番外編アドベンチャーパート(マグナ&トウヤ&ソルVer.)

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子音様

部屋2

ケイナ
「久しぶりの里帰りはどう?カイナちゃん」
カイナ
「ええ、ねえさま。やっぱり落ち着きます」
マグナ
「カイナはいつから、ここで暮らすようになったんだ?」
カイナ
「ええと…」
エスガルド
「コノ世界ノ暦デ、約1年ガ経過シテイル」
エルジン
「あっという間だよね。時間ってさ…」
カイナ
「そうですね。鬼神の谷にいた時間と比べれば、短いはずですのに…
それより長い時を、もう、ここで過ごした気がします」
マグナ
「鬼神の谷?」
カイナ
「トウヤさんと出会うまで、私が過ごしていた場所です」
エルジン
「エルゴの守護者はね、それぞれの世界に縁のある場所にいたんだ」
エスガルド
「我ラハ、朽チカケタろれいらるノ遺跡ニテ過ゴシテイタノダ」
ケイナ
「そうだったの…」
カイナ
「そのうち、ねえさまも行ってみませんか?あの谷はシルターンの加護に満ちています。
もしかしたら、記憶が戻るかも…」
マグナ
「(カイナ…)」
ケイナ
「記憶はともかくさ、私としては…カイナちゃんの暮らしていた場所ってのは見てみたいわね?」
カイナ
「じゃあ…?」
ケイナ
「今回の件が片づいたら、行っちゃいましょう?みんなでね!」
カイナ
「ええ、ねえさま!」

リプレ&子供の部屋

マグナ
「ミニスは、どうやってここのみんなと知りあったんだ?」
ミニス
「私がウォーデン家の末っ子に誘拐されそうになった時にね…
ここのみんなが助けてくれたことがあったの」
フィズ
「あんたがさ、シルヴァーナと誓約したのも、あの事件がきっかけだったよね」
ミニス
「懐かしいなあ…」
マグナ
「(そうだったんだ…)」
マグナ
「あれ?でも先輩たちとは面識がなかったみたいだけど…」
フィズ
「ミニスが聖王都に帰るのと入れ違いで、ギブソンたちがやってきたんだもの。
その後のことは、知らなくて当然よ」
ミニス
「うん、だからトウヤがエルゴの王の後継者だって聞いた時は、すっごく驚いたわよ」
フィズ
「あはははっ!でも、ちっとも雰囲気変わってないでしょ?」
ミニス
「うん、あの頃のトウヤのままで、ちょっと安心。ガゼルも、エドスも、リプレお母さんも、
みんな変わってなくてすごくうれしいよ」
フィズ
「あたしは?」
ミニス
「うーん…前より、おしゃれになったかな?」
フィズ
「ふふっ、わかる?あんたとした約束、ちゃんと守ってるもの」
ミニス
「私も、がんばってるよ。まだまだだけど…」
フィズ
「見ればわかるわよ。あんたが、逃げずにがんばってるのは。
なんにも言わないけど、トウヤも、ガゼルもね…
あんたのこと見て、すごく、うれしそうだったんだから?」
ミニス
「え…?そ、そうなんだ…」
マグナ
「(この二人って…本当に仲のいい友達なんだなあ…)」

部屋4

マグナ
「あれ?ルウとラミちゃん…?」
ラミ
「あ…」
ルウ
「なにか、急ぎの用事?」
マグナ
「いや、別に用事ってわけじゃないけど」
ルウ
「だったら、ちょっと後にしてくれない?
今、この子にね、ルウがおばあさまから聞いた昔話をしてあげてるの」
マグナ
「へえ…」
ラミ
「おにいちゃんも、おはなし…ききたい?」
マグナ
「ありがとう。でも、途中だからね、俺はいいよ」
ラミ
「じゃあ…あとで、ラミが…おにいちゃんにもきかせてあげるね?」
マグナ
「うん、わかった。楽しみにしてるよ」
ラミ
「……(こくん)」

部屋5

アルバ
「あ!マグナ兄ちゃん!」
マグナ
「アルバくん、だっけ。ロッカと、なにを話してたんだ?」
アルバ
「マグナ兄ちゃんたちが今までしてきた、冒険談だよ。強いんだねぇ…兄ちゃんたちも!」
ロッカ
「ご心配なく…話したのは、戦いのことばかりですから」
アルバ
「へへへ…オイラもいつかは騎士になって、兄ちゃんたちに負けないぐらいにつよくなってやるんだ!
よーし!さっそく練習だ!!」
ロッカ
「あの子を見てたら、昔を思い出しましたよ。
僕もリューグも、小さな頃は、ああしてただ純粋に、強くなるんだってはしゃいでました」
マグナ
「うん……」
ロッカ
「アルバ君には、あのまっすぐな気持ちを忘れないまま、大人になってほしいですよ。
少しだけ…おじいさんの気持ちが、わかった気がします」
マグナ
「ロッカ…」

ガゼルの部屋

ガゼル
「ったく…初対面の相手に召喚術ぶっ放すか?普通?おかげで、チビどもに笑われちまったぜ」
マグナ
「わるかったよ。あの時は夢中でさ、つい…」
ガゼル
「まあ、いいけどな。そこにいるそいつから、事情は聞いたしよ」
リューグ
「………」
マグナ
「リューグ?」
リューグ
「誤解されたままじゃあシャクだったからな。きっちり話をつけた。それだけだ…」
マグナ
「そうか…」
ガゼル
「聞いたぜ?お前らも親がいねえんだってな。
俺やリプレ、それにあのチビたちも同じだ。みんな、孤児なのさ」
マグナ
「そうなんだ…」
ガゼル
「俺はお前らの力になるぜ…同情じゃねぇぞ?
俺たちも、お前らも、ここまで負けずに生きてきた仲間なんだ。
だから力を貸すのさ。そのしぶとさに敬意を表してな?」
マグナ
「ガゼル…」
リューグ
「ハッ!女の尻に敷かれてるにしちゃあ、言うじゃねえか?」
ガゼル
「ケッ!お姫様にかしづいてる野郎がなに言ってやがる?」
リューグ
「やろうってのか!?」
ガゼル
「おもしれぇ!!」
マグナ
「(あーあ…まただよぉ……)」

台所

マグナ
「(お?いいニオイが…)」
リプレ
「悪いわね。お客様の貴女に手伝ってもらうなんて」
アメル
「いいえ、あたしもお料理は好きですから。
リプレさんには、ちょっとかないそうもないですけど」
リプレ
「そんなことないって」
アメル
「いいえ、こんなにたくさんのお料理をいっぺんに作れちゃうなんて、すごいです」
リプレ
「そ、そうかな…?」
マグナ
「(なんだか、二人ともすごく楽しそうだな)」
アメル
「あれ?このお料理っておソバですか?」
リプレ
「ああ、それはね、らーめん、っていうの」
アメル
「らーめん?」
リプレ
「トウヤの大好物なの。おソバと同じでね、おしょうゆを使ってスープを作るのよ」
アメル
「へえ…」
リプレ
「あ、そうだ!アメルは、おいもが好きだったよね?
おしょうゆを使った、とっておきのお料理を教えてあげるわ」
アメル
「え、どんなのですか?」
リプレ
「肉じゃが、っていって、シオンさんに教わったものなんだけど…」
マグナ
「(こりゃ、夕飯が楽しみだな?)」

エルカ
「まったく…信じらんないわね!絶対に側から離れないですのぉ…とか言っといて、
あっさり行方不明になるなんてね」
モナティ
「うにゅぅぅぅっ」
マグナ
「だからさ、エルカ、それはモナティのせいじゃなくて…」
エルカ
「フン!ちょっと考えればわかることじゃないの?
まあ、今回は幸運にもマスターに負けないほど、おせっかいな人だったけど…」
マグナ
「(おせっかい…)」
エルカ
「じゃなきゃ、あんた?どうなってたかわかんなかったのよ!」
モナティ
「エルカさん…もしかして、モナティのこと心配して…」
ガウム
「きゅーっ!」
エルカ
「な!?なんでっ!!エルカがあんたみたいな馬鹿レビット心配すんのよ!?
こ、このまま帰ってこなくたって、別に良かったんだからッ!
あんたがいなくたってエルカは、ち~っともさびしいなんて思わなかったんだから!?」
マグナ
「(誰も、そんなことまで言ってないって…)」
モナティ
「エルカさぁん…」
エルカ
「なによッ?その見透かしたような目つきは…!?ムカつくわねぇ!!」
モナティ
「にゅうううっ!ツメを立てたら、痛いですのぉっ!?」
ユエル
「モナティをいじめたらダメっ!」
モナティ
「ユエルさん?」
エルカ
「なによっ!?あんたには…」
ユエル
「ウウゥゥゥ…ッ」
エルカ
「う…」
ユエル
「ガルルルルルッ!!」
エルカ
「や、やだ…やめてってばぁ…」
モナティ
「ユエルさん、そうじゃないんですのっ。今のは、ふざけていただけなんですの!
そうですよねぇ?エルカさん」
エルカ
「……………」
モナティ
「エルカさんっ?」
エルカ
「そ、そうよ…っ。ちょっと、エルカがふざけすぎたの…。ごめんなさい…」
ユエル
「なぁーんだ?そうだったのかあ」
モナティ
「みんな、なかよしが一番ですのっ!」
ユエル
「なかよし、なかよし♪」
ガウム
「きゅーっ♪」
エルカ
「うう…こいつ、苦手…」

部屋3

ネスティ
「ギブソン先輩から聞いているよ。君は、無色の派閥の一員だったそうだね?」
ソル
「…………」
ネスティ
「だが、僕はそのことで君を責めようというわけじゃない。ただ、教えてほしい!
どうやって、君が過去の罪と向き合う勇気が持てたのかを…僕にも、それが必要だから…」
マグナ
「(ネス…)」
ソル
「教えなくてもな、アンタは、もうそれをもってるぜ?
あまりに近すぎて、気づいてないだけさ」
ネスティ
「そうか…それで…いいんだな…?
僕は、間違えてはいないんだな?」
ソル
「ああ……」
ネスティ
「ありがとう、ソル。今の言葉で、僕は救われたよ…」

広間

アカネ
「ふーん…」
マグナ
「(な、なんだ?ジロジロ俺のことを見たりして…?)」
アカネ
「トウヤの時もそうだったけど、やっぱ、見た目は普通なんだよねぇ?
ちっとも偉そうには見えないわ…うん」
マグナ
「あ、あのなぁ…?」
トウヤ
「失礼だよ、アカネ?」
マグナ
「トウヤ」
アカネ
「だってさー、ホントのことじゃん?」
トウヤ
「憎まれ口を叩くよりも、店に戻るほうが先じゃないのか?
また、ほったらかしにしてきたんだろ?」
アカネ
「あー、いいのいいの!どうせ、お客なんて来ないんだから。
自慢じゃないけど、師匠が旅に出てから、薬一つ、売れたことないんだもん♪
店番するだけ時間の無駄よぉ?」
シオン
「ほう…ひとつもですか?」
アカネ
「うんうん、ひとつも!ぜ~んぜん!
……って?
お、お師匠ぉ~っ!?」
マグナ
「じゃあ、やっぱりシオンの大将とアカネは…」
シオン
「ええ、その通り、師弟関係です。これでも…」
アカネ
「あわっ、あわあわっ!あわわわわわわっ!?」
トウヤ
「おかえり、シオンさん。畑の様子はどうでした?」
シオン
「ええ、それはもう。
これも留守中、貴方やおチビさんたちが、丁寧に世話してくれたおかげですよ。
ありがとうございます」
マグナ
「(それでさっきから姿が見えなかったのか)」
アカネ
「なんでぇ!?お師匠は、たしかトウヤに頼まれて…
聖王都で、悪魔の動きについて調べてたんじゃないの???」
トウヤ
「だから、あれほど言っておいただろ?シオンさんはマグナたちと一緒に戻ってくるって」
シオン
「ギブソン殿とミモザ殿に頼まれましてね」
アカネ
「きっ…聞いてないよおお~っ!?」
シオン
「聞いていたらどうしたんですか?アカネさん。ごまかす方法でも考えましたか?」
アカネ
「い、いいえ…っ!滅相もないですぅ!?」
シオン
「てっきり、一人前になったものだと思っていましたが…
どうも、根本の部分で、貴女には足りないものがおおいようですね。
ここはひとつ。師弟水入らずでお話をしましょうか?」
アカネ
「ひ……!?」
シオン
「いらっしゃい?アカネさん?」
アカネ
「ご、ごめんなさいっお師匠さまっ!どうか、お許しを!?」
シオン
「…アカネさん?」
アカネ
「ひぃーっ!堪忍してえぇ~っ!?」
シオン
「…と、いつまでも同じことをしていても、無駄ですからね」
アカネ
「へ……?」
シオン
「適材適所という言葉もあります。貴女に店番を任せた私にも、非はあったのですし、
やはり、接客には、接客の達人を雇うのが筋でしょう…」
マグナ
「(…まさか?)」
シオン
「ご紹介しましょう。新しく雇う事にした、パッフェルくんです」
パッフェル
「どうもー!わざわざご指名していただいて、どうも、ありがとうございまーす。
誠心誠意、がんばって働きますので、どうぞよろしくー♪」
マグナ
「や、やっぱり…」
アカネ
「そ、それじゃ?あたしの立場は…」
シオン
「ウチは、二人も店員を雇う余裕はないので…クビですね」
アカネ
「く…クビ…?」
シオン
「では、参りましょうか、パッフェルくん?」
パッフェル
「はーい、店長!」
アカネ
「ま……!待ってくださいよぉ?お師匠さまぁ~っ!?
待ってえぇぇ~っ!?」
トウヤ
「彼女にはちょっと、強すぎる薬だったかな」
マグナ
「みんな…グルだったわけね」

マスターの部屋

(ノック音)
マグナ
「マグナだけど、ちょっと、いいかな?」
トウヤ
「ああ、構わないよ」
マグナ
「これ、先輩たちから預かってきた手紙。
今は別の任務があって、こっちにこれないからよろしくって…」
トウヤ
「二人は、相変わらずなのかな?」
マグナ
「うん、二人とも元気だよ。
あのさ…一つだけ、聞かせてほしいんだ?」
トウヤ
「なにかな?」
マグナ
「どうして、世界を救ったことを隠したりしてるんだい?
本当のことを言えば、君は英雄にだってなれたのに…」
トウヤ
「…………
僕はね…別に最初から、世界を救うつもりじゃなかったんだよ。
最初は、この世界に間違って呼ばれたはぐれ召喚獣みたいなものだったし。
でも、ここのみんなに助けてもらって、本当に親切にしてもらって…
そのお礼をしたくて、ただ、それだけを願って戦っていたんだ。
魔王を倒す事になったのは、結果論さ」
マグナ
「…………」
トウヤ
「正直、今でも、僕なんかが誓約者でいいのか?なんて思うこともある。
でも、選ばれた以上、できる限りの力は尽くしたいからね。
うまく言えないけど、それが、僕の誓約者としての在り方なんだ」
マグナ
「(なんだか、わかる気がするよ…どうしてトウヤが誓約者に選ばれたのか)」

繁華街

レナード
「ふいーっ…」
マグナ
「どうかしたの?レナードさん、元気がないけど」
カザミネ
「さもあらん。最後の望みまでも断たれたのだからな」
レナード
「帰れねえらしいのよ、これがな…」
マグナ
「えっ!?」
カザミネ
「レナード殿の世界につながる召喚の門は不安定で…
よほどの魔力を持つものでしか、渡れないというのでござる」
マグナ
「そんな…」
レナード
「まあ、いいさ…帰る方法そのものはあるってわかったんだ。
こうなりゃ、今からどっかの召喚師の弟子にでもなって、
強い魔力とやらを身に着けてやるさ?」
カザミネ
「レナード殿…」
レナード
「そんときゃあ口ききを頼んだぜ?マグナ?」
マグナ
「(レナードさん…)
………おっけー!」
レナード
「ははははっ!サンクスな…?」

市民公園

モーリン
「だからさぁ…ここで、こうすると、こう蹴られるだろ?」
ジンガ
「おっと!そのまえにこうしちまって、コブシを叩きこもうとすりゃぁ…」
モーリン
「なら、あたいは、当然それを見て、こう身をかわしちまうさ」
ジンガ
「そこで、こっちで遊ばせといた左手が生きてくるのさっ!」
マグナ
「……………
なにやってんだ?二人とも…」
モーリン
「いや、ね。拳法の攻防の話をしてたんだけどねぇ…」
ジンガ
「頭で考えても、あんまわかんねえからさ、こうして型をなぞってるってワケさ!」
マグナ
「どうでもいいけど、そんなに不安定な体制で、よく二人とも立ってられるな?」
モーリン
「まぁね?」
ジンガ
「基本だぜ、こんなの」
マグナ
「…………」
モーリン
「でさぁ…どこまでやったっけ?」
ジンガ
「えっと…あ、あれっ!?」
モーリン
「ちょっ!?わっ!あわわわわわわっ!?
あたたた…」
ジンガ
「ふがが…っ!?い、息が…っ」
マグナ
「…ほどほどにね」

アルク川

シャムロック
「マグナ、助けてください…」
マグナ
「は?」
エドス
「わはははははっ!そりゃあ傑作だなぁ?」
フォルテ
「だろ、だろぉ!?いやー、あんたって、すごく話がわかるヤツだよなぁ…」
エドス
「いやいや、お前さんが話し上手だからさ。男同士の話ってのは、こうでなきゃいかんなぁ。
なんというか…」
フォルテ
「品の悪さも芸のうちってか?」
エドス
「おう、それそれ!わははははははっ!!」
フォルテ
「うははははははっ!!」
マグナ
「(なんか、独特の世界ができてる…)」
シャムロック
「さっきから、ずっとあの調子なんですよ。お酒も入ってないのにどうして???」
フォルテ
「おい!シャムロック、お前もこっちに来て盛り上がろーぜ!?」
マグナ
「俺、別の用があるから、じゃ…」
シャムロック
「見捨てる気ですか!?マグナさんっ!」
エドス
「わはははははははっ!!」
フォルテ
「うははははははっ!!」
シャムロック
「誰かぁ…このお二人をとめてくださぁぁぁぁい!?」

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