【夜会話】レナード(マグナVer.)

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鬼灯様

第8話 屍人の砦

レナード
「悪かったな・・・ 思わず、撃っちまって
捕まえたほうが、都合が良かったんだろ?」
マグナ
「仕方がなかったんだよ 状況が状況だし・・・」
レナード
「こっちの世界に俺様を呼んだヤツな
口うるさかったけど根はいいヤツだったんだぜ?
傭兵部屋の連中も武器を手入れしてた鍛冶屋のジイ様もな
俺様の素性なんか気にせずに、普通に相手をしてくれてよぉ
なのによぉッ!?」
マグナ
「レナードさん・・・」
レナード
「ソーリィ、ちょっと一人にしてくれ・・・
お前さんに八つ当たりしたかねぇんだ 頼むわ・・・」
そうか・・・あの砦の生き残りはレナードさんだけだったんだ・・・

第9話 まだ見ぬ故郷

レナード
「ゾンビの次はデビルか つくづく、ここが異世界だって思い知らされる毎日だぜ」
マグナ
「レナードさんのいた世界はリィンバウムより平和な場所だったみたいだね」
(シュボッ)
レナード
「ふぃーっ・・・平和ってのとは、ちと違うかもなあ
バケモノはいないがな そのぶん、人間のやることがエグいことになってんだよ」
マグナ
「人間が?」
レナード
「俺様のやってた刑事の仕事ってのは、ここでいう憲兵なんかと近いもんなんだが・・・
そりゃ、お前さん ひでぇ事件ばかりだぜ
親が子を、子が親を自分の都合で殺したり 道行く通行人めがけて拳銃ぶっ放したり
物欲しさでやるんじゃなくて、一時の感情や気分だけで、そうしたことを起こすのさ」
マグナ
「そんなのこと・・・信じられない・・・」
レナード
「自分のことしか見えていない、さみしい連中が増えてんだよ
考える頭があるくせにテメエでテメエを止められねえっていうのは・・・
バケモノよりもタチが悪いかもしれねえなあ」
なんだか悲しいな そういうのって・・・

第10話 封印の森にて

レナード
「いつつつ・・・この歳になっての全力疾走はさすがにきついやね
とはいえ、あのまま地獄に送られちまうのも願い下げだったしな しゃあねえか・・・」
マグナ
「地獄?」
レナード
「おい、まさか地獄を知らねえっていうのか?」
マグナ
「・・・うん」
レナード
「神の使いのエンジェルや、敵対者のデビルがいるってのにか!?」
マグナ
「・・・紙?」
レナード
「・・・・・・
つまらんジョークじゃねえようだから、説明してやるが・・・
この世界じゃ人間ってのはくたばるとどうなる?」
マグナ
「そりゃあ肉体から魂だけが抜け落ちて・・・」
レナード
「ふむふむ」
マグナ
「生まれ変わりの巡りに従って、次の世界で別の姿に・・・」
レナード
「ストーップ!もういい、わかった!
すでにそのあたりからして、違ってんだ こりゃ、説明したってムダっぽいぜ・・・」
マグナ
「???」
レナードさんの世界とこっちとでは悪魔や天使の意味が違ってるみたいだな?

第11話 処刑台の騎士

レナード
「で、砦を攻めてたあいつらが、アメルの嬢ちゃんを狙ってる連中ってわけだ」
マグナ
「ええ、そうです
ここまでは、うまく目をくらましてこれたみたいですけど
今日のことで、また俺たちは狙われることになると思います
どうしますか?レナードさん
今ならまだ、貴方は無関係なままでいられるんですよ?」
レナード
「・・・・・・ お前さんの兄弟子が言ってただろうが
あのビーニャとかいうクレイジーな小娘と俺の雇われ先を台無しにしたガレアノは
同じ根っこでつながってるかもしれねえんだぜ?
だとすりゃ、とっくに俺様も無関係じゃあなくなってるわけだ わかるだろ?」
マグナ
「それじゃ・・・?」
レナード
「おうよ、このまま捜査続行させてもらうに決まってるぜ
なぁに、ちっとばかしリスクは高いかもしんねえが・・・
見知らぬ世界で細々と暮らすよりは、こっちのほうがよっぽどマシってもんさ」
心配するまでもなかったみたいだな レナードさんは・・・

第12話 絶望の先へと

レナード
「だろうとは思ってたが生きてやがったな ガレアノの野郎」
マグナ
「でも、あの状況で無事だったなんて今でも信じられないよ」
レナード
「おいおい、この世界の住人のお前さんがそんなこと言ってちゃいかんだろが・・・
召喚術が使えるんならうまいやりようなんかいくらでもあるんじゃねえのか?
安全な場所に一瞬でワープとか、死んでも復活しちまうとか」
マグナ
「いくら召喚術でもそんなに都合よくはいかないって
死んだ人間は、死んだままなんだよ なにをしたって」
レナード
「それじゃ・・・アイツが人間じゃないってのはどうだ?」
マグナ
「!?」
レナード
「なあ、マグナ そういう可能性ならあるんじゃねえのか?」
まさか・・・!?でも、それだったらあいつの不死身ぶりも納得できる・・・

第13話 祭りの夜

レナード
「俺様、パス・・・」
マグナ
「ええっ?だってせっかくのお祭りなんだよ!?」
レナード
「なにが楽しくてわざわざ、混雑の中に行かにゃならんのだ
それくらいならこうして寝てたほうが俺様ハッピー・・・」
マグナ
「・・・ジジくさい」
レナード
「! 今、お前さんなんつった?」
マグナ
「だって、そうだろ? 人混みがイヤとか寝てたほうが幸せだとか言ってるし
だいたい、こんな早い時間から眠るなんて小さい子か、お年寄りぐらいじゃ・・・」
レナード
「ストーップ! そうまで言われちゃ後には引けねえな
俺様のプライドに賭けて、行ってやろうじゃねえか、祭りに!」
マグナ
「いや、誇りまで賭けなくてもいいんだけどさ・・・」
レナード
「しかし、お前さんよく食うね・・・」
マグナ
「だって、屋台の軽食って、こういう時しか食べられないしさ」
レナード
「ま、たしかに小腹を満たすような食い物屋の数は少ねえからな
デリも、スタンドもバーガーショップも無いときてる
俺様の好物なんか当然のごとく存在してねえしなあ」
マグナ
「レナードさんの好物ってなんなの?」
レナード
「コーラだ」
マグナ
「こーら???」
レナード
「俺様の世界じゃ、ごくポピュラーなドリンクなんだがな
真っ黒な液体でな シュワシュワと泡をたててる
甘いんだが、喉ごしに弾ける泡が刺激的でじつにさわやかなテイストなのさ」
マグナ
「なんか、想像がつかないけど・・・
(聞いてると、あんまし身体にはよくなさそうにも聞こえるなあ?)」
レナード
「うーん、あのチープな味が恋しいぜ・・・」
マグナ
「あっ、花火だ!」
レナード
「ほう、見事なファイアワークスだな」
マグナ
「そっちの世界にも花火はあるんだ?」
レナード
「ああ そういや、最後にこいつを家族そろって見た時は・・・
あいつはまだ、ミニスよりちっちゃい子供だったなあ」
マグナ
「アイツ?」
レナード
「俺様の一人娘だよ」
マグナ
「えっ?レナードさん結婚してるのっ!?」
レナード
「そんなに驚くこともねえだろ?
ほれ、こいつが娘のレイチェルだ」
マグナ
「(へえ・・・この似顔絵のとおりなら、かなりの美人だよなあ)」
レナード
「写真だけで、本人とはもう何年も会ってはいねえが、お前さんと同い年のはずだよ」
マグナ
「でも、会ってないっていうのは?」
レナード
「・・・家庭の事情さ」
マグナ
「あ・・・ごめんなさいっ!」
レナード
「いいって、いいって 気にすんな
今の状況から考えりゃあいつと俺様が別々に暮らしてたのはビンゴだったんだしよ
ただ、な こうなるんだったら
もうちっとばかし 親らしいことをしてやりゃよかったなあ」
マグナ
「レナードさん・・・」

第14話 確かな想い

レナード
「血がつながってなくても、親は親か・・・
ああ言ってもらえりゃ 人の親としては本望だろうなあ
俺様にゃ、望むべくもない言葉だがね・・・」
マグナ
「レナードさん?」
レナード
「いや、こっちの話さ
それより、どうする?嬢ちゃんを守るって旅の目的は、これで一段落したわけだが」
マグナ
「これで終わったとはとてもいえないよ
アメルを狙っている連中は、あきらめたわけじゃないんだし」
レナード
「だろうな・・・
イオスって小僧にあれだけのセリフを叩きつけちまったんだ
向こうだって黙っちゃいねえだろう」
マグナ
「言った以上、責任はきちんととるよ」
レナード
「決着をつける、ってか 頼もしいことだが
あんまり無茶はするんじゃねえぞ」
マグナ
「ああ、わかってる」
まずはおじいさんの話を聞いてみる・・・すべては、それからだ

第16話 縛鎖を断つもの

レナード
「いやあ・・・若いってのは、やっぱりいいねえ?」
マグナ
「な!? まさか・・・レナードさん・・・」
レナード
「覗かれて、困るようなシーンがあったのか?」
マグナ
「う・・・」
レナード
「うはははっ、こうも簡単に誘導尋問に引っかかるとはなぁ」
マグナ
「レナードさん!!」
レナード
「まあまあ、そんなに怒るなって・・・」
マグナ
「うう・・・」
(シュボッ)
レナード
「ふぃーっ・・・しかし、アレだな?
それだけ、感情を顔に出せるんなら、もう大丈夫だな・・・」
マグナ
「・・・え?」
もしかして・・・それを確かめるためにワザと・・・?

第17話 影は歌う

レナード
「まんまと、いっぱい食わされちまったな」
マグナ
「うん・・・俺たちと戦うことまで計算していたなんて」
レナード
「知能犯・・・てよりもありゃあ、俗に言う劇場型の犯罪者だなあ」
マグナ
「劇場型?」
(シュボッ)
レナード
「・・・ふぃーっ まあ、アレだ
自分で自分のやってることに酔いしれちまうタイプってこったな
やっこさん、心から楽しんでいたろう?」
マグナ
「うん・・・本当に楽しそうに笑ってた・・・」
レナード
「多分、あの野郎は罪の意識なんか感じてねえはずだ
嬢ちゃんは、事情があるかもしれねえってかばってたが・・・
俺様にゃあ わかっちまったのさ」
マグナ
「・・・・・・」
レナード
「あの野郎は、そうした他人の同情に、平気でつけこむことができる
嬢ちゃんのこと 気をつけてやれよ?」
罪人を相手にしてきた人の言葉なんだ 多分、正しいんだろう でも・・・

第18話 誰がための剣

レナード
「国家のため、ね・・・ ナショナリズムってのは、どうも俺様の肌にゃあわねえなあ」
マグナ
「え?でもレナードさんのやっていた刑事ってものは
たしか、国に属して犯罪者を捕まえるのが仕事なんでしょう?」
レナード
「肩書きはそうだがな じつは、俺様は一度もそんなこと思ったことないんだよなあ」
マグナ
「ええ~っ!?」
(シュボッ)
レナード
「・・・ふぃ~っ
ま、アレだ?建て前と現場の認識は違うってこった
俺様としちゃ、治安を維持するために犯罪者を取り締まるって意識よりも・・・
そいつの被害にあった連中の無念をなんとか晴らしてやりたいって気持ちが強いのさ」
マグナ
「それって、人としては正しいと思うけど
刑事として正しいの?」
レナード
「ハハハハ・・・いいトシして、俺様がまだ現場を走り回ってることから考えりゃ
あんま、正しいとは言えねえかもなあ?」
マグナ
「う~ん・・・」
レナード
「ま、だとしても 改めようって気持ちは俺様には、さらさら無いけどな」
うん・・・なんか、そのほうがレナードさんらしい気がするよ・・・

第19話 デグレアの闇

レナード
「しかし、この世界のゾンビってのは反則だぜ・・・」
マグナ
「反則って?」
レナード
「ああいった動く死体は普通、頭が弱点だってルールになってるもんなのによ
完全にやっつけるまで息の根が止まりゃあしねえ」
マグナ
「それも、ほらー映画の知識なの?」
レナード
「いや、こいつはむしろテレビゲームってもんのセオリーさ」
マグナ
「てれびげーむ?」
レナード
「ああ、娘にせがまれて買ってやったんだが これが結構、遊びがいがあってなあ・・・」
にしても・・・遊びの約束事を現実に反映しろってんのが無茶だと思うぞ?

第20話 知の略奪者

(シュボッ)
レナード
「ふぃー・・・っ
ガレアノの正体が悪魔だったとはなあ?
道理で、撃たれても転落しても、死なねえワケだぜ」
マグナ
「感心してる場合じゃないよ、レナードさん」
レナード
「わかってるって!こう見えても、俺様それなりに動揺しているんだぜ?」
マグナ
「むー・・・」
レナード
「しかし、こんなコトになるんだったら、寝てばかりいないで
たまには日曜のミサぐらい、出ておきゃあよかったかもな?」
マグナ
「?」
レナード
「・・・っと?そうか、こっちにゃあ教会なんてねえのか
だとしたら、十字架や聖水なんてもんが通用するワケでもなさそうだなあ・・・」
マグナ
「???」
レナード
「ま、どっちにしろ 俺様の結論はなんにも変わりゃしねえよ
デビルだろうがサタンだろうが罪の報いは、必ず受けさせてやるぜ
絶対にな・・・」
よくわかんないけど でも、最後の言葉は本気だったな・・・

第21話 メルギトスの嘲笑

(シュボッ)
レナード
「ふいー・・・っ
なんか、いきなりアーマゲドンって感じになってきたな」
マグナ
「あーまげ・・・?」
レナード
「最後の決戦って意味さ 正義と悪の軍勢がぶつかりあう戦いでな
そして、どちらが勝っても普通の人間は滅びちまう・・・」
マグナ
「レナードさん・・・」
レナード
「ははっ、まさかこういうスペクタクルに巻き込まれるとは思ってなかったぜ
普通の人間の俺様が果たして、生き延びることができるやら」
マグナ
「・・・・・・」
レナード
「・・・悪いな つい、愚痴っちまった
後悔はしてねえよ 最後まで、俺様はお前さんたちと一緒に戦うぜ
幸いなのは、もしものことがあったとしても 娘にそれが伝わらねえってことだな・・・
あいつの泣き顔だけは見たくねえからな」
マグナ
「レナードさん・・・」
それで本当にいいの?レナードさん・・・

第22話 真なる罪人(好感度・通常)

レナード
「よお、どうした?」
マグナ
「レナードさんこそ どうしてこんな時間にテラスなんかに?」
レナード
「エクスの旦那から ちょいといい酒を貰ったんでな
月を見ながら、一杯やることにしたんだよ
どうだ?たまにはつきあわねえか」
マグナ
「え、でも・・・」
レナード
「その様子からすると 眠れなくて、ここに来たんだろう?
寝酒ぐらいだったらおとがめなしだぜ それに・・・
今夜は、俺様も 一人で飲みたくはねえんだ・・・」
マグナ
「レナードさん・・・」
レナード
「ほれ、座れよ?」

第22話 真なる罪人(好感度・大)

レナード
「よお、どうした?」
マグナ
「レナードさんこそどうしてこんな時間にテラスなんかに?」
レナード
「エクスの旦那から ちょいといい酒を貰ったんでな
月を見ながら、一杯やることにしたんだよ
どうだ?たまにはつきあわねえか」
マグナ
「え、でも・・・」
レナード
「その様子からすると眠れなくて、ここに来たんだろう?
寝酒ぐらいだったらおとがめなしだぜ それに・・・
今夜は、俺様も一人で飲みたくはねえんだ・・・」
マグナ
「レナードさん・・・」
レナード
「ほれ、座れよ?」
マグナ
「うん・・・」
(シュボッ)
レナード
「ふいー・・・っ
悪くねぇもんだな こうして、お前さんと酒を飲むってのも」
マグナ
「うん・・・」
レナード
「娘のやつはな 酒が飲めなくてな
はははは、むしろ二日酔いになるたびに酒をやめろって叱られたもんさ」
マグナ
「うん・・・」
レナード
「こっちの世界に来て ようやく、夢がかなったぜ・・・
こうやって、子供と差し向かいで、酒をくみかわすって夢がな」
マグナ
「・・・・・・」
レナード
「俺様みたいな父親じゃ お前さんにすりゃ迷惑かもしれねえが・・・」
マグナ
「う・・・ん・・・」
レナード
「マグナ?」
マグナ
「すぅ・・・」
レナード
「眠っちまったか・・・ふふっ、まったく手のかかる息子だぜ?
よっ、と! 安心して眠るんだぞ マグナ
父さんが・・・守ってやるからな?」

エンディング(好感度・通常)

戦いは終わった・・・
源罪の嵐によって リィンバウムに混乱と破壊をもたらそうとしたメルギトスの最後の企みは
彼女の命がけの行動によって 完全に潰えたのだ・・・
禁忌の森に隠されていた 忌まわしき召喚兵器たちは 永遠に抹消されて
そこには、今・・・ 一本の巨木がそびえている
聖なる大樹
人々が、その樹のことを そう呼ぶようになってから
二度めの季節が・・・ 巡ろうとしていた・・・
~聖地の森~
レナード
「・・・マグナ?
どうしたんだ?
ははぁ、さてはまた ネスティ坊やのこと考えてたな」
マグナ
「うん・・・」
レナード
「メランコリックな気分になっちまうのもわかるがなあ・・・
もうそろそろ吹っ切ったほうがいいんじゃねえか?
あれから、もう2年になるんだぜ・・・」
マグナ
「うん・・・」
レナード
「ちょっと、俺様についてきな」
マグナ
「え・・・?ちょ、ちょっと! レナードさんってば」
レナード
「んー・・・っ さすがにここの空気はウマイなあ
ヤニで汚れちまった俺様の肺の中身までまっさらにしてくれるようだぜ」
マグナ
「この聖なる大樹は あらゆる汚れたものを吸い取って、浄化してくれてるんだ・・・
空気だけじゃなくて邪悪な魔力や、人間の欲望まで・・・」
レナード
「こいつのおかげで この世界は破滅から救われたんだからな
あの坊や、最後まで 後々のことを考えてくれたんだろうな
きっと、お前さんの未来のためにな」
マグナ
「俺の・・・未来のために・・・」
レナード
「あー、だからな その・・・つまり、アレだ!
お前さんがそんなザマじゃ、ネスティ坊やの立場がないだろう
違うかい?」
マグナ
「うん、わかってるんだ 本当はこんなこと いつまでもしてちゃいけないって・・・
アメルみたいに 俺も、前向きになって生きないとさ
ネスにさ・・・叱られるもんな」
レナード
「すまねえな 説教みたいなこと言っちまって・・・」
マグナ
「いいんだよ だって・・・
レナードさんはさ 俺の、父親代わりをしてくれてるんだもの
叱ってくれてさ 本当に、ありがとう」
レナード
「マグナ・・・」
聞こえるかい、ネス
君のおかげで、俺たちはこうして生きているよ・・・
ネスが言っていたとおり 人間は、やっぱり嘘つきで自分勝手だけど・・・
でも、昨日とは違う よりよい明日をめざして生きているんだ
だから、俺は信じるよ
いつかきっと・・・誰も悲しまずにすむ未来が この世界におとずれるって
だから・・・ずっと、ずっと この場所から、俺たちを見守っていてくれるかい?
なあ ネス・・・
レナード
「さて、と・・・そろそろ小屋に戻るか」
マグナ
「うん、そうだね
今日のぶんの講義もしないといけないし」
レナード
「おいおい、待てよ? 俺様はもう、召喚術を習うつもりは・・・」
マグナ
「ダメだよ 始めた以上、きちんとやりとげなくちゃ
ネスだって、いつもそう言ってたし
元の世界に帰る方法 見つけるんでしょ?」
レナード
「そんなこと言って お前さん、俺様がいなくなったら寂しいだろうが?
だったら、召喚術はマスターしないほうがきっと・・・」
マグナ
「あ、その心配はないよ
だって、今の調子じゃ レナードさん、当分まともに召喚術を使えそうにないもん」
レナード
「な・・・ッ!?
言ってくれたなぁっ このガキぃ~っ!」
マグナ
「あはははっ♪ だって、本当のことだもんねーっ」
レナード
「ったく・・・」
ま、いいさ お前の笑顔が見れりゃ バカ親父ってのも悪かないぜ

エンディング(好感度・大)

戦いは終わった・・・
源罪の嵐によってリィンバウムに混乱と破壊をもたらそうとしたメルギトスの最後の企みは
彼女の命がけの行動によって完全に潰えたのだ・・・
禁忌の森に隠されていた忌まわしき召喚兵器たちは永遠に抹消されて
そこには、今・・・一本の巨木がそびえている
聖なる大樹
人々が、その樹のことをそう呼ぶようになってから
二度めの季節が・・・巡ろうとしていた・・・
~聖地の森~
レナード
「・・・マグナ? どうしたんだ?
ははぁ、さてはまた嬢ちゃんのことを考えてたな」
マグナ
「うん・・・」
レナード
「メランコリックな気分になっちまうのもわかるがなあ・・・
もうそろそろ吹っ切ったほうがいいんじゃねえか?
あれから、もう2年になるんだぜ・・・」
マグナ
「ん・・・」
(シュボッ)
レナード
「ふぃー・・・っ まったく、困った息子だぜ・・・
ちょっと、俺様についてきな」
マグナ
「・・・?ちょ、ちょっとレナードさんってば」
レナード
「んー・・・っ さすがにここの空気はウマイなあ
ヤニで汚れちまった俺様の肺の中身までまっさらにしてくれるようだぜ」
マグナ
「この聖なる大樹はあらゆる汚れたものを吸い取って、浄化してくれてるんだ・・・
空気だけじゃなくて邪悪な魔力や、人間の欲望まで・・・」
レナード
「こいつのおかげでこの世界は破滅から救われたんだからな
嬢ちゃん、最後まで後々のことを考えてくれたんだろうな
きっと、お前さんの未来のためにな」
マグナ
「俺の・・・未来のために・・・」
レナード
「あー、だからな その・・・つまり、アレだ!
お前さんがそんなザマじゃ、お嬢ちゃんの立場がないだろう 違うかい?」
マグナ
「うん、わかってるんだ 本当はこんなこといつまでもしてちゃいけないって・・・
ネスみたいに俺も、前向きになって生きないとさ
アメルだって・・・悲しむもんな」
レナード
「すまねえな 説教みたいなこと言っちまって・・・」
マグナ
「いいんだよ だって・・・
レナードさんはさ 俺の、父親代わりをしてくれてるんだもの
叱ってくれてさ 本当に、ありがとう」
レナード
「マグナ・・・」
聞こえるかい、アメル
君の愛したこの世界は今もこうして息づいてるよ
相変わらず、俺たちは不器用な生き方しかできてないけど・・・
でも、君は言っていたよね
人間は自分自身の力だけで変われるんだって・・・
そんな人間のことが愛しいって・・・
だから、俺も信じるよ
いつかきっと・・・誰も悲しまずにすむ未来がこの世界におとずれるって
だから・・・ずっと、ずっと この場所から、俺たちを見守っていてくれるかい?
なあ アメル・・・
レナード
「さて、と・・・そろそろ小屋に戻るか」
マグナ
「うん、そうだね 今日のぶんの講義もしないといけないし」
レナード
「おいおい、待てよ?俺様はもう、召喚術を習うつもりは・・・」
マグナ
「ダメだよ 始めた以上、きちんとやりとげなくっちゃ
じゃないと、俺がネスに怒られるもん
元の世界に帰る方法 見つけるんでしょ?」
レナード
「そんなこと言って お前さん、俺様がいなくなったら寂しいだろうが?
だったら、召喚術はマスターしないほうがきっと・・・」
マグナ
「あ、その心配はないよ
だって、今の調子じゃレナードさん、当分まともに召喚術を使えそうにないもん」
レナード
「な・・・ッ!? 言ってくれたなぁっ このガキぃ~っ!」
マグナ
「あはははっ♪ だって、本当のことだもんねーっ」
レナード
「ったく・・・」
ま、いいさ お前の笑顔が見れりゃ バカ親父ってのも悪かないぜ
レナード “シケモク”

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