【夜会話】ガーリット(ディランVer.)

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雪鈴様

第1話

ディラン
「ガーリットじゃないか。」
ガーリット
「こんな所にいたのか。ディラン。
陛下がお探しだ。早く戻ってこい。いいな。」
ディラン
「待ってくれ、ガーリット。最後なんだ。少しだけ、話をしないか?」
ガーリット
「お前と話す事など何もない。」
ディラン
「ガーリット。君が、俺や帝国を嫌っていることは知っている。
戦争中、帝国がランカスタの民にした事を考えれば、それも当然のことだ。
すまないと、思っている。」
ガーリット
「お前が頭を下げたぐらいですむと思っているのか?
帝国が、私達ランカスタの民にした事は、そんな軽いものではない!
本当に、お前がランカスタの民にすまないと思うなら、
未だに私達を亜人とさげすむあの国を変えてみせるんだな!」
ディラン
「言われなくてもそのつもりだ。
ガーリット。約束するよ。俺は、帝国を変える。
ランカスタの民を、受け入れる事のできる国にしてみせる。」
ガーリット
「…期待はしないが、待っている。」
ディラン
「見ててくれ。ガーリット。」
ガーリット
「お前の覚悟、見せてもらうぞ。」

第2話

ディラン
「ガーリット!
眠らないのか?」
ガーリット
「少し休んだ。もう十分だ。
帝国の追っ手が心配だ。見張っていなければ。」
ディラン
「ガーリット、見張りは俺がやる。君は休んでいてくれよ。」
ガーリット
「お前に任せるわけにはいかない。」
ディラン
「どうしてだ?」
ガーリット
「…ディラン。確かにお前は、陛下やファラ様を助けるため城に駆けつけた。
だが、まだ本当にお前を信用していいのか、分からないんだ。」
ディラン
「…ガーリット。君がそう思うのも仕方のない事だ。
だけど、これだけは分かってくれ。
俺は絶対に、ファラや陛下を裏切るような事はしない。
絶対にだ。」
ガーリット
「…分かった。
見張りは交代でしよう。もう少し休んだらまた来る。」
ディラン
「ありがとう、ガーリット。」
ガーリット
「お前のためじゃない。ファラ様の安全のためだ。」
ガーリット
「今はお前のことを信じよう。」

第3話

ディラン
「ガーリット。」
ガーリット
「ディラン。『特別室』の話を聞いたぞ。とんだ災難だったな。」
ディラン
「全くだよ。だけど、そのおかげでバーム様の危機を知ったんだ。
運が良かったって、今では思ってる。」
ガーリット
「その事で、一応、言っておく。
ありが…とう。」
ディラン
「君に礼を言われるなんて、何だか照れるな。」
ガーリット
「誤解をするなよ。ディラン。別にお前が来なくても、問題なかったんだぞ。
バーム様は、私とファラ様とで助けられたはずだ。
ただ、お前がランカスタの民を救うために尽力したこと。
それに対して、礼を言ったまでだ。
じゃあな、ディラン。」
ディラン
「(それでも、お礼を言われてうれしかったよ。ガーリット
明日、雨が降らなければいいけどな)」
ガーリット
「別に、お前の事を認めたわけではないのだからな。」

第4話

ディラン
「ガーリット。」
ガーリット
「ディラン。まだ起きているのか?」
ディラン
「ああ、少し考え事をしていたんだ。」
ガーリット
「神殿で戦った、帝国の将軍のことか。」
ディラン
「!? どうして分かる?」
ガーリット
「それぐらい簡単に想像がつく。お前の顔を見ればな。」
ディラン
「・・・あの男、ザイツに俺はまるで歯が立たなかった。
帝国の力を、見せつけられたような気分だよ。
あの男に、俺は勝てるんだろうか?」
ガーリット
「いいか、ディラン。勝てるか勝てないかなどではない。
勝たなくては、いけないんだ。
セレスティア王国のため、亡くなった陛下のため、何より、ファラ様のため。
もし、今後もうじうじと思い悩むぐらいなら、さっさと逃げてしまえばいい。
ファラ様は、私達ランカスタが命をかけて守る。弱気なお前などいらない。」
ディラン
「(確かに、ガーリットの言うとおりだ。俺たちは勝たなければならない!
絶対に!)」
ガーリット
「私達は勝たねばならないのだ。」

第5話

ディラン
「ガーリット。」
ガーリット
「ディラン。まだ起きていたのか?」
ディラン
「ガーリットこそ、どうしたんだ?」
ガーリット
「少し、考え事がしたくてな。
帝国の襲撃は、これからも続くだろう。
このままアークランドにいる事が、ファラ様の安全と言えるだろうか?」
ディラン
「ガーリット。俺も同じ事を考えていた。
帝国の襲撃は、これからも続くだろう。
帝国の襲撃に対抗し続けるだけではダメなような気がするんだ。」
ガーリット
「だったら、どうするんだ?」
ディラン
「それが分かれば、悩んで起きてたりしないよ。」
ガーリット
「頼りない皇子だな。いや、もう皇子ではないか。
皇帝グロッケンは、お前をも始末するよう命令したのだからな。
帝国を飛び出した事、後悔しているか?」
ディラン
「後悔は少しもしていない。
自分の選択に、誇りを持っている。」
ガーリット
「ディラン、お前は、私が思っていたよりも、大した男なのかもな。」
ディラン
「えっ?」
ガーリット
「いや、何でもない。気にするな。」
ガーリット
「お前の事、誤解していたのかもしれないな。」

第6話

ディラン
「ガーリット。」
ガーリット
「今日は危ないところだったな。ディラン。」
ディラン
「ああ、助けに来てくれてありがとう、ガーリット。助かったよ。」
ガーリット
「別にお前が帝国に捕まろうが私には関係ない。
だが、それでは王都の情報が手に入らないからな。それで仕方なく・・・だ。」
ディラン
「ああ、分かってるさ。」
ガーリット
「ディラン。明日の作戦だが、勝算はあるのか?」
ディラン
「ガーリット、君はどう思う?」
ガーリット
「正直、五分五分といったところだろう。
だが、ファラ様のためにも、絶対に負ける事は許されない。」
ディラン
「俺も、同じ気持ちだ。だからこそガーリット、君の力を貸してくれ。」
ガーリット
「セレスティアは、私の国。力を借りるのは、私の方だな。
ディラン。私から、頼む。共に、戦おう。」
ディラン
「ああ、必ず王都を取り戻そう!」
ガーリット
「ディラン、明日は共に戦おう!」

第7話

ディラン
「ガーリット。」
ガーリット
「ディラン。国王のことどうするつもりなんだ?」
ディラン
「まだ、考えてる。だけど、ガーリット。君が言ったとおりだ。
帝国の皇子である俺がセレスティアの国王だなんて問題だと思う。」
ガーリット
「ディラン。お前にひとつだけ、確認したい。それは、お前の覚悟だ。」
ディラン
「俺の覚悟?」
ガーリット
「お前は、自分の国と、実の父親と、戦う覚悟ができているのか?」
ディラン
「帝国と戦う覚悟なら、できている。王都で、初めて帝国兵と戦ったときから。」
ガーリット
「なら・・・それなら・・・。
ディラン。セレスティアの国王になってくれ。」
ディラン
「えええっ!」
ガーリット
「あれから、私も良く考えた。
認めたくはないが、ファラ様の言葉は正しい。
国王には、やはりお前がふさわしいと思う。」
ディラン
「ガーリット。」
ガーリット
「ファラ様のため、セレスティアのため、あの話、引き受けてくれ。
頼むぞ、ディラン。」
ディラン
「(ガーリットも、俺が国王にふさわしいと思ってくれているのか。
ありがとうガーリット。おかげで、決心がついたよ)」
ガーリット
「お前の事を信用しているぞ。」

第8話

ディラン
「ガーリット。」
ガーリット
「宿屋に戻らないのか?休める時に休んでおかないと明日がつらいぞ。」
ディラン
「そうだな・・・。休んでおかないと・・・。」
ガーリット
「ディラン。今日のことを悔やんでいるのだろ?
実験を阻止できなかったのは自分の責任だとでも、思っているのか?
だとしたら、それはうぬぼれだぞ。ディラン」
ディラン
「ガーリット。」
ガーリット
「お前ひとりで、どうにかなった問題じゃないだろう。
私達は全力を尽くした。だが、間に合わなかった。誰の責任という話ではない。
悔やむ時間があったら、さっさと眠って体を休めろ。分かったな?ディラン。」
ディラン
「ああ、分かったよ。ガーリット、ありがとう。」
ガーリット
「お、お礼なんて別にいい。私は、当たり前の事を言っただけだ。」
ディラン
「ガーリットの言うとおりだ。早く休んで、明日に備えなきゃな。」
ガーリット
「時には休むことも大事だぞ。」

第9話

ディラン
「ガーリット。」
ガーリット
「気をつけろよ。ディラン。翼のないお前は、落ちたら終わりだからな。」
ディラン
「大丈夫だよ。注意してるさ。
なあ、ガーリット。俺、ランカスタの民に生まれたかったよ。」
ガーリット
「何の冗談だ?」
ディラン
「冗談なんかじゃないよ。だって、ランカスタの民なら、
自分の羽で、こうやって空を飛べるじゃないか。
それが、うらやましいんだ。」
ガーリット
「さすがに、ハインラインのようには飛べない。
こんなにも、高く、早く、長時間は不可能だ。翼がどうにかなってしまう。
だけど、人間であるお前がランカスタの翼をうらやましいと言うとはな。
フフフ、少しだけいい気分だ。
じゃあな、ディラン。先に休んでいるぞ。」
ディラン
「(人間が、ランカスタを嫌っていたのは、
彼らが、自分達にはない魅力を持っていたからなのかもしれないな)」
ガーリット
「お前に翼があれば、一緒に飛べるのにな。」

第10話

ディラン
「ガーリット。」
ガーリット
「ディラン。帝国は何をたくらんでいるんだろうな?
マナの門を破壊して、帝国にどんな利点があるのか私には分からないんだ。」
ディラン
「ガーリット。俺も全く同じ考えだ。
あれは、下手をしたら帝国の民すら巻き込みかねない行為だ。
父、いや、皇帝グロッケンは、何をしようとしているんだ?」
ガーリット
「それに、グラナードという男が見せた、あの不可解な力も気になる。
帝国が編み出した、新しい召喚術の力なのだろうか?」
ディラン
「そう考えると、これからの戦いが少し不安になる。」
ガーリット
「弱気になるな、ディラン。もう、後戻りはできないのだからな。
帝国がどんなことをたくらんでいたとしても、私達は負けられない。
セレスティア、いやこのルーンハイムに平和を取り戻すために、
引き続き、尽力しよう。」
ディラン
「ああ、ガーリット。共にがんばろう。」
ガーリット
「私達は前に進むしかないんだ。」

第11話

ディラン
「ガーリット。」
ガーリット
「ディラン。何をしているんだ?」
ディラン
「少し、考え事をしていたんだ。
ファングが、アメリアを憎むように、俺も誰かに憎まれているんだろうなって。」
ガーリット
「どういう事だ?」
ディラン
「俺は今、帝国と戦っている。その戦いで命を落とした帝国兵もいるだろう。
その家族は、悲しみの中で俺を憎んでいる。そう思ったんだ。」
ガーリット
「そんな、当たり前の事を考えていたのか。
戦争とは、そういう物だろう。」
ディラン
「ああ、分かってる。分かっているけど・・・。」
ガーリット
「ディラン。私も、お前を憎んだ。
お前だけじゃない。全ての帝国兵を、帝国の人間を憎んだ。
私の家族も、あの戦争で命を落としたのだから。」
ディラン
「ガーリット。」
ガーリット
「だが、今はお前を憎んではいない。
お前のことも、頼もしい仲間だと思っている。
今、お前を憎んでいる人間がいたとしても、
いつかはきっと分かってくれるはずだ。
だから、気にするな。お前は間違っていない。それだけは、私が保証する。」
ディラン
「(ありがとう、ガーリット。もう、俺は迷ったりしない。信じて、戦い続けるよ)」
ガーリット
「私がお前を認める………それでいいだろう?」

第12話

ディラン
「ガーリット。」
ガーリット
「ディラン。今日はすまなかったな。
ファラ様と、勝手に古城に向かってしまって。」
ディラン
「別にいいんだ。こうやって、ノイン王子を助けられたんだから。
しかも、洗脳もキレイに解けたようだしな。」
ガーリット
「ディラン。ノイン王子に、洗脳中の記憶がない事は知っているだろ?
当然、帝国の刺客として働いたことも…。」
ディラン
「そうみたいだな。」
ガーリット
「ディラン!私の頼みを、聞いてくれ!
ノイン王子が、陛下の命を奪ったこと、秘密にしてくれ!
あの事を知っているのは、私とディラン、ファラ様とムームーしかいない。
隠し通せるはずだ。いや、そうしなければならない!
きっと、陛下もそれを望んでいるはずだ!頼む、ディラン。」
ディラン
「あれは、城に攻め込んできた帝国兵の仕業だった。」
ガーリット
「えっ?」
ディラン
「あれは、城に攻め込んできた帝国兵の仕業だった!それが、真実なんだ。」
ガーリット
「…感謝する。ディラン。」
ディラン
「(これが、一番いい方法なんだ。絶対に…)」
ガーリット
「ディラン………心から礼を言うぞ。」

第13話

ディラン
「ガーリット。
まだ、起きてたのか?」
ガーリット
「ファラ様の気持ちを考えると、とても眠れないんだ。」
ディラン
「そうだな。陛下を亡くして、その次はノイン王子だ。あまりにも、悲しすぎる。」
ガーリット
「ファラ様は、大丈夫だろうか?」
ディラン
「えっ?」
ガーリット
「このまま、悲しみに囚われ立ち直れなくなってしまうのではないか?
それを、私は心配している。」
ディラン
「そうなっても、不思議はない。だけど、俺は大丈夫だと思う。
ファラは、見かけよりもずっとずっと強い。
ノイン王子の死も、乗り越えてくれるだろう。」
ガーリット
「そうならいいが。」
ディラン
「ファラを信じよう。ガーリット。」
ガーリット
「ディラン、私達を支えてくれ。」

第14話

ディラン
「ガーリット!」
ガーリット
「ディラン…。少し、お前と話がしたいと思って…な。」
ディラン
「珍しいな。ガーリットが俺に話だなんて。」
ガーリット
「皇帝グロッケンは、私達の敵だった。
しかし、ディラン。お前の父親であるのも、紛れもない事実だ。
こういった場合、何て言うべきなのか、私には分からないが…。
ディラン、あまり気を落とすなよ。」
ディラン
「ありがとう、ガーリット。心配いらない。俺は、大丈夫だ。」
ガーリット
「帝国と、本格的に戦うつもりなのか?」
ディラン
「ああ、もうそれしかない。俺は帝国と、ラディウスと、戦うつもりだ。」
ガーリット
「そうか、なら私も覚悟を決めよう。」
ディラン
「反対しないのか?」
ガーリット
「反対などするか。お前が決めた事だからな。
昔は、いろいろと反感を持っていたが、
今は、お前の事を信頼している。
大切な…仲間としてな。
明日も忙しい。早く休むんだぞ。」
ディラン
「ガーリット…、お前も俺の大切な仲間だ。これからも、頼む。」
ガーリット
「ディラン、お前は最高の仲間だ。」

第15話

ディラン
「ガーリット。」
ガーリット
「ディラン。いよいよ明日だな。」
ディラン
「ああ、そうだ。」
ガーリット
「まさか、こんな日が来るとは思ってもなかった。
あの帝国と、真正面から戦える日が来るなんて。
これも、お前の力だ。ありがとう。」
ディラン
「何を言ってるんだガーリット。俺だけの力じゃ、ここまでこられなかった。
ガーリットをはじめ、たくさんの仲間がいたから何とかやってこられたんだ。」
ガーリット
「明日の戦いには、もちろん勝たなければならない。
だが、それもいい事ばかりとは言えないのかもな。」
ディラン
「えっ?」
ガーリット
「そうなったら、ディラン。お前と別れなければならないからな。」
ディラン
「ガーリット。」
ガーリット
「おかしな事を言って、すまなかった。
帝国との最終決戦、必ず勝とう。
王国、帝国、そしてランカスタの未来のために。」
ガーリット
「お前と別れる日など、来なければいいのに。」

第16話

ディラン
「ガーリット。」
ガーリット
「長い戦いも、これで終わりだな。ディラン。」
ディラン
「ああ、そうだな。これまでありがとう。ガーリット。
君がいてくれた事が、本当に心強かったよ。」
ガーリット
「お礼を言わなければならないのは、私だ。
ここまで、私達を導いてくれたこと。心から感謝する。
そして、私からの最後の頼みだ。
私達ランカスタの民も自由に遊びにこれる国に、この帝国を変えてくれ。
そうでなければ、お前に会いにこられないからな。」
ディラン
「ガーリット…分かったよ。
俺は皇帝として、帝国をそんな国にする。
だから、いつでも遊びにきてくれ。」
ガーリット
「約束だぞ、ディラン。」
ガーリット
「ディラン、お前は私の誇りだ。」

第17話

ディラン
「ガーリット。」
ガーリット
「とんでもないことになったものだな。ディラン。
女神クラヴィスが、オヴァドルーンハイムに衝突させようとしてるなんて。」
ディラン
「女神クラヴィスの気持ちは分からなくもない。
だけど、今ルーンハイムに生きる命を、消し去っていいはずがない。
俺は、女神クラヴィスと戦う。そして、今度こそ平和を手に入れる。」
ガーリット
「ディラン、私はお前の背中をついていく。
だから頼む、私達を勝利に導いてくれ。
お前なら、できるような気がするんだ。
私が心から信頼する、お前ならば…。」
ディラン
「ガーリット。それは俺の台詞だ。俺は君と一緒なら、勝てる気がする。
戦おう。ガーリット。俺たちの未来のために。」
ガーリット
「お前のためなら、この命、惜しくない。」

エンディング

ガーリット
「ディラン、次の予定は古参の大臣達との会議だ。」
ディラン
「ふぅ、朝から晩まで予定がみっちりだな。
こうも忙しいと、何だか逃げ出したくなるよ。」
ガーリット
「皇帝になって日が浅いんだ。忙しいのは仕方のない事だ。
それに、これでも私が必死に調整しているんだぞ。
お前が、体を壊さないようにな。」
ディラン
「分かってる。ガーリットには助けられてるよ。
君がいてくれなかったら、今頃俺は、本当に逃げ出してたかもしれない。」
ガーリット
「フフ、そうだろうな。」
ディラン
「だけどガーリット。俺は、こんな事になるなんて思ってもなかったよ。
君が、王国を出て俺の側近になってくれるなんて。」
ガーリット
「帝国がどうなるかは、私達ランカスタの民にとっても大きな問題だ。
何もしないわけには、いかないだろう。
それに、ディラン。私はお前の手助けがしたかった。」
ディラン
「王国にいたころの君を思うと、想像もできない言葉だな。」
ガーリット
「昔の事を言われると、正直、申し訳ない気持ちで一杯だ。
ずっと一緒だったというのに、私はお前の事を何も分かっていなかった。
いや、お前が帝国の皇子というだけで、分かろうとしなかったんだろうな。
だけど、今はそんな事はない。
お前の素晴らしさは、私が一番良く分かっている。誰よりもな。」
ディラン
「君にそんな事を言われると、何だか照れるよ。
でも、本当にうれしい。ありがとう、ガーリット。
これからも、よろしく頼む。君の力が、俺には必要なんだ。」
ガーリット
「フフ、任せてくれ。ディラン。」
ガーリット
「ディラン、お前は私の最高の親友だ。」

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