【夜会話】ファリエル(アティVer.)

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浅緋様/夕焼け空様

第3話 はぐれ者たちの島(???)

(コンコン)
アティ
「・・・はい?」
(ガチャ)
スカーレル
「センセ、お客さんよ」
アティ
「お客さん、ですか?」
スカーレル
「うふふっ 会えばわかるわよ」
ファリエル
「あ・・・」
アティ
「ど、どちらさまですか?」
ファリエル
「ありがとうございます」
アティ
「はい?」
「護りの指輪」を手に入れた!
ファリエル
「これ、お礼です 貴方のおかげでみんな、助かったから」
アティ
「あっ・・・ありがとう、ございます・・・」
ファリエル
「貴方だったら信じてもいいって 私、そう思ってますから・・・
じゃあ、また!」
アティ
「あ・・・!?」
えーっと・・・ 今の、誰ですか???

第4話 海から来た暴れん坊

アティ
「色々ありましたけど これでようやく仲良くなれそうですね」
ファルゼン
「ソウダナ・・・」
アティ
「・・・・・・」
ファルゼン
「・・・・・・」
アティ
「(ど、どうしましょう? 無口なこの人とじゃ会話が続きません・・・)」
ファルゼン
「アティヨ オマエニハ・・・」
アティ
「え?」
ファルゼン
「オマエニハ・・・ミセテオコウ・・・」
アティ
「!?」
(ファルゼンからファリエルに)
ファリエル
「これが・・・本来の、私の姿です」
アティ
「え、ええぇぇっ!?」
ファリエル
「私の本当の名前は、ファリエル
輪廻の輪から外れてさまよう一人の娘の魂です」
アティ
「・・・・・・」
ファリエル
「強い魔力の下でだけ、私はこの姿に戻れます
こうした、月の光の降り注ぐ夜や・・・ ・・・って あの、もしもし?」
アティ
「・・・・・・」
(バタッ)
ファリエル
「あの、ちょっと アティさん? しっかりしてください ねえってばあ!?」
あわわわわ??? ファルゼンさんの中身が、中身がぁぁ???

第5話 自分の居場所

ファリエル
「・・・・・・」
(ファリエルからファルゼンに)
ファルゼン
「・・・・・・」
(ファルゼンからファリエルに)
ファリエル
「このように、私は鎧をよりしろにしてよりつくことで
昼間でも、動くことができるんですよ」
アティ
「でも・・・やっぱり、驚きです
ファルゼンの中身が貴方みたいな、女の子だったなんて・・・」
ファリエル
「この姿の時はファリエルって呼んでくれませんか?
他には、そう呼んでくれる人も、もういませんし・・・」
アティ
「うん・・・ でも、このことって他の護人のみんなは知らないんですか?」
ファリエル
「はい・・・他に知っているのはフレイズだけです
隠さなくてはならないんですよ だって・・・
私は生前、この島で召喚術の研究をしていた者たちのひとりなんだもの・・・」
アティ
「!?」
ファリエル
「ひどいことをしたってすごく思っています だから、せめて・・・
こうして、彼らを守ることで、罪滅ぼしをしたくて・・・
自己満足でしかないとわかってはいるんですけどね?
ですから、このことは貴方の胸にしまっておいて下さい
お願いします・・・」
ファリエル・・・ なんだか、すごくつらそうだったな

第6話 招かざる来訪者

機霊ルート

アティ
「ねえ、ファリエル いつも思うんですけど
貴方は戦いのたびに どうして、いつも前に立とうとするの?」
ファリエル
「変ですか?」
アティ
「ううん、そうじゃないんだけど・・・
ほら、貴方はいつも みんなの盾になろうとしてる気がしたから」
ファリエル
「盾、ですか・・・」
アティ
「気に触ったかな?」
ファリエル
「いえ、言われてみれば そうかもしれませんね
多分、自分が女だってことを隠したくて、無意識に前に立ってたのかもしれません」
アティ
「・・・」
ファリエル
「でも、いいですよね? だって、ほら?私はもうとっくに死んじゃってますし
私が盾になることで みんなが無事なら、こんなにうれしいことないですもの」
アティ
「・・・・・  ねえ、ファリエル さっきの、遺跡での話なんですけど・・・」
ファリエル
「ごめんなさい そのことについては 今はお話しできません」
アティ
「え?」
ファリエル
「彼女がどんなつもりで、貴方を遺跡に連れて行ったのかは、私にはわかりませんん・・・
ですが、絶対にあの遺跡に近づいてはいけないのです!
特に、あの剣を持つ貴方だけは・・・」
アティ
「・・・・・・」
ファリエル
「いつか、きっとお話しできる時が来ると思います
だけど・・・時間をください
私が、勇気を持って過去と向き合えるだけの時間を・・・」
アティ
「ファリエル・・・」
ファリエル
「遺跡には近づかないで それと、できれば剣を抜くこともやめとください・・・
お願いします・・・」
ファリエル・・・

第7話 すれ違う想い

アティ
「ありがとう ファリエル」
ファリエル
「え?」
アティ
「砲撃が始まった時 ナップくんのことかばってくれたでしょ
おかげで、助かりました とっさのことで、剣を抜くのが遅れちゃったから」
ファリエル
「い、いいえっ!? そんなの、たいしたことじゃないですよ
仲間を守るのは当然のことですって!
それに、ほらっ?昼間の私って、頑丈なだけが取り柄でしょ?」
アティ
「それだけで、砲弾を真正面から受け止めるなんてこと 普通はできませんよ」
ファリエル
「あ・・・」
アティ
「ファリエルだったからああまでして、みんなを守れたんだと思うんです」
ファリエル
「おっ、おだてたってなんにもでませんよ ホントですよっ!?」
アティ
「うふふふっ」
ファリエル
「ななっなんで笑うんですか!? もぉ・・・っ」
本当に優しいんですね ファリエルは・・・

第8話 卑怯者

ファリエル
「うん、どうやら熱は下がったみたいですね?」
アティ
「ねえ、ファリエル 私のことを見舞ってくれるのはすごく嬉しいんですけど
無理してないですか? こんな場所で、本来の姿に戻ったりして」
ファリエル
「だって、鎧騎士の姿じゃ看病は無理だもの」
アティ
「でも、それじゃ魔力の消耗が・・・」
ファリエル
「はいはい、病人は余計な心配なんてしちゃダメです」
アティ
「・・・・・・」
ファリエル
「たまには、私にも意地を張らせてください・・・
こんなときでもないと 私、貴方に、なにもしてあげられないし」
アティ
「ファリエル・・・」
ファリエル
「限界を感じたらちゃんと帰ります だから、それまでは
私のワガママにつきあってください」
アティ
「うん・・・」
ありがとう ファリエル・・・

第9話 先生の休日

鬼獣ルート

ファリエル
「とっても楽しい一日でしたね」
アティ
「まあ、最後の最後でちょっとバタバタしちゃいましたけど」
ファリエル
「ええ、だけどそれを差し引いても私は満足ですよ
ファルゼンになると決めた時、もうこんな時間は過ごせないと覚悟していたから
本当にうれしかった」
アティ
「それなんですけど
正体を隠さなくたってもう、平気なんじゃないですか?」
ファリエル
「え・・・」
アティ
「気にするのはわかりますけど
いつまでもこのままじゃ貴方が、かわいそうですよ」
ファリエル
「アティさん・・・」
アティ
「私は、みんなにも知ってもらいたいの ファリエルのことを
きっと、みんな本当の貴方を好きになってくれると思うから
そしたらきっと、もっと楽しい思い出がたくさん作れますよ、だから・・・」
ファリエル
「優しい人ですね アティさんは」
アティ
「ファリエル?」
ファリエル
「すぐには無理だけど考えておきますよ」
アティ
「よかった・・・」
ファリエル
「そろそろ、休まれたほうがいいですよ 明日からまた学校なんでしょう?」
アティ
「ええ、それじゃおやすみ、ファリエル」
ファリエル
「はい、おやすみなさい」
(ファリエル)言えないよ・・・こわくて・・・本当のことだけは言えない・・・っ

機霊ルート

ファリエル
「とっても楽しい一日でしたね」
アティ
「まあ、最後の最後でちょっとバタバタしちゃいましたけど」
ファリエル
「ええ、だけどそれを差し引いても私は満足ですよ
ファルゼンになると決めた時 もうこんな時間は過ごせないと覚悟していたから
本当にうれしかった」
アティ
「それなんですけど 正体を隠さなくてたってもう、平気なんじゃないですか?」
ファリエル
「え・・・」
アティ
「無色の派閥の召喚師だった過去も、今のみんななら きっと受け入れてくれます」
ファリエル
「それは・・・」
アティ
「気にするのはわかりますけど いつまでもこのままじゃ貴方がかわいそうですよ」
ファリエル
「アティさん・・・」
アティ
「私は、みんなにも知ってもらいたいの ファリエルのことを
きっと、みんな本当の貴方を好きになってくれると思うから
そうしたら、きっともっと楽しい思い出がたくさん作れますよ だから・・・」
ファリエル
「優しい人ですね アティさんは」
アティ
「ファリエル?」
ファリエル
「すぐには無理だけど 考えておきますよ」
アティ
「よかった・・・」
ファリエル
「そろそろ、休まれたほうがいいですよ 明日からまた学校なんでしょう?」
アティ
「ええ、それじゃ おやすみ、ファリエル」
ファリエル
「はい、おやすみなさい」
(ファリエル)言えないよ・・・こわくて・・・本当のことだけは 言えない・・・っ

第10話 もつれあう真実

機霊ルート

アティ
「気持ちの整理をつけるまで、会うことはできない、か・・・
(無理もないですね 私だって、何度もためらって、ここまで来たんだから・・・
せめて、今夜ぐらいはそっとしておいてあげましょう・・・)」

第11話 昔日の残照

鬼獣ルート

ファリエル
「遺跡の復活、か・・・
私たちの知らないところで お二人が、そんな対立をしていたなんて・・・」
アティ
「黙ってて、ごめんなさい」
ファリエル
「いえ、いいんです! 貴方はむしろ、巻き込まれた側の人間なんですし
ただ・・・
少し残念です 同じ護人を名乗っていながら
私達は本当の意味での信頼関係を、築けてなかったのかもしれない・・・
あはは、正体を隠している私が言えることじゃないのかもしれませんけどね」
アティ
「ファリエル・・・」
ファリエル
「全ては、彼らの口からきちんと話を聞いてからです
そのうえで、もう一度 護人としてのあり方を、話しあってみようと思ってます
自分のことも含めて・・・もっと、貴方たちみたいな関係になれるように!」
アティ
「ええ
きっと、そうなれますよ!」
だって、もう、それを邪魔してた過去の壁は取り払われたんだから!

機霊ルート

アティ
「剣が戻ってきちゃったってことは、やっぱり封印は失敗だったのかな・・・」
ファリエル
「わかりまでん・・・ ですが、私たちは確かに封印を成功させたはずなんです
そうでなければ、一時的にでも剣が消滅したことの説明がつかないもの!」
アティ
「たしかに・・・」
ファリエル
「嵐が過ぎたら、私と義姉さんでもう一度調べてみるつもりです」
アティ
「二人だけで平気?」
ファリエル
「帝国軍のこともある以上 大勢で動くことはかえって危険だと思います
それに、状況がわかるまで 貴方が遺跡に近づくのは避けるべきだと思うんです」
アティ
「それはわかるけど でも・・・」
ファリエル
「心配しないでください 無茶なことは絶対にしませんから
それに・・・久しぶりに義姉さんとゆっくり話もしてみたいですから」
アティ
「ああ、そっか・・・」
ファリエル
「ええ、ですから今回は私たち二人に任せちゃってください」
そういうことなら二人に任せるのが一番ですね?

第12話 黄昏、来たりて

アティ
「燃やして、弔うことにしたんですね」
ファリエル
「本当は、故郷に帰してあげたかったんですけど
島の力に囚われてさまようことになると余計に気の毒だから」
アティ
「そっか・・・」
ファリエル
「戦場は人を狂わせる そういう場面を、私は間近で見てきたけれど
彼らは、自らすすんで狂おうとしていました」
アティ
「無色の派閥ってのはみんな、ああなの?
なんで、あんな簡単に命を奪えちゃうの!?」
ファリエル
「好きで、ああなってしまった人ばかりじゃありません!!
そうしないと自分の命がなくなるから
言うことを聞かないとそうなるから・・・
自分に言い聞かせていくうちに戻れなくなっちゃうんです!
私も、そうやって生きてきた・・・」
アティ
「あ・・・」
ファリエル
「兄さんが一緒にいてくれなかったら、私もきっと同じようになってた・・・
無色の派閥とは、そうした悲しみを糧としてふくれあがる化け物なんです」
アティ
「・・・・・・」
ファリエル
「ごめんなさい 彼らを、かばうようなことを口にして」
アティ
「ううん、私のほうこそ貴方にひどいことをいっちゃって・・・」
ファリエル
「でも、その境遇で彼らのしていることが許されるわけではありません
今の私は護人です かつての悲劇を繰り返さぬためにも
必ず、止めます
兄さんが、そうしたように・・・」
アティ
「ファリエル・・・」
ファリエル
「だいじょうぶですよ だってほら、私はもう死んじゃってますし
だから、平気ですよ」
アティ
「う、うん・・・」
本当に・・・?

第13話 断罪の剣

機霊ルート

ファリエル
「今になってみれば 全部、当たり前のことだったんですね・・・
遺跡の封印が失敗したのも 結界が消滅したのも 全て彼の仕業・・・
遺跡が沈黙したのは 新たな鍵を、手にしたからだったなんて
全然、気づくこともできなかった・・・」
アティ
「仕方がないですよ 私だって、予想もつきませんでしたし・・・
悔やむより、これからどうするかを考えましょう」
ファリエル
「はい・・・
剣の激突によって封印が解けてしまう 多分、そのとおりだと思います
実際、貴方が剣を使うことで、島に囚われた亡霊たちが復活した
あれは、あふれ出した島の力が引き起こす現象なんです
さっきの地震も同じような理由で起こったんでしょう
今まで以上の速度で封印の力は弱まっていってしまう・・・」
アティ
「だけど、戦わないわけにはいきませんよね・・・
イスラは剣の力を使うことに、なんのためらいもないんです
際限なく力を引き出して きっと封印を壊してしまう
それを止めることは 多分、同じ力の剣を持つ私の役目のはずだから・・・」
ファリエル
「アティ・・・」
アティ
「心配しないでください 要は、私が使う力をできるだけ抑えればいいんですから」
ファリエル
「そんなことをしたらそれだけ、貴方の身に危険が!?」
アティ
「でも、そうしないと島のみんなを守れなくなっちゃいますから」
ファリエル
「・・・!」
アティ
「だったら、やってみせます 絶対に・・・」
ファリエル
「どうして・・・
貴方は巻き込まれただけじゃないですか!?
なのに・・・ どうしてそこまで・・・」
アティ
「好きだから、かな・・・
この島の暮らしも、みんなのことも、私、大好きです 大切なんです・・・
だから、守りたいの」
ファリエル
「アティ・・・」
だいじょうぶ きっと、なんとかしてみせるから

第15話 ひとつの答え

ファリエル
「無色の派閥の人たちも これで、少しはこりてくれるといいですね」
アティ
「それはいいんですけど ファリエル・・・」
ファリエル
「はい?」
アティ
「無茶するなって、さんざん人に説教しといて、どうしてあんな無茶したんですか?」
ファリエル
「あ・・・ それは、ですね・・・ あは、あはははは・・・」
アティ
「笑ってごまかそうなんて思ってたら、本気で怒りますよ」
ファリエル
「う・・・っ ごめんなさい」
アティ
「私のために戦おうとしてくれたことは、うれしかったけど
あんなふうに、お互いに心配をかけるようなことは、もうやめにしましょうね?
守るのも、守られるのも すぐ側にいなくちゃ、満足に出来なくなるから・・・
あとは、イスラから紅の暴君を取り戻せば この戦いも、終わりですね」
ファリエル
「ええ・・・ だけど、きっと今までで一番つらい戦いになるでしょうね
生まれ変わった貴方の剣は島の意思を目覚めさせる鍵じゃなくなったけど
紅の暴君は健在です 追いつめられた彼が、際限なく紅の暴君の力を使えば
封印が砕け散ってしまうかもしれない・・・」
アティ
「だいじょうぶですよ そんなこと、絶対にさせませんから・・・
力づくで否定して、打ち負かすために、私は戦うんじゃない
わかりあうために戦うの わかってくれるまで何度でも・・・
そのために、私はもう一度あの剣を手にしたんだもの!」
ファリエル
「そうですよね・・・
貴方なら、きっとできるって 私、信じてますから!」
アティ
「ファリエル・・・」
ファリエル
「あの・・・ 戦いが終わったあとのことなんですけど・・・
やっぱり、帰るんですよね? 元いた場所へ・・・」
アティ
「ええ、そのつもりよ」
ファリエル
「そう、ですか・・・」
アティ
「ナップの夢をかなえる手伝いだってしたいし・・・
それに、故郷のみんなにもちゃんと会って、話さなくちゃいけないと思うの
ちゃんとけじめをつけないと気になって、また、みんなに心配かけちゃうしね」
ファリエル
「え・・・
それじゃあ、帰るっていうのは・・・」
アティ
「もちろん、戻ってきますよ
だって、ここはもう 私にとって、自分の家みたいな場所なんだし」
ファリエル
「アティ・・・」
アティ
「いいよね、帰ってきても?」
ファリエル
「は、はいっ!
うれしいです・・・ お別れするんだって、私ずっと思ってたから・・・」
アティ
「勝手におもいこむのはよくないですよ、ファリエル
・・・って、私が言えた義理じゃないかな?」
ファリエル
「あはははっ、そうかも」
アティ
「あははははは・・・っ♪」

エンディング

ファリエル
「それじゃあ、結果のほうはばっちりだったわけですね?」
アティ
「はい、おかげさまでナップは無事に合格できました」
ファリエル
「おめでとうございます」
アティ
「ありがとう・・・って がんばったのは、私じゃなくてあの子なんですけどね」
ファリエル
「あ、そうでした・・・」
アティ
「保護者として、入学式にも参列してきたんですけど
あの子、新入生の総代として挨拶することを、私に内緒にしてて、驚いちゃって」
ファリエル
「すごいじゃないですか!?」
アティ
「立派に挨拶を読みあげるあの子の姿を見ていたら
なんだか、昔の自分の姿を思い出して、ちょっとだけ泣けちゃいました・・・」
ファリエル
「学校かあ・・・ 私、行ったことないからちょっと憧れちゃいますね」
アティ
「長期休暇になったらこっちに遊びに来るからよろしくですって
きっと、みやげ話をたくさん、もってきてくれると思うよ」
ファリエル
「楽しみだなあ・・・」
アティ
「その頃には、カイルさんたちも また、島に顔を出すって言ってたから・・・
よかったら、ファリエルも工船都市まで、一緒に迎えに行こうよ?」
ファリエル
「え?ええっ!?」
アティ
「剣の持ち主である、私が一緒なら、島の外に出ても不自由はないんでしょう?
見てほしいの
私たちが暮らしてきた海の向こうに広がっている色んな場所を・・・」
ファリエル
「アティ・・・」
アティ
「きっと、楽しい旅になるはずだから・・・ね?」
ファリエル
「行きます、行きます!連れてってください!!
うれしいな・・・」
アティ
「だけど、こうして星空を見上げていると、すごく実感しますよ・・・
本当に、私・・・帰ってきたんだなあ、って」
ファリエル
「ええ、そうですとも 帰ってきたんです
みんなも、この日が来るのものすごく、楽しみにしていたんですよ」
アティ
「歓迎会のはしゃぎっぷりを見ればわかりますよ
放っておいたら、みんな朝まで、騒いでそうな勢いでしたもんね・・・」
ファリエル
「食べたり、飲んだりできない立場としては、ものすごーくうらやましかったんですよ」
アティ
「あははは・・・」
ファリエル
「のんびりしてくださいね ・・・って、言いたいところなんですけど・・・
きっとしばらくの間は大忙しのなっちゃいますね」
アティ
「ええ、やりたいことだってたくさん、ありますし
学校も、早く再開したいし ジャキーニさんに任された畑の世話だってしなくちゃ」
ファリエル
「でも、あんまり無茶ばかりしたら、いけませんよ?
ずっと、ここで暮らすのなら ひとつづつ順番にやっていけばいいんですし・・・」
アティ
「でもでも、ずっと楽しみにしていたから、つい、はりきりたくなっちゃうんですよ
うーん・・・ 早く、明日にならないかなあ」
ファリエル
「あはははっ うん、そういうところ ちっとも変わってないなあ」
アティ
「なんだか、改めて言うのも照れくさいけど・・・
これからもよろしくね?」
ファリエル
「ええ、こちらこそ!」
たくさん、たくさん、楽しい思い出をつくっていきましょうね
「安らぎに抱かれて」

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