【夜会話】レシィ(マグナVer.)

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紫蘭様

第1話 流砂の谷

レシィ
「はあ・・・」
マグナ
「疲れただろ しょっぱなからこんな大立ち回りになって」
レシィ
「あ、いえ! そんなことないですっ
僕なんか、ほとんど戦いではお役に立てなかったし・・・」
マグナ
「それはいいっこなしだぜ?
レシィが戦いが苦手だってのはよく知ってるし
代わりに、夕食作るのがんばってくれたじゃないか
フォルテさんもケイナさんも、おいしいって褒めてたぜ?」
レシィ
「そ、そうですかっ!? よかったぁ・・・」
レシィがいれば、野宿をしても食事の心配はしなくてもよさそうだな・・・

第2話 聖女の横顔

レシィ
「ロッカさんたち大丈夫でしょうか ボク、心配で・・・」
マグナ
「わからないよ、正直 でも、きっと大丈夫だ
ロッカが言ってたろ? 「迎えに行く」って アメルに
彼は真面目だからきっと約束は守るよ だから、俺たちもそう信じないとな」
レシィ
「そう、ですね・・・
信じてあげないといけませんよね?」
マグナ
「ああ」
無事でいてくれよ みんな・・・

第3話 再会と別れ

レシィ
「行っちゃいましたね」
マグナ
「ああ だけど俺にはそれでも止めることはできなかったよ」
レシィ
「しかたないと思います
それに、きっと大丈夫だとボクは思います」
マグナ
「え?」
レシィ
「だって、あのお二人はアメルさんとの約束をちゃんと守ったじゃないですか
そして、今度はご主人様と約束をしていかれました・・・
だから、絶対に帰ってきてくれますよ」
マグナ
「そうだな・・・ 俺が約束を守ったことたしかめてもらわないと困るもんな?」
その時のためにも絶対に約束を守ってみせないとな!

第4話 小さな召喚師

レシィ
「なくしたペンダントはメイトルパにいるワイバーンを封じた品だったんですねぇ」
マグナ
「ワイバーンかぁ・・・ レシィは見たことあるのか?」
レシィ
「とっ、とんでもないですよっ!?
ワイバーンは険しい山で暮らしているとても強い竜族の幻獣ですよ
そんな機会なんてボクにあったわけないじゃないですかぁ」
マグナ
「そんなにすごいんだ?」
レシィ
「幻獣たちの中でも特に竜族は高い知能と強じんな身体をもってますからねぇ
そんな方と誓約できたミニスさんって、正直すごいと思いますよ」
ま、負けてるかも? 俺・・・

第5話 はかなき平穏

レシィ
「あの人たち・・・「黒の旅団」って言ってましたっけ
囲まれてるってことにボクはちっとも、気がつきませんでした
だから、それがわかった時には、本当にこわかったです
そんな人たちを相手にしても、ご主人様はアメルさんを守ろうというんですね・・・」
マグナ
「レシィは反対なのか?」
レシィ
「ボクには・・・うまく言えません
アメルさんを助けたい だけど、そのためにあんな恐ろしい黒騎士たちを相手に・・・
ご主人様が、戦わなくちゃならなくなるのがこわくて、こわくてしかたないんです!
だって・・・ボクにはご主人様を守れるだけの力なんてないから・・・っ」
マグナ
「(レシィ?)」
レシィ
「ごめんなさ・・・ボク・・・っく、泣くつもり、なんて うく・・・っ」
マグナ
「ありがとう・・・レシィ 心配してくれて
でも、大丈夫だよ 俺だって、自分の分はわきまえてるから
無茶はしない レシィが心配するようなことは絶対にしないから」
レシィ
「ほんと・・・ですか・・・っ?」
マグナ
「ああ、約束・・・ だからもう泣くなよ」
レシィ
「は、はい・・・っ」
約束を守るためには もっと、俺がしっかりしないとな・・・

第6話 彼女の決意

レシィ
「あううう・・・っ!」
マグナ
「ほら、ガマンしろって」
レシィ
「で、でもぉ・・・あうっ、痛いぃぃ! 痛いですうぅぅっ!!」
マグナ
「まったく、いきなり倒れた時にはなにごとかと思ったけど
両足がつって倒れるなんて、お前らしいというか・・・」
レシィ
「うう、面目ないですぅ ご主人さまぁ・・・」
マグナ
「まあ、追われてる途中でこうならなかっただけでも上出来かもな
がんばったな・・・レシィ?」
レシィ
「ご主人さま・・・ ・・・あうッ!? いたたたたたっ!!」
マグナ
「きっちりほぐしておかないと、後々に響くからな
さ、次は左足の番だ?」
レシィ
「あ、あうぅ・・・っ ご主人さまぁ 勘弁してくださいよぉ」
しかし、これでよくメイトルパで暮らしていられたって思うな 正直なとこ・・・

第7話 波乱の港

レシィ
「海って本当に不思議ですねえ、ご主人さま
僕たちの部族は広い草原の中で暮らしてたから、海を見るのは初めてのはずなのに
こうして波の音を聞いていると、とても懐かしい気持ちになってしまうんです
どうしてでしょう?」
マグナ
「俺も聞いた話でしかないんだけど
生れる前の赤ん坊はお母さんのお腹の中で海に近い水に浸かって育つんだって
そこに伝わってくる母親の鼓動の音は波とよく似たうねりを形作るんだ
俺たちが波の音を聞いて懐かしく感じる理由は、そのせいなのかもな?」
レシィ
「なるほど・・・だから、こんなに心地いい響きに聞こえるんですねぇ・・・
あふ・・・」
マグナ
「ははは、いくら心地よくても、こんな場所で寝たらカゼひくぞ?
部屋に戻って休もう」
レシィ
「ですね・・・」
なんだか、今夜はぐっすり眠れそうな気がするな・・・

第8話 屍人の砦

レシィ
「ねえ、ご主人さま パッフェルさん どこ行っちゃったんでしょうか?」
マグナ
「それがさ、変なんだよ
俺たちと反対側から来たレナードさんが言うにはさ
途中で彼女と出会いはしなかったってさ
一本道の廊下だぞ?」
レシィ
「き、消えちゃったってことですかっ!?」
マグナ
「あるいは、途中で襲われた・・・」
レシィ
「そそそ、そんなぁ!?」
マグナ
「・・・ってワケないか だとしたら、騒ぎで気づくはずだし」
レシィ
「・・・・・・」
マグナ
「あの人のことだから隠し通路なんかを知っててさ
それを使ったんだと思うよ」
レシィ
「そうですよね・・・それぐらい、知ってそうですもんね」
無事だとは思うけど やっぱり、心配は心配だよなぁ

第9話 まだ見ぬ故郷

レシィ
「ご主人さまぁっ! こんな所で、夜に外へ出るだなんて、やめてくださいよぉ・・・
森の悪魔たちがやって来たら、どうなさるんですか!?」
マグナ
「はははは、まったくレシィは臆病だなぁ
明日はその森の周りを調査するってのにさ」
レシィ
「ううっ、だって・・・昼間と夜は違いますぅ」
マグナ
「いいや、あれだけ木がたくさん生えてるからには、中も薄暗いはずだぞぉ?
あんまり関係ないんじゃないのかなあ?」
レシィ
「だだっ、だったらっ! なおさら、夜のほうが危険ですよぅ!?」
マグナ
「心配ないって ルウも言ってたろう?
この家の周囲にはアフラーン家秘伝の魔よけが施してあって悪魔は近づけ・・・」
(ガサガサッ)
レシィ
「ひゃあっ!?」
マグナ
「・・・・・・
・・・も、もう寝るか 明日も早いんだしっ」
レシィ
「そそっ、そうですねっ 明日も早いんだしっ!」
き、気のせいだよな? さっきのは・・・うん・・・多分・・・

第10話 封印の森にて

レシィ
「一時はどうなることかって思いましたけど
守護者さんたちのおかげで、助かって本当によかったですね ご主人さま?」
マグナ
「ああ、本当に危機一髪ってところだったよな」
レシィ
「だけど、あの人たちどうしてこんな所にいたんでしょうか?
地図にも載ってない場所だって、ネスティさんも言ってたのに」
マグナ
「うーん、とはいえあれだけのことができる人たちだからな
きっと俺たちの思いもしないような方法で調べたんじゃないかな」
レシィ
「ああ、なるほど それはありえそうな話ですよねぇ・・・」
マグナ
「どのみち、明日には説明してもらえるんだ 今はそういうことにしておこうぜ」
助けてもらったって事実は変わらないんだしな・・・

第11話 処刑台の騎士

レシィ
「こんなことを言うのは間違ってるのかもしれませんけど・・・
あのビーニャって人に呼ばれた召喚獣たちがボクは、かわいそうだと思うんです
呼ばれる立場のボクたちには、仕える相手を選べないですから」
マグナ
「うん・・・」
レシィ
「ボク、思ったんです ご主人さまに召喚してもらえて、本当によかったって・・・
ご主人さまは、ボクをモノじゃなくてヒトとして見てくれる
これって、召喚獣にとって、すごく幸せなことなんじゃないでしょうか?」
マグナ
「レシィ その考えは間違いだと俺は思うぞ」
レシィ
「え・・・?」
マグナ
「特別なことなんかじゃない。本当ならそれが当たり前のはずなんだ
この家に暮らすルウを見ればわかるだろ? 彼女は召喚獣と家族みたいに暮らしてる
ミニスだって・・・ ううん、カイナや先輩たち、ネスティもきっと・・・
召喚獣をモノだなんて思ったりしてない ビーニャみたいなのが間違ってるんだ」
レシィ
「ご主人さま・・・」
マグナ
「だから、感謝なんかしなくたっていいんだ
これが俺たちの当たり前の関係なんだからさ?」
レシィ
「はい、でも・・・
やっぱり、ボクはご主人さまに呼ばれて幸せだと思いますっ」
マグナ
「・・・ありがとう レシィ」
こんな当たり前のことを忘れてる召喚師がどれだけたくさんいるんだろう・・・

第12話 絶望の先へと

レシィ
「フォルテさんも強い人だと思っていましたけど・・・
そのお友達のシャムロックさんもやっぱり強いですよね」
マグナ
「そりゃ、砦の守備隊長を任されていたくらいだからな」
レシィ
「いえ、ご主人さま ボクが言いたかったことは、そっちの強さじゃなくって・・・
心のほうの強さですよ」
マグナ
「ああ、そういうことか」
レシィ
「自分の街が、あんなひどいことにされて絶望したって不思議じゃないのに・・・
自分のやるべきことをはっきりと自覚して すぐに動き出すなんてすごいですよっ!
ああ、ボクもあの人を見習って、もっと勇気を出せるようにならなくっちゃ」
マグナ
「そういうことならがんばれよ? レシィ」
レシィ
「はいっ!」
レシイだけに限らず俺もあの人を見習う必要があるのかもしれないな

第13話 祭りの夜

レシィ
「え! ボクをお祭りに連れていってくれるんですか?」
マグナ
「ああ、一緒に行こうぜ」
レシィ
「ありがとうございます ご主人さまっ!
それじゃ、明日のご飯の下ごしらえ、大急ぎで済ませますね」
マグナ
「おいおい、明日のなら別に今やらなくたっていいじゃないか?」
レシィ
「でも、明日の朝ご飯はご主人さまのお好きな
ひと晩かけてじっくり煮込んだ、チャウダースープですよ?」
マグナ
「う・・・」
レシィ
「だから、大急ぎで支度しますね」
マグナ
「味のほうも、いつものままでな・・・?」
レシィ
「はいはい、ご心配なく」
レシィ
「わあ、いつもにましてすごい人手ですねえ」
マグナ
「大通りいっぱいに屋台が並んでるからな
仮装行列のパレードもあるって話だぜ」
レシィ
「ボク、なんだかワクワクしてきちゃいました」
マグナ
「さて、それまで屋台でも冷やかして時間を潰すか」
レシィ
「なにか、買われるんですか?」
マグナ
「そうだな・・・
(たまにはレシィにもなにか買ってやるか?)」
  • 好きな物を買っていいよ
    マグナ
    「なあ、おまえそんなもので本当に良かったのか?」
    レシィ
    「え?」
    マグナ
    「だって、包丁なんて普通の時にだって買えるだろ?
    もっと他に、お祭りらしいものを買えばよかったのに」
    レシィ
    「でも、あのお店今日だけ特別に来てるものなんでしょう
    だったら、お祭りらしい品ですよ」
    マグナ
    「そりゃそうだけど でもなあ・・・」
    レシィ
    「モーリンさんのお家の包丁、ボクが使うにはちょっと重かったから欲しかったんですよ
    ありがとうございます ご主人さまっ」
    (包丁を手に入れた!)
    マグナ
    「(まあ、本人がこれだけ喜んでるんだから いっか・・・?)」
レシィ
「うわあ・・・っ!?」
マグナ
「祭りの最後には、海で花火があがるのさ モーリンが言ってたよ」
レシィ
「花火、ですか・・・なんだか、メイトルパの火祭りのことを思い出しちゃいますね」
マグナ
「火祭り?」
レシィ
「はい、メイトルパには「聖なる炎」というものがありまして
年のめぐりごとに部族から部族へと持ちまわりで守っているんです
その受け渡しの時にお祭りがあるんですよ
大きな焚き火をたいてそこから火の粉がキラキラ舞いあがって
あんな風に、とってもキレイでした・・・」
マグナ
「へえ・・・」
レシィ
「でも、ボクは一人前と認めてもらえなかったから・・・
祭りの時も、遠くから見てることしかできなかったんです」
マグナ
「レシィ・・・」
レシィ
「でも、今日は違います ご主人さまと一緒にお祭りに参加できて
ボク、とっても楽しかったんですっ!
絶対に今日のことは忘れませんよ、ボク
ずっと宝物にして絶対に、忘れたりしませんから・・・」

第14話 確かな想い

レシィ
「本当はボク、かなり心配だったんです
あるはずの村がないと知った時のアメルさんの取り乱しようはすごかったですから
今度もまた同じことになるんじゃないかって・・・」
マグナ
「うん、それは俺も心配だったよ」
レシィ
「でも、アメルさんはわかってたんですね
おじいさんのウソが誰のためについたものだったのかってことを」
マグナ
「そうだな・・・」
レシィ
「ねえ、ご主人様 ボクは思うんです
本当に苦しかったのはアメルさんよりも
アグラバインさんだったんじゃないのかなって
ウソをつかれた人はそれを知るまでは傷つきませんけど
ついたほうは、ばれるまでずっと、心の痛みに耐え続けなくちゃいけないんですもの」
マグナ
「ああ、お爺さんは今やっとその苦しみから解放されたんだな
アメルの言葉で今まで負い続けた傷を癒してもらったんだからな」
レシィ
「ええ・・・」
ウソをつくことは、なによりも自分を深く傷つけることになるんだもんな・・・

第16話 縛鎖を断つもの

マグナ
「だけどさ レシィに叱られるなんて思いもしなかったよ」
レシィ
「あ、あれは・・・その・・・っ つい、勢いで・・・」
マグナ
「そんなに縮こまることなんてないさ 俺は、感謝してるんだからさ」
レシィ
「はあ・・・」
マグナ
「ずっとビクビクしてた最初の頃に比べたらレシィも成長したよ、うん」
レシィ
「そんなぁ!? ボクなんて、まだまだ臆病ですよぉ・・・」
マグナ
「照れるな、照れるな レシィ?」
レシィ
「もぉ~っ!?」
本当に強くなったよ レシィはさ

第17話 影は歌う

レシィ
「ご主人様・・・レイムさんのことやっぱり、気にしてますか?」
マグナ
「まあね・・・ 一応、これでも親しい間柄だと思っていたからな
でも、あの人の言ったとおりかもしれないよ
だまされた俺のほうが馬鹿だったのかもな?」
レシィ
「そんな!?」
マグナ
「ははは・・・人が良すぎるのも考えものだよな?」
レシィ
「そんなこと言っちゃイヤですっ!」
マグナ
「え・・・?」
レシィ
「ご主人様の素晴らしいところは、誰とだって仲良くできることじゃないですか!?
なのに、御自分でそれを間違いだなんておっしゃるなんて!
ボク・・・っ 悲しいですよぉ・・・」
マグナ
「レシィ・・・」
レシィ
「変わらないでください ご主人様ぁ・・・
お願いです・・・今のまま・・・優しいままで・・・ お願いですぅ・・・」
マグナ
「わかったよ・・・レシィ 二度と、今みたいなことは言わないから
だから、もう泣きやんで・・・」
知らないうちに、俺は間違った考えに染まりかけていたのかもしれないな・・・

第18話 誰がための剣

レシィ
「よかったですねぇ ファナンの街が無事で」
マグナ
「うん・・・だけど、結果だけならあれはファミィさんのお手柄だよ
俺たちがどれだけ役に立ったのか・・・」
レシィ
「役に立ったに決まってるじゃないですか!?」
マグナ
「レシィ?」
レシィ
「みなさんがそれぞれ一生懸命にがんばったから、勝つことができたんです
役に立たなかった人なんて一人もいません ボクは、そう思います」
マグナ
「うん・・・そうだよな・・・ レシィの言うとおりだよな」
レシィ
「ええ! ですからもっと自信をもってくださいな、ご主人様
ご主人様には、笑顔が一番似合っているんですから・・・ね?」
レシィがそう言ってくれると なんか、すごく勇気づけられるな・・・

第19話 デグレアの闇

レシィ
「ボク、ずっとデグレアの人たちはひどいって思ってたんですけど・・・
今日のアレを見てすごく、そんな自分がイヤになりました
トライドラよりも先にデグレアの人たちがあんな姿にされていたなんて・・・」
マグナ
「レシィが気に病むことはないよ
誰だって、まさかあんなことになってるとは思いもしなかったんだからさ・・・」
レシィ
「結局、悪いのはあのビーニャたちだったんですね」
マグナ
「まあ、な・・・だけど、なにもかもがあいつらのせいだとは俺には思えないよ
異変に気づけなかったデグレアの人たち 命令に従うだけを考えてしまってる黒騎士
そんなデグレアの動きになんの疑問ももってなかった俺たちだって責められるべきさ」
レシィ
「無関心だったことがこんな事態を招いてしまったんですね」
マグナ
「ああ・・・だけど、それが変だとわかった今、これ以上戦う必要なんてない
俺は、黒騎士を説得してみせる ありのままの真実を彼に伝えれば
きっと、わかってくれると思うんだ」
レシィ
「ええ、ボクもそれがいいと思いますよ
ご主人様なら、きっとこの戦いを止められるはずです
ボクは、そう信じてますから!」
レシィの期待に応えられるよう がんばらないとな?

第20話 知の略奪者

レシィ
「あの人たちがあれだけひどいことをして平気でいられたのは
悪魔だったからなんですね」
マグナ
「そういうことになるんだろうな、多分」
レシィ
「ねえ、ご主人さま 悪魔たちは、どうしてあんなことができるんでしょうか?」
マグナ
「え?」
レシィ
「ボクには・・・わかりません・・・
人をだましたり傷つけたりしてなにが楽しいっていうんですか?
ボクには、理解なんてできません・・・っ わかりたくもない!!」
マグナ
「レシィ・・・ お前が泣くことなんてないだよ?」
レシィ
「でも・・・っ でもぉ・・・っ」
レシィをこれ以上あいつらと関わらせるのは無理かもしれない・・・

第21話 メルギトスの嘲笑

マグナ
「レシィ?」
レシィ
「あ・・・ご主人様・・・
また・・・悪魔たちのいいようにされちゃいましたね? あははは・・・」
マグナ
「レシィ おまえ・・・」
レシィ
「変なんですよ、ボク?
すごく悲しいのに すごく悔しいのに
泣けないんですよ? なんだか、からっぽになっちゃったみたいで 泣けないんです・・・」
マグナ
「・・・・・・ レシィ もう、無理はやめよう?」
レシィ
「え?」
マグナ
「お前を、俺の護衛獣から解放してやるよ メイトルパに帰るんだ」
レシィ
「あっ、ははは・・・
それって・・・ボクが、役立たずだからですか?
こんなふうにふぬけて、役立たずになったからですか?」
マグナ
「ちが・・・」
レシィ
「帰りませんよ! ボクは!?
勝手に決めないで!? ボクは・・・っ ボクは!!」
マグナ
「レシィっ!?」
でもな・・・ 俺はもうお前がつらい顔してる所、見たくなんかないんだよ!

第22話 真なる罪人

レシィ
「悪魔たちとの戦いは今までより、もっと過酷なんでしょうね」
マグナ
「ああ・・・」
レシィ
「ボク、考えたんです
自分が本当にご主人さまの護衛獣にふさわしいのかって」
マグナ
「!」
レシィ
「答えは簡単でした これから先の戦いのことを考えたら・・・
弱虫のボクなんかじゃご主人さまを守ることなんてできません
もっと強くて、頼れる護衛獣がついたほうがご主人さまのためになると思いました」
マグナ
「・・・・・・」
レシィ
「ボクはご主人さまにとって、一番の護衛獣じゃない・・・
悔しいけど、認めます 認めますけど・・・でも・・・っ!
ボクにとってはご主人さまが、一番なんですっ!!
他の誰にもこの場所をとられたくない! ご主人さまのお側にいたいんです・・・」
マグナ
「レシィ・・・」
レシィ
「お願いです・・・ボクを最後まで貴方の護衛獣のままでいさせてください!」
マグナ
「・・・わかったから もう、顔をあげてくれ レシィ」
レシィ
「ご主人さま・・・っ」
マグナ
「レシィ 俺は、お前を役立たずなんて思ったこと一度もないんだぞ?
優しいお前が側にいてくれたから つらい時にだって笑えたんだ
それは、お前だからできたことなんだよ レシィ?」
レシィ
「ボクだから・・・できた、こと・・・?」
マグナ
「ああ、そうだ ただ、俺はね心配だったんだ
優しいお前が、悪魔の仕打ちを見るたび心を痛めているのがわかったから・・・
俺の側にいるせいで、つらい目にあわせてるのがイヤだったんだ」
レシィ
「あ・・・」
マグナ
「お前が、そのせいで変わってしまうことがこわかったんだ・・・」
レシィ
「ご主人さま・・・
変わったりなんかしませんよ、ボクは」
マグナ
「え・・・?」
レシィ
「どれだけ泣いても落ちこんでも、ボクはボクなんです
だから・・・もう、ボクのことは心配しないでください
貴方が笑っていられるように、ボク、もっとがんばりますから!」
マグナ
「うん・・・これからもよろしくな レシィ?」
レシィ
「はいっ!」

エンディング

レシィ
「ほら・・・きて・・・ませ・・・」
マグナ
「ん・・・」
レシィ
「・・・ま・・・さまってば・・・!?」
マグナ
「ん、んん・・・???」
レシィ
「・・・起きてください ご主人さまっ!!」
マグナ
「ふぁ・・・? おはよぉ・・・っ レシィ・・・」
レシィ
「おはようございます・・・じゃなくて!
いい加減、起こしたらすぐに目を覚ましてくださいよぉ・・・
朝食の仕度はとっくにできているんですよ アメルさんに、また叱られますよぉ?」
マグナ
「いっ!?」
アメル
「もぉ・・・マグナもレシィくんもねぼすけなんだから
せっかく焼きたてのパンだったのに冷めちゃいましたよ」
レシィ
「あっ、ボクはちゃんと起きてましたよ お洗濯、すませておきましたから」
マグナ
「へいへい・・・どーせ、俺がみんな悪いんですよーだ」
ネスティ
「だからといって開きなおればいいというものではあるまい
どうだろう、アメル 寝坊の罰として朝食を抜くというのは」
アメル
「あ、なるほど・・・」
マグナ
「ちょ、ちょっとっ それだけは、ホントに勘弁してくれよっ!
なあ、アメルぅ・・・お願いだからさぁ」
アメル
「どーしようかなぁ?」
レシィ
「朝ご飯を抜かれたらご主人さま、きっと勉強に身が入らないと思いますよ
ですから・・・ね、アメルさん ネスティさんもっ」
アメル
「ふふふっ、それじゃあ今日のところはレシィくんに免じて・・・ね」
マグナ
「よかったぁっ!!」
ネスティ
「レシィに感謝しておくだぞ マグナ」
マグナ
「うんっ! うんっ! ありがとな レシィっ♪」
レシィ
「いいんですよ ご主人さま、それよりいっぱい食べて、目を覚ましてくださいね」
ネスティ
「食事が済んだら昨日のおさらいとして試験をするからな」
マグナ
「いっ!?」
ネスティ
「戦いで学んできた君の召喚術は、技術だけが先行して、理論を無視してるからな
この機会に、みっちり追いついてもらわなくては、困るんだ」
マグナ
「うう・・・っ」
レシィ
「「ふぁいと」ですっ! ご主人さまっ!!」
アメル
「じゃあ、あたし お勉強が終わるまでにおいものケーキ焼いておきますね」
ネスティ
「ありつけるかどうかは試験の点次第だがな」
マグナ
「(トホホ・・・)」
レシィ
「「がっつ」ですっ! ご主人さまっ!!」
マグナ
「しかし、ネスも毎日毎日、本当にひどいよなぁ・・・
戦いが終わってみんなで暮らし始めてから、ずっと勉強づけなんてさ」
レシィ
「仕方がないですよ それは・・・
ネスティさんはご主人さまのために わざと厳しくしてるんですもの・・・
いつか、必ず復活してしまうはずの メルギトスと、再び戦う時のために・・・」
マグナ
「うん・・・わかってるよ、それは
あの最後の戦いでメルギトスは倒すことができたけど・・・
リィンバウム中にばらまかれてしまった源罪までは、消し去ることはできなかった」
レシィ
「メルギトスは人の弱い心を利用して力とする悪魔です
この世から争いがなくならない限りは完全に滅ぼすことなどできないんですよね」
マグナ
「それは、今日かもしれないし明日かもしれない
ううん・・・もう、すでに復活して新たなかん計を巡らせているのかも・・」
レシィ
「心配はわかります
だけど、そのためにボクたちは、こうして一緒に暮らしてるんじゃないですか
あいつが戻ってきても絶対に負けないように
今、この時を精一杯にがんばって生きてるんでしょう」
マグナ
「うん、そうだよな・・・
強くならなくちゃな 俺たちが、今度こそ全てを終わらせないと」
レシィ
「勝てますよ、きっと!」
マグナ
「その時には、また頼りにさせてもらうぜ レシィ」
レシィ
「は、はいっ! ボクにできることはたかが知れてるかもしれないけど・・・」
精一杯頑張りますね、ご主人さま
護衛獣(獣)レシィ “勇気のありか”

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