【夜会話】タタン(エッジVer.)

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第1話

タタン
「あら、エッジ どうしたの?」
エッジ
「いや、ちょっと散歩してたんだ タタンこそなにしてるの? また願い事?」
タタン
「ううん お願いがかなったからお礼にきてたんだ」
エッジ
「へぇ、かなったんだ よかったね」
タタン
「うん」
エッジ
「…で なにお願いしたの?」
タタン
「知りたい?」
エッジ
「そりゃ…」
タタン
「知りたいんだ?」
エッジ
「うん…」
タタン
「じゃあ、おしえない」
エッジ
「ヒドイなぁ…」
タタン
「あはは…ウソよ おしえてあげる だって…
エッジのおかげでかなったようなお願いなんだもん」
エッジ
「僕のおかげ…?」
タタン
「うん
お父さんがはやく元気になりますように…って」
エッジ
「あ…
… ごめん…タタン…」
タタン
「ちょっと…なんであやまるのよ!
エッジがとってきてくれた薬草のおかげでお父さんはよくなったんだから…」
エッジ
「でも、親方がケガしたのは僕のせいだし… 親方だけじゃない…
タタンやオルカ、リンリさん… いろんな人にメイワクをかけて…」
タタン
「なに言ってるのよ エッジだってだまされてたんだし…」
エッジ
「でも…」
タタン
「まったく…やっちゃったことは仕方ないでしょ あとは落とし前をどうつけるかだよ」
エッジ
「お、落とし前って…」
タタン
「で、どうするの?」
エッジ
「決まってるよ
僕の手でゴウラを必ず封印してみせる」
タタン
「そうよね それでいいじゃない みんなも許してくれるわよ」
エッジ
「…
ありがとう、タタン…」
タタン
「わたし、ホントはここでお願いしようと思ってたの
エッジがゴウラを無事に封印できますように…って」
エッジ
「タタン…」
タタン
「でも…もうお願いしなくてもいいよね」
エッジ
「え…」
タタン
「だって、ここでお願いしなくてもエッジが必ずかなえてくれるんでしょ?」
エッジ
「もちろん!」
タタン
「がんばろ、エッジ! わたしも応援するんだから!」
エッジ
「ありがと、タタン なんだか力がわいてきたよ!」
タタン
「ホント エッジは単純なんだから」

第2話

タタン
「あ…エッジ…」
エッジ
「あれ、タタン また願い事?」
タタン
「うん…お父さんたおれちゃったし…」
エッジ
「そっか…」
タタン
「ラクルにもらったサモナイト石で病気を治す召喚獣を呼び出せたらいいのに…」
エッジ
「ホントにね…僕が召喚術を使えたら…」
タタン
「ありがと、エッジ でも、大丈夫… きっとよくなるって信じてるから」
エッジ
「タタン…」
タタン
「このサモナイト石って…とってもキレイ… じっと見てると吸い込まれそう…」
エッジ
「ラクルの宝物みたいだったね」
タタン
「こんなキレイなものをプレゼントしてもらったらどんなお願いでもきいちゃうかも」
エッジ
「へえ… タタンって年下が好きなの?」
タタン
「ち、ちがうよ!もう、ニブイんだから!」

第3話

エッジ
「タタン…」
タタン
「あ…エッジ…」
エッジ
「大丈夫…?」
タタン
「うん… ちょっとショックだったけど…お父さんの熱が呪いだなんて…
早く元気になりますようにって いつも…お祈り…したのに…」
エッジ
「ごめん… 僕のせいで、親方は…」
タタン
「ちがうの…!そんなつもりで言ったんじゃなくて!
やっぱり…ダメ… エッジをキズつけちゃった…」
エッジ
「そんな…!タタンがあやまることなんてないよ…
それに…タタンにもらったサモナイト石のおかげで魔刃の場所にかなり近づいたんだ
スグに魔刃を手に入れて親方の呪いをといてあげる… タタンの願いをかなえてあげるよ!」
タタン
「ありがとう…エッジ… すごくうれしい… でも…
お父さんを助けてって言いたいけど… 魔刃をさがすのは…すごく… あぶないことかもしれなくて…
お父さんも心配だけど… エッジも心配で… わたし…どうしていいか…」
エッジ
「タタンには…笑っていて欲しいんだ」
タタン
「え…?」
エッジ
「タタンが悲しい顔していると きっとみんなも悲しくなっちゃう だから…
つらいけど、元気だそう!」
タタン
「うん…! ありがと、エッジ!」

第4話

タタン
「あ…エッジ… あらためて…魔刃入手おめでとう!」
エッジ
「ありがとう、タタン! それから今日は助けに来てくれたからもうひとつありがと」
タタン
「助けにっていうか…行っただけだったけどね…」
エッジ
「でも、もう…あんまり危ないことはしないでよね」
タタン
「それはわたしの台詞だよ あんまり心配させないでよね」
エッジ
「ごめんなさい」
タタン
「こんなエッジがわたしたちの勇者さまだなんてね やっぱり心配」
エッジ
「ゆ…勇者ぁ…?」
タタン
「だってそうでしょ?ゴウラを封印できるのはエッジだけなんだもん」
エッジ
「そっか… 僕だけ、なんだ…
(リョウガがゴウラを復活させるのを止めることができるのは…)
そうだね… がんばらなきゃ…!」
タタン
「ふぅん… 魂のかがやき、か…」
エッジ
「…?なにか言った?」
タタン
「べ、別に… なんでもないよ…
そんなことより、エッジ… ちゃんと覚えてるわよねぇ…?」
エッジ
「な…なんのことかなぁ…?」
タタン
「決まってるじゃない おしおきよ!
わたしをだましておいてきぼりにしたバツなんだからぁ!」
エッジ
「カンベンしてよぉ!」

第5話

タタン
「そりゃ、たしかにリンリさんいは負けるかもしれないけどさ…!」
エッジ
「いきなり、なに!?」
タタン
「お色気の話よ!」
エッジ
「ああ…それは…」
タタン
「できれば…一番にわたしに…相談して欲しかった… わたし…
わたし…すごく…ショックだったんだから…」
エッジ
「あの…ごめん…」
タタン
「…」
エッジ
「…?」
タタン
「…
どう?」
エッジ
「どう…ってなにが?」
タタン
「だからお色気よ!もしかして…通じなかったとか言う気?」
エッジ
「…って言うか僕に通じてどうするんだよ!?」
タタン
「なによ! もう! 知らない!」
(タタン去る)
エッジ
「…
むずかしい年頃なんだな…」

第6話

タタン
「あ…エッジ…」
エッジ
「今日はごくろうさまだったね タタン」
タタン
「うん…」
エッジ
「大丈夫、タタン…?元気ないみたいだけど…」
タタン
「うん…もう大丈夫だよ… お別れはすませたから…」
エッジ
「お別れ?」
タタン
「ガンヴァルドだよ…」
エッジ
「そっか…」
タタン
「エッジが邪気をはらうためにボルガノを押さえ込んでいたとき ゼライドが言ってた…
ガンヴァルドは限界をこえてるって… でも、最後までがんばったよ…」
エッジ
「そうなんだ…」
タタン
「おかしくなったボルガノから村をまもれたのはガンヴァルドのおかげだよ…」
エッジ
「そうだね 僕もちゃんとお別れしなくちゃな…」
タタン
「エッジ… ありがと…」
エッジ
「ううん」

第7話

タタン
「あ…エッジ… 今日もご苦労さま 魔刃もあと1本ね」
エッジ
「そうだね あと一息だ!
でも世の中にはまだまだ強い人がいるから気を抜かないようにしないと…」
タタン
「魔刃使いのエッジより強い人がいるの?」
エッジ
「今日会った召喚師の人たちなんて 僕なんかとは強さのレベルがちがう!…って感じだった
本気を出されたら僕なんかきっと歯が立たないよ」
タタン
「そうなんだ… どうしてそんなに強いのかな?」
エッジ
「そうだな… それだけ力がないと守れないものがあるんだよ、きっと」
タタン
「エッジの力だってこの村を守る力があるわ それ以上っていったら…」
エッジ
「この世界全体…リィンバウムとか」
タタン
「はあ…
想像もつかないわ…」

第8話

タタン
「あ…エッジ… 来てくれたのね… よかった…」
エッジ
「どうしたのさ そんなこと言って…?」
タタン
「だって…わたし、エッジにヒドイこと言っちゃったし… もしかして怒ってるかなって…」
エッジ
「怒ってなんかいないよ だってあれは、ゲドーの召喚獣のせいなんだし」
タタン
「ホントに?」
エッジ
「ホントに」
タタン
「ホントにホント?」
エッジ
ホントだって!
タタン
「やっぱり怒ってる~!」
エッジ
「ごめんごめん!怒ってないから! いいよ、気にしなくても!」
タタン
「でも…
そうだ!おわびになにかして欲しいこと、ない?」
エッジ
「だから、いいよ 気にしなくても」
タタン
「じゃあ、ウデによりをかけた特製おかしを作ってあげるね」
エッジ
え~っ!
タタン
「「え~っ」てなによ! 「え~っ」て!」
エッジ
「怒ってるのはタタンじゃないか~!?」

第9話

タタン
「ねえ…大丈夫…?エッジ…?」
エッジ
「大丈夫…って言いたいけど まだ親方にはダメだって言われちゃうだろうな…」
タタン
「そんな…」
エッジ
「ゴウラを封印することを第一に考えろってことぐらい僕にだってわかってる…
リョウガのことで悩んでたって あいつがかえってくるワケじゃないからね…!」
タタン
「落ち着いて、エッジ きっとお父さんはそんなこと言いたいワケじゃ…」
エッジ
「あ…ごめん…
でも…どうしようもないんだ… また魔刃使いの力が暴走して誰かをキズつけてしまったらって…」
タタン
「エッジ… … ごめんなさい…」
エッジ
「え…? どうして、タタンが…」
タタン
「こんなにエッジがつらそうなのに… わたし、なにもできなくて…」
エッジ
「そんな… タタンが悩むことないよ…」
タタン
「そうだ…
あったよ… わたしにもできること…!」
エッジ
「え…? そんな…」
タタン
「いいから!明日、わたしが必ず元気にしてあげるんだから!」
エッジ
「あ…タタン…」

デートイベント

エッジ
「あの…タタン…? なにやってるの…?」
タタン
「なにって…見ればわかるでしょ?料理を作ってるんだよ」
エッジ
りょうりぃ!?
タタン
「なによ、その言い方?おいしいご飯を食べればエッジも元気になるかなって…
いっしょうけんめい作ったのに…」
エッジ
「ああ…ごめんごめん… だって、すごいニオイだし…! なんか色もすごいし…」
タタン
「甘いわね… いや…
辛いのよ!
エッジ
「はぁ?」
タタン
「とにかく、だまされたと思って食べてごらんなさいよ おいしいんだから!」
エッジ
「だまされたくはないなぁ…」
タタン
「なにか言った?」
エッジ
「… なんだか…食べたくなってきました」
タタン
「よろしい じゃあ、すぐ食べる?」
  • もちろん、すぐ食べたいな
    タタン
    「わかった!さっそく食べましょ!」
  • ちょっと後にしてもいい?
    タタン
    「わかった じゃあ、後でね」
    タタン
    「あ、エッジ 料理はできてるよ 食べる?」
エッジ
「ところで それ、なんて料理なの?」
タタン
「村で一番はやっている食べ物… その名も華麗なカレーよ!」
タタン
「どうしたの、エッジ? さっきからずっとだまって… もしかして、口に合わなかった…?」
エッジ
「なんだろう…この口の中に残る感触…一言で言うなら…
うーまーいーぞー
タタン
「だ、大丈夫!? いろんなイミで心配よ エッジ!?」
エッジ
「僕がもっと言葉を知っていればこの味をみんなに伝えられるのに 今の僕が思いつくのは…
辛くてうまいってことくらいだよ… さすがカレー」
タタン
「辛いからカレーっていうんじゃないと思うけど…」
エッジ
「タタンが作った料理がこんなおいしいなんて…!なんだかすごくうれしいよ!」
タタン
「ちょっと正直に喜べないけど喜んでもらえたみたいだからよかった…
どう?少しは元気になった?」
エッジ
「タタン… ごめん… 僕のために…」
タタン
「いいよ、そんなこと 今、わたしができることをしただけなんだから」
エッジ
「今、僕にできること… そうなんだ…僕だってこんなことしてる場合じゃないんだ…
一刻も早くゴウラを封印しないといけないのに!」
タタン
「落ち着いて、エッジ」
エッジ
「あ…ごめん…」
タタン
「エッジ… わたし、コワイの…
今のエッジはリョウガさんのことでヤケになっているみたいで…
このまま、ゴウラの門に出かけたらお父さんが言っていたみたいに もう…帰ってこないかもって…」
エッジ
「タタン…」
タタン
「エッジの力になれるならわたし、なんでもするよ! だから…
エッジ…約束して 必ず帰ってくるって…」
エッジ
「… ごめん… タタン…」
タタン
「え?」
エッジ
「僕がここまでやってこれたのは こうやって、みんなに支えられてきたからなんだ…」
タタン
「そうよ!エッジはひとりじゃない
みんながエッジのこと心配してるんだよ…!だから、エッジ…!」
エッジ
「大丈夫、約束するよ 僕は必ず帰ってくる」
タタン
「エッジ…!鍛冶師の約束だよ!鋼よりカタイんだから!」
エッジ
「もちろん タタンの作ったカレーをまた食べたいからね!」
タタン
「まかせといて もっとおいしいの作ってあげるから!」
エッジ
「へぇ…もっとおいしくなるんだ!おいしさのヒミツはなんなの?」
タタン
「決まってるじゃない 愛情よ♥」
エッジ
「え!?」
タタン
「ささ…後かたづけしないとね…」

エンディング

エッジ
「う~… まだちょっと苦しいな~」
タタン
「もう、食べすぎなのよ エッジは」
エッジ
「だって、おいしかったし」
タタン
「そう?今日はスパイスをかえてみたのよ わかった?」
エッジ
「…
うん!」
タタン
「なによ!わかってなかったの!?」
エッジ
「わーい ごめんなさーい!」
タタン
「ホントに… まあいいわ… ゆるしてあげる
こうしてカレーを作っていられるのもエッジのおかげなんだしね… カンシャしなくちゃ」
エッジ
「別に大したことはしてないよ ただ約束を守っただけだから
タタンのカレーを食べに帰ってくるってさ」
タタン
「エッジ…
わかったわ!ウデにヨリをかけておいしいカレーを作ったげるんだから」
エッジ
「これ以上おいしくなったら食べすぎで動けなくなっちゃうよ」
タタン
「そうは言われてもわたしのカレーは絶対まずくならないわよ…
むしろ、どんどんおいしくなっちゃうかも」
エッジ
「へえ…また強気だね」
タタン
「だって言ったでしょ カレーのおいしさのヒミツは愛情だもん」
じゃあ、おいしくなるしかないでしょ

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