自由行動時会話・狭間の領域

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スターライト様

第4話 海から来た暴れん坊

霊界集落(キュウマ&ヤッファルート)

マルルゥ
「ここがサプレスのみなさんが暮らしている霊界の集落ですよ
「狭間の領域」って呼ばれてる、ちょっと不思議な森なのです」
レックス
「(霊界サプレスの森「狭間の領域」・・・)
なんだか、さびしいところだね」
マルルゥ
「サプレスのみなさんは おひさまよりもおつきさまのほうが好きなのですよ
だから、ほとんどのみなさんは、昼間は出歩かないのです」
レックス
「(サプレスの生き物はたしか、この世界では常に魔力を消耗してるはずだったな・・
月の光はマナが豊富だから、そのほうが過ごしやすいってことなのかな?)」
マルルゥ
「ここの護人さんはヨロイさんですね
ヨロイさんはぴかぴかした洞窟でじいっとしてるです
シマシマさんみたいに、寝ぼすけなのかもしれません」
レックス
「寝ぼすけ・・・」
マルルゥ
「でも、天使さんにお願いすれば、きっと大丈夫ですよ
さあ、行きましょう」

瞑想の祠(キュウマ&ヤッファルート)

ファルゼン
「ヨク、キタ・・・ カンゲイ、スル・・・」
レックス
「いえ、こちらこそ招いてくださって感謝してます」
フレイズ
「ファルゼン様の身体は言語を用いることにあまり、適してはおりません
私、副官のフレイズが代理人としてお話しすることを、あらかじめお許しください」
レックス
「わかりました」
フレイズ
「お聞きになったように 私たちは、貴方たちと交流をもつことに同意いたしました
ですが、精神生命たるサプレスの住人たちは 人間とは異質な文化をもっています
無理にお互いに理解しようとするよりも 自然な流れで、交流をすすめていく
私たちの考えに、同意していただけますか?」
レックス
「ええ、もっともだと思います」
ファルゼン
「コワレレバ・・・ キョウリョクハオシマヌ・・・」
レックス
「ありがとうございます ファルゼンさん」
ファルゼン
「デハ、ノチホド イズミデ・・・」

第5話 自分の居場所

瞑想の祠(自由行動2回目)

フレイズ
「ファルゼンさまにご用でしたら、私にお願いします
今、あの方は休息中ですので・・・」
レックス
「休息中って?」
フレイズ
「我ら、サプレスの者はこの世界で、存在するために、多量の魔力を必要とするのです
護人という役目がら ファルゼンさまは特に消耗が激しい
ゆえに、日に何度か休息してもらっているのですよ」
(それって・・・)
  • 大変だよね
    レックス
    「それって、大変だよね
    (普通に生活してるだけでも、疲れるってことだもんな・・・)」
    フレイズ
    「はい・・・ ですが、それはあの方が望んだこと
    私はただ、できるだけあの方の負担にならぬよう、心を配るしかできないのですよ」
  • 天使はどうなの?
    レックス
    「天使はどうなの? やっぱり、同じなの?」
    フレイズ
    「消耗するのは同じです・・・ ですがあの方は生来があの身体では・・・」
    レックス
    「え?」
    フレイズ
    「いえ・・・ なんでもありません」

まやかしの森(ミニイベント)

(雷鳴)
レックス
「うわっ、雷!?
・・・って空は晴れてるのにおかしいな?」
(バリッ!)
レックス
「っ!?
(ずいぶん近くに落ちたけど、火事とか心配だな・・・)
行ってみよう!」
タケシー
「ゲレッ、ゲレ・・・ッ ゲレエェェ~ン!!」
(バリッ!)
レックス
「(なるほど、雷の原因はあの召喚獣か・・・)
でも、どうして???」
タケシー
「ゲック、ゲック・・・ ゲレエエェェ~ン!!」
(バリッ!)
レックス
「もしかして・・・ 泣いているのか?
(と、とにかく! やめさせないと!?)
いったい、なにを泣いてい・・・ッ!?」
(バリッ!)
レックス
「うひゃあっ!?」
タケシー
「ゲレエエェェ~ン!!」
レックス
「ダ、ダメだ・・・ なだめようにも言葉がつうじないし・・・
・・・そうだ!」
フレイズ
「なるほど・・・ それで、私を連れてきたわけですか」
レックス
「天使のフレイズさんなら、どんな相手とも話せるかなって思って」
フレイズ
「なかなかの着眼点ではありますが・・・ 残念ながら、それは勘違いですね」
レックス
「え???」
フレイズ
「天使にも、得手不得手というものがあります
私が得意なのは、悪魔と戦うことであって、読心の奇跡は、まるで使えないのですよ」
(バリッ!)
レックス
「そ、それじゃ・・・ 俺のしたことって全くのムダ!?!?」
フレイズ
「失敬な!? あれは、サプレスの雷精霊タケシーですよ
当然、天使の私ならば問題なく話ができます」
レックス
「・・・・・・」
フレイズ
「あー、コホン! ちょっと、待っていてください・・・」
フレイズ
「○△□×?」
タケシー
「ゲレ!? ゲレゲ!? ゲレレレ・・・ッ」
レックス
「(さっぱりわかんないけど、なんか通じてるっぽい・・・)」
フレイズ
「お待たせしました」
レックス
「・・・で、どうして泣いていたんだって?」
フレイズ
「どうやら、仲間とはぐれてしまったようですね」
レックス
「迷子か・・・」
タケシー
「ゲレレレ・・・ッ」
フレイズ
「いえ、ただの迷子ではありませんね」
レックス
「え?」
フレイズ
「どうやら、彼らが暮らしていた場所を他の召喚獣が、襲ったようです」
レックス
「なんだって!?」
フレイズ
「仲間のことが心配で どうしたらいいかわからず、泣いていたようですが・・・
助けを求められたからには、見過ごせません そいつらを追い払ってきますよ」
レックス
「だったら、みんなで助けにいこう!」
フレイズ
「いえ、これは私の仕事です 貴方たちには関係ありません」
レックス
「そんな!?」
フレイズ
「心配無用です! はぐれ程度ならば私一人でも、充分に戦えますから
それでは、失礼!」
(バサッバサッバサッ)
レックス
「フレイズさん!?」
タケシー
「ゲレゲゲ・・・ッ」
プチトードス
「ギィシャアァッ!!」
フレイズ
「そこまでです!!」
プチトードス
「ギッ!?」
フレイズ
「冥界の騎士の従者フレイズの名の下に 貴様らに罰を・・・」
プチトードス
「ギイィ~ッ!!!!」
プチトードス
「キシャアァッ!!」
フレイズ
「仲間だと!?」
プチトードス
「アギッ、キイィッ!」
(ブンッ!)
フレイズ
「くっ!? まずい・・・ こう、数任せに攻めてこられては・・・」
プチトードス
「ギィシャアァッ!!」
フレイズ
「・・・っ!?」
(ズドーーーン!!!)
プチトードス
「ギヒィッ!?」
フレイズ
「あ・・・」
レックス
「やっぱ、俺たちにも手伝わせてくれよ?」
フレイズ
「レックス・・・ みなさん・・・」
プチトードス
「ギシャアアアアッ!!」
レックス
「いくぞ、みんな!!」
(イベントバトルへ)
フレイズ
「すみません・・・ 偉そうな口を叩いておきながら・・・」
レックス
「いいんだよ 俺たちは、みんな同じ島で暮らす仲間なんだしさ
困った時は、助け合うのが当然じゃないか
フレイズさんがその子を、助けようとしたように・・・ね?」
タケシー
「ゲレレ・・・」
フレイズ
「そう、ですね・・・」
フレイズ
「でも、この子たち 住みかを荒らされてどうするんだろう?」
フレイズ
「ご安心ください 責任をもって、私が狭間の領域に迎え入れますから
同じ島で暮らしている仲間・・・ですからね」
タケシー
「ゲレゲレッ♪」
レックス
「そっか・・・」

第6話 招かざる来訪者

異鏡の水場

レックス
「フレイズさんはどういった理由でファルゼンさんの副官になったんです?」
フレイズ
「それはまた、なかなか難しい質問ですね
貴方は、どうしてだと思いますか?」
(えっと・・・)
  • 成り行きですか?
    レックス
    「ええと・・・ 成り行き、ですか?」
    フレイズ
    「まあ、多分にそういう要素もありはしましたがね・・・」
  • 好きだからですか?
    レックス
    「ええと・・・ 好き、だからとか?」
    フレイズ
    「・・・・・・」
    レックス
    「あ、あの・・・ 気に触りましたか!?」
    フレイズ
    「いえ・・・ まさか、当たるとは思っていなかったので驚いただけですよ」
フレイズ
「ファルゼン様・・・ いえ、貴方の前では私も、ファリエル様と呼びましょうか
あの御方は、とても強い魂の輝きをもっておられます」
レックス
「魂の輝き?」
フレイズ
「はい・・・ 我ら、天使は生き物の魂の輝きをなにより、尊いものと感じているのです
強い意志をもった魂 そこからあふれる生命の輝きこそが天使にとってはまさに至上の美酒
心地よい調べとなるのです
天使とは、そういう生き物なのですよ」
レックス
「は、はあ・・・」

霊界集落(自由行動3回目)

フレイズ
「他の集落に比べれば 私たちの領域が襲われる可能性は低いでしょうね
そのぶん、私は、周囲に気を配っておくことにしましょう
万が一、他の集落になにかがあった時のために・・・」
ファルゼン
「スマヌ・・・」
レックス
「ありがとう、それじゃ行って来るよ」
フレイズ
「どうか、ご武運を」

第8話 卑怯者

瞑想の祠(自由行動2回目)

ファリエル
「まさか、こんな方法で攻めてくるとは・・・」
レックス
「そうだね ちょっと、度が過ぎるやり方だって思う」
ファリエル
「火は・・・苦手です・・・」
レックス
「ファリエル?」
ファリエル
「す、すみません なんか、勝手に震えてきちゃって・・・
私・・・火で・・・死んじゃったから・・・」
レックス
「!?」
ファリエル
「やだな、こんなのってみっともないよ・・・」
レックス
「(ファリエル・・・)
大丈夫だよ! 俺が二度と君をそんな目にあわせたりしない 約束するから!」
ファリエル
「レックスさん・・・」
レックス
「だから、その・・・ 元気、出してくれよ」
ファリエル
「はい・・・」

第9話 先生の休日

異鏡の水場

フレイズ
「生前のファリエルさまについて、ですか?」
レックス
「うん、フレイズなら色々と知ってるんじゃないかと思って」
フレイズ
「たしかに、そうですが
あの方は、貴方になにも話してはいないのでしょう?
でしたら、私からはなにも話すことはできません」
レックス
「う・・・」
フレイズ
「そもそも、なぜそのようなことを詮索するのです?
あの人をなんのためにファルゼンと名乗っているかを、考えれば
そのような興味本位で質問できることではないと、わかるはずでしょうに・・・」
(それは・・・)
  • そうじゃない!
    レックス
    「そうじゃない! 興味本位なんかで知りたいと思ったわけじゃないんだ
    俺は、ファリエルにもっと、みんなとうち解けてほしいと思ってるんだ
    だから・・・」
    フレイズ
    「仮面をはずしてファルゼンではなくファリエルとして振る舞え
    などと言う気ですか?」
    レックス
    「・・・」
    フレイズ
    「それができないからあの方は、ああやっているのではないですか」
    レックス
    「だから、それを解決するために・・・」
    フレイズ
    「不可能ですよ そんなことは」
    レックス
    「フレイズ・・・」
    フレイズ
    「軽々しい発言でファリエルさまを迷わせないでください
    もう、これ以上・・・」
  • そうだね・・・
    レックス
    「そうだね・・・ 君の言うとおりだ」
    フレイズ
    「わかってくださればそれでいいんです 失礼をしました」

瞑想の祠

ファリエル
「もう・・・ お休みの日ぐらい気をつかわなくたってよかったのに・・・」
(ファリエルを・・・)
  • 誘ってみる
    ファリエル
    「私と?」
    レックス
    「ああ、一人で過ごすよりも、そのほうが楽しいと思ってさ
    今日一日、つきあってくれないかな?」
    ファリエル
    「ええ、喜んで!」
    レックス
    「それじゃ、あとはなにをして過ごすかだけど・・・」
    ファリエル
    「あの、出かけるんでしたら、私に案内をさせてくれませんか?
    お気に入りだった場所があるんです」
    レックス
    「で、いつの間にやらこんな大所帯になってしまった、と・・・」
    ファルゼン
    「・・・・・・」
    マルルゥ
    「マルルゥたちだって先生さんと一緒に遊びたいですよー!」
    パナシェ
    「こっそり出かけちゃうなんて、ズルイよ」
    スバル
    「そうだ、そうだー!」
    レックス
    「わかった、わかった みんな一緒に、遊びに出かけるから、ね」
    キュウマ
    「ご安心を・・・ スバルさまたちには自分がついております
    先生の仕事は忘れて 今日のところは、まずご自分の時間を大切にしてください」
    フレイズ
    「ご婦人たちについては この私が、全面的に責任を持ちましょう
    ですから、なんの心配もありませんよ」
    レックス
    「ありがとう、みんな」
    ミスミ
    「では、そろそろ出発するとしようかの」
    カイル
    「後のことは俺らに任せて、思いっきり楽しんでこいよ」
    ソノラ
    「うんうん、だからおみやげ、よろしく♪」
    レックス
    「うん、それじゃあ行ってきます!」
    (イベントへ)
  • やめておく
    ファリエル
    「なにかあったら、声をかけてくださいね」

第12話 黄昏、来たりて

瞑想の祠

レックス
「おとぎ話とかでさ よく、天使と人間が恋に落ちるって話があるけど・・・
やっぱり、あれは作り話なんだろう?」
フレイズ
「実話もありますよ」
レックス
「ええっ!?」
フレイズ
「ただ、貴方たちの概念でいう恋とは、すこし違うようですけどね」
レックス
「どういうこと?」
フレイズ
「天使という存在は 生き物の魂が発する声明の輝きに、強く魅かれるんです
なかでも、人の魂から生み出される輝きは特に美しい・・・
時には、夜空の星がまたたくように 時には、激しく炎が燃えさかるように
本当に美しい・・・ 美しすぎる・・・」
レックス
「あ、あの、フレイズ?」
フレイズ
「あ・・・
・・・と、まあ天使にとっての恋は魂によって、魅了されることなんです
精神生命体である我らは、限りなく不死に近い存在ですから
種の存続に起源した求愛行動がない それゆえの、夢想なのかもしれませんがね」

第13話 断罪の剣

瞑想の祠

ファリエル
「あの乱戦ではほとんど目にすることはありませんでしたが・・・
彼らが用いる召喚術こそ、これから先の戦いで、注意すべきものだと思います」
レックス
「だろうな・・・
俺たちが習ってきた召喚術とはやり方もその威力も、別物みたいだった」
ファリエル
「本来、召喚術は使い手ごとに秘伝とされてきたそうです
無色の派閥はそうした古い召喚師たちの集団ですから
一般に知られている召喚術とは、異なる恐ろしさを残しているのでしょうね」
フレイズ
「ツェリーヌと名乗る女召喚師が用いた大がかりな召喚術
あれは、サプレスの それも、かなり高位の悪魔の力を借りたものでしょうね
なんらかの儀式で取引をして得た力だと私は思います」
レックス
「取引、って?」
フレイズ
「代償として、あの術で倒された者たちの魂を供物として捧げたのでしょうね・・・
いくつもの輝きが呑み込まれる光景が見えましたから」
レックス
「な・・・!?」
ファリエル
「理想のためなら手段を選ばない彼らだからこそ
そういったことさえ平然とできるんです」

第14話 砕けゆくもの

霊界集落

フレイズ
「いえ、こちらにはお見えになっていないようですが」
ウィル
「そうなんだ・・・」
ファリエル
「なにかあったの?」
ウィル
「いえ、別に・・・
それじゃ、失礼します」

第15話 ひとつの答え

(キャラクター選択)

異鏡の水場

ファルゼン
「・・・・・・」
レックス
「心配をかけてごめん ファリエル」
ファルゼン
「・・・・・・」
(ファルゼンからファリエルに)
ファリエル
「・・・っ そんな、すまないって顔をして、いきなり現れないでください!
いっぱい、いっぱい心配したのに・・・
顔を見たら、絶対に叱ってあげるんだって決めてたのに・・・っ
そんなんじゃ、もう怒れなくなっちゃうじゃない・・・っ!
うう・・・っ うっ、うう・・・っ」
レックス
「ごめん・・・ ファリエル・・・」
ファリエル
「よかっ、た・・・っ」
レックス
「あの時、俺はあせってたんだと思う
オルドレイクやイスラ 言葉も理屈も通じない強大な力をもった敵を前にして
正直、みんなを守っていけるのか、こわくて仕方なかった・・・
だから、その不安を振り払うように強引に、決着をつけてしまおうとしたんだ
自分の気持ちにウソをついても、勝てるなら構わないっ、て・・・
結局、こんなことになっちゃったけどね」
ファリエル
「貴方は・・・ 優しすぎるから・・・
そうやって、いつも自分以外のことばかり心配してるんですよね」
レックス
「・・・・・・」
ファリエル
「でも、本当にそれが正しいことだって思ってるんですか?」
レックス
「え?」
ファリエル
「苦しんで、傷ついて がんばって・・・貴方はそれで満足なのかもしれない・・・
でも・・・ でもね!?
貴方を傷つけたくないと思う、私の気持ちはどうなるんですか?」
レックス
「・・・!」
ファリエル
「お願いだから、もっと自分を大切にしてください!
なにもかも、一人で片付けちゃおうなんて思わないで・・・っ
だって、そんなんじゃ みんなで一緒にいる意味なんてない!!」
レックス
「あ・・・」
ファリエル
「私たちのこと、もっと頼ってください! 甘えてもいいんです! だって・・・っ
私たち、みんな仲間じゃないですか?」
レックス
「そうだね・・・
仲間だ、って口にしていたくせに、俺なんでも一人でやろうとしていた
みんなに迷惑をかけるのがこわくて、それで嫌われてしまうのがこわくて・・・
笑顔で、ごまかして隠してたんだ・・・」
ファリエル
「レックス・・・」
レックス
「ごめんよ、ファリエル 君に言われて、俺やっと目が覚めたよ
もう、無理はしない 一人で全部引き受けて心配かけたりしない」
ファリエル
「約束ですよ?」
レックス
「ああ、約束だ!」

魔晶の台地

フレイズ
「いい顔になりましたね」
レックス
「え・・・」
フレイズ
「皮肉じゃないですよ やつれてはいても 今の貴方には、以前の憂いが消えている
隠れていた魂の輝きがはっきりとわかります
今までの貴方は その笑顔のどこかに陰りのようなものを秘めていました
それが邪魔をして 本来もっている輝きを色あせたものにしていたんです
おそらく、それが貴方の心の傷なのでしょうね・・・」
レックス
「・・・・・・」
フレイズ
「無理に聞くつもりはありませんよ
すでに今、貴方はその傷を乗り越えようとしています
あとは、ほんの少し 誰かが背中を押してさしあげるだけで充分でしょう?」
レックス
「フレイズ・・・」
フレイズ
「お手伝いしましょう それが、天使である私の望みですから」
レックス
「ありがとう・・・
あの時、俺はあせってたんだと思う
オルドレイクやイスラ 言葉も理屈も通じない強大な力をもった敵を前にして
正直、みんなを守っていけるのか、こわくて仕方なかった・・・
だから、その不安を振り払うように強引に、決着をつけてしまおうとしたんだ
自分の気持ちにウソをついても、勝てるなら構わないっ、て・・・
結局、こんなことになっちゃったけどね」
フレイズ
「でも、このまま終わるつもりはないのでしょう?」
レックス
「うん・・・ 今、俺は自分で答えを口にしたんだと思ってるんだ
自分の気持ちを偽って 無理に、全てを運ぼうとしたこと
それが、剣が砕けた原因だったんだよな?」
フレイズ
「そのとおりです
力で全てを圧倒しようとする敵に対して 貴方もまた、力で対抗しようとした
やり方としては間違いではありません
ですが、それを完全に実行するには、非常に徹する必要がある
誰よりも情の深い貴方が、それを試みること自体が、やはり間違いだったのです」
レックス
「・・・」
フレイズ
「ですが・・・ それを責めるつもりは私にはありませんよ」
レックス
「え?」
フレイズ
「考えてもご覧なさい
貴方のその情の深さが これまで、どれだけ多くの者を救ってきたことでしょうか
そして、その中にはこの私自身も含まれているのですよ」
レックス
「あ・・・」
フレイズ
「貴方の心を否定することは、すなわち今、ここにある全てを否定するということ
そんなのお断りですよ なぜなら・・・
私は、貴方の描こうとしている未来が、結構気に入ってるんです」
レックス
「フレイズ・・・」
フレイズ
「私は貴方を信じます 他の者たちも、きっと同じ考えでしょう
ただ、ひとつだけ願いがあるとすれば
もっと、自分を大切にしてあげてほしいということだけです」
レックス
「自分を・・・」
フレイズ
「自分を信じなさい 他の者たちに愛される貴方自身を、愛する気持ちをもつのです
それがきっと みんなを愛することにつながるでしょう
私は、そう思いますよ」
レックス
「そっか・・・ ありがとう、フレイズ
俺、自分が忘れていたものが何か、わかった気がするよ!」
フレイズ
「お気になさらずに
自ら輝こうとする者を手助けすること それが、私たち天使の喜びですから・・・」

第16話 彼が願ったこと

異鏡の水場

フレイズ
「いらっしゃい レックス」
ファリエル
「なにかご用ですか?」
レックス
「ちょっと、散歩がてら顔を出しただけだよ
だけど、珍しいね こうして二人が揃って話をしてるだなんて」
ファリエル
「そう言われてみると そうかもしれませんね」
フレイズ
「帝国軍たちが島に来て以来、私は神経質になって、見回りばかりしていましたからね
今は貴方のおかげで すこしは、気持ちにゆとりができましたよ」
レックス
「そっか・・・
それで、なんの話をしていたんだい?」
ファリエル
「天使たちに伝わる 昔のリィンバウムの色々なお話です
私たちの世界に伝わるものとは、少しずつ違っていて、面白いんですよ」
フレイズ
「貴方たちの世界でいう、豊穣の天使の物語などが、いい例でしょうかね」
レックス
「ああ、小さい頃に童話で読んでもらったことがあるよ
たしか、悪魔との戦いで、最後まで人間に味方してくれた天使の話だよな?」
フレイズ
「貴方たちの世界ではそう伝わっていますが 我々の間では、彼女は罪人とされるんです」
レックス
「え?」
フレイズ
「恋した男を守るために 界の意志に逆らった最初の堕天使なのだと伝わっているんです」
レックス
「そうなんだ・・・」
ファリエル
「でも、フレイズにとっては、あこがれの御方なんだよね?」
フレイズ
「ええ、まあ・・・
界の意志に逆らってまで、人間への愛を貫いたという強さにはあこがれます
力尽きた彼女の魂は 今もまだ、この世界をさまよっていると伝わっていますが
できることなら いつか、お目にかかりたいものですよ
きっと、素晴らしいお話が聞けるでしょう」
レックス
「ああ、そうだな その時は、俺も会ってみたいもんだな」
ファリエル
「そうですね・・・」

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