【夜会話】ザンテック(プラティVer.)

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karukan様/加羅様

第0話

プラティ
「あれ、あの船…
そうだザンテック! 乗ってみようよ!」
プラティ
「こうしてると思い出すなぁ… 前にパパの船に乗せてもらって街に連れていってもらったこと」
ザンテック
「☆!」
プラティ
「キミも?」
ザンテック
「☆☆☆♪」
プラティ
「…そっかぁ パパに船に乗って遠くの街まで行ったことがあるんだ
いいなぁ わたしもパパにもっといろいろ連れて行って欲しかったな…」
ザンテック
「……☆!」
プラティ
「そうだね! いつかいっしょにいろんなところに行こう!
パパが行けなかったくらい遠くへ行ったりできるといいね…」
ザンテック
「☆……!」
プラティ
「そうだね それじゃあ鍛聖になれないよね…
じゃあ鍛聖になって遠くへ行こう!」
ザンテック
「☆☆☆♪」
プラティ
「うん、約束だよ!」

第1話

プラティ
「やったねザンテック! 1戦目突破だよ!」
ザンテック
「☆☆☆☆♪」
プラティ
「やだなぁ ほめてもなんにも出ないよ?」
ザンテック
「…☆!」
プラティ
「じゃあ今回の勝利はわたしとザンテックのふたりの勝利ってことでいいよね」
ザンテック
「☆☆☆♪」
プラティ
「今日の試合で鍛聖の人が言ってたじゃん…
武器は鋼の硬さにあらず 武器は剣の腕にあらず 武器は友の助けにあらず
…だっけか…
きたえる技術、剣の腕、護衛獣の三つがそろわないと
本当の鍛冶師にはなれないってことだよね
自信ないけど…
わたしにはザンテックっていう友達が、もういるから…あとは剣の腕と技術だね!
…って両方わたしが努力しなくちゃいけないこと…?
何? その人ごとですって顔は… ザンテック…もう絶交ね?」
ザンテック
「☆☆!」
プラティ
「そんな表情はしてない? はてさて、どうですかなぁ?
なんてね、ウソ これからもいっしょにがんばろ ザンテック」

第2話

プラティ
「勝ったね~! ザンテック」
ザンテック
「☆♪」
プラティ
「ありがと! でもほめてくれても何も出ないよ?」
(ザンテック、指を空に向ける)
ザンテック
「……」
プラティ
「え、あんまりはしゃぐなって? 勝ったからこそ気持ちをひきしめろって?
ちょっとくらいは喜んでもいいでしょ?」
ザンテック
「…!」
プラティ
「試合はともかくヴァリラに買ったのはまぐれだって? わかってるよそんなの…
それにまだまだわたしが未熟だってこともね…
そうだね…これからヴァリラみたいに強い人たちと戦って行かなくちゃいけないんだよね
たしかに気を抜いてるヒマなんてないね がんばらなくちゃ!」
ザンテック
「☆!」
プラティ
「よし、工房へ帰ろっか! 今のわたしはやる気まんまんだよ!」

第3話

プラティ
「ねえザンテック わたし 勝ってもよかったんだよね」
ザンテック
「…」
プラティ
「わかんないか…
わたしよりラジィが鍛聖になった方がよかったんじゃないかって思うんだよね」
ザンテック
「。。。☆!」
プラティ
「そんなことないって? そう言ってもらえるのはうれしいけど…
ラジィはねワイスタァンをただの剣の都じゃなくって剣と花の都にしたいって思ってるよね
わたしはパパみたいな立派な鍛聖になりたいっていう…それだけだし
本当にパパがどんな人だったかも知らないのにね」
ザンテック
「☆☆☆!」
プラティ
「え…それでいいって? なんで?」
ザンテック
「☆☆♪」
プラティ
「え…パパのこと教えてくれるの? だからパパみたいに立派になれって?」
ザンテック
「☆!」
プラティ
「ありがと ザンテック」
ザンテック
「☆☆!」
プラティ
「そうだね本当に立派になってラジィの願いもかなえてあげればいいんだよね
なんだかちょっとだけふっきれた気がする ありがとねザンテック」

第4話

ザンテック
「…☆!」
プラティ
「うん、やったねザンテック! コンビネーションの勝利だよ!」
ザンテック
「…☆☆☆」
プラティ
「ザンテックのいた世界でもコンビネーションは大切だったって?」
ザンテック
「☆☆…☆!」
プラティ
「つねに4体でひとつの部隊になって隊長の指示に従って動く…
へぇ…ザンテックも?」
ザンテック
「☆!」
プラティ
「え!?…隊長なの!?」
ザンテック
「…☆…☆…?」
プラティ
「うたがってないよ… ホントホント! ほんとだってば!」
ザンテック
「☆☆☆☆☆☆…☆!」
プラティ
「へえ、合体したのが真の姿でザーティルドって言うのか~
『ルド』級の機体?ってのがなんだかわからないけど なんかカッコよさそうだね!」
(ザンテック、拳を前に突き出す)
ザンテック
「…☆☆☆!」
プラティ
「ははは たよりにしてるよ! 次も勝とうね!」

第5話

プラティ
「リンドウさん いい人だったね
もっとパパの話ききたかったけど…
リンドウさん鍛聖だし いそがしいから仕方がないよね

あのさ リンドウさんとパパって親友だったんだよね?」
ザンテック
「☆☆!」
プラティ
「親友っていいよね…
サナレ… ラジィ… ヴァリラ…
ハリオとヘリオ… チェベスさんやケノンさん…
わたしの親友って誰かな… わたしにもいつか親友ってできるのかな…」
ザンテック
「☆☆☆♪」
プラティ
「え?…ザンテックが親友?

そうだね わたしにはザンテックがいるよね うん…親友だよ!」
ザンテック
「☆…!」
プラティ
「そうだね、ザンテック… それからもっと友達を増やして
親友になっていけばいいんだよね!」

第6話

プラティ
「西宝の剣と東宝の剣かぁ…
ねぇザンテック…村長さんは聖霊を封じ込める武器って言ってたよね
そんな武器を作って パパったら何をしようとしたのかな?」
ザンテック
「☆☆…!!」
プラティ
「みんなを助けるって…何から?」
ザンテック
「…」
プラティ
「言えないの?…え、違う? ザンテック よく覚えてないの!?」
ザンテック
「…☆…」
プラティ
「ええ!? メモリがこわれてる!?
っていうかメモリって何?」
ザンテック
「☆☆…☆…☆☆」
プラティ
「記憶する部分で…そこがちょっと調子悪くて… …つまり忘れたの…?」
ザンテック
「………☆!」
プラティ
「でもしばらく待ってれば思い出すかもしれないんだね
しょうがないなぁ… でも本当に忘れたの? かくしてるだけじゃない?」
ザンテック
「…」
プラティ
「…」

第7話

プラティ
「ねえザンテック…
なんでルベーテさんやウレクサさん あんなことするんだろう?」
ザンテック
「…」
プラティ
「わたしね…鍛聖の人ってみんな パパやサクロさんやリンドウさんみたいに…
すてきな人ばっかりだと思ってたんだ…
でも、ルベーテさんはひどいこと言うし… ウレクサさんは話をきいてくれないし
もうワケわかんない…
わたし… このまま鍛聖になってもいいのかなって思っちゃう…」
ザンテック
「…☆☆☆☆…」
プラティ
「え?…なるようにしかならないって? ザンテックはお気軽だね…」
ザンテック
「☆!…☆☆!」
プラティ
「う…たしかに まだ大会が終わったワケじゃないし鍛聖になれるって決まってないけど
わかったよ そんなこと優勝してから考えればいいんでしょ!」
ザンテック
「☆☆☆☆…」
プラティ
「ええ!?もしウレクサさんたちが間違ってるなら自分が鍛聖になって変えていけって?」
ザンテック
「☆!」
プラティ
「そうそうって… ザンテックってたまにすごいこというよね…
でも…その通りだよね リンドウさんたちといっしょに
この街を良くするために鍛聖になるんだもんね…」

第8話

ザンテック
「☆★☆!」
(ザンテック、ポーズを決める)
プラティ
「くらい顔しちゃだめって?」
ザンテック
「☆!…☆☆☆☆!」
プラティ
「まだ準決勝と決勝があるだろうって?
…たしかに すっかり大会のこと忘れてたけど
…でもね、ザンテック わたしちょっとだけ思うんだ…
本当は大会なんて開いてる場合じゃないんじゃないかなって…」
ザンテック
「!!☆!!」
(ザンテック、ポーズを決める)
プラティ
「どうしたの、ザンテック? さっきから…
…まさか… 元気づけようとして…くれてる?」
ザンテック
「…」
プラティ
「そんな…テレなくてもいいじゃん?」
ザンテック
「☆☆☆☆☆☆☆!」
プラティ
「ありがと…ザンテック
でもね…地震はやまないし…
パパがいなくなって テュラムさんがやめちゃって
ウレクサさんもいなくなって ルベーテさんは捕まってないし
…街の人はなんにも知らないし…剣の都はどうなっちゃうんだろ…」
ザンテック
「…☆!☆☆☆!」
プラティ
「鍛聖になれって!? また簡単に言うね…」
ザンテック
「★☆★!」
プラティ
「事件は鍛聖の人にまかせておけばいいって?
…うん、そうだよね!
ありがとねザンテック! まずは自分のことをがんばることにするね!」

第9話

プラティ
「終わったね、ザンテック これで大会に思いっきり専念できるね…」
ザンテック
「☆!」
プラティ
「気合い 入れ直さなくちゃね!」
ザンテック
「☆☆!」
プラティ
「……」
ザンテック
「…?」
プラティ
「…とはいうものの
気になるなぁ… パリスタパリスのこともデグレアのことも…
このあいだ なんでサナレが泣いてたのかも…
う~ん…」
ザンテック
「☆★…☆!」
プラティ
「今は試合に集中って言いたいんでしょ? わかってるってば…」
ザンテック
「☆!」
プラティ
「どうしたの? なんか思いついたような顔しちゃって…」
ザンテック
「……★」
プラティ
「何? そのあからさまに何かたくらんでますって顔は…」
ザンテック
「☆★☆☆☆★…☆」
プラティ
「え? 明日行きたいところがあるからつきあえって…?
…いいけど修行は?」
ザンテック
「☆☆!」
プラティ
「大切なことだから来い? …わかったけど どこに行きたいの?」
ザンテック
「★」
プラティ
「それはお楽しみって? はいは~い わかりました~」

デートイベント

ザンテック
「☆☆!…☆!」
プラティ
「もう出かけるの、ザンテック?」
ザンテック
「☆!」
  • じゃあ行こう!
    プラティ
    「じゃぁ出かけよっか!」
    ザンテック
    「☆!」
  • ちょっと待って!
    プラティ
    「ちょっと待ってよ」
    ザンテック
    「☆」
    (ザンテック、入り口で待つ)
    プラティ
    「ごめんザンテック」
    • じゃあ行こう!
      プラティ
      「じゃぁ出かけよっか!」
      ザンテック
      「☆!」
    • ちょっと待って!
      ザンテック
      「…☆」
(自宅へ)
ザンテック
「☆~!」
プラティ
「…ってウチじゃん?」
ザンテック
「☆!…☆★!」
(アマリエが出てくる)
アマリエ
「あら ふたりともどうしたの?」
プラティ
「うん なんかザンテックが…」
ザンテック
「☆!…☆★☆☆…★! ★☆☆☆☆…★…☆!」
アマリエ
「黒くて丸い石…?
ああ! それなら、そこのタンスに入れておいたような気が…」
(ザンテック、寝室へ)
プラティ
「あ!ザンテック…
そういえば、お母さん… …ザンテックの話 …わかるの?」
アマリエ
「あら? プラティはわからないの?」
プラティ
「わたしはわかるけど… でも、みんなはわからないみたいだし…」
アマリエ
「そうみたいねぇ でもわたしたちにはわかるんだもの
それでいいじゃない?」
プラティ
「でも…なんか理由があるのかな? …気になるなぁ」
アマリエ
「そうねぇ…シルターン人のまつえいがなんとかって お父さんが言ってた気が…」
(ザンテックが戻ってくる)
ザンテック
「…★…★~?」
アマリエ
「あら…なかった? おかしいわねぇ?
たしかタンスの中に…
プラティも探してちょうだい たしか…銀色の足が何本も生えてたような…」
プラティ
「それってなんなの?」
ザンテック
「☆☆…☆★☆!」
プラティ
「壊れてる記憶回路のパーツ?
これがあればいろいろ忘れてることを思い出せるの?
それってパパのことも?!」
ザンテック
「☆!」
プラティ
「そっか…ありがとうザンテック! 絶対見つけだそう!」
プラティ
「見つからないねぇ…
お母さん! 2階はどう?」
アマリエ
「ないわねぇ~」
プラティ
「…ふぅ
ところでさ なんでそんなものがウチにあるの?」
ザンテック
「…☆…★★…」
プラティ
「むかし使ってた合体ボディが壊れたときに よびの部品だけ持ってきたって…
そうなんだ…負けたの?」
ザンテック
「! …★!」
プラティ
「わかったってば~! ボディは壊れたけど勝ったんでしょ~
…もう そんなに本気で怒らなくてもいいじゃない」
ザンテック
「…★…」
プラティ
「本当は負けたんだね…」
ザンテック
「☆!」
(ザンテック、ポーズを決める)
プラティ
「ごまかしてもだめだって!」
ザンテック
「★!」
プラティ
「しゃべってないで探せって言われても…全然見つからないし…」
ザンテック
「…☆…☆☆…☆☆!」
プラティ
「あきらめるなってさぁ… もうずっと探してるし… わかった…もう少しだけだよ!」
(プラティ、何かに気付く)
プラティ
「…って なんかふんだ…
…黒くて…丸くて…銀色の足がいっぱい…
これかな?ザンテック…」
(ザンテック、驚く)
ザンテック
「…☆」
プラティ
「…こわれた?」
ザンテック
「…☆」
プラティ
「…
ごめん…
ザンテック! ほんっとーにごめん!!!」
ザンテック
「…
…★」
プラティ
「…大丈夫…なの?」
ザンテック
「………」
プラティ
「今のメモリでも時間をかければ必ずデータはよみがえる…?」
ザンテック
「★★…」
プラティ
「ありがとう…ザンテック いっしょに、ひとつずつ、順番に調べていこう!
そうだね わたしとザンテックはずっといっしょなんだから!」

エンディング

プラティ
「…いい風だね、ザンテック」
ザンテック
「…☆!」
プラティ
「実はまだ実感がわかないんだ… 鍛聖になっちゃったんだよね… パパと同じ黒鉄の鍛聖に」
ザンテック
「☆☆☆…☆!」
プラティ
「本当にパパのような鍛聖になれるのかな?」
ザンテック
「☆☆☆!」
プラティ
「そうなれるように教えてくれる? ザンテックが?
だって部品がこわれてて 昔のことは、よくわからないんじゃ…」
ザンテック
「……☆♪」
プラティ
「え!?…データが復旧した? ようするに忘れてたことを思い出したってこと?」
ザンテック
「☆!」
プラティ
「おめでとう、ザンテック! よかったね!! じゃあさ、パパのこと教えてよ!」
ザンテック
「…☆…☆! ☆! ☆!」
プラティ
「へえ… そんなことがあったんだ 意外とお茶目だね」
ザンテック
「☆☆☆!…☆☆☆☆☆☆☆☆! …☆☆☆……! ……☆☆☆☆☆☆☆☆!」
プラティ
「それでそれで…それからどうなったの…?」

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