【夜会話】パッフェル(トリスVer.)

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スターライト様

第13話 祭りの夜

パッフェル
「お、お祭り・・・ ですかぁ・・?」
トリス
「ええ、誘おうかと思ったけど・・・
その様子だと、また殺人的に働いているみたいね」
パッフェル
「そうなんですよー!
あれから結局 店長にさぼってるのがバレちゃってぇ・・・
罰金か、残業か 二択をつきつけられちゃったんですよー
だけど、今夜は他のバイトもあるし 罰金確定かと思うとなんだか・・・
どっと、疲れが出てきてしまったですよ ええ・・・」
トリス
「(うーん、そりゃたしかにめげるわね)
・・・手伝おっか?」
パッフェル
「ああっ、その言葉をお待ちしてました!
それじゃケーキ屋はよろしくお願いしますね?
お礼に、食事をごちそうさせてもらいますからっ♪」
トリス
「お礼、ねぇ・・・?」
パッフェル
「どうも、お仕事お疲れさまでしたー♪」
トリス
「お疲れさまでしたー♪じゃないわ まったく・・・
あそこまで忙しい目にあうなんて知ってたら絶対に逃げてたもの」
シオン
「祭りは、どの店でもかきいれどきですからねえ・・・」
パッフェル
「まあまあ、ですからこうやって食事をおごってるんじゃないですか
さ、遠慮しないでお好きな物をどうぞ?
一番高いのでも、私がおごりますから」
トリス
「だってさ・・・ 大将?」
シオン
「一番高いソバはエビが2匹のってる12バームのですねえ」
トリス
「じゃ、それ・・・」
パッフェル
「私は、いつものくださーい」
シオン
「はい、かけソバのネギ抜き・・・8バームですね?」
パッフェル
「お仕事の帰りには いつも、ここでご飯を食べてるんですよ」
トリス
「まあ、シオンの大将のソバは、あたしも好きだけどねぇ・・・」
パッフェル
「ほらほら、いつまでもふくれてたらダメです 笑って、笑って?」
トリス
「(まあ、今さらむくれていても仕方がないか・・・)」
パッフェル
「でも、あれですねえ」
トリス
「え?」
パッフェル
「トリスさんはなんのかんのいって優しいですよねー?」
トリス
「おだてたって、今日みたいな無茶は、もうしないわよ?」
パッフェル
「わかってますって ええ、もうホントに」
トリス
「・・・・・・」
パッフェル
「あははははっ 私は長いこと、暗殺者なんてお仕事をしてたせいで
貴女みたいに、素直に人を信じることがなかなかできないんですよねー・・・
人と人との結びつきより、お金が大事って考えちゃうんです
だから、だまし討ちなんか平気でやってましたよ・・・」
トリス
「・・・!?」
パッフェル
「あっ、勿論それは昔の話ですよっ?
今はもう、私は組織に属していませんから
ある人が、私が組織を抜けるために、身代金を払ってくれたんです」
トリス
「それじゃ、もしかしてパッフェルさんが無茶苦茶に働いてるのって・・・?」
パッフェル
「はい、その人に借りたお金を返すためですよ
本人は「いらない」と言ってるんですけど やっぱり、借りは借りですし・・・
それを精算しないと本当の意味で、自由になったとはいえない気がしますしねー?」
トリス
「(そんな理由が、この人にあったの・・・)」
パッフェル
「そういうわけですから ご用の際は、いつでもお気軽に申し付けてくださいな
ケルマさんからお給金をもらえないと困っちゃいますから」
トリス
「それじゃ、せいぜいこき使わせてもらうことにしようかな?」
パッフェル
「え、えっと・・・ そのあたりは、一応ほどほどということで ひとつ・・・」

第14話 確かな想い

パッフェル
「街道で出会ったあの黒い人たちがデグレアの方々ですか」
トリス
「ええ、黒の旅団って名前の、デグレアの特務部隊よ
指揮をしていたのが槍使いのイオス 他にも・・・
銃を使う機械兵士のゼルフィルドや総指揮官である黒騎士のルヴァイドがいるわ」
パッフェル
「ええーっ、あれでオシマイじゃないんですかー!?」
トリス
「そんなわけないって 相手は軍隊なのよ
それにまだパッフェルさんのいた砦を襲撃した屍人使いのガレアノとか・・・
魔獣使いのビーニャや鬼神使いのキュラーなんて連中だって残ってるんだから」
パッフェル
「ど、どう考えてもお給金の割にあわないですよぉ!?」
トリス
「(それも、そうね・・・)
ここで放棄したってあたしは責めないわ
お給金はもらえなくなっちゃうけど」
パッフェル
「う・・・」
トリス
「どうする?」
パッフェル
「あーん・・・ 私の性格を知ってて言ってるくせにー!」
結局、報酬の増額で納得するあたりがパッフェルさんよねぇ・・・

第16話 縛鎖を断つもの

パッフェル
「いやー、どうなることかと思いましたけど
なにもかも、まあるくおさまって、ホントなによりです」
トリス
「パッフェルさんもこれで安心して仕事に励めるわね?」
パッフェル
「そりゃもう、今までの分も取り返さないと
いざという時にはまた、助っ人も頼めるようになったし・・・」
トリス
「ん?」
パッフェル
「いえいえ、こっちのお話でーす♪」
この調子だと・・・ また、助っ人にかり出されそうね?

第17話 影は歌う

パッフェル
「しかしまあ、見事に化けたものですよねえ あの人・・・
カッコだけじゃなくて ちゃんと、歌も楽器もこなせたんでしょう?」
トリス
「ええ・・・ すごくきれいな演奏をしてたのよ・・・
とても、こんなことするような人だなんて思えなかったわ」
パッフェル
「汚れ仕事をする人間にとっては、偽装は必要不可欠ですからねー
ほら?私だってケルマさんに雇われるまで、疑われずにいたことですし・・・」
トリス
「いや、あれは・・・ 疑う以前に・・・」
パッフェル
「いやー、まだまだ現役でもいけるかもしれないですねえ?」
トリス
「・・・・・・」
あからさまに不審人物だったって言うべきなのかしら?

第18話 誰がための剣

パッフェル
「そりゃあ、私だって人に雇われて仕事をしてる身ですよ?
バイト先で無茶なこと言われるのは日常茶飯事ですし・・・
暗殺者ギルドに属してた頃なんか それこそ命令には絶対服従してました
でもね・・・ それじゃ、やっぱりいけないんですよ」
トリス
「パッフェルさん?」
パッフェル
「職務に忠実であるのは大切だと思う。
だけど言われたことを、ただ実行するのとは違う
命令だから、実行するっていう論理はね
命令にかこつけて あらゆる責任を放棄してることと、なにも変わりはしないから」
トリス
「!!」
パッフェル
「今の黒騎士は、かつての私なんです・・・
規律と意志の間で板ばさみになってもがき続けている状態
どちらを最後に選ぶかのは、あの人次第ですけど・・・
どちらを選んだって間違いなく、あの人はなにかを失うことになるでしょうね
きっと・・・」
失うもの、か・・・ パッフェルさんもやっぱりなにかを失ったのかしら?

第19話 デグレアの闇

パッフェル
「しかし、シノビっていうのはすごいものですよねえ
こういうことに慣れていない、素人さんを連れていって
しっかりと任務を完了してくるんですから」
トリス
「それじゃ、あたしがまるっきり足手まといだってことじゃない」
パッフェル
「だって、そうですもの ホントの話」
トリス
「・・・・・・」
パッフェル
「いやー、まさに匠の技って感じですね いい仕事、してますよ」
トリス
「ちなみに、もしシオンの大将があそこで加勢してくれなくて
パッフェルさんとあたしの二人だけで潜入していたら、どうなったと思う?」
パッフェル
「そーですねえ・・・ まあ、私は間違いなく無事に帰還してますね」
トリス
「・・・・・・
今の発言、きちんとケルマに報告するから」
パッフェル
「え!?あ、いや! あくまで仮定の話じゃないですか~!?
ちょっと、ねえ?
トリスさんっ 早まっちゃいけませんですよう!?」
まったく・・・! とんでもなく頼もしい味方よね・・・

第20話 知の略奪者

パッフェル
「ひゃあ・・・
ついてかなくてホントによかったですよー・・・」
トリス
「あのねー・・・?」
パッフェル
「ウソウソ、冗談ですよ やだなー?」
トリス
「・・・・・・」
パッフェル
「でも、本当のところついて来てくれって言われても、今日は無理でしたね」
トリス
「バイト?」
パッフェル
「バイトというか・・・ 実はですね、ちょっと恩人と会う約束があったんですよ」
トリス
「ああ、もしかして 身代金の人?」
パッフェル
「なんか、その略し方には引っかかりますが
そーいうことです 私の身元引受人さん」
トリス
「ゼラムに住んでるのね その人は?」
パッフェル
「ええ、そうですよ」
トリス
「あたしも、一度ぐらい会ってみたいなあ」
パッフェル
「え゛? あ、いや、それはちょっと・・・」
トリス
「?」
パッフェル
「あ、あはははっ 恥ずかしがり屋さんなんですよー! その人って・・・
聞いてはみますけどあんまり期待しないで欲しいかなー、と」
トリス
「ホントにぃ?」
パッフェル
「信用してくださいよー トリスさん」
トリス
「むー・・・っ」
パッフェル
「それに・・・
もしかしたら、もう知らずにどこかで会っているかもしれませんよ?」
トリス
「・・・へ?」
なんだか、うまくはぐらかされた気がするなあ・・・?

第21話 メルギトスの嘲笑

トリス
「ねえ、パッフェルさん」
パッフェル
「はい?」
トリス
「メルギトスはどうして最後に、あんなことを言ったのかな?
まるで、あたしがまだ誰かにだまされてるって言ってるみたいだったから・・・」
パッフェル
「そう、ですね・・・
あ、でも、ほらっ? ギブソンさんだっておっしゃってたじゃあないですか?
メルギトスってのは ああして、人の心をかきみだすのが得意な悪魔なんだって
あはは、もしかしたらこれもそーいう作戦なのかもなんて、私思ったりして・・・」
トリス
「そっか・・・!
うん、そうよね! そういう可能性だってあるものね!?
ありがとうパッフェルさん! あははは、なんかホッとしちゃった
じゃあ、おやすみ」
パッフェル
「あ・・・ おやすみなさいです
・・・・・・
ツライですよ・・・ やっぱ・・・ こういうのは・・・」
危なく、敵の作戦に引っかかるところだったわ・・・

第22話 真なる罪人(好感度・通常)

パッフェル
「あははははっ さすがの貴女でもやっぱ、怒っちゃいますよね?
貴女たちのことをだましたうえに、その行動を、逐一報告していたんですもんね
裏切り者だもの・・・私・・・」
トリス
「怒ってなんかないわよ」
パッフェル
「え・・・?」
トリス
「だって、あたし ちゃんとわかってるんだもの
パッフェルさんが この秘密を守るために何度も、つらい思いをしてたってことをね」
パッフェル
「トリス・・・貴女は・・・」
トリス
「ほら、笑ってよ?しゅんとした顔なんてパッフェルさんらしくないってば
接客業は、笑顔が命なんでしょう?」
パッフェル
「は、はいっ!そうですよねっ!?」
トリス
「うん、そうそう♪」
パッフェル
「トリス あの、図々しくて申しわけないんですが
このまま最後まで 私も、おつきあいしていいですか?
エクス様から許可はいただいてます!
もう隠し事なしで、私 みなさんのお手伝いをしたいから・・・」
トリス
「お手伝いもなにも パッフェルさん忘れてなーい?」
パッフェル
「え?」
トリス
「ちゃんと最後まで働いてくれなくちゃケルマに言いつけちゃうわよ?」
パッフェル
「あ・・・
そそそ、そうでした!お給金を、フイにしちゃうなんて勿体ないですもんね?」
トリス
「うん、だから最後までよろしくね パッフェルさん」
パッフェル
「かしこまりましたっ!」

第22話 真なる罪人(好感度・大)

パッフェル
「あははははっ さすがの貴女でもやっぱ、怒っちゃいますよね?
貴女たちのことをだましたうえに、その行動を、逐一報告していたんですもんね
裏切り者だもの・・・ 私・・・」
トリス
「怒ってなんかないわよ」
パッフェル
「え・・・?」
トリス
「だって、あたしちゃんとわかってるんだもの
パッフェルさんがこの秘密を守るために何度も、つらい思いをしてたってことをね」
パッフェル
「トリス・・・ 貴女は・・・」
トリス
「ほら、笑ってよ? しゅんとした顔なんてパッフェルさんらしくないってば
接客業は、笑顔が命なんでしょう?」
パッフェル
「は、はいっ! そうですよねっ!?」
トリス
「うん、そうそう♪」
パッフェル
「トリス あの、図々しくて申しわけないんですが
このまま最後まで私も、おつきあいしていいですか?
エクス様から許可はいただいてます!
もう隠し事なしで、私みなさんのお手伝いをしたいから・・・」
トリス
「お手伝いもなにもパッフェルさん忘れてなーい?」
パッフェル
「え?」
トリス
「ちゃんと最後まで働いてくれなくちゃケルマに言いつけちゃうわよ?」
パッフェル
「あ・・・ そそそ、そうでした!
お給金を、フイにしちゃうなんて勿体ないですもんね?」
トリス
「うん、だから最後までよろしくね パッフェルさん」
パッフェル
「かしこまりましたっ!
でも、よかった・・・」
トリス
「え?」
パッフェル
「だましちゃった相手が貴女みたいな子で
自分のことよりも相手のことを考える優しい子で・・・」
トリス
「パッフェルさん・・・」
パッフェル
「トリス 貴女はね、私が心から信じることができた三人目の人・・・
貴女にあえて・・・ よかったよ・・・」
トリス
「・・・!?
なんだか・・・ 今のパッフェルさんすごく、お母さんみたいな気がしたよ」
パッフェル
「!」
トリス
「あ、ゴメン・・・ 変なこと言っちゃって」
パッフェル
「ううん、いいの ちょっと驚いただけ
そんなこと言われたの初めてだから・・・」

エンディング(好感度・通常/大 共通)

戦いは終わった・・・
源罪の嵐によって、リィンバウムに混乱と破壊をもたらそうとしたメルギトスの最後の企みは
彼の命がけの行動によって完全に潰えたのだ・・・
禁忌の森に隠されていた忌まわしき召喚兵器たちは永遠に抹消されて
そこには、今・・・一本の巨木がそびえている
聖なる大樹
人々が、その樹のことをそう呼ぶようになってから
二度めの季節が・・・巡ろうとしていた・・・
~聖地の森~
パッフェル
「・・・トリス?
お久しぶりですう♪ トリスさん」
トリス
「パッフェルさん? あれ、どうしてこんなところに!?」
パッフェル
「いえね、エクス様に金の派閥の本部までおつかいするように頼まれまして・・・
ファナンまで来たんでちょっと、ご機嫌をうかがおうかな、と」
トリス
「そうだったの・・・」
パッフェル
「でも、その様子だとあんまり、元気じゃあないみたいですね」
トリス
「そんなことないわよ いつも、こんなふうにぼけーっとしてるわけじゃないもの
ただ、さ・・・ もうすぐあの日がやってくると思うとね」
パッフェル
「そういえば・・・ そうでしたね・・・
そうそう! 私まだ、彼に挨拶をしてなかったですよ
トリスさん 一緒に、ついて来てくれませんか?」
トリス
「ええ、わかったわ」
パッフェル
「あれから・・・ もう季節もふた巡りになるんですか・・・
ホント、早いですよね 月日が経つのは」
トリス
「エクス総帥たちとはあれっきり会ってないけど、どう?
変わりはない?」
パッフェル
「あの人は相変わらずですよ
事務仕事はほとんどグラムス様に任せきりで、ふらふらしてます」
トリス
「そうなんだ」
パッフェル
「ことに、あの戦い以来 ファミィ議長と意気投合して、行動を共にしてますから
護衛役になってる私やケルマさんからしたらかなり、頭イタイです ホントに・・・」
トリス
「あはははっ、それは大変そうね」
パッフェル
「笑いごとじゃなくて大変なんですよう
金の派閥との友好化のための内部改革にデグレアとトライドラの再興のお手伝い
人手不足は、今でも同じなの・・・」
トリス
「・・・・・・」
パッフェル
「トリスさん そろそろ、戻ってきてくれませんか?」
トリス
「それは、総帥の望んだことなの?」
パッフェル
「ええ、だけど・・・ けしてエクス様だけが言っていることではないんですよ
ギブソン師範にミモザ師範・・・ ラウル様やグラムス様
ファミィ議長たちもみんな、貴女が帰ってくるその日を待っているんです」
トリス
「・・・・・・」
パッフェル
「聖なる大樹の護人になることを望んだ貴女の気持ちはわかっています
彼が帰ってくる日を信じて、待ち続けているのも・・・
でもね・・・ トリス・・・
同じように貴女の帰りを待つ人たちがいるということも
どうか、忘れないで」
トリス
「パッフェルさん・・・
ええ、わかってるのよ 本当はこんなこといつまでもしてちゃいけないって・・・
お爺さんたちと一緒にレルムの村で孤児の世話をすることにしたアメルみたいに
あたしも、前向きになって生きないと
ネスにさ・・・ 叱られるもんね」
パッフェル
「すいません・・・ 出過ぎたことを言って」
トリス
「ううん・・・ いいのよ・・・」
ネス、聞こえる?
あなたのおかげで、あたしたちはこうして生きているわ…。
ネスが言っていたとおり、人間は、やっぱり嘘つきで自分勝手だけど…
でも、昨日とは違う、よりよい明日をめざして生きようとしている。
だから、あたしも信じていいよね
いつかきっと…誰も悲しまずにすむ未来が、この世界におとずれるって
だから…ずっと、ずっと、この場所から、あたしたちを見守っていてくれるよね?
パッフェル
「そろそろ戻ってお茶にしません?
あの店のケーキ おみやげにもってきてるんですよ」
トリス
「あら、いいわね」
パッフェル
「しかし、まさか街に出たルウさんが召喚師からケーキ屋になるなんて・・・
正直、驚きですよねえ」
トリス
「ルウはもともと凝り性だったしね」
パッフェル
「その人の人生はその人のものですから
後悔しないように生きられたら、それで充分なのかもしれないですねえ・・・
なーんて、言ってみたりして」
トリス
「パッフェルさんはどうなの?
今の自分の生き方に後悔してない?」
パッフェル
「もちろんですよぉ♪」
だって、貴女と知り合うことができたんですもの
パッフェル “店長にはナイショ”

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