【夜会話】キルフィス(リフモニカVer.)

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CLOCK様

第0話

キルフィス
「ちっ…」
リフモニカ
「キルフィス… どうしてこんなとこに?」
キルフィス
「キサマに話す必要はないだろう」
リフモニカ
「なによ、その言い方… もしかしてわたしの跡つけてきたの?」
キルフィス
「どうして私がそんなことをしなければならないのだ」
リフモニカ
「それは… わたしのパートナーだから?」
キルフィス
「ちっ…、バカらしい キサマこそどうしてここにいた? 目ざわりだぞ」
リフモニカ
「なによ! わたしは今日はいろいろあったんでアタマを冷やしてただけだよ!」
キルフィス
「ふ… 知恵熱か」
リフモニカ
「あははは… そうかもね
…ってちがうわよ! わたしたちパートナーなんだからさ もう少し仲良くしようよ」
キルフィス
「鍛冶の手伝いはすると言ったが キサマと仲良くするとは言ってないぞ」
リフモニカ
「なに言ってるの 仲良くないと息が合わないから良い武器が作れないのよ…」
キルフィス
「ちっ…」
リフモニカ
「だからね あらためてよろしく キルフィス!」
キルフィス
「ああ…、もう わかった うっとうしいぞ」
リフモニカ
「そんなこと言わずにさ 景気づけにアレを叫ぼう!」
キルフィス
「あれ…? まさか、さっきの…!」
リフモニカ
鍛冶師なら!
ハンマーは…

…ってどうしたの?」
キルフィス
「あんなはずかしいのはもうたくさんだ! 私は帰る!」
(キルフィスが去る)
リフモニカ
「ちぇっ… なによ むずかしい年頃なのかな?」

第1話

キルフィス
「…」
リフモニカ
「あ、キルフィス」
キルフィス
「ちっ… …」
リフモニカ
「なによ? なにか用?」
キルフィス
「ふう… ミューノがさっき目覚めて もう元気だとキサマに伝えてくれと…」
リフモニカ
「そっか! 本当によかった! きっと薬が効いたんだよ
あなたもがんばってたもんね」
キルフィス
「な、なにを言っている! 私はがんばってなどいない! あれは、キサマが…」
リフモニカ
「またそんなこと言って 素直じゃないんだから 子供なのに…」
キルフィス
「キサマ、忘れているな…? 今のこの姿は私の本来の姿ではない…
キサマがまともに召喚できなかったせいだ! 私はキサマの何倍も大人だ!」
リフモニカ
「あ、そうだった…
でも大人だったらよけいにもっと大人らしくしてよ!」
キルフィス
「…っ!」
リフモニカ
「キッカの実をあつめるのだって キルフィスがいてくれて本当に助かってたのよ!
強い武器も作れるようになったし 強い相手とも戦えたのもキルフィスのおかげだよ
だから、キルフィスはがんばってた わたしはそう思うよ」
キルフィス
「キサマ…」
リフモニカ
「それだけじゃない
協力してくれたザックも ミューノをみててくれた親方も
みんながんばってたと思う」
キルフィス
「…なさけない…」
リフモニカ
「え?」
キルフィス
「キサマに言い返すことができないとは… これは私も身を入れて修行するしかないか…」
リフモニカ
「キルフィス…! 本当…!?」
キルフィス
「…とでも言うと思ったか? ふざけるな!」
リフモニカ
「…
そういうとこはなんか すっごい大人っぽいよ…」
キルフィス
「ふ…」

第2話

キルフィス
「ここだったとは…
親方との勝負があるのに こんなところにいるとは勝負をあきらめたのか?」
リフモニカ
「そんなことないけど 相手が親方だから今さらジタバタしたって仕方ないよ
それより明日にそなえて休んでおかないとね」
キルフィス
「キサマにしてはけんめいな判断だな」
リフモニカ
「そう言えば、キルフィス 今日はガマンしてくれてありがとね」
キルフィス
「ガマン?
ガマンならキサマのパートナーになった時からずっとしている」
リフモニカ
「ヒドイこと言うなぁ! そういうことじゃなくて魔石を取り返す時のことだよ!」
キルフィス
「?」
リフモニカ
「本当はさっさとあいつらをやっつけて魔石を取り戻したかったんでしょ?
でも、わたしのためにそれをガマンしてくれて… ありがとう」
キルフィス
「キサマのためにガマンだと… ふざけたことを言うな!
私はキサマがどんな目にあうか見てみたかっただけだ
まさか、土下座とやらまですることになるとはな…」
リフモニカ
「あれかぁ… あれはかなりカッコわるかったね」
キルフィス
「そうだな あんな情けないこと私には絶対にできんことだ」
リフモニカ
「ハッキリ言うなぁ…」
キルフィス
「くやしいがそこが 私とキサマの決定的な差だろうな…
そして、ミューノは…」
リフモニカ
「え…? 何? キルフィス」
キルフィス
「ちっ… どこまでもおめでたいヤツだ…」
リフモニカ
「な、なによ、それ!?」

第3話

キルフィス
「どんな大きなため息だ…」
リフモニカ
「あ、キルフィス…」
キルフィス
「ちっ… まだウジウジと落ち込んでいるのか うっとうしい」
リフモニカ
「そんなこと言わないでよ… わたしだってどうしたらいいか考えてるんだから」
キルフィス
「キサマがここで働くのは勝手だが 私にそんな気はないぞ」
リフモニカ
「わかってるわよ、そんなこと」
キルフィス
「どうだかな 本当はキサマもまんざらではなかったようだが」
リフモニカ
「たしかに鍛冶師として働かないかって言われたとき、少しうれしかったんだ わたしのウデが認められた気がして
でも、まさかカンバン娘だなんて… こんなことになるなんてわたしだって思ってなかったよ…」
キルフィス
「どうだか・・・ カンバン娘という言葉には 反応していた様に見えたが」
リフモニカ
「ばっ…! そんなことないよ!」
キルフィス
「ただ、キサマがまだミューノを守る気なら 覚悟は決めておけ…」
リフモニカ
「それって、今日戦った敵と…」
キルフィス
「…」
リフモニカ
「そっか… ヒミツだったよね…」

第4話

キルフィス
「どこに行ったのかと思えば…
こんなところにいるとはな…」
リフモニカ
「あ、うん… 歩いてたら、なんとなく、ね…」
キルフィス
「いいのか? すぐ近くにボスタフ工房があるんだ こんなところでボーっとしといて
キサマはミューノを守れるのか?」
リフモニカ
「そりゃ、そうだけど… そんなキケンなところなのに どうしてミューノは逃げないの?」
キルフィス
「それは… あいつの勝手だろう」
リフモニカ
「ヒミツってことね ま、いつも通りだけど…」
キルフィス
「ちっ…」
リフモニカ
「はあ… わからないことだらけだよ…」
キルフィス
「ふ… キサマにはもうミューノを守る気など まるでないようだな」
リフモニカ
「そんなことないけど… 親方も言っていたでしょ 鍛冶師の約束は鋼よりカタイのよ
キルフィスがわたしのパートナーであるかぎり わたしはミューノを守るよ」
キルフィス
「たとえロブというニンゲンの死んだ原因がミューノにあったとしても、か?」
リフモニカ
「それは…」
キルフィス
「ではその時 私は晴れてキサマのパートナーから解放されるワケか」
リフモニカ
「な…! どうして…!?」
キルフィス
「私がいなくなればキサマもミューノを守る必要などなくなるだろう?」
リフモニカ
「キルフィス… でも、あなただって鍛冶師の約束を…」
キルフィス
「そんなもの 私には関係ない」
リフモニカ
「キルフィス…」

第5話

リフモニカ
「キルフィス?」
キルフィス
「ふ… さすがにアレくらいじゃくたばらんようだ」
リフモニカ
「あったりまえでしょ あなたこそ大丈夫なの?」
キルフィス
「キサマに心配してもらうようなことは何ひとつない」
リフモニカ
「そっか… じゃ、ミューノは? ミューノはどうなったの?」
キルフィス
「わからん…」
リフモニカ
「キルフィス…」
キルフィス
「ここまでキサマらをはこぶだけで力を使い果たしたようだ… 気がついたときは、この部屋だった…
まったく、本来の霊力さえ戻れば…」
リフモニカ
「そっか… キルフィスが助けてくれたんだね ありがとう」
キルフィス
「ちっ…! 好きで助けたわけではない 礼など言うな」
リフモニカ
「はいはい で、ここはどこなの?」
キルフィス
「そんなこと私が知るか ただ、カンゲイされていないことはたしかなようだ…」
リフモニカ
「そうだよね… こんなところに入れられてるんだもんね…
なんとかして逃げ出さないと… こんなカベくらいあなたの力でこわせない?」
キルフィス
「ちっ… できればとっくにやっている 妙な腕輪のせいで力が出せんのだ」
リフモニカ
「妙なうでわ…? そんなのをつけられたの… かわいそうに…」
キルフィス
「言っただろう キサマに心配してもらうことなどないとな
それよりキサマが考えなければならないのは…」
リフモニカ
「わかってるよ ミューノのことでしょ? そういえば…
ミューノがねらわれてた理由ってあの魔石のせいだったんだね アレは一体、なんなの?
…って、ヒミツだったっけ」
キルフィス
「ちっ… そこまでバレてる以上 かくしてもイミないだろう」
リフモニカ
「そうなの?」
キルフィス
「いいからだまって聞け
あのゴヴァンの魔石はミューノの家族が代々守ってきたものだ」
リフモニカ
「守ってきた? すごい力があるって言ってたもんね 宝物みたいなもの?」
キルフィス
「だまって聞けと言っただろう…」
リフモニカ
「うう…」
キルフィス
「ちっ… その力を悪用させないためにコソコソとかくしていただけだ
しかしどこから話がもれたのか 村に突然あの連中がやってきて魔石をよこせとあばれた…」
リフモニカ
「アニスたちね…」
キルフィス
「ハデにあばれたからな それで魔石だけは守れとアイツの父親にたのまれたのだ」
リフモニカ
「それで、村から逃げてきたの… じゃあ、今その村がどうなってるのかは…」
キルフィス
「知らん でも、あの様子では…」
リフモニカ
「そんな… そんなつらい目にあってたのに わたしたちにはずっとだまってたの…」
キルフィス
「あいつはキサマらにメイワクとやらをかけるのが、コワかったようだ だから、ひとりで…」
リフモニカ
「わたしね… あなたがどうしてミューノを守りたいか わかったような気がするよ…」
キルフィス
「な、何を言うかと思えば…」
リフモニカ
「だから、わたしもがんばる!
もっともっとがんばってあなたといっしょにミューノを守りぬくよ!」
キルフィス
「ちっ… もういい 好きにしろ…」
リフモニカ
「うん!
…ってまず この状態をなんとかしないといけないなぁ…」

第6話

キルフィス
「ちっ… ここにいたのか
こんなところでボーっとしていいことでもあるのか?」
リフモニカ
「なによ… 明日の勝負のことを考えてただけだよ」
キルフィス
「いまさら考えて、キサマひとりでは勝ち目がないことがわかったとしても手おくれだがな」
リフモニカ
「なに言ってるの! あんな人、わたしひとりで楽勝よ! …と言いたいところなんだけど
やっぱひとりはちょっと、ね」
キルフィス
「ふ… キサマにしてはイヤに素直だな」
リフモニカ
「そりゃあアレだけカッコよく変身とかされて助けられたらね… 素直にもなるよ」
キルフィス
「変身? ふざけるな! 霊力不足の今の姿の方が私にとって不本意な姿なのだ」
リフモニカ
「そ、そうだった 忘れてたよ、ごめんごめん でもよかったね、元に戻れて」
キルフィス
「ちっ… そのためには私の中であんなことを認めなくてはならないとは…」
リフモニカ
「あんなことってなに?」
キルフィス
「キサマが気にすることではない!」
リフモニカ
「なによ? なんで怒るのよ… …ってなんで赤くなってるの?」
キルフィス
「赤くなってなどいない! ふざけたことを言うと消すぞ!」
リフモニカ
「なに、勝負!? トラムの前に変身したあなたと勝負ってのもいいかもね!」
キルフィス
「変身… … ちっ…、もういい」
(キルフィスが工房に戻る)
リフモニカ
「なによ… ホント、わかんない子ね」

第7話

キルフィス
「こんなところに…
ふ…、いいのかキサマ 今日はおとなしくしてろとあの女に言われていただろう?」
リフモニカ
「だけどアニスたちは今でもどこかでミューノを狙ってるんだよ ジッとしてられなくて…」
キルフィス
「ご苦労なことだな あいつらも正体がバレて 本腰をいれてくるだろうからな
せいぜいがんばることだ」
リフモニカ
「そうだね 1日も早くあいつらを捕まえてミューノを安心させてあげよう!
キルフィスも変身できるようになったしね! たよりにしてるよ!」
キルフィス
「ちっ… 調子にのるな」
リフモニカ
「なに言ってるのよ これからが本番ってことでしょ? 初心に返って、気合い入れよっか!」
キルフィス
「気合い? まさか…」
リフモニカ
「そうだよ 覚えてるでしょ? 最初に叫んだアレよ!」
キルフィス
「やっぱり…!」
リフモニカ
鍛冶師なら!
ハンマーは…

…ってどうしたの?」
キルフィス
「たのむ… アレだけはカンベンしてくれ」
リフモニカ
「え…!? キルフィスがわたしにお願いなんて… そんなにイヤなの…」

第8話

キルフィス
「ふん…
こんな時間に出歩いているとは ずいぶん元気なようだな…」
リフモニカ
「そういうキルフィスこそ 大丈夫なの? 結構ヒドイ目にあったんでしょ?」
キルフィス
「あのモジャ頭と同じ部屋にいたというのが、最大のクツジョクだ… 思い出すだけでハラが立つ
今度あのモジャ頭に会ったら 今回のお礼にキッチリ苦痛を与えてやろう」
リフモニカ
「はは… わたしも結構やられちゃったけど 一番こたえたのは…
あのギランって人に だきつかれたことだもんね」
キルフィス
「ふ… 私だったら情けなくて消えてしまうかもな…」
リフモニカ
「笑いごとじゃないよ つらかったんだよ、本当に… それに…
アニスが言ったことも…」
キルフィス
「何だ、それは?」
リフモニカ
「あ、ううん… 別にいいの…」
キルフィス
「… キサマのその態度… よっぽどのことだな」
リフモニカ
「あ、いや… なんというか…」
キルフィス
「ふ…、いいだろう 今度ヤツらを見つけた時はついでにキサマにした分の礼もしておいてやる
消えた方がましだと思えるような 素晴らしき苦痛を…!」
リフモニカ
「うれしいけど、コワイ…」
ロブ親方のことはキルフィスにも言えなかったな…

第9話

キルフィス
「リフ…
…」
リフモニカ
「アニスたちも捕まえたし あとはゴヴァンの魔石を戻せばおしまいだね…」
キルフィス
「そうだな ウェルマンの調子も大分よくなったらしい」
リフモニカ
「そっか… よかったね、ミューノ…」
キルフィス
「ふ…」
リフモニカ
「それにしても… あなたと会ってから いろんなことがあったね…」
キルフィス
「まったく…、まさか私が鍛冶師のパートナーになるとは… 今でも信じられん」
リフモニカ
「どうだった? 鍛冶師のパートナーは… やっぱイヤだった?」
キルフィス
「当然だ! あんな熱いところで働くなどもう二度とゴメンだ!」
リフモニカ
「そっか… そんなにつらかったんだ 悪かったね…」
キルフィス
「つらいだと? ふざけるな! あの程度でこの私がつらいなどと思うものか!」
リフモニカ
「もう… なんなのよ…」
キルフィス
「ただ…、なんだ… キサマの周りでは事件が絶えなかったからな…
それは、悪くなかった」
リフモニカ
「たしかにあなたといると 問題ばっか起きたからね」
キルフィス
「調子にのるなよ!」
リフモニカ
「あはは… まあ、あなたとの修行を思い出せば どんなことにでも耐えられそうだし
はやく一人前の鍛冶師になって キルフィス用の武器も作ってあげるからね」
キルフィス
「ふ… 好きにしろ」
リフモニカ
「そういえば、キルフィス 魔石を戻しに行く前に なんかやり残したこととかないの?」
キルフィス
「やり残したこと…?
ない」
リフモニカ
「そ、そうなんだ… なんかさびしいなぁ…」
キルフィス
「ちっ… 知ったことか」

デートイベント

リフモニカ
「そういえば、キルフィス 今まであなたとはたくさん武器を作ってきたよね」
キルフィス
「まったくだ… まさかこの私がこんな目にあわされるとは」
リフモニカ
「昨日もそんなこと言ってたよね… 意外とシツコイんだ…」
キルフィス
「なんだ、キサマ 調子にのるなよ 今の私ならキサマなど一瞬で…
…」
リフモニカ
「ん? どうしたの?」
キルフィス
「キサマ… もう一度私と勝負しろ」
リフモニカ
「なによ、突然」
キルフィス
「魔石を返しに行く前に キサマのかんちがいを正してやろうと思っただけだ
私とキサマの間にある 力の差というものを正しく理解させてやる」
リフモニカ
「負け惜しみ? もういいじゃない 今さら…」
キルフィス
「どうした? コワイのか? ふ… しょせん、その程度だったか
ニンゲンにおくれをとったという記憶はイマイマしいが キサマには大事だとみえる」
リフモニカ
「言ったわね… わかったわ 勝負してあげる!」
キルフィス
「フ… ムリしなくてもいい」
リフモニカ
「うるさいな! 勝負するったら勝負よ!」
キルフィス
「そこまで言うのなら、いいだろう しかしキサマとでは力の差がありすぎて勝負にならないな…
どうする? とりあえずいくらこわれてもいいように武器を好きなだけ持ってくるか?」
リフモニカ
「バカにしないで ひとつよ!」
キルフィス
「なに?」
リフモニカ
「聞こえなかった? あなたとの勝負に使う武器はひとつよ!
これなら言い訳できないでしょ わたしもあなたもね」
キルフィス
「フン…、面白い ではさっさと準備をしろ 私は工房の前にいるぞ」
(工房の前のキルフィスに話しかける)
キルフィス
「ふん… 勝負の準備できたのか?」
  • 最高の武器を選んできたよ
    (装備している武器がひとつでない場合(何も装備していないときも含む))

    キルフィス
    「ふ… 最高の武器をひとつ選ぶと言っていたくせに」
    リフモニカ
    「ああ、そうだ ひとつだったんだ ちょっと待ってて」
  • 最高の武器を選んできたよ
    (装備している武器がひとつの場合)

    リフモニカ
    「手加減はいらないわよ キルフィス…」
    キルフィス
    「ふ… あいかわらず口だけは達者の様だが…」
    (キルフィス変身)
    キルフィス
    「だが、その言葉 すぐに後悔に変えてやろう…」
  • もう少し考えさせて
(戦闘勝利後)
(キルフィスが元に戻る)
キルフィス
「ちっ… 私としたことが情けない…」
リフモニカ
「ありがとう、キルフィス」
キルフィス
「何… なぜキサマに礼など…」
リフモニカ
「だってあなたに魔法使われたら わたしなんか一発で吹き飛んでたはずだよ」
キルフィス
「なっ…! 私は別にキサマの事を考えて使わなかったワケでは…!」
リフモニカ
「わかってるわかってるって ミューノのためだって言いたいんでしょ?
さすがに本気でわたしを消しちゃうと ミューノだってあなたのこと怒っちゃうだろうし」
キルフィス
「ふざけるな! 私があいつのためになど…」
リフモニカ
「それはもういいって… キルフィスがミューノのこと大事にしてるのは、わかったから」
キルフィス
「だっ! 大事などではない!」
リフモニカ
「だったらミューノを守りたいって素直に言った方がミューノもよろこぶと思うよ」
キルフィス
「キサマ…! 私の話を聞け!」
リフモニカ
「なによ!? じゃああなたにはミューノを守る気がないっていうの?」
キルフィス
「それは…!
ただ、あいつには… 借りがあるだけだ…」
リフモニカ
「借り…?」
キルフィス
「何年か前、私は一度あいつに命がけで守られたことがある… だから…」
リフモニカ
「ミューノが命がけであなたを… 一体なにがあったの?」
キルフィス
「聞いておどろくなよ…
犬だ」
リフモニカ
は…?
キルフィス
「だから、犬だ」
リフモニカ
「えーと… ミューノが犬からキルフィスを 命がけで守った…ってこと?」
キルフィス
「だから、そう言っている 何度も言わせるな うっとうしい」
リフモニカ
「ちょっと待ってよ! それ、どういうことなの? キルフィス、犬が弱点なの?」
キルフィス
「ふっ、ふざけるな! この私の弱点が、犬なんかであるはずないであろうが!
犬が苦手だったのはミューノだ!」
リフモニカ
「あの… なんのことやらサッパリなんだけど…」
キルフィス
「村にはよく吠える犬がいて ミューノはそいつが大の苦手だった 恐れていたと言っていい
ガウと呼ばれている犬だったが だから、私はそいつのそばにミューノを連れて行ってやったんだ」
リフモニカ
「また何でそんなこと… …って、キルフィスならやりそうか」
キルフィス
「そうしたら案の定、犬は吠えて あいつは恐怖のあまり逃げ出した あの怯えっぷりは良かったぞ…」
リフモニカ
「まったく、あんたは…」
キルフィス
「しかし、あいつが逃げ出したあと あの犬は私にも吠えだしたのだ うるさかったので消そうと思ったら…
何をかんちがいしたのか ミューノは戻ってきて 私と犬の間に入り、こう言った…
大丈夫よ、キルフィス ガウは私が追い払ってあげる」
リフモニカ
「え…? もしかして、それが…」
キルフィス
「幼いあいつにとってガウに挑むのは キサマが幻龍鬼に挑んだ時と同じ位 命がけだったんだ…
ニンゲンにそんな大きな貸しを作られたままでは気分が悪いからな… だから、それを返すまで私は…
あいつを守ろうと決めた」
リフモニカ
「それで、あれほど ミューノのことを…?」
キルフィス
「さっきまではな」
リフモニカ
「…って、ちょっと!? それ、どういうこと?」
キルフィス
「私がキサマのパートナーをしている間 ミューノを守るのは自分だと言ったのはキサマ自身だろう
その上、キサマは私に勝ったのだ そのキサマがミューノを守るのに今の私が手を貸す必要がドコにある?
だからミューノはキサマにまかせる 命がけで守り抜け」
リフモニカ
「キルフィス… あなた… 本当にそれでいいの…?」
キルフィス
「いいも何も…、これでやっと キサマを守ることだけに専念できるということだろう」
リフモニカ
「え?」
キルフィス
「ふ… なんでもない」

エンディング

リフモニカ
「ミューノと出会って あなたの召喚石を拾って ホントに色んなコトがあったね」
キルフィス
「あいつもキサマに出会わなければ召喚石を落とすことなどなかっただろうに…」
リフモニカ
「なによ、そんなこと… … あるかな」
キルフィス
「おかげで中途ハンパな召喚をされ 力を出すことはできない 鍛冶の手伝いはさせられる
まったくサイテイなことばかりだ…」
リフモニカ
「なによ、それ 少しぐらい良いことだってあったでしょ?」
キルフィス
「そんなもの、あるハズないだろう 考えてからモノを言え」
リフモニカ
「なんだよ! わたしはあるよ! キルフィスがいてくれたおかげでスゴイ武器だってつくれたし
強い相手とだって戦えたし どんな場所だってコワくなかったし それに…
楽しかった!」
キルフィス
「キ、キサマ… 何を…」
リフモニカ
「どう、キルフィス! あなたもいっこくらい良いこと思いつくでしょ? 言って!」
キルフィス
「ちっ… だからそんなモノあるわけが…」
リフモニカ
「言って!」
キルフィス
「ちっ… 仕方ない…… そうだな………
キサマのおかげでミューノのお守りから解放されたのは悪くなかったぞ」
リフモニカ
「また、なに言ってんのよ ホントは自分で守りたかったくせに」
キルフィス
「ふ、ふざけるな! 私がそう言っているんだ! ゴチャゴチャ言うな!」
リフモニカ
「あはは… ごめんごめん そんなに怒らないでよ~」
キルフィス
「ちっ…、くだらないこと言ってないでキサマは100万バームかせぐ手段をさっさと考えろ」
リフモニカ
「100万バームって言ってもね~ やっぱムリでしょ?」
キルフィス
「ふざけるな! キサマ、鍛冶師だろ! なんとかしろ!」
リフモニカ
「そ、そうね… とりあえずは気合い、かな… そういうときはアレだね!」
キルフィス
「アレ? もしや…」
リフモニカ
鍛冶師なら!
ハンマーは、友!
キルフィス
ハンマーは、力!
リフモニカ&キルフィス
ハンマーは、命!
リフモニカ
「まさかキルフィスがいっしょに叫んでくれるなんて、ユメみたい! すっごいうれしいよ!」
キルフィス
「ちっ… 叫ぶくらいで100万バームかせげるのなら、安いもんだ」
リフモニカ
「ありがとう、キルフィス」
キルフィス
「ふ…、キサマにも大きな借りはあるからな…」
その借りを返すまではそばにいてやる… ずっと、な…

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