【夜会話】シャムロック(マグナVer.)

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砕華友輝様

第12話 絶望の先へと

シャムロック
「すいませんでした 無理を言ってここまで連れてきていただいたのに
こんな形になってしまって・・・」
マグナ
「そんな・・・シャムロックさんが悪いんじゃないですよ
むしろ、貴方が一番の被害者じゃないですか」
シャムロック
「・・・・・・
私の覚悟は すでに決まりました
この身にかえても デグレアの企みは絶対に成功させません
ただ・・・」
マグナ
「ただ?」
シャムロック
「もしかすると、今の私を突き動かしているものは、大義ではなく
私怨でしかないのかもしれませんね・・・」
マグナ
「・・・・・・」
そんなことはないはずだと俺は思うけど でも・・・

第13話 祭りの夜

シャムロック
「私と、祭りに?」
マグナ
「うん、このところシャムロックはずっと働いてばかりだし
たまには、息抜きをしたっていいだろ?」
シャムロック
「しかし・・・」
マグナ
「祭りが終わるまではファミィさんたちとの話し合いもないんだし
気を張りつめてばかりだともたないぞ、ってフォルテも心配していたぜ?」
シャムロック
「そう言われてしまうと 返す言葉がないなあ
よし、わかった それじゃ、今日は君につきあわせてもらうことにするよ」
マグナ
「そうこなくっちゃ!」
マグナ
「あのさ シャムロック・・・」
シャムロック
「なんだい?」
マグナ
「さっきから、すれ違う人たちが俺たちを避けてるのは気のせいかなあ?」
シャムロック
「ああ、それはきっと 私を見回りの兵士と勘違いしてるからじゃないのかな」
マグナ
「あ・・・」
シャムロック
「トライドラの祭りでも こうして警備をして回っていたからね」
マグナ
「だけど、今は見回りをしてるんじゃないんだしさ・・・
もうちょっと、その なんとかならない?」
シャムロック
「と、言われても・・・」
男性
「おーい、そこの騎士さまぁ! こっち来て、一杯おやんなさいよ!?」
シャムロック
「振るまい酒か・・・」
マグナ
「せっかくだからご馳走になったら?」
シャムロック
「いや、私はその 酒は苦手で・・・」
男性
「ほらほら、旦那っ! 遠慮しないで!?」
シャムロック
「あ・・・ちょ、ちょっと!?」
マグナ
「せっかく勧めてくれてるんだし、一杯ぐらいつきあいなって」
シャムロック
「しかし、私は本当に酒はダメなんだよ?」
男性
「まあまあ、ほれ? もう騎士さまのぶんもついじまったし・・・」
マグナ
「一杯ぐらい、俺だって飲んでも平気なんだし」
シャムロック
「うう・・・っ
・・・いただきます!
・・・・・・」
男性
「おおっ、さすが! いい飲みっぷりだ!!」
マグナ
「ちょ、ちょっと!? 苦手だからってそんなに一気に飲んだりしたら・・・」
シャムロック
「・・・っく
あーっはっはっは!!」
マグナ
「(わーっ! シャムロックが壊れたぁっ!?)」
マグナ
「大丈夫か シャムロック?」
シャムロック
「ああ、もう平気だよ 迷惑をかけてすまない」
マグナ
「気にするなよ それに・・・
俺もさ、つい調子に乗って、飲むように勧めちゃったから
悪いと思ってるよ 本当に・・・」
マグナ
「あ・・・花火だ・・・!」
シャムロック
「祭りも、そろそろ終わりが近づいたようだね」
マグナ
「なんだか、終わるのが残念だよなあ」
シャムロック
「マグナ ひとつ、聞かせてくれないか?」
マグナ
「え・・・?」
シャムロック
「私と祭りを見物して 本当に楽しかったか?」
マグナ
「そりゃ楽しかったよ でも、どうしてそんなこと聞くんだ?」
シャムロック
「私はね・・・時々、自分がひどくつまらない人間だって思ったりするんだよ
武門の家に生まれて 幼い頃からずっと騎士になることだけを目標にして
望みどおり、私は不相応なほどの評価をもらうことができた
だけど、ずっとその道だけを駆け足で走り続けてきてしまった私は・・・
同年代の者たちが当たり前のように体験するようなことを なにも知らない
だから・・・」
マグナ
「そんなことはないんじゃないかな?」
シャムロック
「え?」
マグナ
「俺、フォルテから聞かせてもらったぜ 二人が、修行時代にやってきたこと
ずいぶんな無茶をしたんだって?」
シャムロック
「あれはっ!? 私はいつだって巻きこまれていただけで・・・」
マグナ
「わかってるよ でも、後始末って形で騒ぎに関わったのなら
シャムロックだって同じ体験をしたっていえないかな?」
シャムロック
「あ・・・!?」
マグナ
「気づいてないだけだよ シャムロックはさ
すくなくとも、俺はシャムロックがつまらない人間なんて思ってないぜ?」
シャムロック
「マグナ・・・」

第14話 確かな想い

シャムロック
「あのご老人が、最初に貴方たちを逃がすために戦ったわけか」
マグナ
「うん、ものすごい勢いでルヴァイドに突進をしていったかと思うと
力任せに競り合って あいつをその場から一歩も動けない状態にしたんだよ」
シャムロック
「信じられないな・・・
一騎うちをした時にも感じたんだが、黒騎士の戦い方というのは
圧倒的な斬撃の速さと その重みを活かした荒々しい剣だった
訓練を摘んだ私でさえ受けるのが難しい それを、しのぎきってしまうとは
怒りにまかせただけの素人に、まぐれでもできることじゃない」
マグナ
「でも現に、爺さんはこうして無事に・・・」
シャムロック
「ああ、だとすれば 答えはひとつしかないだろう
素人ではない、ということだよ あのご老人は・・・」
マグナ
「素人じゃない、って じゃあ、いったい?」
シャムロック
「そこまでは、私にもわからないよ しかし・・・
それが一連の事件になんらかの関わりをもっている
私にはそんな気がしてならないんだ」
シャムロックの予想が正しいとしたら じいさんは、いったい何者なんだ・・・?

第16話 縛鎖を断つもの

シャムロック
「今回の一件で、私にも改めて考えさせられることがあったよ
罪の意識を背負って生きることが、本当に正しいのかをね」
マグナ
「シャムロック・・・」
シャムロック
「正直、私はまだ トライドラの人々のことを引きずっていた
忘れてはいけないとずっと思ってきた けれど・・・
本当に大切なことさえ忘れなければ、それでいいのかもしれない
あの時に感じた思い それが、この胸に焼きついてさえいれば
仇討ちという形にこだわらずとも 私はトライドラの騎士なのだと・・・
今なら、そう言える気がするんだよ」
マグナ
「うん、きっと・・・それでいいんだよ シャムロック」
本当に大切なことは 自然に自分の心へと刻まれるものなんだ きっと・・・

第17話 影は歌う

シャムロック
「直接対決をする以前に 策略をもって、内部から戦力を奪っていく
おそらくトライドラの時も似たようなことがあったのだろうな」
マグナ
「こうかつだけどすごく有効なやり方だよ 本当に・・・」
シャムロック
「水滴が長い時をかけて 少しずつ、岩盤を浸食していくように
こうしている間にも 黒の旅団は、聖王国を蝕んでいくのだろう
止めなくてはいけない これ以上は、絶対に!」
マグナ
「ああ、そのためにも ファナンをあいつらに渡すわけにはいかない」
終わらせなくちゃ! こんなことは・・・

第18話 誰がための剣

シャムロック
「ルヴァイドの置かれている立場は、私にもいくらか理解できたよ
騎士として国に仕えていくことは、時として個人の感情を殺すことを要求されるからね」
マグナ
「シャムロックにも やっぱり、そういうことがあったの?」
シャムロック
「彼の立場に比べれば とるに足らないようなことではあるけれどね
命令に納得できずに怒りをおぼえたことは幾度となくあるよ」
マグナ
「そうなんだ・・・」
シャムロック
「それに耐えられたのはきっと、仕える領主を信頼していられたからなのかもしれないな
一騎士でしかない自分の視点と、統治者たる領主の視点は、当然違ってくるものだ
間違っていると思えたことでも、後になって必要だったと理解したことだって多かった」
マグナ
「ルヴァイドは・・・どうなんだろう・・・
やっぱり、なにかを信じて、理不尽な命令に従ってるのかな?」
シャムロック
「そこまではわからないが、個人の意志よりももっと大きななにかを
黒騎士は背負っている そんな気がするよ」
反逆者の汚名・・・それが黒騎士の背負っているものの正体なんだろうな

第19話 デグレアの闇

シャムロック
「デグレアが、まさかトライドラと同じ姿になっていたとは・・・
この目で見た今でも まだ、信じられないよ」
マグナ
「ローウェン砦で戦ったデグレアの軍隊は普通の兵士たちだったみたいだけど?」
シャムロック
「おそらく、彼らが進発したあとで、本格的に街の支配が進められたんだろうな・・・
戦いに出た兵士は それが決着するまで故郷に戻ることはない
彼らは、自国の変貌を知ることもなく、今も戦いを続けているんだ」
マグナ
「なんだか、すごくやりきれないな・・・」
シャムロック
「しかし、それにしても あれだけの数の屍人でデグレアを埋め尽くしておきながら
なぜ、それを戦力として使ってはこないのだろう?」
マグナ
「そういえば、そうだな」
シャムロック
「ましてトライドラでは その兵力のほとんどを鬼と化して、接収している・・・
戦った私たちには それがどれほどの脅威なのか、痛いほどにわかっている
戦いに勝つためには それを使わない手はないはずなのに どうして・・・?」
やっぱりあいつらは なにか別の目的をもって動いているんだ

第20話 知の略奪者

シャムロック
「ギブソンさんたちの追っていた事件も デグレアが関与してたものだったんだな」
マグナ
「デグレアそのものが手を下していたという証拠はないけど
顧問召喚師であるあの人が、計画をしたことには間違いないよ」
シャムロック
「もはや、どこからどこまでが、あの男の仕業なのかすらわからないが・・・
いずれにしろ、奴らがしたことは変わらない
多くの人々を、私欲のために化け物に変えたあの者たちを、私は許さないだろう
もっとも・・・ こうした私の決意も 義憤か、私怨なのかわからないんだがな」
マグナ
「シャムロック・・・」
シャムロック
「見極めてほしい マグナ
私が騎士として 恥じることのない男でいられるかどうか
君の目で、しっかりと見届けてほしいんだ」
マグナ
「うん・・・わかったよ!」
もしそれが間違いだったなら 俺が必ず教えてあげるよ シャムロック・・・

第21話 メルギトスの嘲笑

シャムロック
「メルギトスの言葉で ようやく、理解することができたよ
なぜ、黒騎士が あれほどまでに国家に盲従しようとしていたのかが・・・」
マグナ
「迫害されてたって言ってたよね
俺と・・・同じだったんだ・・・」
シャムロック
「デグレアの民たちは 他のどの国家よりも愛国心に厚かった
そんな人々の中で 反逆者と呼ばれ続ける日々は、どれほどの苦痛だったか
私なら、とても生きていられないよ きっと・・・」
マグナ
「シャムロック・・・」
シャムロック
「同情はしない・・・それはかえって、彼の誇りを傷つけてしまうだろうからね
だけど、私は誓うよ 彼らの踏みにじられた想いも背負って
あの悪魔を、絶対に倒してみせると」
マグナ
「うん・・・」
今のシャムロックは みんなの悲しみを背負って、戦おうとしてるんだな・・・

第22話 真なる罪人(好感度・通常)

シャムロック
「マグナ 私は、見つけたよ
騎士として、自分が本当に望むものを」
マグナ
「そっか・・・見つけたんだ・・・」
シャムロック
「ああ、見つけたよ 君たちと一緒に見てきたものが、それを教えてくれたんだ
主君に仕えることによって、その下に集う民の幸せを守りぬく
それが、私の目指していた騎士だった
でも、組織に属するがゆえに、見えてこないものがあるのを、私は知った・・・
組織の秩序のために やむなく犠牲にされる者たちがあることを知ったんだ
仕方がないと片づけることは簡単だ しかし、私はそれをよしとはしたくない
だから、私は国でなく 民のための騎士になろうと思うんだよ マグナ」
マグナ
「シャムロック・・・」
シャムロック
「どれほどのことができるか、わからない だけど・・・
私の剣で、一人でも多くの人々が、大事なものを失わずに済むというのなら
やってみる価値はあると、私は信じてる
不可能だと思うかい?」
マグナ
「ううん・・・そんなことない!? シャムロックだったらきっと、できるよ!」
シャムロック
「ありがとう マグナ
君にそう言ってもらえると、自信がわいてくるよ」

第22話 真なる罪人(好感度・大)

シャムロック
「マグナ 私は、見つけたよ
騎士として、自分が本当に望むものを」
マグナ
「そっか・・・見つけたんだ・・・」
シャムロック
「ああ、見つけたよ 君たちと一緒に見てきたものが、それを教えてくれたんだ
主君に仕えることによって、その下に集う民の幸せを守りぬく
それが、私の目指していた騎士だった
でも、組織に属するがゆえに、見えてこないものがあるのを、私は知った・・・
組織の秩序のために やむなく犠牲にされる者たちがあることを知ったんだ
仕方がないと片づけることは簡単だ しかし、私はそれをよしとはしたくない
だから、私は国でなく 民のための騎士になろうと思うんだよ マグナ」
マグナ
「シャムロック・・・」
シャムロック
「どれほどのことができるか、わからない だけど・・・
私の剣で、一人でも多くの人々が、大事なものを失わずに済むというのなら
やってみる価値はあると、私は信じてる
不可能だと思うかい?」
マグナ
「ううん・・・そんなことない!? シャムロックだったらきっと、できるよ!」
シャムロック
「ありがとう マグナ
君にそう言ってもらえると、自信がわいてくるよ
思えば、最初に出会った時からずっとそうだったな・・・
国を失った絶望から私が立ち上がることができたのは
どんな困難にもけして屈しない、君の姿を見ていたからなのかもしれない」
マグナ
「そんな・・・かいかぶりだよ?」
シャムロック
「君は、自分で気づいていないだけさ
私も、フォルテ様も 他のみんなだってそう思っているはずだ だからこそ・・・
みんな、君のために力を貸したいって思ってくれるんだよ?」
マグナ
「うん・・・」
シャムロック
「だから、私は君のことを守りたい
今の私を導いてくれた君を、今の私にとって大事だと思うものを
必ず、守ってみせるよ この剣に誓って・・・」
マグナ
「シャムロック・・・」

エンディング(好感度・通常/大 共通)(大樹 アメルVer.)

戦いは終わった・・・
源罪の嵐によってリィンバウムに混乱と破壊をもたらそうとしたメルギトスの最後の企みは
彼女の命がけの行動によって完全に潰えたのだ・・・
禁忌の森に隠されていた忌まわしき召喚兵器たちは永遠に抹消されて
そこには、今・・・一本の巨木がそびえている
聖なる大樹
人々が、その樹のことをそう呼ぶようになってから
二度めの季節が・・・巡ろうとしていた・・・
~聖地の森~
シャムロック
「・・・マグナ?
どうかしたのか? 元気がないようだが」
マグナ
「シャムロック・・・
遊びに来てたんだ?」
シャムロック
「ああ、新しい街もなんとか復興したと言えるだけの形にはなったからね
監督の任務も終了さ それで、聖王都に戻る前に、様子を見にきてみたんだが・・・
やはり、まだ・・・彼女は帰ってはいないようだね・・・」
マグナ
「うん・・・」
シャムロック
「なら、挨拶をしに行かないとな
彼女が眠っている 聖なる大樹まで
つきあってくれるかい マグナ」
マグナ
「もちろんだよ」
シャムロック
「早いものだ・・・
あれから、もう 季節がふたつも巡っていこうとしている
君たちが、この大樹の護人になると決めた時には、不安だったが
こうして、ちゃんとつとめを果たしている 立派だと思うよ」
マグナ
「みんな反対したのに シャムロックは最初から、俺たちの味方だったよね」
シャムロック
「信じたいと思ったからだよ、私も・・・
君たちが最後に聞いたという、彼女の言葉を」
マグナ
「うん、俺はね あの時、たしかに聞いた気がしたんだよ
帰ってきます、って そう言ってくれたアメルの声を・・・
それに、ネスだって言ってくれたんだ
アメルは生きている この木の中で眠っているだけだって・・・
でもね、時々・・・不安になっちゃうんだ
あれは錯覚だったんじゃないかって・・・」
シャムロック
「君らしくないな マグナ」
マグナ
「え?」
シャムロック
「絶望の中にあっても あきらめなければそこに必ず、希望は見えてくる・・・
私にそう教えてくれたのは、君じゃないか」
マグナ
「シャムロック・・・」
シャムロック
「信じ続けよう いつか、必ず彼女は帰ってくるとね」
マグナ
「うん・・・」
聞こえるかい、アメル
君の愛したこの世界は 今もこうして息づいているよ
相変わらず、俺たちは 不器用な生き方ばかりしか できてないけど・・・
でも、君は言ってたよね
人間は自分自身の力だけで 変われるんだって・・・
そんな人間のことが愛しいって・・・
だから、俺も信じるよ
いつかきっと・・・ 誰も悲しまずにすむ未来が この世界におとずれるって
だから・・・ ずっと、ずっと この場所から、俺たちを 見守っていてくれるかい?
なあ アメル・・・
マグナ
「そういえば、俺 ネスから聞いて初めて知ったんだけど
シャムロック 新しい街の領主を辞退したんだって?」
シャムロック
「まあ、ね・・・
旧トライドラ領と 旧デグレア領が併合された、あの街は 聖王都より広いんだ
とても、私なんかにはできそうにもないと思ったからね」
マグナ
「そんなことないと思うんだけどな」
シャムロック
「それに・・・ 私には、それよりもやりたいと思うことがあっただろう」
マグナ
「それって、もしかして民のための騎士になるってこと?」
シャムロック
「ああ、そうだよ それが、どうやら実現できそうなんだ」
マグナ
「ほんとに!」
シャムロック
「ファミィ議長の口添えもあって、聖王家から許可がいただけたんだ
どの組織からも自由で 民を守ることを第一に考えて行動する騎士団
これから、私は それを確立するために働こうと思うんだよ」
マグナ
「シャムロックならきっと、できるよ!」
シャムロック
「ありがとう
マグナ それに・・・
アメル 私は、君たちとここで約束をするよ・・・
君たちが守ってくれたこの世界の未来を けして、悲しいものにしたりしないと!」
マグナ
「うん・・・」
シャムロック
「「巡りの大樹」自由騎士団の名にかけて、私は誓うよ」
これからは 私たちが君たちのことを 守っていくからね

エンディング(好感度・通常/大 共通)(大樹 ネスティVer.)

戦いは終わった・・・
源罪の嵐によってリィンバウムに混乱と破壊をもたらそうとしたメルギトスの最後の企みは
彼女の命がけの行動によって完全に潰えたのだ・・・
禁忌の森に隠されていた忌まわしき召喚兵器たちは永遠に抹消されて
そこには、今・・・一本の巨木がそびえている
聖なる大樹
人々が、その樹のことをそう呼ぶようになってから
二度めの季節が・・・巡ろうとしていた・・・
~聖地の森~
シャムロック
「・・・マグナ?
どうかしたのか? 元気がないようだが」
マグナ
「シャムロック・・・
遊びに来てたんだ?」
シャムロック
「ああ、新しい街もなんとか復興したと言えるだけの形にはなったからね
監督の任務も終了さ それで、聖王都に戻る前に、様子を見にきてみたんだが・・・
やはり、まだ彼は、帰ってはいないようだね・・・」
マグナ
「うん・・・」
シャムロック
「なら、挨拶をしに行かないとな
彼が眠っている聖なる大樹まで
つきあってくれるかい マグナ」
マグナ
「もちろんだよ」
シャムロック
「早いものだ・・・
あれから、もう 季節がふたつも巡っていこうとしている
君たちが、この大樹の護人になると決めた時には、不安だったが
こうして、ちゃんとつとめを果たしている 立派だと思うよ」
マグナ
「みんな反対したのに シャムロックは最初から、俺たちの味方だったよね」
シャムロック
「信じたいと思ったからだよ、私も・・・
君たちが最後に聞いたという、彼の言葉を」
マグナ
「うん、俺はね あの時、たしかに聞いた気がしたんだよ
帰ってくるよ、って そう言ってくれたネスの声を・・・
それに、アメルだって言ってくれたんだ
ネスは生きている この木の中で眠っているだけだって・・・
でもね、時々・・・不安になっちゃうんだ
あれは錯覚だったんじゃないかって・・・」
シャムロック
「君らしくないな マグナ」
マグナ
「え?」
シャムロック
「絶望の中にあっても あきらめなければそこに必ず、希望は見えてくる・・・
私にそう教えてくれたのは、君じゃないか」
マグナ
「シャムロック・・・」
シャムロック
「信じ続けよう いつか、必ず彼は帰ってくるとね」
マグナ
「うん・・・」
聞こえるかい、ネス
君のおかげで、俺たちはこうして生きているよ・・・
ネスが言っていたとおり 人間は、やっぱり嘘つきで自分勝手だけど・・・
でも、昨日とは違う よりよい明日をめざして生きているんだ
だから、俺は信じるよ
いつかきっと・・・誰も悲しまずにすむ未来が この世界におとずれるって
だから・・・ずっと、ずっと この場所から、俺たちを見守っていてくれるかい?
なあ ネス・・・
マグナ
「そういえば、俺 アメルから聞いて初めて知ったんだけど
シャムロック 新しい街の領主を辞退したんだって?」
シャムロック
「まあ、ね・・・
旧トライドラ領と 旧デグレア領が併合された、あの街は 聖王都より広いんだ
とても、私なんかにはできそうにもないと思ったからね」
マグナ
「そんなことないと思うんだけどな」
シャムロック
「それに・・・ 私には、それよりもやりたいと思うことがあっただろう」
マグナ
「それって、もしかして民のための騎士になるってこと?」
シャムロック
「ああ、そうだよ それが、どうやら実現できそうなんだ」
マグナ
「ほんとに!」
シャムロック
「ファミィ議長の口添えもあって、聖王家から許可がいただけたんだ
どの組織からも自由で 民を守ることを第一に考えて行動する騎士団
これから、私は それを確立するために働こうと思うんだよ」
マグナ
「シャムロックならきっと、できるよ!」
シャムロック
「ありがとう
マグナ それに・・・
ネスティ 私は、君たちとここで約束をするよ・・・
君たちが守ってくれたこの世界の未来を けして、悲しいものにしたりしないと!」
マグナ
「うん・・・」
シャムロック
「「巡りの大樹」自由騎士団の名にかけて、私は誓うよ」
これからは 私たちが君たちのことを 守っていくからね
シャムロック “巡りの大樹”

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