【夜会話】レオルド(トリスVer.)

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氷結火獣様

第1話 流砂の谷

レオルド
「コノ世界ノ通信設備ハ ヒドク非効率デスネ
ワザワザ、治安組織ニ出向イテ、犯罪者逮捕ヲ依頼スルトハ」
トリス
「へえ、ロレイラルじゃどうしてるの?」
レオルド
「無線通信トイウ技術ガアリマス」
トリス
「むせ、ん?」
レオルド
「簡単ニ説明スレバ遠ク離レタ場所カラ会話ガデキル道具デス
自分ニモ装備サレテイマス」
トリス
「そんなことできるの? みせて、みせて」
レオルド
「構イマセンガ
交信相手ノ受信機ノ周波数ヲ、教エテイタダカナイト・・・」
トリス
「っへ!?」
レオルド
「・・・・・・」
トリス
「何、それ?」
いくら便利な道具でも理解して使わないと無意味ってことね なんだかなぁ・・・

第2話 聖女の横顔

レオルド
「あるじ殿、見張リハ自分ニ任セテ、休息ヲトッテクダサイ
人間ニハ、疲労回復ノ睡眠ガ必要デス」
トリス
「わかってるわよ だけど、どうしても周りが気になって」
レオルド
「あるじ殿 自分ノ任務ハ貴女ノ身ノ安全ヲ守ルコトデスヨ?
ドウカ、自分ヲ信用シテクダサイ 危険ガ迫レバ、必ズオ守リシマスノデ」
トリス
「ええ、わかったわレオルド ちゃんと休むわね」
機械兵士は、睡眠をとらなくても平気なのかな・・・?

第3話 再会と別れ

トリス
「まさか、あいつらも機械兵士を連れているとは思わなかったわね」
レオルド
「後方支援型ノ機械兵士ハ、各種射撃兵器ト ヨリ高度ナ索敵機能ヲ保有シテイマス」
トリス
「だから、あれだけ迅速な行動をとれたのね」
レオルド
「間違イナイデショウ
すぺっくデ見レバ近距離格闘型デアル自分ノ方ガ不利デス」
トリス
「そんな・・・」
レオルド
「デスガ、あるじ殿 心配ハ必要アリマセン
ドノヨウナ事態ニナロウトモ、自分ハ貴女ヲオ守リイタシマス
ソレガ自分ニトッテ最優先サレル命令ナノデスカラ・・・」
守ってくれるのはうれしいけど、でもどこか間違ってる気がする・・・

第4話 小さな召喚師

レオルド
「結局、ぺんだんとハ発見デキナカッタデスネ・・・」
トリス
「まあ、あせらずに気長に探すことにしましょう
ペンダントについてる宝石が、ワイバーンを封じたサモナイト石だってわかったもの
そこから発する魔力を目印にできればレオルドも探しやすいでしょ?」
レオルド
「ソノコトデスガ・・・
自分ノせんさーデハ魔力ヲ感知スルコトハ不可能ナノデス」
トリス
「え!?」
レオルド
「ろれいらるノ技術体系ハ「科学」ト呼バレル理論ニヨッテ完成シタモノデス
数字デ計算デキナイ魔力トイウえねるぎーハ、科学デハ扱エナイモノナノデス」
トリス
「う~ん・・・それじゃ仕方ないか」
レオルド
「オ役ニタテナクテ本当ニ恐縮デス」
トリス
「レオルドのせいじゃないわ 気にしないの」
万能だって思ってたレオルドにもできないことってあるんだ・・・

第5話 はかなき平穏

レオルド
「セッカクノ休息ガ台無シニナッテシマイマシタネ?」
トリス
「そうでもないわよ
なんだかんだ言って このところ街の外には出てなかったから
ああいう場所でおいしい空気を吸えただけでも、いい息抜きになったもの」
レオルド
「ナルホド・・・
自分モ、オモイッキリ太陽ノ光ヲ浴ビタノデ調子ガ良好デス」
トリス
「ああ、そういえばレオルドは光を吸収して、動力源にしてたっけ?」
レオルド
「ハイ、ヤハリ街ハ空気ガ汚ゴレテイルセイカ充電効率ガ悪イノデス
ソノ点、野外デノ充電ハ快適デス 日差シヲサエギルモノモアリマセンノデ」
トリス
「へえ・・・そんなもんなんだ」
ちょっと違う形だけど ああして出かけたのはレオルドにも有意義だったわけね

第6話 彼女の決意

レオルド
「あるじ殿、先程ノ霧ハ召喚術ナノデスカ?」
トリス
「え?」
レオルド
「アノ霧ガ発生シタ時 自分ニ装備サレタせんさーノ類ハ完全ニまひシマシタ
ニモ関ワラズ、我々ノ進路ニ向カッテダケハ常ニ視界ガ確保サレテイマシタ」
トリス
「そういえば・・・」
レオルド
「対象ヲ選ンデ影響スル霧ナド、物理的ニハ不自然デス
ソコデ、あるじ殿ナラ ゴ存知デハナイカト思ッタノデスガ・・・」
トリス
「うーん、あたしにもちょっと見当がつかないなあ・・・
ネスには聞いてみたの?」
レオルド
「ヤハリ、ゴ存知ナイトノコトデシタ」
トリス
「(ネスでさえわからないの・・・)」
あの霧、いったいなんだったんだろう?

第7話 波乱の港

レオルド
「・・・不条理デス」
トリス
「んもぉ・・・レオルドったら まだ言ってるの?
それは、たしかにあたしも驚いたわよ
でも現実にカザミネさんは飛んできた砲弾をまっぷたつにしたじゃないの
計算上不可能だったとしても、事実は事実として認めないと」
レオルド
「・・・・・・」
トリス
「それにほら、あの人はシルターンのサムライでしょう?
向こうの剣術ってのは精神力も含めた鍛錬をしてるって話だし
あたしたちの知ってる剣術とは、まったく別物と考えるべきじゃないのかしら?」
レオルド
「オッシャルコトハ理解デキマス、デキマスガ シカシ・・・
ヤハリ、不条理デス」
計算できないことが世の中にあるってのはどう説明してやったらいいのかしらね?

第8話 屍人の砦

トリス
「レオルドは「ほらーえいが」って知ってる?」
レオルド
「ほらーえいが・・・ 映画ノ一種デスネ」
トリス
「えいが?」
レオルド
「機械ヲ使ッテ、我々ガ目ニシテイル情景ヲ記録シタモノデス
記録サレタ情景ハ再生スルコトデ、好キナ時ニ繰リ返シテ、見ルコトガデキマス」
トリス
「へえ、それってすごいじゃない!」
レオルド
「シカシ、ドコデソノヨウナ言葉ヲ?」
トリス
「レナードさんからよ」
レオルド
「奇妙デスネ・・・ 映画トイウ言葉ハろれいらるデハ死語ニナッテイルノデスガ」
トリス
「レオルド?」
レオルド
「トハイエ、他ノ世界ニソノヨウナ技術ガアルトハ・・・」
トリス
「レオルドってば?」
レオルド
「・・・ナニカ?」
トリス
「映画について、もっと話を聞かせてよ」
レオルド
「ワカリマシタ ソレデハ・・・」
レオルドの説明が本当かどうか 明日、レナードさんに聞いてみようっと

第9話 まだ見ぬ故郷

レオルド
「森ノ内部ヲ、デキウル限リノ方法デ分析シテミマシタガ・・・
ナニモ反応ガアリマセンデシタ」
トリス
「そっか・・・ やっぱりこの辺りには村なんてないのね」
レオルド
「イエ、あるじ殿 ソウデハナク・・・
分析結果ソノモノガ白紙トシテ報告サレテキタノデス」
トリス
「へっ!?」
レオルド
「見エテイルハズノ樹木ノ反応スラ、マッタク検知サレマセン
自分ニ致命的ナ故障ガ生ジテイナイ限リ 考エラレル可能性ハ」
トリス
「レオルドが計測できない力・・・ 魔力の影響ってこと?」
レオルド
「ソウイウコトニナリマス・・・」
やっぱり、この森は普通の森ってわけじゃないのね・・・

第10話 封印の森にて

トリス
「レオルドはエスガルドさんのこと なにか、特別な名前で呼んでたわよね?」
レオルド
「SG216EX ソレガ、アノ機体ノ型式番号デス
S級ノ素材ヲ使用シタGLD兵器トシテ開発サレタ、試作機体デ」
トリス
「そう、それよ! その「ガルド兵器」ってのは、なんのことなの?」
レオルド
「ソノ質問ハ、秘匿事項ヘト抵触イタシマス ヨッテ解答不能デス
モウシワケアリマセン あるじ殿・・・」
トリス
「ああ、いいよ! レオルドはそういうふうに作られてるんでしょう?
だったら仕方ないわ あたしも興味本位で聞いただけなんだから」
レオルド
「本当ニ、モウシワケアリマセン・・・」
与えられた範囲でしか行動に自由がないってかわいそうよね レオルド・・・

第11話 処刑台の騎士

トリス
「人間の感情を理解したいって、本気!?」
レオルド
「ハイ、是非ソウシタイノデス
あるじ殿ノ決断ハ自分ノ見地ニヨルト 時ニ、理解ニ苦シムモノガアリマス
論理的ニ破綻シテイタリ、非生産的ナモノダッタリ・・・」
トリス
「あのね・・・っ」
レオルド
「デスガ、護衛獣トシテあるじ殿ノ思考ヲ理解デキヌコトハ、致命的ナ問題デス」
トリス
「そのために、人間の感情を理解する必要があるってこと・・・」
レオルド
「是非、ゴ教授ヲ!」
トリス
「そうは言われてもねぇ レオルド
感情ってのは、言葉どおり「感じる」ものなのよ
人それぞれに感じ方は違うし、説明なんてできっこないわ」
レオルド
「・・・・・・」
トリス
「そう落ちこまないで? 他人が教えることはできないけど・・・
レオルドが自分で見つけることはできるかもしれない」
レオルド
「自分デ・・・見ツケル・・・?」
トリス
「ええ、まずは頭の中に入ってきたことをそのまま受け止めることよ?
その時、自然にふっとわいてくるもの 
それを見つめてみれば きっとわかってくるわ」
レオルド
「自然ニ、デスカ・・・」
ああは言ったけど 機械兵士のあいつにはかなり難しいことかもしれないわね・・・

第12話 絶望の先へと

レオルド
「弱リマシタ・・・」
トリス
「なにが?」
レオルド
「鬼ト化シタ人々ノでーたヲ分析シテミタノデスガ
外見ヤ身体能力ノ差ガアレホド明確ナノニモ関ワラズ・・・
ドウヤッテ、ソレガ引キ起コサレテイルカ分析デキナイノデス」
トリス
「それはやっぱり召喚術によるものだからよ、きっと」
レオルド
「ソレハ理解デキマス デスガ、自分ガ問題ト考エルノハ・・・
変身前ニ、対象ガ鬼デアルか識別スル方法ガ見ツカラナイトイウコトナノデス」
トリス
「あ・・・!」
レオルド
「肉体的ナ異変ノヒトツデモ検知デキレバ ナントカナルノデスガ
残念ナガラ自分デハ確認デキマセンデシタ モウシワケナイデス あるじ殿・・・」
不意をついて襲われる危険がこれまでより高くなったってことね

第13話 祭りの夜

レオルド
「祭リ、デスカ・・・」
トリス
「レオルドはお祭りの意味ぐらい知ってるでしょ?」
レオルド
「ソレハ勿論デスガ シカシ、同行スルノハ自分ヨリモ、他ノ方ノホウガ適任デハ?」
  • そんなことないわよ
    トリス
    「そんなことないわ 祭りを楽しむのに向き不向きなんてないもの
    それに、あたしはレオルドと見物したいのよ」
    レオルド
    「・・・了解シマシタ ソレデハ、同行サセテイタダキマス」
  • 護衛がほしいのよ
    トリス
    「ほら、祭りって楽しいけど、いろいろ物騒でしょう?
    そういう時にレオルドが一緒だと心強いから
    護衛として、ついて来てほしいのよ」
    レオルド
    「ナルホド・・・ ソレデシタラ、理解デキマス
    同行イタシマショウ あるじ殿」
トリス
「シカシ、予想以上にすごい人出ねぇ」
レオルド
「人口密度ガ、カナリ高クナッテイマスネ」
トリス
「これじゃ、歩くのもひと苦労よ」
レオルド
「自分ガ、先ニタッテ なびげーしょんシマス ツイテキテクダサイ
92C7897A8ED490FC914F95FB82C993478ED4・・・」
トリス
「(へえ、人混みの切れ目を計算して進むのね
さすがは機械兵士って感じよねぇ)
・・・って、あらら?」
レオルド
「・・・・・・」
トリス
「どうしたの? 急に立ち止まって」
レオルド
「ソ、ソレガ・・・」
子供1
「わあ、この人の仮装すっごくカッコイイ!」
子供2
「きっとパレードに出るんだよ!すごいなあ」
子供1
「ねえねえ、中はどうなってるのっ?」
トリス
「あはははっ 子供たちに、囲まれちゃったのね・・・」
レオルド
「ド、ドウシマショウ? あるじ殿???」
トリス
「大した人気ぶりだったじゃないの? レオルド」
レオルド
「シカシ、オカゲデあるじ殿ニ、迷惑カケテシマイマシタ
モウシワケアリマセン」
トリス
「いいのよ。見ていてあたしも楽しかったし」
レオルド
「・・・・・・」
トリス
「あっ、花火」
レオルド
「祭リモ、ソロソロ終ワリノヨウデスネ」
トリス
「キレイね」
レオルド
「・・・不思議デス」
トリス
「・・・え?」
レオルド
「アレガ、サク薬ト金属片ノ化学反応デ作ラレタ爆発ダトワカッテイルノニ・・・
ソレデモ、見トレテシマウノデス」
トリス
「レオルド・・・」
レオルド
「最近、ヨクアルノデス 危険ガ無イト明白ナ風景ニ対シテモ・・・
ドウシテナノカ、フト目ガ離セナクナッテシマウノデス
故障ナノデショウカ?」
トリス
「故障なんかじゃないわ レオルド
そういうことって人間にはさ、よくあるものなのよ
レオルドはきっと、少しずつ人間に近い物の感じ方をもち始めているのね」
レオルド
「自分ガ・・・?」
トリス
「ええ、きっとそうよ」
レオルド
「ヨク理解デキマセン」
トリス
「理解する必要はないわ
そのまま、ただ感じるがままに任せればいいのよ
それが、感情ってものなんだから」
レオルド
「コレガ・・・ 感情トイウモノ・・・ コレガ・・・???」

第14話 確かな想い

レオルド
「あぐらばいん殿ハ ドウヤッテ、アノ森ノ位置ヲ知ッタノデショウカ?
自分ガ蓄積シタ限リノ地理的ナでーたニモ ソレラシキ記述ハ見アタラナイノニ」
トリス
「文字に残されているものだけが、情報じゃないってことよ
ルウが知っていた知識みたいに、口伝として伝わっているものだってあるんだから」
レオルド
「ナルホド・・・」
トリス
「しかし、どうしてそんなことを聞いたりしたの?」
レオルド
「イエ、ねすてぃ殿ガソノコトヲ気ニシテオラレタノデ・・・」
トリス
「ネスが?」
レオルド
「エエ、アノ方ハ以前カラ、禁忌ノ森ニ関スルコトニ、過敏ニ反応シテイマシタガ
あるじ殿ハ、ナニカ理由ヲ御存知デスカ?」
トリス
「いえ、あたしにもそれはわからないわ」
レオルド
「ソウデスカ・・・」
理由さえはっきりしてくれれば あたしだってすこしは考えて動けるのに・・・

第16話 縛鎖を断つもの

レオルド
「仲間同士ノ不和ガ解決デキテ、本当ニ良カッタデスネ」
トリス
「ねえ・・・それはそれとして レオルド
そのカチカチの言葉づかい、そろそろなんとかならない?」
レオルド
「ナニカ、問題デモアルノデショウカ?」
トリス
「いや、だからさぁ 同じことを言うのでも もう少し、柔らかい言いかたほうが
もっと、親しみやすくなると思うんだけどな
仲直りができてよかったですね
・・・この言い方のほうが、ずっと人間のやりとりに近いでしょう?」
レオルド
「ハア・・・ ワカリマシタ・・・
鋭意努力イタシマス」
トリス
「だからぁ・・・」
やっぱり、こういう要求には無理があるのかしら?

第17話 影は歌う

レオルド
「れいむノトッタ戦略ハ 極メテ、理ニ適ッタモノデス・・・
でまごぎーニヨリ民衆ヲ混乱サセルコトニヨッテ、敵軍ノ戦意ヲ減退サセル
勝率ヲ高メルタメニハ有効ナ方法デス シカシ・・・」
トリス
「しかし・・・?」
レオルド
「自分ハ、アマリ好キデハアリマセン
効率ヲ考エレバ トルベキ選択ダト 演算結果ニ出テイマス
デスガ、原因不明ノふぁくたーガ、ソレヲ選択スル自分ヲ、否定シテイルノデス
自分ハ・・・壊レテシマッタノデショウカ?」
トリス
「壊れてなんかいないわ レオルド
きっと、それが「好きじゃない」って言えることが・・・」
あなたの中に、感情が生まれかけてる証拠なのよ・・・

第18話 誰がための剣

レオルド
「気ヅイテイマシタカ? あるじ殿・・・」
トリス
「へ?」
レオルド
「今回ノでぐれあノ布陣ノ中ニ、きゅらータチガ加ワッテイナカッタトイウコトヲ」
トリス
「そういえば!?」
レオルド
「れいむニシテモ、最初カラ参戦シテイタワケデハアリマセン・・・
絶妙ノたいみんぐデ戦局ヲ変エヨウトシテキマシタ
アレハ、オソラク計画的ナモノデス」
トリス
「それじゃあレオルドはレイムが・・・
味方であるルヴァイドたちを、最初から利用するつもりだったっていうの!?」
レオルド
「アクマデ、推測デハアリマスガ・・・
れいむト黒騎士ノ間ニ見ラレタ確執ヲモトニ考エレバ、アリ得ヌ話デハナイデショウ」
味方でさえも利用するなんて!? まさか、そんな・・・

第19話 デグレアの闇

レオルド
「るーちんわーくトシテ運営サレルしすてむノ盲点ヲツカレタヨウナモノデスネ・・・
形トシテノ機能ガ保持サレテイレバ、末端ノ立場ノ者タチガ
上層部ノ異変ニ気ヅクコトナド皆無デスカラ」
トリス
「統制がとれている集団だけに、余計にそれが裏目に出たってことね」
レオルド
「アル意味、でぐれあトイウ組織ノ在リ方ハ ろれいらる的ダッタトイエルノデショウ
正常ニ機能シテイレバ効率的デスガ、反面 とらぶるニ柔軟ニ対応スルコトガデキナイ
あるじ殿タチ、人間ガ 自分タチ機械兵士ニ勝ルノハ、マサニソコダト思イマス」
トリス
「そんなに大したことだとは思わないんだけどねぇ・・・?」
レオルド
「ソレハ、あるじ殿ガ人間デアルカラデス
自分カラスレバ ソレハ、トテモウラヤマシイモノデアルノデスヨ?」
うらやましい・・・って もしかしてレオルドすねてるの???

第20話 知の略奪者

レオルド
「間近デ見テ、改メテ感ジマシタ・・・
えすがるど殿ハ ヤハリ、自分トハ比ベモノニナラナイホド優秀ナ機械兵士デス」
トリス
「レオルドだって負けちゃいないって あたしは思うけど?」
レオルド
「デスガ、すぺっくデハ明ラカニ、自分ハ劣ッテイマスシ
ソレニ、アノ場面デノ トッサノ判断力・・・
ヨホドノ経験ヲ積ンデイタカラコソ、迅速ニ我々ヲ待避サセルコトガデキタノデショウ」
トリス
「それだけかな・・・」
レオルド
「ト、イイマスト?」
トリス
「あたし、思うのよ エスガルドの強さはその基本性能よりも
エルジンを守ろうって気持ちに、支えられてるんじゃないのかな?」
レオルド
「!!」
トリス
「あの二人の関係って主人と護衛獣っていうよりも・・・
もっと強いきずなで結ばれてる気がするのよ」
レオルド
「タシカニ・・・ ソウカモシレマセンネ」
トリス
「見習いたいものよね あたしたちも?」
レオルド
「デキルデショウカ? 自分ニ・・・」
トリス
「難しく考えることなんてないのよ レオルド?
いつかきっと、自然に変わっていけるわ かならず・・・」
そのためには、あたしも努力しなくちゃね?

第21話 メルギトスの嘲笑

レオルド
「ぜるふぃるどノ選択ハ機械兵士トシテ当然ノモノデシタ・・・
同ジ立場ダッタナラ 自分モ迷ワズ自爆ヲ選ンダデショウ
立派ナ最期デス・・・」
トリス
「立派なんかじゃないわ あんなの・・・っ
あたしは、認めない! あんな、簡単に命を投げ出すなんて・・・
絶対、間違ってる!!」
レオルド
「あるじ殿・・・
あるじ殿ハ・・・ 彼ノタメニ泣イテクダサルノデスカ?」
トリス
「当たり前よっ!?」
レオルド
「ヨカッタ・・・
自分ノ代ワリニ泣イテクダサル方ガイテクレテ・・・」
トリス
「レオルド・・・ あなた・・・?」
レオルド
「機械兵士ニハ ソウシタ機能ハ存在シマセンカラ・・・
ソレガデキレバ モット、自分ハ楽ニナレルノデショウネ キット・・・」
レオルド泣いてた・・・ 涙は流せないけど泣いてた・・・

第22話 真なる罪人

レオルド
「昔ノ自分ナラバめるぎとすノ言葉ヲ肯定シテイタデショウ
スベテヲ計算ニヨッテ判断スル我々ニトッテ人間トイウモノハ
ヒドクアイマイデ計算シニクイ存在デスカラ
デスガソノアイマイナ部分コソガ、人間ノ真ノ価値デアルコトヲ自分ハ知リマシタ
計算デキナイモノ ソレハ、可能性・・・
あるじ殿 自分ハ、貴女ヲ見テソノ意味ヲ学ブコトガデキタノデス」
トリス
「レオルド・・・」
レオルド
「自分ハ、貴女ニ仕エルコトガデキタコトヲ誇リニ思イマス
貴女ノ側ニイラレテ ウレシイノデス 自分ハ・・・」
トリス
「あたしもそうよ レオルド
あなたは、あたしにとって、最高の護衛獣 ・・・ううん それだけじゃない
かけがえのない友達なんだもの!」
レオルド
「ト・モ・ダ・チ・・・
自分ガ・・・ あるじ殿ノ・・・ 友達・・・」
トリス
「あるじ殿、なんて呼んだりするのは もう、やめようよ?
名前で呼んでほしいな そのほうが、あたしずっとうれしいもの」
レオルド
「ワカリマシタ・・・ デハ・・・
トリス? 友達トシテ、改メテ ヨロシク、オツキアイ願イマス・・・」
トリス
「うん、こちらこそ!」

エンディング

レオルド
「イイ・・・キテ・・・マセ・・・」
トリス
「んん・・・」
レオルド
「・・・デ・・・ツモリ・・・デ・・・!?」
トリス
「ん、んん・・・???」
レオルド
「・・・起キナサイ! トリス!!」
トリス
「ふぁ・・・? おふぁよぉ・・・っ レオルド・・・」
レオルド
「オハヨウ、デハアリマセン!
先程カラ、何度モ起コシタトイウノニ マッタク・・・
朝食ノ仕度ハトックニデキテイルンデス あめるニ怒ラレテモ知リマセンヨ?」
トリス
「へっ!?」
アメル
「もぉ・・・ トリスもレオルドくんもねぼすけなんだから
せっかく焼きたてのパンだったのに冷めちゃいましたよ」
レオルド
「イツモ、ゴ迷惑カケテ本当ニスイマセン あめる・・・」
トリス
「はいはい・・・どーせ、あたしがみんな悪いんですよーだ」
ネスティ
「だからといって開き直ればいいというものではあるまい
どうだろう、アメル 寝坊の罰として朝食を抜くというのは」
アメル
「あ、なるほど・・・」
トリス
「ちょ、ちょっとっ それって、シャレになってないってば!
ねえ、アメルぅ・・・勘弁してよぉ」
アメル
「どーしようかなぁ?」
レオルド
「朝食ハ、人間ニトッテ欠カスベキモノデハアリマセン・・・
デスカラ、ソレダケハ勘弁シテアゲテハカウダサイマセンカ?」
アメル
「ふふふっ、それじゃあ今日のところはレオルドくんに免じて・・・ね」
トリス
「やりぃーっ!!」
ネスティ
「レオルドに感謝しておくんだぞトリス」
トリス
「うんっ!うんっ! ありがとねレオルドっ♪」
レオルド
「イエイエ、ソンナ友達ジャナイデスカ」
ネスティ
「食事が済んだら昨日のおさらいとして試験をするからな」
トリス
「いっ!?」
ネスティ
「戦いで学んできた君の召喚術は、技術だけが先行して、理論を無視してるからな
この機会に、みっちり追いついてもらわなくては、困るんだ」
トリス
「むう・・・っ」
レオルド
「言ッテオキマスガ 今回ハ、かんにんぐハ手伝イマセンヨ」
アメル
「じゃあ、あたし お勉強が終わるまでにおいものケーキ焼いておきますね」
ネスティ
「ありつけるかどうかは試験の点次第だがな」
トリス
「(あちゃあ・・・っ)」
レオルド
「頑張ッテクダサイ トリス」
トリス
「しかし、ネスも毎日毎日、ひどいと思わない?
戦いが終わってみんなで暮らし始めてから、ずっと勉強づけなんだもの」
レオルド
「仕方アリマセンヨ ソレハ・・・
ねすてぃハ、貴女ニスコシデモ多ク知識ヲツケテ欲シイト思ッテルノデス
イズレ、必ズ復活スルデアロウ
めるぎとすトノ再戦ノ前ニ・・・」
トリス
「うん・・・ わかってる、それは
あの最後の戦いでメルギトスは倒すことができたけど・・・
リィンバウム中にばらまかれてしまった源罪までは、消し去ることはできなかった」
レオルド
「めるぎとすハ人間ノ欲望ヤ妬ミヲ糧トスル悪魔デス
バラマカレタ源罪ヲキッカケニ、復活スル可能性ハ、ホボ確実ト思ワレマス・・・」
トリス
「それは今日かもしれないし明日かもしれない
ううん・・・ もう、すでに復活して新たなかん計を巡らせているのかも・・・」
レオルド
「心配ハワカリマス
シカシ、ソノタメニ我々ハコウシテ、共ニ暮シテイルノデハアリマセンカ?
次ナル戦イデ、全テノ決着ヲツケルタメニ 今、コノ時ヲ・・・」
トリス
「ええ、そうね・・・
強くならなくちゃ あたしたちが今度こそ全てを終わらせなくちゃね」
レオルド
「ソウデストモ!」
トリス
「その時には、また頼りにさせてもらうわレオルド」
レオルド
「護衛獣ノ・・・ ソシテ、私ノ使命ハ トリス貴女ヲ守ルコト」
ソシテ、私ノ望ミデモアルノデスヨ 我ガ友ヨ
護衛獣(機)レオルド “我ガあるじ殿”

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