル
「なによ、それ!? まるで、人を邪魔者みたいに・・・」
ミント
「まあまあ、二人とも ケンカしちゃダメよ
せっかくの旅行だもの みんな仲良く、楽しくいきましょう、ね?」
ルシアン
「心配しないで ねえさんの面倒は僕が見るから」
フェア
「う、うん・・・」
グラッド
「休暇さえとれたら俺も、ついてってやれたんだけどな」
ポムニット
「右に同じです えうぅ・・・」
ミント
「仕方ないですよ お仕事も大切ですもの
みんなの引率はちゃんと、私がやりますから」
ポムニット
「くれぐれも、よろしくお願いいたします」
リシェル
「留守の間、ちゃんとチビちゃんたちを守ってあげてね?」
グラッド
「おう、任せろ!」
フェア
「それじゃ、そろそろ出発しましょ」
ルシアン
「いってきまーす!」
リシェル
「シルターン自治区かぁ ちっちゃな時に、一度行ったきりね」
ルシアン
「あれ? 僕はおぼえていないけど・・・」
リシェル
「そりゃそうよ だって、あんたはまだちっちゃかったもの
ママを実家に迎えにいった時、ついでにパパと観光したのよ
帝都からだと自治区は、すぐ近くだからね」
ルシアン
「そうなんだ・・・」
フェア
「お姉ちゃんも自治区は初めてなの?」
ミント
「ええ、そうよ だから、ちょっと楽しみなの
フェアちゃんは?」
フェア
「わたしも初めてなの 父さんから話に聞いたことはあるけど
あとは本かな・・・ 鬼妖界の食文化って独特みたいだから
一度、じっくり見てまわりたいって思ってたんだ」
ミント
「よかったわねえ 願いがかなって
私も、鬼妖界の珍しい植物や野菜 見れたらいいなあ」
フェア
「うん、きっと・・・」
???
「知らないわよっ!? そんなことっ!!」
フェア
「???」
???
「フィズおねえちゃん きっと、ママたち 心配してる・・・」
フィズ
「どーだか・・・ そんなの、わかるもんですか・・・
二人っきりになれてかえって、喜んでるかもしれないわよ」
???
「そんなこと・・・」
フィズ
「うるさいわねえ そんなに気になるんだったら
ラミ、あんたは帰りなさいよ!」
ラミ
「・・・(ふるふる)」
フィズ
「どうせ、この旅が終われば、あんたともお別れなんだもの
少しくらい早まってもかまやしないわよ!」
ラミ
「待って!? 待ってってば!?」
リシェル
「・・・今の、なに?」
ルシアン
「よくわからないけど姉妹でケンカしてたみたいだったね」
リシェル
「みっとないたらありゃしないわね 道の真ん中で」
フェア
「リシェルだってよく、似たようなことしてるクセに」
リシェル
「なんですってぇ!?」
ルシアン
「でも、あの子たち だいじょうぶかな
街道から外れていっちゃったけど」
ミント
「心配よね」
リシェル
「もぉ、赤の他人の心配なんてしなくていいじゃないの
ぼけっとしてたら今夜の宿につけなくなっちゃうわよ?」
フェア
「うん、そうね 先を急いだほうがよさそう・・・」
???
「・・・おい そこのオマエら ちょっと待てよ?」
フェア
「!」
???
「今、このへんで緑色と金色の髪をした女の子二人
見なかったか?」
フェア
「あ・・・ ええと・・・」
リシェル
「見なかったけど?」
ルシアン
「ちょ・・・ ねえさんっ!」
リシェル
「いいからっ!」
???
「そうか・・・ いや、ならいい
邪魔したな」
ミント
「行っちゃった・・・」
ルシアン
「ねえさん、どうしてウソついたりしたの?」
リシェル
「だって、今のあいつ どう控えめに見ても悪人ぽいじゃない
目つきとかさミョーに鋭かったし」
フェア
「たしかに、ちょっと物騒な雰囲気はかんじたよね」
リシェル
「でしょ、でしょ!
きっと、あの子たち あいつから逃げているんじゃない?」
ルシアン
「まさか・・・」
ミント
「だけど、もしそれが当たってるとしたら
あの子たちのこと ますます、心配になっちゃうわね」
リシェル
「う・・・」
フェア
「追いかけて知らせてあげたほうがいいかもね」
リシェル
「はいはい わかったわよ もぉ・・・っ」
フィズ
「みんな、みんなおかしいわよ!
ずっと一緒に暮らしてたのに
離ればなれになっちゃっても平気な顔してさ」
ラミ
「ねえ・・・ やっぱり、ラミね
ミモザお姉ちゃんのお家の子供になるのやめにしようか?」
フィズ
「ダメよ、そんなの!
ロランジュ家の人たち、すごく喜んでくれたじゃない?
家名を継いでくれる子供が出来たって」
ラミ
「でも・・・」
フィズ
「あんたには召喚師としての素質がある
せっかくの才能を磨かないなんてもったいないわ」
ラミ
「・・・・・・」
フィズ
「ホントは、あたしもわかってるんだよ
みんな、いつまでも一緒じゃいられない仕方ないんだって」
ラミ
「うん・・・」
フィズ
「エドスは、もうすぐお父さんになるし レイドもアルバも
自由騎士って夢を追っかけて、遠くにいっちゃった
こだわってるのはきっと、あたしだけ やりたいこととか
見つけられないまま こんなふうに、ただ反発だけして・・・」
ラミ
「お姉ちゃん・・・」
フィズ
「ごめんね、ラミ お姉ちゃんなのに困らせちゃって」
ラミ
「・・・(ふるふる)」
フィズ
「帰ろっか?」
ラミ
「・・・(こくん)」
ギムレ
「おーっと! そういうワケにはいかねえな!!」
フィズ&ラミ
「!?」
ギムレ
「お嬢ちゃんたち ママから教わらなかったのかい?
子供だけで遠くにきたら、悪い人に連れて行かれて
遠い所へと売られてしまうってなァ!?」
バレン
「あんちゃん、やっぱよくないって・・・
召喚獣ならともかく人間の子だなんて
バレたら、一生 牢屋につながれちゃうよ!?」
ギムレ
「ええい、うるさいっ!
どのみち、これにしくじっちまえば後はねえんだ
腹くくりやがれ! バレンっ!!」
バレン
「わ、わかったよう あんちゃん・・・」
(ギュイィン!)
バレン
「出でよ、幻獣界の下僕たちよ!!」
(ピカッ!)
召喚獣
「グルルルル・・・ッ」
ラミ
「メイトルパの召喚術・・・」
ギムレ
「さあ、そいつらをとっ捕まえろ!!」
召喚獣
「ガアアアァァッ!!」
フィズ
「でりゃああっ!!」
(ブシュッ!)
召喚獣
「ギャンッ!?」
フィズ
「なめないでよね?
自分の身を守るためなら、遠慮はしないんだから!」
ギムレ
「くむむ・・・っ」
フィズ
「ラミ、あたしから離れちゃダメよ!」
ラミ
「・・・(こくん)」
ギムレ
「ガキどもめ・・・
世の中の厳しさってもんを、たっぷりと教えてやるッ!!」
リシェル
「あんたたちにね!!」
(ギュイィン! ピカッ!)
ギムレ
「ぴぎゃあっ!?」
バレン
「あ、あんちゃんっ!?」
ルシアン
「だいじょうぶ キミたち?」
ラミ
「さっき、すれ違った旅の人たち・・・」
ミント
「心配だったからね 追いかけてきたの
間にあってよかったわ」
フィズ
「あ、うん・・・ ありがとう・・・」
フェア
「召喚獣がダメなら今度は、子供相手に悪さをしようなんて
なんてあきれた根性なのよっ!!」
バレン
「あんちゃん・・・ や、やばいよ・・・」
ギムレ
「うろたえるなッ! こいつら、前と違ってガキばっかだぜ
今度こそ、借りを返してやるッ!!」
リシェル
「そういうけどさ あんたたちだって二人きりじゃん?」
ギムレ
「ぐ・・・っ」
リシェル
「手下に見はなされて召喚獣しか味方がいないなんて
かわいそうすぎて泣けてきちゃうわ」
ギムレ
「う、うるさいッ!! バカにするなぁ!?
こうなりゃ、ヤケだ テメエらをまとめてぶちのめして
あり金まきあげてからとんずらしてやる!!」
???
「ケッ、なにセコイこと偉そうに言ってやがる バカどもが・・・」
ギムレ
「な・・・っ!? テメエ、いつの間に俺の背後に・・・」
フィズ
「ガゼルっ!?」
ガゼル
「ったく、勝手に宿を飛び出していった挙げ句に
こんなバカな連中に引っかかりやがって」
フィズ
「・・・っ」
ルシアン
「あの人、君たちの知り合いだったんだ」
ラミ
「ガゼルお兄ちゃんはラミたちのお父さんがわり・・・
ずっと、ずっと 守ってくれた人なの」
ミント
「そうだったの・・・」
ガゼル
「おい、そこのホウキ頭!」
フェア
「ほ、ホウキ頭ぁ!?」
ガゼル
「ばっくれやがったことは、この際 チャラにしとくぜ
チビたちのこと 心配してくれてたみたいだしな」
フェア
「う、うん・・・」
ガゼル
「かわりに手を貸せ! この性根の曲がったバカどもを
ぶちのめしてやる!!」
フェア
「言われなくたってそのつもりよ!!」
―バトル―
ギムレ
「た、退却だっ! なにはともあれたいきゃ・・・」
ラミ
「ダメ・・・ 悪いことしたら 逃げちゃ、ダメ!」
ミント
「おしおき召喚・・・ せーのっ!」
(キュイィン! ピカッ!)
ミント&ラミ
「スライムプレス!!」
ギムレ
「ひえええぇぇっ!? ね、ネバネバするうっ 動けねえぇぇっ!?」
バレン
「あ、あんちゃん・・・ 気持ち悪いぃ・・・っ」
リシェル
「ふん、いい気味だわ」
ルシアン
「僕、グラッドさんを呼んでくるよ!」
グラッド
「よし、あとは俺に任せてくれ
二度と悪さなんかする気がなくなるよう、それはもう
きつぅーく、罰を与えてやるからな!」
ギムレ&バレン
「とほほほほ・・・」
フェア
「お願いね お兄ちゃん」
リシェル
「ねえ、そう言えば あの子たちは?」
(バシッ!)
フィズ
「い、いた・・・っ」
???
「その程度ですんでよかったんだって思いなさい!
さんざん、心配かけて・・・っ もぉ・・・っ!」
フィズ
「リプレママ・・・ ごめんなさい・・・」
ラミ
「お姉ちゃんを許してあげて、リプレママ
勝手に飛び出したのは悪かったけど、だけど ちゃんと反省して
自分から、帰ろうって だから・・・」
ガゼル
「まあ、原因のひとつは オレが昨日、怒鳴ったせいでもあるからな
すまねえ、リプレ オレからも頼むわ」
リプレ
「うん・・・」
ミント
「リプレさんって言ったかしら?」
リプレ
「あ、はい・・・ ありがとうございます
子供たちのこと 助けていただいて」
ミント
「気にしないで 私たちが好きでしたおせっかいだし
それよりも、ねえ もしかしたらって思ったんだけど
ミモザ・ロランジュって名前の召喚師とお知り合いかしら?」
リプレ
「え!?」
ガゼル
「なんで、あんたがミモザのことを知ってんだよ?」
ミント
「やっぱり・・・」
ガゼル
「じゃあ、あんたもギブソンやミモザとおんなじ
蒼の派閥の召喚師だってことか」
ミント
「うん、とくにミモザ先輩とはなかよしだよ
だから、貴方たちのことも、すこしだけ聞いたことがあるの」
リプレ
「そうだったんですか」
フェア
「ねえ、お姉ちゃん わたしたちにもわかるように説明して」
ミント
「ああ、ゴメンゴメン えっとね、簡単に言っちゃうと
この人たちはね アルバ君の仲間 ううん、ご家族よ」
リシェル&ルシアン
「えーっ!?」
フェア
「(そういえば、前に一緒にパンを作った時に
アルバが言ってた名前も、たしかリプレ・・・)」
リプレ
「???」
フィズ
「あんたたち、なんでアルバの名前を知ってんの!?」
ルシアン
「ああ、それは・・・」
フィズ
「アルバ、この町に来てるんだ・・・」
リプレ
「ごめんね フェアちゃん
アルバが、すっかり面倒をかけちゃって」
フェア
「ううん、アルバにはわたしたちもお世話になってるから」
ルシアン
「あの、せっかくだし 会っていかれたらどうですか?
きっと、喜ぶと思いますよ!」
ガゼル
「いや、それはダメだ」
フィズ
「なんでよ、ガゼル!?」
ガゼル
「あいつとの約束 覚えてるだろう?
次に俺たちと会うのは一人前の騎士として そういう約束だ
男と男の約束を簡単に破るわけにはいかねえ」
フィズ
「でも・・・っ」
リプレ
「私たちの顔を見たらアルバの決心が鈍ってしまうかもしれない
だから、ガマンして 私だって、本当は会いたいんだから
ね、フィズ?」
フィズ
「うん・・・」
ガゼル
「さて、そろそろ先を急ぐとすっか
次の宿につく前に日が暮れちまうと大変だからな」
リシェル
「そうよ! あたしたちも急がなくちゃ!?」
ラミ
「お兄ちゃんたちも 帝都に、行くの?」
ルシアン
「うん、そうだよ シルターン自治区っていう場所に
観光しにいくんだ」
ラミ
「じゃあ、ラミたちとおんなじだね♪」
フェア
「そうなの?」
リシェル
「ちょうどいいじゃん なら、一緒に行こうよ」
ミント
「そうね・・・ そのほうが、きっと楽しいわよね?」
リプレ
「ええ、そういうことだったら、喜んで」
─食堂─
フェア
「あれ・・・ 誰もいない・・・」
セクター
「みんなだったら湖まで出かけているよ」
フェア
「セクター先生! どうしてここに?」
セクター
「留守番を頼まれたのさ 用心のためにね」
フェア
「そっか・・・
(みんなを連れてきてたら、無駄足になってたんだ)」
セクター
「それより、君こそどうしてここに?」
フェア
「えっと、ちょっと 忘れ物を思い出して あはははは・・・」
セクター
「そうですか でも、早く戻ってあげたほうがいい
さっきも街道でならず者たちが捕まったそうだし」
フェア
「あ、うん・・・ 気をつけるから! あははは・・・」
─町の外へ─
ミント
「すると、貴方たちは家族旅行で自治区に向かっていたのね」
リプレ
「ええ、仲間たちが旅費を出しあってくれたんです
ひとつくらい こういう思い出を作っておけ、って」
リシェル
「ひとつくらい、ってどういうこと?
まるで、最初で最後みたいな言い方じゃないの?」
リプレ
「うん・・・ じつは、そうなの このたびから戻ったら
この子は、ミモザの家に養子へ行くって決まってるから」
ラミ
「・・・・・・」
ミント
「ロランジュの家に行くってことは
そっか・・・ 先輩たち、ついに結婚されるのね」
リシェル
「ああ、跡継ぎの問題ってワケか」
リプレ
「この子のためにも それがいいんじゃないかって
本人も納得して決めたことなの だけど・・・」
ルシアン
「フィズちゃんは納得してないんだ・・・」
ガゼル
「気持ちはわかるさ あいつらは実の姉妹なんだし
文句もあるだろうけどな・・・」
ルシアン
「召喚術の素質が高すぎる者は無意識のうちに
暴発や暴走事故を引き起こしかねない」
ガゼル
「ああ、そうさ ラミは、そういうまれな例だった
魔力の制御法は仲間うちで教えてやれたんだが
それ以上のことは専門家である召喚師に任せるしかねえ
渡りに船だったのさ ミモザの申し出はな」
フィズ
「わかってるけど でも、どうしても納得できないの!
ずっと一緒にいたみんなが、どんどん離ればなれになって
あたしだけが おいてけぼりにされてく・・・」
フェア
「(不安なんだよね きっと・・・
似たような気持ち わたしも、感じたことがあるから
でも、こればっかりは他人がなんとかしてあげられないから
彼女が、自分で答えを見つけなきゃいけないんだ・・・)」
フェア
「うわぁーっ、ここがシルターン自治区!」
ミント
「見た目からして異世界の雰囲気 ぷんぷんだよねえ」
リシェル
「ちょっと、二人とも声が大きいってば
田舎者に見られちゃうでしょ?」
ミント
「あ、あははは ごめんね リシェルちゃん」
ルシアン
「でも、たしかにすごいよねえ」
ガゼル
「ああ、圧倒されるな」
リシェル
「しょうがないわねえ よーし、だったらあたしが
自治区の見所をばっちり案内してあげるわ!」
リプレ
「うん、よろしくね」
フェア
「うーん、ちょっと食べ過ぎちゃった」
ミント
「私も、もうお腹が風船になっちゃった気分だよ・・」
ルシアン
「鬼妖界の料理はとにかく種類が豊富だからねえ」
リシェル
「栄養満点すぎるから 気をつけないと太っちゃうわよぉ?」
ミント
「えぇーっ!? そんなこと、今さら言われても・・・」
フェア
「うう・・・っ ひどいよ、リシェル」
ガゼル
「心配すんなよ 帰りも、しこたま歩くんだからな
ちょっとやそっとで太ったりしねえよ」
ミント
「そ、そうよね? せっかくの旅行だし ちょっとぐらい♪」
フィズ
「うん、楽しまなくちゃもったいないもんね♪」
ラミ
「・・・・・・
お姉ちゃん・・・ やっと、笑ってくれた」
ルシアン
「よかったね ラミちゃん?」
ラミ
「・・・(こくん)」
フィズ
「ところでさ リプレママはどこ行ったの?」
リシェル
「ああ、気になることがあるって、外に出ていったけど・・・」
(ガチャッ!)
リプレ
「大変よ、みんな!?」
ガゼル
「なんだよ、おい!? 血相変えて・・・」
リプレ
「いいから、これを見てちょうだい!」
フェア
「チラシ???」
名物料理コンテスト!
自治区の活性化のため新名物となる創作料理の大会を開きます!!
腕に自身のある料理人 熱烈歓迎募集中!!
特別審査員として、あの「ミュランスの星」のミュランス氏も来賓!
優勝者には、なんと 特選食材1年分が!!
これを見逃しては 料理人の名折れだッ!
フェア
「たしかに・・・ これは、大変ね」
リシェル
「ちょ、ちょっと? あんた、目つきがコワイわよ・・・」
フェア
「料理人の名折れとまで言われたら
参加しないわけにはいかないでしょ!!」
リプレ
「そうね・・・ せっかくの高級食材1年分だもの・・・
もらって帰らなきゃ 台所の担い手として失格だわ!!」
ガゼル
「お、おい・・・っ リプレっ!?」
ミント
「あらら、二人とも やる気まんまんだねえ・・・」
ルシアン
「面白がってる場合じゃないってば ミントさん!?」
フェア
「ちょうどいい機会だし アルバから聞いたあなたの料理の腕
見せてもらうわ!」
リプレ
「ええ、望むところよ かかってらっしゃい!」
リシェル
「あーあ、こうなったらなにを言ってもムダなのよねえ・・・」
フィズ
「リプレママも、あれですっごく負けずギライだからねえ・・・」
フェア&リプレ
「正々堂々、勝負っ!」
司会者
「ご来場の皆さん 大変、たーいへん おまちどーでした!
シルターン自治区 観光地化記念日恒例の・・・
高級料理食材1年分争奪! 名物料理コンテストのはじまりだぁーっ!」
観客
「おぉー!!」
フェア&リプレ
「・・・・・・」
ガゼル
「ケッ、たかが料理でどうして、こんなにも盛りあがれんだよ
毎日、不自由なく食えるだけで幸せってもんだろうがよ」
フィズ
「あーっ、またそんな憎まれ口叩いちゃって
リプレママが聞いたら怒るぞぉ?」
ガゼル
「うっせえぞ、フィズ」
ミント
「ガゼルさんの言いたいこともよくわかるよ
食べる物さえない毎日を送っている人たちからすれば
こういう催しは不愉快だろうしね」
ガゼル
「・・・・・・」
ミント
「でも、食べなきゃ生き物はみんな生きてはいけない
欠かせないことだからこそ、色々な工夫を重ねてきて
料理っていうものがうまれたんじゃない?」
ガゼル
「・・・・・・」
ラミ
「リプレママがね よく、言ってるよ?
少ない材料からでもご馳走を作ることはできるって・・・」
リシェル
「調理する人が食べる人の幸せを願って作ったら
当たり前に料理は美味しくなるもの・・・でしょ?」
ラミ
「・・・(こくん)」
リシェル
「あいつもね 同じこと何度も繰り返してた」
ミント
「素材にお金をかけても 見た目を派手にしても きっと大切なのは
そういう気持ちじゃないかなって、私も思ってるわ
逆に言えば、それをきちんとわかってるあの二人だったら
素晴らしい素材を使って、それ以上に素晴らしいお料理を
作ってくれるんじゃないかなって、すごく楽しみにしてるよ♪」
ガゼル
「ケッ、俺だってな それぐらいのこたぁ わかってんだよ
ったく・・・」
司会者
「今年は、なぁーんとめでたい三十五周年を記念いたしまして
特別審査員をお招きいたしております!
帝都きっての老舗たるレストロ・メニエの元料理長にして
皆さまもお馴染みの「ミュランスの星」の初代編集長・・・
帝国料理界の至宝! ミュランス先生です!」
ミュランス
「・・・・・・」
観客
「おぉ~!」
フェア
「ええっ・・・!? グルメのおじいさん!?」
リプレ
「え、ぐるめ???」
ミュランス
「ふふふ、こんな場所であうことになろうとは面白いものだな」
司会者
「えーっと・・・ ミュランス先生 いったい???」
ミュランス
「この娘は、上半期の「ミュランスの星」で期待の新星の一人に
選ばれた少女なのだよ」
司会者
「な、なんとぉー!? これは、意表をついた展開だあぁーっ!!」
フェア
「ただ者じゃないって思ってはいたけど
まさか、先生さまだったなんて
どうして黙ってたの?」
ミュランス
「地位や名誉などというものは、スパイスとよく似ておる
使いすぎれば鼻につく 素材本来の味を楽しむためには邪魔なだけ
そういうことだ」
フェア
「なるほど・・・」
ミュランス
「しかし、娘よ お前となれ合う気はわしには毛頭ない
全身全霊をかけてお前が美味いと思う料理を出してこい
わしの与えた課題にそったものではなく お前自身の味覚で
究極かつ至高の一品を作ってみせよッ!! さもなくば・・・
優勝など、夢のまた夢だと思うがいい
ふはははははっ!!」
フェア
「・・・っ!」
司会者
「さあ、とんでもないことになってしまいましたあぁーっ!?
ミュランス先生をうならせなければこの若き料理人には
勝利はないのです!!」
リプレ
「どうするの? フェアちゃん」
フェア
「ああまで言われて逃げるなんてことできないよ
受けて立つわ! リプレさんも遠慮無しでお願いね!
あなたとの勝負もわたし、すごく楽しみにしてたんだから」
リプレ
「わかったわ・・・
私も、とっておきの一品を見せてあげる だから・・・
おじけづいたりせず 貴方の全力を見せてちょうだい!」
フェア
「もちろんよ!
(とはいえ・・・
おじいさんはわたしの料理の手の内を知りつくしてる
同じ料理を出したって笑われちゃうかも知れない・・・
とはいえ、新レシピをぶっつけ本番で考えて完璧に作れる?
ううう・・・ どうすればいいの?)」
わたしは・・・
  • あえて基本で戦う!
    司会者
    「・・・では 次の試食にいってみたいと思います!
    作品名は・・・ え、えーっと?」
    リプレ
    「栄養たっぷり、ママの「愛情らーめん」よ♪」
    ミュランス
    「むう、この料理はいまだ見たことのないシロモノだな・・・
    どれ・・・
    ・・・ッ!」
    リプレ
    「どうかしら?」
    ミュランス
    「この味、まさに筆舌に尽くしがたしッ!!!」
    フェア
    「(おじいさんが、迷わずあの言葉を口に!?)」
    ミュランス
    「たった一杯の器の中でスープと、小麦の麺が互いを高めあいつつ
    理想的な美味しさで共存しておるわ!!
    しかも、こいつは後をひく・・・
    汁の一滴までも、飲み干さずにはいられん!」
    司会者
    「ベタボメだあぁーっ! これはもう、優勝は決まったかーっ!?」
    フェア
    「はあ・・・」
    リシェル
    「いい加減、元気出しなさいってば
    審査員があの人だった時点で不利だったんだし
    今日の負けは負けのうちに入らないって!」
    フェア
    「ううん・・・ わたしの完敗・・・
    時間がたってね ようやく、それがわかってきたの」
    ルシアン
    「フェアさん・・・」
    フェア
    「わたし、勝ちたくて そればっかり考えて
    自分の料理の味を守ろうってことしか考えてなかった
    食べる相手のことをどこか、ないがしろにしちゃってたんだ」
    リプレ
    「・・・なぁーんだ
    ちゃんと自分で気づいていたんならだいじょうぶだね?」
    フェア
    「え・・・」
    リプレ
    「今回は、たまたまこういう形で決着がついちゃったけど
    また、新しいお料理で挑戦してきてくれる ・・・そうでしょ?」
    フェア
    「うん、負けっぱなしは性にあわないもん
    必ず、再戦しに行ってみせるよ!」
    リプレ
    「うん、非常によろしい
    それじゃあ、これは私からのごほうび♪」
    新しいメニュー 愛情らーめん のレシピメモを手に入れた!!
    フェア
    「これって・・・らーめんのレシピじゃない!?
    いいの? こんな貴重なもの わたしに・・・」
    リプレ
    「レシピだけ真似ても あの味は、簡単には出せないわ
    でもね、私は きっと貴方だったらできると思うの
    食べる人の笑顔が素敵なものだって知ってる貴方だったら、ね?」
    フェア
    「リプレさん・・・」
    リプレ
    「リプレでいいよ 私たちは、料理をこよなく愛してる
    仲間で、競争相手ライバルなんだもの!」
    フェア
    「うんっ!」
    フェア
    「じゃあ、ここでお別れね」
    ガゼル
    「ああ、短い間だったけど、結構楽しかったぜ?」
    ルシアン
    「元気でね ラミちゃん」
    リシェル
    「立派な召喚師になりなさいよ?」
    ラミ
    「・・・(こくん)」
    リプレ
    「アルバのこと どうか、よろしくお願いします」
    ミント
    「心配しないで 責任をもっておあずかりするわ」
    ガゼル
    「よし、それじゃあ そろそろ行くか?」
    フィズ
    「・・・待って!?」
    ラミ
    「お姉ちゃん?」
    フェア
    「フィズ・・・」
    フィズ
    「あいつに・・・ アルバに、伝えて
    あたしは、あたしでがんばるから・・・
    なまけたりしないで がんばりなさいよ! ・・・って」
    フェア
    「うん、ちゃんと伝えるよ!
    約束する!」
    フィズ
    「うんっ!」

    料理大会でのうわさが近隣に広まった!
    ちょっぴり店の評判があがった!
  • 新レシピに賭ける!
    新しいオリジナル料理を思いついた!
    司会者
    「・・・では 次の試食にいってみたいと思います!
    作品名は・・・ え、えーっと?」
    リプレ
    「栄養たっぷり、ママの「愛情らーめん」よ♪」
    ミュランス
    「むう、この料理はいまだ見たことのないシロモノだな・・・
    どれ・・・
    ・・・ッ!」
    リプレ
    「どうかしら?」
    ミュランス
    「この味、まさに筆舌に尽くしがたしッ!!!」
    フェア
    「おじいさんが、迷わずあの言葉を口に!?」
    ミュランス
    「たった一杯の器の中でスープと、小麦の麺が互いを高めあいつつ
    理想的な美味しさで共存しておるわ!!
    しかも、こいつは後をひく・・・
    汁の一滴までも、飲み干さずにはいられん!」
    司会者
    「ベタボメだあぁーっ! これはもう、優勝は決まったかーっ!?」
    フェア
    「ちょっと待った!!」
    ミュランス
    「む・・・」
    フェア
    「結果を出すのはわたしが、全身全霊をかたむけて作った
    新作料理を口にしてからにして!!」
    ミュランス
    「おお、五色・・・ 五色の輝きが・・・」
    司会者
    「こ、これは・・・ これはいったい!?」
    フェア
    「ふっふっふ・・・」
    フィズ
    「五色の小さなお団子みたいなのが、器に綺麗に盛られているわ」
    ラミ
    「きれい・・・」
    リシェル
    「あの色の数・・・ どこかで・・・」
    ルシアン
    「もしかして・・・ サモナイト石の種類と同じ色じゃ!?」
    ミント
    「いわれて見ればたしかにそうだわ!
    機界、鬼妖界、霊界 幻獣界、そして名も無き世界
    それぞれに見立てて輪を描くようにして並べてあるもの!」
    フェア
    「そのとおり
    これはリィンバウムとそれを取り巻く世界
    その有り様をあらわした料理 「至源」の・・・
    「ギョウザ」よ!!」
    リプレ
    「「しげん」の・・・「ぎょーざ」・・・」
    ガゼル
    「ぎょーざ、か・・・ まさか、こんな所で出くわすなんてな」
    リシェル
    「あんた、あの料理を知ってるの?」
    ガゼル
    「ああ、ダチからよ 名前だけは聞いてる
    俺たちの知らない ずっと遠い世界の料理なんだそうだ
    もとはといえば あの「らーめん」もそいつの好物でな
    そいつのためにリプレが苦心して再現したもんなのな」
    ミント
    「そうだったの・・・」
    フィズ
    「でも、そんな料理をどうして、あの人が知ってるの???」
    フェア
    「これはね、元々はわたしの料理じゃない
    家族が揃っていた頃 父さんに教わりながら妹と一緒に作った
    その時の料理をわたしなりに進化させたものよ」
    ミュランス
    「むうっ、あれほど嫌っておった父親に教わった料理を
    あえて、この一番にぶつけてくるとは
    なんという覚悟!!」
    リシェル
    「そう言えば聞いたことがあったけ
    家族みんなで一度だけ、料理を作ったって・・・」
    ルシアン
    「うん、僕もおぼえてるよ
    みんなで皮をこねて 具を包んで、すごく楽しかったって」
    ミント
    「じゃあ、あの料理はフェアちゃんにとって、まさに
    大事な、大事な 思い出の料理でもあるんだね」
    フィズ
    「家族の・・・ 大事な思い出・・・」
    ミュランス
    「思い出、か・・・
    だが、肝心の味がぼけておったら話にもならんぞ?」
    フェア
    「食べてみればわかるわ」
    ミュランス
    「よかろう・・・ では、この灰色の「ぎょーざ」から
    ・・・むうッ!?」
    フェア
    「それは、機界の「揚げギョウザ」よ」
    ミュランス
    「エビのすり身のむっちり感と固い皮の歯ごたえ
    じつに面白い!」
    リシェル
    「ぱりぱりの皮が機械の装甲ってワケか・・・」
    司会者
    「さあ、続いては 妖しく紫色に光るぎょーざ、だ!」
    ミュランス
    「このいろ・・・ 薬草の煮汁でつけたのだろう?」
    フェア
    「ニオイでバレちゃったか
    でも、驚きのタネは見た目じゃないよ?」
    ミュランス
    「ほほう・・・
    ふぐ・・・ッ!?」
    リプレ
    「「ぎょーざ」の中からスープが、じゅわって飛び出した!?」
    ミュランス
    「あ、あつひ・・・っ! ひかしっ、うっ、うまっ うまひぞぉっ!?
    口いっぱいに広がるスープのうまみはまさに至福!!」
    フェア
    「サプレスのは「スープギョウザ」
    肉のスープを冷やして固めて、包んだの」
    ルシアン
    「形がないのが霊界サプレス
    だから、スープを具にしたんだね」
    ミュランス
    「ぬおぉ・・・ッ!?
    灼熱の辛さ・・・ こいつは、鬼妖界の「ぎょーざ」か!?
    トラノツメ入りの漬け物を刻んで具に混ぜたのか!?」
    フェア
    「さすがはグルメのおじいさん 大正解!
    ちなみに、漬けたのはそこにいるミントお姉ちゃんよ」
    司会者
    「おおっ、それでは是非、舞台の上にどうぞっ!」
    観客
    「おおぉ~!」
    ミント
    「えーっと・・・ ど、どうも・・・っ あははははは・・・」
    ミュランス
    「そうか、貴方があの店の野菜を作った・・・
    実にいい仕事だった これからも、美味い野菜を頼みますぞ」
    ミント
    「は、はいっ!」
    ミュランス
    「幻獣界メイトルパ 緑豊かな大地を連想する鮮やかな
    緑の「ぎょーざ」のその味は・・・
    ふむ・・・ さわやかで心地よい野菜の甘み・・・」
    ミント
    「お野菜の中にお野菜をくるむことによって
    風味を殺さずに仕上げたんだね」
    フェア
    「うん、野菜の水気だけで蒸しあげた「ギョウザ」よ」
    ミュランス
    「まさに・・・ 野菜そのものを凝縮したうま味だ」
    フェア
    「そして、最後がわたしが昔に食べたままの味のもの
    「焼きギョウザ」よ
    リプレさんも司会の人も、よければ食べてみて?」
    リプレ
    「じゃあ・・・」
    司会者
    「失礼して・・・」
    ミュランス
    「うむ・・・ けして、凝ったものではないが
    ほっと心が安まるどこか懐かしい味だ
    ワシ個人の好みで語らせてもらうなら
    素朴なこいつが一番うまいぞ、娘よ」
    リプレ
    「うん・・・ とっても優しい味
    お留守番をしてるみんなにも、食べさせてあげたいよ」
    フェア
    「グルメのおじいさん・・・ リプレさん・・・」
    司会者
    「それでは、先生 もはや結果は出たといえますよね?」
    ミュランス
    「うむ、そなたが今思っているとおりに宣言してやるがいい」
    司会者
    「了解しましたっ!! 優勝者は、トレイユの小さな宿屋の主人
    フェアに決定だあぁーっ!!
    うますぎて、解説ができねーぞぉっ!! ちきしょーっ!!」
    観客
    「おおぉー!!」
    フェア
    「あはははっ♪」
    たくさんの食材を手に入れた!
    リプレ
    「本当にいいの? 優勝賞品、半分こにするなんて・・・」
    フェア
    「うん、こんなにたくさんあったって使い切れないし
    おみやげ代わりにもってかえって使ってちょうだい」
    リプレ
    「ありがとう」
    フェア
    「そのかわり・・・」
    リプレ
    「ん?」
    フェア
    「あの、さっきの「らーめん」を・・・
    食べさせてほしいの! わたし、見てただけで食べてないし・・・」
    リプレ
    「お安い御用だよ じゃあさ、一緒に作ってみよっか?」
    フェア
    「ええっ!? レシピは、秘密なんじゃ・・・」
    リプレ
    「独占したってつまらないわよ 美味しい料理はね
    みんなでわいわい食べるためにあるものなんだから
    ・・・でしょ?」
    フェア
    「そうかも・・・ リプレさんの言うとおりだよね」
    リプレ
    「リプレでいいよ 私たちは、料理をこよなく愛してる
    仲間で、競争相手ライバルなんだもの!」
    フェア
    「うんっ!
    じゃあ わたしも・・・
    ギョウザの作り方を教えるね!」
    リプレ
    「えへへ、じつはひそかに期待していたんだよねえ
    よろしくっ!」
    新しいメニュー 至源のギョウザ のレシピメモを手に入れた!!
    新しいメニュー 愛情らーめん のレシピメモを手に入れた!!
    フェア
    「じゃあ、ここでお別れね」
    ガゼル
    「ああ、短い間だったけど、結構楽しかったぜ?」
    ルシアン
    「元気でね ラミちゃん」
    リシェル
    「立派な召喚師になりなさいよ?」
    ラミ
    「・・・(こくん)」
    リプレ
    「アルバのこと どうか、よろしくお願いします」
    ミント
    「心配しないで 責任をもっておあずかりするわ」
    ガゼル
    「よし、それじゃあ そろそろ行くか?」
    フィズ
    「・・・待って!?」
    ラミ
    「お姉ちゃん?」
    フェア
    「フィズ・・・」
    フィズ
    「あいつに・・・ アルバに、伝えて
    あたしは、あたしでがんばるから・・・
    なまけたりしないで がんばりなさいよ! ・・・って」
    フェア
    「うん、ちゃんと伝えるよ!
    約束する!」
    フィズ
    「うんっ!」
    ☆☆☆
    料理大会での優勝が近隣で大きなうわさになった!
    かなり大きく店の評判があがった!

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