第16話 相談イベント(ライVer.)

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蒼天様/ファイポー様/柳羽様/YAMAKO様/みずき様/sitora0602様/不断様/如月 樹様/紫蘭様

リューム

リューム
「多分・・・ ここに来るって思ってたぜ」
ライ
「オレも、ここで待っててくれると思ってた」
リューム
「で、ふっきれたか?」
ライ
「正直に言えば まだ、迷ってる
でも、動かなきゃ始まらないってのはわかったつもりさ
ビビってる場合じゃなさそうだしな?」
リューム
「ケッ、言われる前に気づけっつーの!
一応、オマエはオレの保護者なんだからな?」
ライ
「ああ、そうだな・・・」
(ヒュオォォォ)
リューム
「なあ・・・ なんで、オマエはオレを受け入れた?」
ライ
「え?」
リューム
「素性もしれず 誰かに狙われていて おまけに・・・
生意気ばっか言ってる厄介者を、どうして守ってこれたんだ?」
ライ
「なんでかな・・・ 言葉にしようとするとうまく言えねーよ
でも、気がついたらそれが当たり前だった
おまえのいない毎日が今じゃもう、考えられないくらいにな」
リューム
「なんだよ・・・ わかってんじゃねえか
それが、答えだよ」
ライ
「そっか・・・ やっぱ、そうなのか」
リューム
「ああ、そうさ
ほれ、わかったならさっさと他の連中を安心させてやれ!」
ライ
「そうだな・・・
ありがとな・・・リューム・・・」
(ライ、去る)
リューム
「ったく・・・世話の焼ける保護者だぜ」

ミルリーフ

ミルリーフ
「きっと・・・ここに来るって思ってたよ」
ライ
「オレも、ここで待っててくれると思ってた」
ミルリーフ
「答えは見つかった?」
ライ
「正直に言えば まだ、迷ってる
でも、動かなきゃ始まらないってのはわかったつもりさ
戻ってくるって約束もしたからな」
ミルリーフ
「うん、守ってくれたね だから、今度は・・・
話してきかせて? ミルリーフに
パパのこと、助けてあげたいから・・・」
ライ
「ああ・・・」
ミルリーフ
「パパは、どうしてミルリーフを育ててくれたの?」
ライ
「え?」
ミルリーフ
「ミルリーフはパパの本当の子供じゃないのに
すぐに泣いちゃうし悪い人たちにだって狙われていたのに
どうして優しいの? 今までずっと、守ってくれてきたの?」
ライ
「なんでかな・・・言葉にしようとするとうまく言えねーよ
でも、気がついたらそれが当たり前だった
おまえのいない毎日が今じゃもう、考えられないくらいにな」
ミルリーフ
「ありがとう、パパ ミルリーフすごくうれしいよ
ミルリーフもパパとおんなじだよ それに・・・
みんなも、きっとそうだって思う」
ライ
「あ・・・」
ミルリーフ
「それが、答えじゃないのかな?」
ライ
「そっか・・・やっぱ、そうなのか」
ミルリーフ
「うん、きっとそうなんだよ!」
ライ
「ありがとな・・・ミルリーフ・・・
おまえのおかげだよ オレは、もう迷ったりしねーからなっ!」
ミルリーフ
「うんっ♪」

コーラル

コーラル
「きっと・・・ここに来るって思ってた・・・」
ライ
「オレも、ここで待っててくれると思ってた」
コーラル
「答え、見つかった?」
ライ
「正直に言えばまだ、迷ってる
でも、動かなきゃ始まらないってのはわかったつもりさ
間違いに気づいたらすぐに正さないとな?」
コーラル
「うん、当然かと
じゃあ、次は話してくれる番・・・だよね?」
ライ
「ああ・・・」
コーラル
「素朴な疑問・・・
どうして、貴方はボクを、拾ったの?」
ライ
「え?」
コーラル
「身元不明、挙動不審 そのうえ、敵にまで狙われていて・・・
見捨てても、当然なのに、どうして守ってくれたの?」
ライ
「なんでかな・・・言葉にしようとするとうまく言えねーよ
でも、気がついたらそれが当たり前だった
おまえのいない毎日が今じゃもう、考えられないくらいにな」
コーラル
「ほら・・・貴方は、とっくに見つけてる・・・
わかってなくてもわかっているんだよ だって・・・
ボクが、その証拠!」
ライ
「コーラル・・・
そっか・・・やっぱ、そうなのか」
コーラル
「うん、だから心配しないで?
みんなも、きっとわかってくれてる」
ライ
「そうだな・・・
ありがとな・・・コーラル・・・」
コーラル
「お礼、いらない だって・・・
ボク、お父さんの子供なんだから!」

リシェル

リシェル
「・・・っく、ひっく う、ううう・・・っ!?」
ライ
「こんなところにいたのかよ
ったく・・・ ずいぶん捜したぜ?」
リシェル
「あ、あんたこそ!? なに、もたもたしてたのよッ!?
黙ったまんまで部屋に閉じこもっていじけてたくせして
おかげで、みんな調子が狂っちゃったじゃない!?」
ライ
「だったら、なんでさっきみたく、呼びに来なかったんだよ?
いつもみたいに なんで、怒鳴りつけなかったんだよ!?」
リシェル
「そんなの、できっこないじゃない!?
本気で落ち込んでるあんたに、そんなことできないわよッ!?」
ライ
「!?」
リシェル
「みくび、らないでよ あたしは、ちゃんとわかってる・・・っ
あんたが、どれだけ苦しんでる、のか こわがってる、のか
あたしが・・・っ だれより、いちばんっ わかってる・・・っ」
ライ
「リシェル・・・」
リシェル
「なんでよぉっ!? なんで、あんたばかりそうなのよぉっ!?
ひどいじゃない!? 不公平じゃない!? う、ううぅ・・・っ
うわあああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
ライ
「・・・落ち着いたか?」
リシェル
「う、ん・・・っ」
ライ
「ったく、どうしておまえが泣くんだよ」
リシェル
「だって・・・イヤだったんだもん」
ライ
「オレが「響界種」だったことがか?」
リシェル
「違うわよっ!? そんなの、ちっとも気にしてないわよ!
ただ、あんたがそれを変に気にして そのせいで・・・
どっか行っちゃうのだけは、絶対にイヤだったんだもん
あたしは、ずっとあんたに甘えてた
あんた、優しいから 無茶なこと言っても実行しちゃうから
頼りっぱなしだった お姉さんぶってるクセして・・・
ちっとも、助けてあげてない・・・」
ライ
「そんなことないぜ?
おまえは、充分助けてくれてるよ」
リシェル
「でも・・・っ」
ライ
「今だって、オレの代わりに泣いてくれた
オレが不安だったこと全部、先回りしてさ
関係ないって言ってくれた
こわがらなくてもいいって、オレに教えてくれた」
リシェル
「ライ・・・」
ライ
「心配すんなって オレは、どこにもいかねーよ
オレの居場所はここだけなんだ
いるべき場所であり いたい場所なんだ」
リシェル
「・・・ホントに?」
ライ
「確認しなくたって、おまえならちゃんと知ってんだろーが?
オレが、ウソつくの大嫌いだって、な」
リシェル
「・・・うんっ!」

ルシアン

ルシアン
「びっくりしたよ
まさか、僕のところに ライさんがたずねてくるなんて」
ライ
「そんなにおかしいか?」
ルシアン
「ああ、そういう意味じゃなくてね、ほら
ねえさんが出かけてるから、てっきり一緒にいるのかなあって」
ライ
「そっか、リシェルは留守にしてるのか」
ルシアン
「急ぎの用事なら、僕捜してくるけど?」
ライ
「いや、いいさ まとめてすむならって思っただけで
もともと、オレは おまえに話を聞いてほしかったんだよ」
ルシアン
「僕に?」
ルシアン
「じゃあ、やっぱり本当だったんだね
ライさんが、「響界種」だったっていう話は・・・」
ライ
「やっぱ、おまえたちも気がついてたのか?」
ルシアン
「セイロンさんから それとなく、説明はしてもらってたんだ
ねえさんは、ムキになって否定してたけど」
ライ
「まあ、アイツが戸惑うのも無理はないだろうな
オレだって、今でも混乱してるんだし」
ルシアン
「信じられない?」
ライ
「られない、じゃなくて たくない、って気分なんだけどな
正直、困ってる・・・」
ルシアン
「え?」
ライ
「このトレイユの町で地道に働きながらまっとうに生きる
そのつもりだったよ だけど、それはもう無理だって思ってる
「響界種」のオレに そんなマトモな暮らしできっこ・・・」
ルシアン
「そんなことないよ!? それって間違ってる!
「人間」ならよくって「響界種」だからダメ そんな考え方なんて
そんなの、全然ライさんらしくないよっ!!」
ライ
「!」
ルシアン
「だってそうでしょ? いつものライさんだったら
そんな納得のいかないこと、絶対に認めたりしないじゃない!?」
ライ
「あ・・・」
ルシアン
「あきらめちゃダメだよライさん 負けちゃイヤだよ
へっちゃらだぜって笑い飛ばしてよ? 僕も・・・
一緒に戦うから!? ずっと一緒に戦うから だから・・・っ!」
ライ
「わかったよ・・・ おまえの言いたいこと オレ、わかったから
だから、もう泣くなよルシアン」
ルシアン
「ライさん・・・」
ライ
「納得いかない、か たしかに、おまえの言うとおりだったぜ
なら、納得がいくまで徹底的にやるしかない それが・・・
オレの 流儀だもんな!」
ルシアン
「・・・うんっ!」

グラッド

グラッド
「そうか・・・
こうして、じかに話されちまったら信じるしかないな
お前が「響界種」だったなんてなあ」
ライ
「・・・・・・」
グラッド
「だとしたら、まず礼を言わなくちゃいかんだろうな」
ライ
「え?」
グラッド
「トレイユを守る駐在軍人として感謝いたします!
本官、ならびに町の住人の命を救ってくださって
本当に、ありがとうございましたッ!!」
ライ
「や、やめてくれよ!? そんな、大げさなことしてねーってば!?」
グラッド
「いや、こういうことはきちんと形式に則っておかないと・・・」
ライ
「いいんだって! オレと、兄貴の仲じゃねーかよ?」
グラッド
「まあ・・・それもそうだよな」
ライ
「ったく・・・」
グラッド
「それで、お前はどうするつもりだ?
やっぱ、ギアンの誘いを受けるのか?」
ライ
「いや、それはなんか違うって思ってる」
グラッド
「なら、悩むことなんてないじゃないか」
ライ
「そんなに単純なことじゃねーんだよ!?
オレはここにいたいよ でも、周りのみんなに迷惑が・・・」
グラッド
「迷惑になるなんて 誰が、お前に言った?」
ライ
「え・・・」
グラッド
「お前が一人でそう思いこんでる それだけだろ」
ライ
「でも、普通に考えたら 絶対に・・・」
グラッド
「たしかにな
でも、そういう場合 真っ先に関わるのは駐在軍人の俺だ
なんとかしてやるよ だから、余計なこと心配すんなって!」
ライ
「兄貴・・・」
グラッド
「厄介事だったら慣れっこだしな それに・・・
俺とお前の仲だろ?」
ライ
「う、うん・・・っ」

ミント

ミント
「いらっしゃーい ライくん
今、お茶もってくから座って、座って?」
ライ
「ミントねーちゃん オレがくることわかってたのか?」
ミント
「もちろんだよ
・・・ってウソウソ、ホントはね
オヤカタが気づいて知らせてくれたの」
ライ
「オヤカタが・・・」
オヤカタ
「ムイムイッ!」
ミント
「私はちっとも気づいていなかったけど
このコは、最初から君が何者なのか知ってたみたいだね」
ライ
「ってことは、やっぱねーちゃんも、もう知ってるんだよな?」
ミント
「うん・・・ だけど ちゃんと、君から話して欲しいな」
ライ
「わかってるよ オレ、そのつもりでここに来たんだから」
ミント
「君が「響界種」か うーん、やっぱりピンとこないなあ」
ライ
「オレだってそうだよ でも、ホントだから困ってるんだ・・・」
ミント
「どうして?」
ライ
「みんながどう思うか それが、こわいんだよ
嫌われたりしたらどうしよう、って考えちまうから」
ミント
「なるほど・・・
ねえ、おぼえてる?
私が、この町に やって来た日のこと」
ライ
「忘れっこねえよ あの日のことはさ」
ミント
「びっくりしたよ 扉を開けたら君たちがいて
泥のおだんごで顔を真っ黒にされちゃって・・・」
ライ
「追い返すつもりだったんだよ あの時は
空き家だったここは オレたちの遊び場だったからさ
なのに、ねーちゃん 怒るんじゃなくて、笑いだすんだもん」
ミント
「でも、そのおかげで君たちとは、すぐに仲良くなれたよね
荷物を整理する時も、畑を作る時も、いつもお手伝いしてくれた」
ライ
「友達になってやるぜ! とか、エラそうなこと言ってたよなあ」
ミント
「でも、その言葉が私には、ものすごくうれしかったんだよ」
ライ
「え?」
ミント
「ほら、私はよそ者で しかも「蒼の派閥」の召喚師じゃない?
来たばかりの頃は町の人たちとあんまりなじめなかったんだ」
ライ
「ウソだろ!?」
ミント
「ウソじゃないよ こっそり、めそめそ泣いたりしてたし
でも、君たちが毎日のように遊びにきてくれたから
がんばらなきゃって自分に言い聞かせてこられたんだよ」
ライ
「そうだったんだ・・・」
ミント
「私が、ここにいるのは ライくん 君たちのおかげなの
仲良くなれてよかったなあって今でも思ってる
君が「響界種」でもそれは変わらない」
ライ
「あ・・・」
ミント
「ライくんはライくん そうでしょ?」
ライ
「ねーちゃん・・・」
ミント
「まだ、こわいかな?」
ライ
「・・・ううん もう、へっちゃらさ!
ありがとな ミントねーちゃん
その・・・大好き、だぜ?」
ミント
「うん、私も君のことが大好きよ
じゃあ、一緒にみんなのところに行きましょうか?」
ライ
「おうっ!」

リビエル

リビエル
「あ・・・」
ライ
「よ、よぉ?」
リビエル
「・・・・・・
バカバカバカバカっ! 貴方、どれだけみんなに心配かけさせたか
ちっとも、全然カケラもわかってないでしょ!?」
ライ
「ぐ・・・っ」
リビエル
「深刻な顔して、部屋に閉じこもったっきり不安にさせといて
なにが「よぉ?」よ ふざけるにも、ほどがありますわよっ!?
どうしたらいいのか 真剣に考えていたのがバカみたい・・・っ
泣いたりして・・・ホント、バカそのものじゃないの・・・っ」
ライ
「悪かったよ、ゴメン 心配かけて・・・」
リビエル
「女を泣かすなんてね 男として、最低の行為なんだから・・・っ」
ライ
「ちゃんと反省するから だから、リビエル
話を聞いてくれよ? そのために、オレはここに来たんだから」
リビエル
「まあ・・・そういうことでしたら仕方ありませんわね
お説教は後回しにして聞いてさしあげますわ」
リビエル
「そうでしたの・・・ だとしたら、悩むのも当然かもしれない
ごめんなさい・・・怒鳴りつけたりして」
ライ
「いや、いいんだよ おまえが言ったとおりだったんだしさ
叱られて当然だぜ むしろ、おかげですっきりしたよ
ありがとな」
リビエル
「な、なによ・・・ 怒られたクセしてお礼を言うだなんて
やっぱり、貴方おバカですわよ」
ライ
「ああ、そうかもな」
リビエル
「・・・・・・
それで、貴方は どうするつもり?」
ライ
「はっきりした答えは まだ、出せてねーよ 迷ってる・・・」
リビエル
「想いは・・・至源なり・・・」
ライ
「え?」
リビエル
始原はじまり界の意志エルゴは想いにて、界を成し生命を育みたもう
故に、万物は想い 万事もまた、想い
想いこそ、始原はじまりなり 世の理の輪を回すのは
至源にして、無限の想いの力なり・・・
「エルゴ碑文」という古い伝承の一節ですわ
わかりやすく言えばね 想いは、全てを変えてしまうということ」
ライ
「想いが、全てを・・・」
リビエル
「答えを探しているから貴方は迷っているの そうじゃなくて
かなえたい想いを答えにしなさいな」
ライ
「!」
リビエル
「強く望めば、きっとそれは現実になる
大変かもしれないけど、それでも、貴方が努力をし続けるなら・・・
私は、それをかなえる手助けをしてあげる」
ライ
「リビエル・・・」
リビエル
「どう、ちょっとはお役にたてた?」
ライ
「ちょっとどころか ばっちり、手助けになってくれたぜ
ありがとな、リビエル
おまえのおかげで オレ、もう迷わずにすみそうだ!」
リビエル
「うん、上出来ですわよ」

セイロン

ライ
「なあ、セイロン アンタは最初から気づいてたのか?
オレが、その・・・「響界種」だってこと」
セイロン
「ああ、前もって話は聞いておったよ」
ライ
「前もって???」
セイロン
「おやおや、すっかり忘れているようだな
我は、そなたの父君と会っておるのだぞ?」
ライ
「あーっ!?」
セイロン
「そなたの父君が先代の守護竜をたずねられたそもそもの理由はな
至竜の生き血を求めてのことだったのだよ」
ライ
「生き血って・・・なんで、そんなもんを」
セイロン
「幽角獣の角と同様に至竜の生き血も万病に効く秘薬になるのだよ
授かった「響界種」の能力ちからが強すぎるせいで愛娘が苦しんでいる
救うために、生き血を どうか、わけて欲しい
父君はそう言ったのだ」
ライ
「エリカのために・・・」
セイロン
「対価として、父君は先代の望みをかなえてくれたのだよ」
ライ
「なんで、そのことを黙ってたんだよ!?」
セイロン
「話せば、店主殿の出生の秘密に触れてしまう」
ライ
「あ・・・」
セイロン
「それに、半信半疑でもあったからな
腕輪の封印とやらは そなたの能力を抑えこんでおった
親心がさせたのだろう そう思うと、余計に言い出せなかった
すまなかったな」
ライ
「・・・いいさ どのみち、いつかはこうなってたんだ
アンタを責めるのはスジ違いだよな、うん」
セイロン
「強いな、そなたは」
ライ
「そーでもないぜ? 今だって、みんなに会うのがこわいし」
セイロン
「心配するな・・・ そなたは、けして孤独にはならぬ
そなたは、我らを身内と言ってくれた
ならば、我らにとっても、そなたは大切な身内だ
身内を守るためなら迷いなどあるものか」
ライ
「うん、ありがとな セイロン・・・」

アロエリ

アロエリ
「前の時とは、立場が正反対みたいだな?」
ライ
「ああ、そういやクラウレのことでもめた時も
ここで、おまえを見つけたんだよな」
アロエリ
「ああ、あの時はもう最悪だった・・・
あんな恥ずかしい姿 兄さまにも、見せたことないのに・・・」
ライ
「なに、ぼそぼそ言ってるんだ?」
アロエリ
「なんでもないッ!!気にするなッ!?
まあ、過ぎたことはどうでもいいことだ
それよりも、今は貴様のことが問題だ」
ライ
「まあな・・・」
アロエリ
「そうか、貴様もまた「響界種」だったか」
ライ
「アロエリからすればあんまりいい印象じゃないだろ?
敵であるギアンの同類ってことだし」
アロエリ
「・・・・・・」
(殴る音)
ライ
「あいたっ!?」
アロエリ
「バカ者め、それを偏見というんだ!
貴様もギアンもたしかに「響界種」という点では同じだ
しかし、それならばエニシアやポムニットだって同じだろう?
オレは少なくともアイツらを憎んだりしてはいないぞ?」
ライ
「た、たしかに・・・」
アロエリ
「別々のものをまとめてひとくくりにするからおかしくなるんだ
なんのために名前があると思っている?」
ライ
「え・・・」
アロエリ
「「ギアン」は敵で「響界種」だがな
「響界種」が敵だというつもりはない 同じように・・・
なにより先に、貴様は「ライ」だろうがッ!?」
ライ
「!?」
アロエリ
「貴様が、貴様だからここにいる連中は共に戦ってきたんだ
貴様自身が、貴様であろうとすることをやめない限り
なにも変わらない そうじゃないのか?」
ライ
「ぷっ、くくく・・・っ あはははははっ!!
そうだよな?うん、おまえの言うとおりなんだよな
オレはオレなんだ なにがどうなったって それは変わらない」
アロエリ
「そんな簡単なことを忘れるから、貴様はバカ者なんだ
情けない・・・」
ライ
「ああ、まったくだぜ みっともねーよなあ」
アロエリ
「まあ、それもまた貴様らしさだがな」
ライ
「だけどさすがはアロエリだよな
たった一言でオレの迷いを吹き飛ばしてくれるなんてさ」
アロエリ
「べ、別に・・・っ そう感心するほどのことじゃない・・・
貴様がふぬけてると調子が狂うからな!それだけだぞ!?」
ライ
「へいへい・・・そーですか・・・
でも、ありがとな?」
アロエリ
「い・・・いいから!とっとと他の連中に会ってこいッ!!」
ライ
「ああ、行ってくるぜ!」
アロエリ
「まったく・・・なんで、こんなにもバカなんだ・・・
(わたしは・・・)」

ポムニット

ポムニット
「お部屋でじっとしているのは、もうあきちゃいましたか?」
ライ
「ポムニットさん・・・」
ポムニット
「でしたら、ちょっとわたくしにつきあってくださいませんか?
すこし、話したいことがあるんですよ」
ライ
「うん、オレもポムニットさんに話したいことがある」
ポムニット
「じゃあ、決まりですね」
ポムニット
「じゃあ、やっぱり おじょうさまたちを助けてくれたのは
ライさんだったんですねえ」
ライ
「オレじゃねーよ 母さんが助けてくれただけさ」
ポムニット
「それでも、貴方がいなかったら、奇跡は起こらなかったはず
ありがとうございます 本当に感謝してますよ」
ライ
「うん、でもさ・・・これで、みんなにもバレちまったよな
オレは「響界種」で人間じゃないって」
ポムニット
「ええ、そうですね わたくしとおんなじ「響界種」です
でも、それだけのことですよね?」
ライ
「それだけ、って・・・」
ポムニット
「そう言ったのはライさんじゃないですか?」
ライ
「!?」
ポムニット
「半魔であると知られて わたくし、ここから逃げようとしました
みなさんに迷惑をかけたり、傷つけることがこわくて
でもね・・・本当に一番こわくてたまらなかったのは
大好きな人たちに仲間はずれにされることだったんです」
ライ
「(同じだ・・・今のオレと・・・)」
ポムニット
「貴方に怒られて引き止めてもらえてうれしかった・・・
だから、今度はわたくしが、貴方を叱ってあげます!
逃げちゃダメです! 貴方の居場所はここにあるんですから!
それに・・わたくしは、貴方にここにいてほしい
みなさんも、きっとそう思ってるはずです だから・・・
どうか、信じてあげてくださいまし!?
もしも、それができないというのでしたら・・・
わたくしを引き止めた責任、今すぐとってくださいまし!?」
ライ
「ポムニットさん・・・」
ポムニット
「えうっ、うう・・・っ ううう・・・っ」
ライ
「泣かないでくれよ わかったから、オレ わかったからさ」
ポムニット
「どこにも・・・っ いか、ない・・・っ です・・・か?」
ライ
「いくもんかよ ここが、オレの居場所なんだから
ここにいたいんだよ だから、そうする!
それでいいんだよな ポムニットさん?」
ポムニット
「は、はい・・・っ!
それでいいんです ええ、それだけでいいんです・・・」

アルバ

アルバ
「自分の居場所、か」
ライ
「ギアンに言われるまで オレ、そんなこと全然考えもしなかった
不意打ちされたみたいで、頭の中が真っ白になっちまって・・・」
アルバ
「それで、らしくもなく部屋の中に閉じこもっちゃったんだね」
ライ
「あーっ、情けねえ! こうして思い返すと顔から火が出そうだ」
アルバ
「でもさ・・・ それは、誰でも一度は悩むことなんだよ
おいらもそうだったし」
ライ
「アルバも?」
アルバ
「ああ、本気で騎士を目指すと決めた時にね いっぱい悩んだよ
なれるかどうかも不安で仕方なかったし
小さな頃から一緒に育ったみんなと離れるのも、さびしかった」
ライ
「フィズや、ラミちゃんたちのことだよな きっと・・・
どうやって 決心したんだ?」
アルバ
「簡単なことだよ
それでも、騎士になりたかったんだ」
ライ
「それだけ?」
アルバ
「うん、それだけ
でも、それが一番大事なんだなって今でも思ってるよ
やりたいことをやる 成功するって保証がなくってもさ
そうしていればすくなくとも、毎日がんばれるから」
ライ
「・・・だよな
つまんなかったら成功しても、喜べないもんな」
アルバ
「君の悩みも、きっとそう考えてみたら
答えは、簡単に出るんじゃない?」
ライ
「ああ、簡単どころか 最初っから、とっくに出てるじゃねーかよ」
アルバ
「うん」
ライ
「ありがとな、アルバ よし、もう迷ったりなんかしねーぞっ!」

シンゲン

シンゲン
「おや、岩戸は開いたようですね」
ライ
「は?」
シンゲン
「鬼妖界に伝わる昔話のことですよ
お天道さまがお月さまにからかわれて
すねて、洞窟に閉じこもったから夜ばっかり続いて
みんなが、大層困ったってお話です」
ライ
「・・・」
シンゲン
「旅芸人が洞窟の前でにぎやかに歌って踊ってみせるとね
もともと、明るいお天道さまは、ついつられてしまって
岩戸を開けて一緒になって騒いでいるうちに
自分がすねていたことも、けろりと忘れたそうですよ」
ライ
「もしかして・・・その旅芸人の役をやりたかったのか?」
シンゲン
「いえいえ、自分にはそこまでの芸はございませんよ
岩戸をぶったぎって引きずり出すくらいがせいぜいですね」
ライ
「!?」
シンゲン
「でもまあ、御主人は出てきてくれましたし
それでいいじゃございませんか?」
ライ
「う、うん・・・」
シンゲン
「それで、悩みごとは解決したんですか?」
ライ
「正直に言うとさ まだ、迷ってるよ
でも、閉じこもってもなんともならないってことだけはわかった」
シンゲン
「なるほどね・・・
だったら、それでもういいじゃありませんか」
ライ
「え?」
シンゲン
「悩んだままでもいいってことですよ」
ライ
「でも・・・」
シンゲン
「答えは、あとからついてくるもの
御主人は、今までずっとそうしてきたじゃないですか?」
ライ
「あ・・・」
シンゲン
「やりたいようにやればいいんです 夢中になっていれば
悩んでいたことさえけろりと忘れるかもしれないんですし」
ライ
「シンゲン・・・」
シンゲン
「まあ、なんであれ 自分は、貴方のこと気に入ってますし
とことん、ついていくつもりですから 楽しめるうちはね」
ライ
「そっか・・・ なら、楽しめるようにしていかねーとな?」
シンゲン
「ええ、是非そう願いたいですな」

セクター

セクター
「いらっしゃい、ライくん」
ライ
「あのさ、先生・・・ オレ・・・」
セクター
「みなまで言わずとも まあ、大体のところは察してるつもりだよ」
ライ
「オレ・・・っ!?」
セクター
「急くことはないよ ちゃんと座って落ち着きなさい
お茶でも飲みながらゆっくりと話をしよう」
セクター
「そうか、君はやはり「響界種」だったか」
ライ
「オレ、なんだか ワケがわかんなくなっちゃってさ
みんながこのことを知ったら、どんな顔するかって思うと
こわくて・・・」
セクター
「本当にそっくりだね」
ライ
「え?」
セクター
「融機兵士であることを隠していた時の私とね」
ライ
「あ・・・」
セクター
「私も、ずいぶんと悩んだりしたものだよ
正体がバレた時にはどうなってしまうのか
まして、私の存在は軍にとっての機密で 汚点でもあるからね
抹殺される可能性もないとはいえないし
でもね、今にして思い返してみると
本当に苦しかったのは 隠し続けるという行為そのものだったんだ」
ライ
「!」
セクター
「他人をあざむくことはできても、自分は絶対いつわれないからね
罪悪感は消せない 心は傷を負うばかりでいつか裂けてしまう」
ライ
「先生・・・」
セクター
「それでも、私には隠すしかなかった でもね・・・
ライくん 君はそうじゃない 今日までずっとこの町で暮らしてきた日々がある
たくさんの人とのつながりがある そうだろう?」
ライ
「うん・・・」
セクター
「こわいのはわかる 私だってそうだった
でも、君から勇気をもらって、ようやく私は、私になれた
君はね、とっくに証明しているんだよ
人が人を想う気持ちはどんな空白も埋めてくれるということを
私が、その証人だ」
ライ
「・・・うんっ!」

グランバルド

グランバルド
「フムフム… ナルホド…」
ライ
「なあ、相談しといて こんなこと言うのも なんだけどさ
おまえ、今の話の内容 わかってんのか???」
グランバルド
「バカニスルナ!?ぐらん、チャント 聞イテイタ!!
聞イテイタ、ケド デモ…
ムツカシクテ、ヨク ワカラナイ… ウウウ…ッ」
ライ
「ったく… ま、いいけどよ
実際に話してみたら グチになっちまっただけだったしな
でも、口にしたら 気分はなんだか すっきりしたよ
ありがとな グランバルド」
グランバルド
「役ニ立テタナラ ぐらん、ウレシイ ダケド…
教授ナラ、キット モット、役ニ立テタ ぐらん、ソウ思ウ」
ライ
「たしかに、ゲックのジイさんは色々と 物知りだからなあ
考え抜いた挙げ句に さぞかし、的確な助言を…」
グランバルド
「ソレ、アリ得ナイ」
ライ
「は?」
グランバルド
「教授、キット大声デ 怒鳴リツケルダケ あどばいす、シナイ」
ライ
「どういうことだよ?」
グランバルド
「正解ダケ、見セテモ 意味ナイカラ」
ライ
「!」
グランバルド
「模範解答ハ、存在スル デモ、悩ンデルヒト 欲シイノハ…
自分デ出シタ、答エ ソレガ、正シイッテ 認メテモラウコト」
ライ
「あ…」
グランバルド
「デモ、教授ハ ソレハ「甘え」ダト 言ッテイタ
ぐらんニハ、ヨク ワカラナイケレド
キット、教授ハ ワカッテイルカラ 怒鳴ルンダト思ウ」
ライ
「(たしかに、そうかも しれない…
他人に正しい答えを もらっても、納得が いかなかったら
なんの意味もない 結局、答えは自分の中にしかないんだ
きっと、ジイさんは 怒鳴ることで、それを伝えたかったんだな
とにかく、自分の力だけで、答えを出すことが肝心なんだ!
認めるのも、正すのも それからなんだ!!)」
グランバルド
「アノ… らい?」
ライ
「よっしゃ! もう、迷ったりしねーぞっ!!
ジイさんの所へ 帰ったら、伝えておいてくれ
アンタの怒鳴り声で 目が覚めた、ってな♪」
グランバルド
「ウ、ウン…」
ライ
「じゃあ、またなっ!」
(ライが去る)
グランバルド
「???
ワカラナイ… ぐらん、ヤッパリ ワカラナイ???」

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