【夜会話】レキ（エアVer.）

第0話

• じゃあ、いっしょに散歩行こうか

  エア

  「じゃあ、いっしょに散歩行こうか」

  レキ

  「そうこなくっちゃ！
  で、どこ行く？」

  エア

  「あ…
  思い出の場所…なんてどう？」

  レキ

  「思い出の場所…？」

• メンドウだし、もう寝るよ

  エア

  「メンドウだし、もう寝るよ」

  レキ

  「いいよ、オレひとりで行くから！
  よっし！　ひと勝負してくるか！」

  エア

  「ち、ちょっと待って…！」

  レキ

  「なんだよ！」

  エア

  「やっぱ行く
  レキひとりじゃ何するかわからないもんね…」

  レキ

  「ちっ…　だったらはじめっから行くって言えよ！」

  エア

  「ごめんごめん…」

  レキ

  「で、どこ行く？」

  エア

  「あ…
  思い出の場所…なんてどう？」

  レキ

  「思い出の場所…？」

エア

「とうちゃ～く
うん…確かに夜風に当たってたら　つかれがとれた気がするよ
ありがとう　レキ」

レキ

「…ここが、思い出の場所？　オレがお前と最初に会った場所じゃないか…！？」

エア

「うん…それに、ここは昔　わたしの家のあった場所なんだ」

レキ

「ここに家が…？」

エア

「この家がなくなった時　わたしはまだ小さかったから　ここでのことは、ほとんど覚えてない
でも…ここに来るとなんか落ち着くんだ
そういえばリョウガとはじめて会ったのも　この場所だったよ」

レキ

「どうしてなくなったんだ？　お前の家？」

エア

「この村にはゴウラって召喚獣が封印されている遺跡があるって村長が言ってたでしょ？」

レキ

「凶悪な召喚獣ってヤツだな！」

エア

「すっごい昔に召喚したはいいけど　力が強すぎて制御できなかった召喚獣なんだって…
送還することもできなかったから　やっとのことで封印したらしいんだけど
それを解放しようとしたグレンって悪い召喚師がいたんだ」

レキ

「そんなヤツ解放してどうするんだ？」

エア

「自分の力に自信を持ってて　ゴウラの力を手に入れられるって思ってたらしいよ
で、封印を解こうとして大暴れしたんだって」

レキ

「それで家が…」

エア

「うん…
お父さんや親方…みんなでグレンと戦ってやっつけることはできたんだけど
わたしの家はこわされちゃって　わたしも大ケガしちゃったんだ…
その時、わたしを助けるために魔刃使いの力を使っちゃったから　お父さんは死んじゃったんだって…」

レキ

「…」

エア

「お母さんはわたしが生まれてすぐ死んじゃったらしくて
それで…わたしはひとりになったんだ」

レキ

「エア…」

エア

「でも親方がわたしを家族として迎えてくれたんだ…
親方の奥さんもその時に亡くなってて大変だったはずなのに…」

レキ

「…」

エア

「最初はいろいろあったけどオルカやタタンとも仲良くなった　だから…
わたしはもう…ひとりじゃない
それに今日からレキっていうパートナーができたしね」

レキ

「へっ…そうだな…
お前にはオレがついてるんだから　もう安心だ！」

エア

「ありがと、レキ　よろしくたのむね」

レキ

「まかせとけ！　必ずお前をまもってやるぜ！」

エア

「それがちょっと心配なんだけどね」

レキ

「なんだと…？　じゃあここで勝負するか！？　ぶったおしてやるぞ！」

エア

「だから…ぶったおしてどうするの？
わたしを守ってくれるんじゃなかったの？」

レキ

「う…そうか…
じゃ、敵はどこだ！？　そいつをぶったおしてオレの実力を見せてやるぜ！」

エア

「いや、なんと言うか　わたしたちは鍛冶師なわけであんまり戦いは関係ないから」

レキ

「くっそー！　じゃオレはどうすりゃいいんだ！」

エア

「だからいっしょに武器を作ろうよ…」

レキ

「そうだった！」

エア

「ホント、たのむよ…」

第1話

（素振りをするレキ）

エア

「あれ、レキ…なにやってんの？　こんなとこで…」

（エア、レキの隣に移動）

レキ

「なにって　練習だよ、レンシュー！　お前こそなんだよ
オレのこと見張ってるのか？」

エア

「そんなことないって！　ぐうぜんだって！　わたしも散歩してただけ！」

レキ

「ホントか？」

エア

「言ったでしょ？　ここはわたしの思い出の場所だって…」

レキ

「お…そうだった！
悪かったな、うたがって！」

エア

「いいよ　だけど、夜も練習だなんて、元気だなぁ…」

レキ

「若いからな！　お前とちがって」

エア

「わたしだって若いよ！」

レキ

「じゃあ、お前も練習しな　これからもっと強いヤツと勝負することになるんだからな！」

エア

「そうだね…」

レキ

「あのリョウガってヤツ　かなり強いんだろ？」

エア

「わからないよ…召喚獣だって知ったのも　この間のことだし…」

レキ

「そうか…でも、オレにはわかる　ヤツは強い…！」

エア

「…」

レキ

「まだ、お前のこと考えてるのか　手をだしてこなかったからよかったけど
今のオレじゃ　リョウガに勝てない…くやしいけど…」

エア

「レキ…」

レキ

「オレたちの目標がゴウラ封印なんだから　いつかヤツと勝負することになる
そんとき、お前をまもれなかったら護衛獣失格だからな！
だから、練習だ！」

エア

「レキ…
本当にありがとう」

レキ

「な、なんだよ！」

エア

「レキがいてくれて本当に助かったよ」

レキ

「そりゃ、助かるにきまってるって…なんだよ、気持ち悪い…」

エア

「わたしのこと　レキが信じてくれたとき　本当にうれしかったんだ」

レキ

「な、なんのことだよ！？」

エア

「ほら、集会でさ　みんなに信じてもらえなかったとき　レキがわたしを信じるって…」

レキ

「そ、そんなこと言ったっけな…」

エア

「もしかして　覚えてないの？」

レキ

「そ、それは…」

エア

「あ、そうか…
照れくさいんだ」

レキ

「なっ…！　そんなことねぇよ！」

エア

「いいっていいって」

レキ

「よくねぇ！」

第2話

エア

「今夜も練習？　がんばるね」

レキ

「あったりまえだろ！？　あやしいカブト男も現れたんだ　負けられないからな！」

エア

「そういえば、あのカブトもゲドーも　なんだか待ち伏せしてたみたいだったよね…」

レキ

「そう言われてみれば…けどなんで待ち伏せなんかできるんだよ！？」

エア

「それは…わからないけど…」

レキ

「だったら考えたって仕方ない！　どんなヤツらが出てきても　ブッたおすだけだ！」

エア

「でも戦うのはわたしの方でしょ…」

レキ

「なんだよ！　オレひとりだってやってやるっての！」

エア

「はいはい　じゃ、次からはたのむね」

レキ

「なんだよ！　その言い方！　ハラ立つなあ！　なんなら今、勝負するか！」

エア

「つかれたからまた今度ね」

レキ

「はっ！　おつかれかよ！　もうトシだな！」

エア

「十分若いって！　どっちかって言うとレキがオコサマすぎるのよ！」

レキ

「なんだと！　ブッたおすぞ！」

エア

「だから、護衛獣なんだよ　わすれたの？」

レキ

「んじゃあ、ぶち守る！」

エア

「なによそれ？」

レキ

「あーもー　ワケわかんないから帰ろうぜ！」

エア

「わかったわかった」

第3話

エア

「今日も気合はいってるねぇ…」

レキ

「あったりまえだろ！？　今度のパスゥってヤツはなんだかエタイがしれない…！
けど、オレは勝たなきゃならんからな！　それがあいつとの約束だ！」

エア

「約束…？」

レキ

「ちっ…なんでもないよ！」

エア

「そっか…でも…たしかに負けられないね…
早く魔刃を手に入れてゴウラを封印して…親方の呪いをとかなくっちゃ！」

レキ

「安心しろ！　オレがついているかぎり　どんな勝負でも絶対勝つ！」

エア

「それがちょっと不安なのよね…」

レキ

「なんだと！？」

エア

「冗談冗談！　たよりにしてるよ！」

レキ

「あ…ああ！　まかしとけ！」

第4話

エア

「あ、レキ…調子はどう？」

レキ

「見ればわかるだろ！　絶好調だよ！
…ってなんだお前、元気ないな？　やっと魔刃が見つかったんだぜ！　うれしくないのかよ！？」

エア

「それは、うれしいけど…」

レキ

「なんだよ…？　じゃあ、敵のことか？」

エア

「敵…？」

レキ

「なんでかわからんけどリョウガのヤツ　魔刃のところまで来やがったしな！　次も絶対ジャマしに来るぜ！
こんど会ったら絶対に…」

エア

「やめて！」

レキ

「な…なんだよ！？　デカイ声だして！？」

エア

「リョウガには何か事情があって　話し合えば元に戻れる…　そう思ってたの
ううん…　思おうとしてた…
だけど…何も聞けなかった…　もしちがってたらって思ったら　怖くて聞けなくて…！
イヤだよ…　リョウガと戦うなんて…」

レキ

「なんだよ、それ！？　なっさけないな！」

エア

「なによ…！　わたしの気持ちなんて　なにもわからないくせに！」

レキ

「そうかよ…！　そんなにイヤなら全部やめればいいだろ！
リョウガと戦うのも！　魔刃集めも！　全部！」

エア

「それは…そんなこと…できないよ…！」

レキ

「なんでだよ！？　イヤなんだろ！」

エア

「でも…リョウガがゴウラを復活させるのはもっとイヤ…」

レキ

「じゃあ勝負するしかないだろ！　勝負して！　勝って！　ヤツをとめればいいだろ！」

エア

「リョウガを止める…そっか…そうだね…
わかったよ、レキ　ありがと！」

レキ

「ちっ…！　やっと戻ったか！」

エア

「さっきはごめん…レキもわたしに手を貸してくれる…よね？」

レキ

「なに言ってんだ！　あったりまえだろ！　護衛獣なんだからな！」

エア

「ありがと！　たよりにしてるよ！」

レキ

「まかせとけ！」

第5話

エア

「お疲れさま、レキ」

レキ

「つかれてなんかいねぇ！」

エア

「なんか荒れてるねぇ…どうしたの？」

レキ

「あのときのこと思い出したらハラが立ってきたんだよ！　オレは負けてなんかいねぇ！」

エア

「なんの話？」

レキ

「色気だよ！」

エア

「ああ　通してもらえなかったこと
けど、レキはお願いしてないじゃない」

レキ

「だけど…オレはあのとき勝負から逃げたんじゃねぇぞ！」

エア

「そうなの？」

レキ

「だって、あんなの勝負じゃないだろ！？」

エア

「と、言いますと？」

レキ

「むこうは見てただけじゃないか！　あんなものが勝負って言えるか！？」

エア

「たしかに」

レキ

「なあ？　そうだろ？　だからアレは勝負じゃないし　オレも負けてないよな！？」

エア

「どうかなぁ？」

レキ

「負けてないって！　オレもお前も！　な！？　いいだろ！？」

エア

「そっか…　わたしも負けてないのか…　じゃ、いいかも」

レキ

「よっしゃ！　決まり！」

エア

「…というか、そうまでして負けたくないの？」

レキ

「負けられないんだよ！　オレは！」

第6話

エア

「あ、レキ…今日は一段と気合入ってるねぇ…」

レキ

「あったりまえだろ！　リョウガの野郎に勝つためには　まずは気合で勝たなきゃな！
だけど、お前は大丈夫なのか？」

エア

「なにが？」

レキ

「また悩んでないか！？　リョウガとは勝負したくない…って！？」

エア

「大丈夫…　わたしの気持ちは決まってるよ…
だって、さっきのリョウガ　悲しそうだったもん…」

レキ

「悲しい…？　ヤツが！？」

エア

「多分、リョウガのやっていることは　自分の気持ちとは関係なくやらなきゃいけないことなんだよ…
だから、リョウガは全力でくる」

レキ

「全力…か…！」

エア

「正直、リョウガに勝てる自信はないけど　やるしかないよ…
だって、リョウガを止められるのはわたしだけなんだから…」

レキ

「よっしゃ…！　そうこなくっちゃ！　大丈夫、心配するな！
オレがついてるんだ、負けるわけない！」

エア

「…
うん！」

レキ

「…ってなんなんだよ！　今の間は！？　オレが信用できないのかよ！？
なんなら今　修行の成果を見せてやるぜ！」

エア

「それはリョウガに見せてあげてよ！」

レキ

「…なるほど…
そうだな！　まかせとけ！」

エア

「たのんだよ」

第7話

レキ

「お…エアか！」

エア

「いつにもまして　気合入ってるねぇ…」

レキ

「そりゃそうだ！　こっちの世界にもすごいヤツがいたしな！
負けちゃいられない！」

エア

「トリス（マグナ）さんたちの事だね…たしかにすごかったよ…よく勝てたもんね」

レキ

「おいおい…なさけないこと言うなよ！？」

エア

「本当だよ　わたしたちとは多分レベルがちがうわ
あのときトリス（マグナ）さんたちが本当の力を出していたら絶対に勝てなかったと思う」

レキ

「なんだよ！？　オレたち手加減されてたのか！？」

エア

「多分ね　それにほら、護衛獣のレオルドもいなかったし」

レキ

「ちっ！　もうひとりぐらいふえたって　オレがなんとかしてやる！」

エア

「そういうことじゃなくて　わたしもレキがいないと調子出せないと思うから…」

レキ

「なんだよ！？　そういうことか…ってことは…
つまりオレのおかげであいつらに勝てたってことだな！」

エア

「いろいろ飛んでる気がするけど　まあ…そういうことね」

レキ

「お前もたまにはいいこと言うな　ほれ　イモくえ！」

エア

「もってきてたの！？」

第8話

レキ

「お…エア！　お前も気合入れるか！？」

エア

「今から？」

レキ

「なに言ってんだ！　今度こそ最後の魔刃だぞ！」

エア

「そうだけど…今日はこたえたからね…」

レキ

「なにがだよ？」

エア

「なにって、みんながわたしのこと信用してくれなくなったでしょ？　本当はすごく不安で…
レキがいてくれて本当に助かったよ…ひとりじゃどうなっていたことか…」

レキ

「不安って、おおげさだな！　はぐれ召喚獣なんてだいたいあんな感じだぜ？
たしかにオレもお前の護衛獣になってから　あの感じ忘れかけてたけど」

エア

「レキ…」

レキ

「安心しろ！　オレはお前の護衛獣だ　周り全部がお前の敵になってもオレはお前の味方だぜ！」

エア

「ありがと！　レキ！！」

レキ

「じゃあ、いっしょに気合いれてくか！」

エア

「それはちょっと」

レキ

「なんでだよ！？」

エア

「うそうそ！　付き合うって」

第9話

レキ

「どうだ？　少しは落ち着いたか？」

エア

「ごめんね、レキ…心配かけちゃって…」

レキ

「なに言ってんだよ！　オレはお前の護衛獣だぜ！
けど…まだ迷ってるのか？」

エア

「迷ってなんかいないよ…！　わたしがやらなきゃいけないのはゴウラを封印することなんでしょ？
リョウガのことで悩んでたってリョウガがかえってくるワケじゃないもんね…！」

レキ

「エア…」

エア

「あ…ごめん…レキ…
わたしにだって、わかってる…こんな気持ちじゃゴウラ封印なんてできないかもしれないって…
でも…どうしようもないんだよ…また魔刃使いの力が暴走して、誰かをキズつけてしまったらって…」

レキ

「そうか…でも、今日はもう考えるのよそうぜ…？」

エア

「わかった…」

デートイベント

エア

「ん…ふわぁ…」

エア

『…』

エア

『？』

エア

「あれ…？　レキ…？　おーい！？」

エア

『…』

エア

「いない…どこへ行ったのかな？」

（石碑前広場へ）

エア

「レキ…？　ここにいたの…」

レキ

「なんだ…エアか…」

（レキ、膝をつく）

エア

『！』

エア

「ど、どうしたの！？」

レキ

「はぁはぁ…な…なんでもないよ…」

エア

「なんでもないことないでしょ！？　そんなにつかれて…一体なにやってたの？」

レキ

「素振り…千回…」

エア

「千回…って
ええっ！　千回！
なんでそんなこと…」

レキ

「なんでって…いいだろ！　別に…」

エア

「よくないよ…！　もしかして、わたしには言えないようなことなの？」

レキ

「そんなことないけど…ちっ…願かけだよ…」

エア

「願かけ？」

（レキ、立ち上がる）

レキ

「タタンが言ってたじゃないか　ここでした願い事はかなうって…　ただ願い事をするのもシャクだから
素振りを千回するんでかなえてくれって…」

エア

「それで…そんなことまでして叶えたいお願い事って…？」

レキ

「ちっ…別にいいだろ？」

エア

「よくないって…！　やっぱり、わたしには言えないようなことを…！？」

レキ

「ちがうよ…　…　だよ…」

エア

「え！？　なに？　聞こえないよ！」

レキ

「だから…
魔刃使いの力が暴走しないようにって…」

エア

「そんな…わたしのために？！」

レキ

「そっ…そんなんじゃねぇよ！　お前の力が暴走したらゴウラに負けるかもしれないだろ！？
オレはどんな勝負にだって負けるわけにはいかないんだよ！　だから…！」

エア

「わかったわかった…前から気になってたんだけど　なんでそんなに勝ちにこだわるの？」

レキ

「約束だからな！　今度あいつと戦う時までどんな勝負にも負けられないんだ！」

エア

「あいつって…？」

レキ

「ショウって、オレのケンカ相手さ　いっつもオレたちは勝負してて　いま、99勝99敗なんだけど…
あいつ、旅に出ることになって　ふたりの決着は今度会ったときのお楽しみだって…
それまでお互い一回も負けないでいようって約束したんだ」

エア

「そうなんだ…」

レキ

「そのあとオレはこっちに召喚された上にはぐれになっちまったけど　あいつとの勝負はあきらめねぇ…
だから、それまで負けるわけにはいかないんだ！　たとえ相手がゴウラでもな！」

エア

「レキ…」

レキ

「一応、願かけはしたから　これで少しは安心だろ？」

エア

「うん…ありがと…」

レキ

「ちっ！　情けない声だすなよな！　オレのご主人さまなんだぜ！
もし暴走したって、大丈夫だよ！　そんときはオレが必ず止めてやるから！」

エア

「レキが、止めてくれる…」

レキ

「そうだ！　ご主人さまを守るのが護衛獣の役目だしな！」

エア

「…レキ…ごめんね…」

レキ

『！』

レキ

「なんだよ、それ…オレのことが信用できないってのかよ！」

エア

「ちがうちがう！　わたし、知らないあいだに大切なことを忘れてたみたい…
わたしがここまで来れたのは　わたしひとりの力じゃない…
わたしのとなりにはいつだってレキがいてくれたんだ！」

レキ

「なんだよ！？　これからだっていっしょにいるってんだ！
だからお前は安心して暴れまくればいいんだよ！」

エア

「ありがと！　レキ！」

レキ

「もしも暴走したときは思いっきりぶんなぐってやるぞ！　楽しみだな！」

エア

「楽しみって…そんなわけないよ！」

エンディング

エア

「やっと一段落ついた！　…って感じだね」

レキ

「そうだな…勝った！　…って感じだ」

エア

「よかったね　友だちとの約束をやぶらなくてすんで
レキのお願いがきいたのかな？」

レキ

「あったりまえだろ！　それに、このオレが負けるわけないからな！
…って言いたいところだが　今度ばっかりはお前にカンシャしなきゃな…」

エア

「な！　どしたの？　レキ！？　急にそんなこと…！？」

レキ

「ちっ…！　だってよ…　きっとオレひとりじゃグレンをたおせなかったはずだ…」

エア

「レキ…」

レキ

「護衛獣だ…お前をまもるって　オレ…　本当はお前の役になんか…」

エア

「ちがうよ！　レキ　わたしだって、ひとりじゃあんなことできなかった…
レキがとなりにずっといてくれたから　わたしはがんばれたんだ！」

レキ

「エア…」

エア

「気にすることないよ　わたしたちはパートナーなんだから
ひとりでできないことはふたりでやればいいじゃない」

レキ

「そうか…、そうだな…　たしかにお前といっしょならなんでもできる気がするぞ！」

エア

「わたしもだよ！　これからもよろしくね！」

レキ

「オレもよろしくたのむよ…ご…」

エア

「ご…？」

ご…ご主人、さま…？