みずき様
第6話 招かざる来訪者(1周目)
- レックス
- 「あれ・・・ あそこにいるのはイスラさん?
お散歩ですか?」 - イスラ
- 「ええ、そうです
貴方がこの島を案内してくれたおかげで
こうして、一人で出歩くこともできるようになりました」 - レックス
- 「だけど、さすがに夜は危ないですよ?
はぐれ召喚獣の中には凶暴なものもいますし それに・・・」 - イスラ
- 「帝国軍、ですね?」
- レックス
- 「知ってたんですか!?」
- イスラ
- 「クノンさんから聞きました
この島でなにが起きているのかも、貴方たちが何者であるのかも、全部・・・」 - レックス
- 「そうですか・・・
本当なら、貴方は帝国軍に保護してもらうべきだと思ってるんですけど・・・」 - イスラ
- 「気にしないでください 事情はわかってます
それに・・・
もうすこし、僕はここにいたいんです、理由はわからないんですけど・・・
そんな気がするんです ここにいれば、きっと安心できるって」 - レックス
- 「イスラさん・・・」
- イスラ
- 「勝手なお願いですけど これからも、どうかよろしくお願いします」
- レックス
- 「いえ、こちらこそ!」
第6話 招かざる来訪者(2周目以降)
- レックス
- 「あれ・・・あそこにいるのはイスラさん?
!?」 - イスラ
- 「はい・・・面目ありません ですが・・・
対象の現在の所有者は確認して・・・
!?」 - レックス
- 「イスラさん・・・今、誰と話をしていたんですか?」
- イスラ
- 「誰、って・・・
もしかして、僕 また独り言を言っていましたか?」 - レックス
- 「・・・独り言?」
- イスラ
- 「ああ、すみません
僕はどうも、時々独り言を言うクセがあるよう なんですよ・・・」 - レックス
- 「(そういえば、船の上で出会った時も、なにかぶつぶつ言ってたっけ)」
- イスラ
- 「よくないクセですよね 治さないと・・・」
- レックス
- 「まあ、簡単に治らないものだから、クセって言うんでしょうけどね
それより、夜に出歩くのは、やめたほうがいいですよ
はぐれ召喚獣の中には凶暴なものもいますし
送っていきますから帰りましょう?」 - イスラ
- 「はい すみません・・・」
第7話 すれ違う想い(1周目)
- レックス
- 「そういえば、クノンに頼まれてたんだよな
イスラさんに夜の外出をひかえるように注意してほしいって・・・
ちょっと、様子を見にいってくるかな?」 - クノン
- 「なるほど、それでわざわざ・・・」
- レックス
- 「うん、色々あって イスラさんとは話せずじまいだったから」
- クノン
- 「ご安心ください 患者は、ちゃんと就寝しております」
- レックス
- 「なら、いいんだよ
こんな時間におしかけちゃって 悪かったな、クノン」 - クノン
- 「お気になさらずに 私は、他の機体より稼働時間を長く設定されていますので」
- レックス
- 「ちなみにどれぐらい?」
- クノン
- 「この世界の単位なら、98時間ほど・・・」
- レックス
- 「うわ・・・」
- クノン
- 「おかしいですか?」
- レックス
- 「いや、さすがは看護師さんだなって思ってさ」
- クノン
- 「看護師、さん?」
- レックス
- 「クノンみたいに、病人の世話をする人のことを、この世界ではそう呼ぶのさ」
- クノン
- 「看護師さん・・・
なるほど、ひとつ学習しました」
第7話 すれ違う想い(2周目以降)
- レックス
- 「そういえば、クノンに頼まれてたんだよな
イスラさんに夜の外出をひかえるように、注意してほしいって・・・
ちょっと、様子を見にいってくるかな?」 - イスラ
- 「・・・同じことです
いずれは、そうすることになるのなら 最大限に利用すべきと考えただけのこと
僕の覚悟が、本物だと証明してみせましょう
全ては、新たなる世界のために・・・
ふふ・・・っ」 - レックス
- 「そのペンダントで誰と話してたんだい?」
- イスラ
- 「!?」
- レックス
- 「記憶がなくなったって言ってたのは、ウソだったんだね・・・」
- イスラ
- 「レックス・・・」
- レックス
- 「なんとなくだけど わかってた・・・
最初に船で会った時から、君はずっと張りつめた雰囲気をもってたから
演技をしていても そこまでは、隠せなかったみたいだね」 - イスラ
- 「それで・・・僕をどうするんだい?」
- レックス
- 「どうもしないよ」
- イスラ
- 「!?」
- レックス
- 「君がどうしてウソをついたのか、なにを考えているのかはわからないけど
島の一員としてみんなと仲良くやっていくなら、今のことは忘れてもいいんだ」 - イスラ
- 「もしも、僕がそれを守らなかったとしたら?」
- レックス
- 「わざわざ聞かなくても君はもう、わかってるだろう?」
- イスラ
- 「ふふ・・・っ
じっくり考えてみるよ すぐには、出せない答えだからね・・・」 - レックス
- 「わかった・・・」
第10話 もつれあう真実
- レックス
- 「(あの時・・・遺跡の力で、俺が消されそうになった時
剣の意志とは違う声が聞こえてきた・・・)
あれは、一体誰の声だったんだろう
どうして、俺のことを助けたんだろう?」 - イスラ
- 「ホント、迷惑なこと このうえないよね?」
- レックス
- 「!?」
- イスラ
- 「あのまま、君が消滅していれば、余計な手間が減ったのにさあ」
- レックス
- 「イスラ・・・」
- イスラ
- 「もっとも、それじゃあ魔剣が回収できなくて姉さんが、困ることになっちゃうか?
僕にとっても、都合が悪いしね・・・」 - レックス
- 「一体、何の目的で来たんだ!?」
- イスラ
- 「ご挨拶だなあ?
僕はただ、君たちが心配で、様子を見にきてあげたってのに
で、どうなのさ?もめごとは、きっちり片づいたのかい?」 - レックス
- 「・・・っ!」
- イスラ
- 「その表情からすると 全然、解決していないみたいだねえ
ダメじゃないか?仲良しこよしが大好きな君らしくもない・・・
あっはははははは♪」 - レックス
- 「イスラ・・・っ!!」
- イスラ
- 「斬っちゃうのかい?僕を・・・」
- レックス
- 「・・・っ!?」
- イスラ
- 「・・・ほらね?やっぱり、できない
向いてないんだよ その剣を振るう資格は君には、無いんだって」 - レックス
- 「・・・・・・」
- イスラ
- 「悪いことはいわないよ 剣を、僕に渡すんだ
優しすぎるんだよ 君は・・・
僕のようになんて なれっこないんだよ」 - レックス
- 「え・・・」
- イスラ
- 「・・・・・・
さあ・・・」 - レックス
- 「渡せないよ・・・絶対に・・・
向いてなくても資格がなくても それでも、やらなきゃいけないんだ!」 - イスラ
- 「ふーん・・・「いけない」んだね?」
- レックス
- 「あ・・・」
- イスラ
- 「なら、最後まで苦しんで、苦しんで もがきぬくといいさ
あっははははは・・・」 - レックス
- 「・・・・・・っ」
エンディング
- (アズリア)
そして・・・
私たちは今、こうしてこの場所にいる・・・
はき慣れないスカートと すこしだけ、伸ばした髪を優しい風になびかせて
色とりどりの花の中で、島の住人たちと、楽しげに笑う、あの子を見守りながら
もしかすると、それはただ逃げているだけにすぎないのかもしれない・・・
重ねてきた罪の重さから 全ての記憶を失うことで解放された、イスラも
その弟の世話をするという大義名分を得て、家を捨て 軍を捨てた、この私も
とても身勝手で、卑怯な人間なのかもしれない
でも、それでも・・・
あいつは、微笑んでくれる 暖かい笑顔で、私たちをそっと包みこんでくれる
全ての傷が癒える時はいつか、必ずやってくる その時が来たら・・・
もう一度、この場所から始めればいいのだ、と
そんな、あいつの言葉にもう少しだけ、甘えよう
この子も、私も・・・
いつかは、きっと風に向かって、自分の翼ではばたいてみせるから
だから・・・ - (イスラ)
僕たちのこと、ずっと見守っていてね 先生・・・ - 「ここより永久に」
コメント