ぶどう様
第6話 招かざる来訪者(2周目以降)
- アティ
- 「あれ・・・あそこにいるのはイスラさん?
!?」 - イスラ
- 「はい・・・面目ありません ですが・・・
対象の現在の所有者は確認して・・・
!?」 - アティ
- 「イスラさん・・・今、誰と話をしていたんですか?」
- イスラ
- 「誰って・・・
もしかして、僕また独り言を言っていましたか?」 - アティ
- 「・・・独り言?」
- イスラ
- 「ああ、すみません
僕はどうも、時々独り言を言うクセがあるようなんですよ・・・」 - アティ
- 「そういえば、船の上で出会った時も、なにかぶつぶつ言ってたっけ」
- イスラ
- 「よくないクセですよね 治さないと・・・」
- アティ
- 「まあ、簡単に治らないものだから、クセって言うんでしょうけどね
それより、夜に出歩くのは、やめたほうがいいですよ
はぐれ召喚獣の中には凶暴なものもいますし
送っていきますから帰りましょう?」 - イスラ
- 「はい すみません・・・」
第7話 すれ違う想い(1周目)
- アティ
- 「あ、そういえばクノンに頼まれていたんでしたっけ?
イスラさんに夜の外出をひかえるように、注意してほしいって・・・
ちょっと、様子を見にいってみましょうか?」 - クノン
- 「なるほど、それでわざわざ・・・」
- アティ
- 「うん、色々あってイスラさんと話せずじまいだったから」
- クノン
- 「ご安心ください 患者はちゃんと就寝しております」
- アティ
- 「なら、いいんです
こんな時間におしかけちゃってごめんなさい、クノン」 - クノン
- 「お気になさらずに 私は、他の機体より稼働時間を長く設定されていますので」
- アティ
- 「はあ、ちなみに どれくらいですか?」
- クノン
- 「この世界の単位なら98時間ほど・・・」
- アティ
- 「うわ・・・」
- クノン
- 「おかしいですか?」
- アティ
- 「いや、さすがは看護師さんだなって思っちゃって」
- クノン
- 「看護師、さん?」
- アティ
- 「クノンみたいに、病人の世話をする人のことを、この世界ではそう呼ぶんです」
- クノン
- 「看護師さん・・・
なるほど、ひとつ学習しました」
第7話 すれ違う想い(2周目以降)
- アティ
- 「あ、そういえばクノンに頼まれていたんでしたっけ?
イスラさんに夜の外出をひかえるように、注意してほしいって・・・
ちょっと、様子を見に いってみましょうか?」 - イスラ
- 「・・・同じことです
いずれは、そうすることになるのなら最大限に利用すべきと考えただけのこと
ボクの覚悟が、本物だと 証明してみせましょう
全ては、新たなる 世界のために・・・
ふふ・・・っ」 - アティ
- 「そのペンダントで 誰と話をしていたんですか?」
- イスラ
- 「!?」
- アティ
- 「記憶がなくなったって言ってたのは、ウソだったんですね・・・」
- イスラ
- 「アティ・・・」
- アティ
- 「なんとなくですけど わかっていました・・・
最初に船で会った時から、貴方はずっと張りつめた雰囲気をもってましたから
演技をしていても そこまでは、隠せなかったみたいですね」 - イスラ
- 「それで・・・ 僕をどうするんだい?」
- アティ
- 「どうもしませんよ」
- イスラ
- 「!?」
- アティ
- 「貴方がどうしてウソをついたのか、なにを考えているのかはわからないですけど
島の一員としてみんなと仲良くやっていくなら、今のことは忘れてもいいんです」 - イスラ
- 「もしも、僕がそれを守らなかったとしたら?」
- アティ
- 「わざわざ言わせないで・・・わかっているでしょう?」
- イスラ
- 「ふふ・・・っ
じっくり考えてみるよ すぐには、出せない答えだからね・・・」 - アティ
- 「わかりました・・・」
第10話 もつれあう真実
- アティ
- 「あの時・・・遺跡の力で、私が消されそうになった時
剣の意志とは違う声が 聞こえてきた・・・
あれは、一体誰の声だったんだろう
どうして、私のことを助けたんだろう?」 - イスラ
- 「ホント、迷惑なことこのうえないよね?」
- アティ
- 「!?」
- イスラ
- 「あのまま、君が消滅していれば、余計な手間が減ったのにさあ」
- アティ
- 「イスラ・・・」
- イスラ
- 「もっとも、それじゃあ魔剣が回収できなくて姉さんが、困ることになっちゃっうか?
僕にとっても、都合が悪いしね・・・」 - アティ
- 「一体、何の目的で来たんです!?」
- イスラ
- 「ご挨拶だなあ?
僕はただ、君たちが心配で、様子を見に来てあげたってのに
で、どうなのさ?もめごとは、きっちり片づいたのかい?」 - アティ
- 「・・・っ!」
- イスラ
- 「その表情からすると 全然、解決していないみたいだねえ
ダメじゃないか? 仲良しこよしが大好きな君らしくもない・・・
あっはははははは♪」 - アティ
- 「イスラ・・・っ!!」
- イスラ
- 「斬っちゃうのかい?僕を・・・」
- アティ
- 「・・・っ!?」
- イスラ
- 「・・・ほらね?やっぱり、できない
向いてないんだよ その剣を振るう資格は君には、無いんだって」 - アティ
- 「・・・・・・」
- イスラ
- 「悪いことはいわないよ 剣を、僕に渡すんだ
優しすぎるんだよ 君は・・・
僕のようになんて なれっこないんだよ」 - アティ
- 「え・・・」
- イスラ
- 「・・・・・・
さあ・・・」 - アティ
- 「渡せません・・・絶対に・・・
向いてなくても資格がなくてもそれでも、やらなきゃいけないんです!」 - イスラ
- 「ふーん・・・「いけない」んだね?」
- アティ
- 「あ・・・」
- イスラ
- 「なら、最後まで苦しんで、苦しんでもがきぬくといいさ
あっははははは・・・」 - アティ
- 「・・・・・・っ」
エンディング
- (アズリア)
そして・・・
私たちは今、こうしてこの場所にいる・・・
はき慣れないスカートとすこしだけ、伸ばした髪を優しい風になびかせて
色とりどりの花の中で、島の住人たちと、楽しげに笑う、あの子を見守りながら
もしかすると、それはただ逃げてるだけにすぎないのかもしれない・・・
重ねてきた罪の重さから全ての記憶を失うことで解放された、イスラも
その弟の世話をするという大義名分を得て、家を捨て軍を捨てた、この私も
とても身勝手で、卑怯な人間なのかもしれない
でも、それでも・・・
あいつは、微笑んでくれる 暖かい笑顔で、私たちを そっと包みこんでくれる
全ての傷が癒える時はいつか、必ずやってくる その時が来たら・・・
もう一度、この場所から始めればいいのだ、と
そんな、あいつの言葉にもう少しだけ、甘えよう
この子も、私も・・・
いつかは、きっと 風に向かって、自分の翼で はばたいてみせるから
だから・・・ - (イスラ)
僕たちのこと、ずっと見守っていてね、先生 - 「ここより永久に」
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