薬売りの娘、所により盗っ人!?(フェア&ミルリーフVer.)

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藍空れぃん。様
薬売りの娘、所により盗っ人!? ~Sexy KUNOICHI Magic!?~
(バタンッ!)
フェア
「・・・・・・
・・・まったく 誰なの、こんな夜中にごそごそと・・・
(食堂のほうか・・・ さては、つまみ食いするつもりね?
とっちめてやる!!)」
アカネ
「おっかしいなあ 気前よく買ってくれてたんだから
さぞや悪どい商売でたんまりもうけて
お金あまってんだと思ったら、金庫の中身 これっぽっちなんて」
フェア
「(泥棒!? いや、もしかしたら敵の刺客とか!?
むむむむ・・・ どっちにしたってゆるせないっ!)
よぉし・・・」
アカネ
「ははぁ・・・ さては、悪党のお決まりで
人に言えない稼ぎはどっかに隠してんのね?
んっふっふ、しかし せくしぃクノイチのあたしにかかれば
無駄なこと・・・
・・・へ?」
リビエル
「真っ暗なままじゃ 探し物するのにもお困りでしょう
私の光の翼で明るくしてさしあげたけど具合はいかが?」
アカネ
「で・・・っ!? でででっ、でたあああああぁぁぁぁっ!!」
リビエル
「あっ、こらっ!? 待ちなさいっ!!」
セイロン
「うおぉたあぁッ!!」
(バキッ!)
アカネ
「ひゃ・・・っ!?」
セイロン
「なんと・・・ 賊は、娘だったか これは、すまん
あやうく、顔面を蹴り潰してしまうところだったぞ
あっはっはっは!」
アカネ
「ば、ばばば・・・っ 化け物屋敷・・・っ
ひえええぇぇっ!?」
(バシュッ!)
アカネ
「・・・あわっ!?」
アロエリ
「御子さまの寝こみを襲おうとは、いい度胸だな・・・
相応の報いを受けてもらうぞッ!!」
アカネ
「あはははは・・・っ? こ、殺される・・・っ
おたすけえぇーっ!?」
アロエリ
「逃がすかッ!
・・・あいたたっ!」
セイロン
「どうした、アロエリ?」
アロエリ
「くうぅ・・・っ! なんなんだ、このトゲトゲは・・・」
シンゲン
「ほほう、これはまた 珍しくも懐かしいシロモノですなあ」
セイロン
「とすると、シンゲン あの賊は・・・」
シンゲン
「ええ、おそらく 間違いないですね」
アロエリ
「???」
アカネ
「ぜひっ、ぜひっ な、なんなのよ? ここはぁ・・・
ちょっとこじゃれた普通の宿屋なんじゃなかったの???」
フェア
「わたし的にはいたって、そのつもりなんだけど」
アカネ
「わわっ!?」
フェア
「まさか、ドロボーの正体があなただとは思わなかったよ
かわいそうだから無理して、高い薬も買ってあげたのに
恩を仇で返すなんてサイテーだよっ!!」
アカネ
「あ、あはははっ♪ いや、その点にはね 感謝してんのよ?
いや、ホントに!」
フェア
「・・・・・・」
アカネ
「つまり、なんつーか 売り上げ金と旅費は別物ってゆうか
あれだけ高い薬をほいほい買えるならお金持ちだろうし
帰るぶんだけのお金 ちょこっと借りてもいいかなあ、って
・・・ね?」
フェア
「ふざけんなーっ!」
アカネ
「うひゃあぁーっ!? ごめん! ゆるして! 見逃してぇーっ!?」
フェア
「ミルリーフっ!! アルバっ!!」
ミルリーフ
「悪い子にはおしおきしちゃうんだから!」
(チャキッ!)
アルバ
「・・・・・・」
アカネ
「うぐぐぐ・・・」
アルバ
「え・・・?」
アカネ
「か・・・っ かくなるうえは強行突破っ!!」
(ドンッ!)
ミルリーフ
「けほん、けほん
け、けむいよう?
ううう・・・っ」
アカネ
「さいならぁーっ!!」
フェア
「あ、こらっ!? まてぇっ、このドロボーっ!!」
グラッド
「まったく・・・ なんの騒ぎなんだよ いったい・・・」
リビエル
「泥棒ですわよ! 泥棒が店に侵入したんですの!」
グラッド
「な、なんだってぇ!?」
セイロン
「御子殿ではなく 金銭めあての賊が相手では
結界も無意味ということだな あっはっは!」
リビエル
「笑ってる場合じゃありませんわよ!?」
アロエリ
「オレたちも後を追うぞッ!!」
アルバ
「・・・・・・」
シンゲン
「おや、アルバ殿 どうしたんです?
いつもなら真っ先に追いかけていくのが貴方らしいのに」
アルバ
「あ、うん・・・ 言いづらいんだけど おいら、今の泥棒
知ってるっていうか 知らないフリをしていたいなっていうか
は、ははは・・・っ」
ミルリーフ
「???」
シンゲン
「そういえば、賊がばらまいて逃げたトゲトゲですけど
マキビシっていう鬼妖界に伝わる道具なんですよねえ
それも、用いるのは特殊な修練を積んだ御仁のみとか・・・」
アルバ
「う・・・っ」
フェア
「このっ、待てったら待てぇーっ!!」
アカネ
「だーかーらーっ! なにもとってないんだからさぁ・・・
見逃してくれたっていいじゃん、ケチ!」
アロエリ
「そういうワケにいくものか!!」
セイロン
「進退きわまったな? あっはっはっは!」
グラッド
「いいわけだったら詰め所の牢屋で聞いてやる
さあ、観念しろ!」
アカネ
「冗談じゃないってば 捕まったりしたらお師匠から・・・
もっと、きっつーいおしおきをされるに決まってる・・・
ごめん、それだけはマジかんべんだから
奥の手、使わせてもらうよッ!!」
(キュイイン!)
グラッド
「!?」
(ピカッ!)
アカネ×2
「・・・ふっふーん♪ 見たか! これぞ忍法 分身の術ぅーっ!!」
アロエリ
「おのれ・・・っ、まためくらましかッ!?」
シンゲン
「いや、しかし気配はどれからも、等しく感じられます・・・」
リビエル
「じゃあ、全部ホンモノだっていうの!?」
セイロン
「ヒトカタの符だな」
リビエル
「ヒトカタ???」
セイロン
「ヒトカタ・・・ すなわち、人形に気をかよわせて
本物とうりふたつの姿と能力をもつ分身を作りあげる術だよ
だが、この術は本来 龍神や鬼神に仕える者だけが授かるもの
貴様、どうやってこの符を手に入れた?」
アカネ×2
「知り合いのお店でまとめ買いしたのよ!」
セイロン
「まとめ買い・・・」
シンゲン
「いやはや、世の中そんなもんですって
気にしたら負けですよ」
セイロン
「う、うむ・・・」
シンゲン
「しかし、これではっきりと確信できましたよ
貴方、鬼妖界からやってきたシノビですね?」
アカネ×2
「ぎくっ!?」
フェア
「ちょっと待って!? 旅の薬売りじゃなかったの!?」
リシェル
「あんた、この状況で まだ、そんなこと信じてたワケ?」
フェア
「う・・・」
アカネ×2
「・・・あっはっは! バレちゃったんならしょうがない!!
幸薄き、旅する薬売りの美女とは世を忍ぶ仮の姿
その正体は せくしぃクノイチ アカネさんよ!!」
アロエリ
「せくしぃ・・・ せくしぃ、とはどういう意味だ?」
シンゲン
「さあ、鬼妖界の言葉ではないのはたしかですね」
リシェル
「どっちにしろ ロクな意味の言葉じゃなさそうね
女のカンだけど なんか、そんな気がする・・・」
フェア
「せくしぃ、だか クノイチ、だか そんなことは
この際、もうどうでもいい! だけど・・・
人の親切を無下にしたことだけは・・・
ゆるせないッ!!」
アカネ×2
「ちょっと、ねえ? まさか、あんた これだけの人数の
あたしを相手に戦おうなんてこと思ってんの!?」
フェア
「そうね、一人一発はひっぱたいてあげないと気がすまないわ
覚悟しなさいッ!!」
アカネ×2
「ちょ・・・っ!? 待って、そんなの 想定外だって!?
うひゃあぁっ!? おたすけぇーっ!?」
―バトル―
アカネ
「きゅううぅ・・・っ ま、まいりましたあ」
フェア
「これに懲りたら二度と、盗みなんかしないこと!」
アカネ
「はい・・・ もうしません・・・」
グラッド
「よし、それじゃ早速連行して・・・」
アルバ
「ちょっと待ったーっ!」
ルシアン
「どうしたの、アルバ?」
アルバ
「捕まえるのはさ 許してやってくれないかな?」
リシェル
「なによ、アルバ あんた、自由騎士を目指してるくせに
盗人の片棒かついで見逃しちゃうワケ?」
アルバ
「あ、いや・・・ それは、その・・・」
グラッド
「未遂だったとはいえ 泥棒は泥棒なんだ ちゃんと罰しないと
また、同じことを繰り返しかねん わかるだろう?」
アルバ
「だ、だから・・ あーっ、もぉ・・・
なんで、こんなことしたんだよっ!? アカネねーちゃん!」
アカネ
「へ?
もしかして、あんた アルバだったりする?」
アルバ
「そうだよっ! おいらだよっ!!」
アカネ
「うわわわっ!? なんで、あんたがここにいるのよ!?
レイドと一緒に自由騎士団に入ったはずじゃあ・・・」
フェア
「・・・って、二人は知り合いなの?」
アルバ
「う、うん・・・
アカネねーちゃんはさ 鬼妖界から召喚されてきたクノイチでさ
おいらたちの仲間なんだよ・・・」
グラッド
「な、なんだってぇ!?」
アルバ
「ともかく、みんなにちゃんと謝らなきゃダメだってば!!」
アカネ
「はい・・・ ふかぁーく反省しておりますので
どうか、牢屋だけはかんにんしてください ってゆーか・・・
お師匠に知られたら生きていけなくなるし いや、マジで!?」
フェア
「(よっぽど、おっかない人なんだろうなあ お師匠って人・・・)」
グラッド
「しかしなあ 駐在軍人の立場としては・・・」
アルバ
「そこをなんとか! おいらからも、よく言って聞かせるから」
フェア
「・・・わかったよ 特別に今回だけは見逃してあげる」
アカネ
「ほ、ホントにっ!?」
グラッド
「おいおいっ! そんなこと、勝手に決めるんじゃ・・・」
フェア
「被害者であるわたしが届け出をしなければ事件にならない
そうでしょ お兄ちゃん?」
グラッド
「そりゃ、まあ・・・ 理屈ではそのとおりなんだが・・・」
アルバ
「ありがとう フェア! 恩にきるよ!」
フェア
「そのかわり、ひとつ こっちの出す条件をきいてもらうよ?」
アカネ
「うんうんっ♪ お師匠にナイショにしてくれるんなら
なんだって言うこと聞いちゃうってば」
アカネ
「ありがとうございます どうぞ、またお越しくださいませーっ♪
・・・って
あーあ、まさか遠い旅の空の下にやって来てまで
店員さんをすることになるなんて・・・」
リシェル
「自業自得でしょ?」
アルバ
「そうだぞ 真面目に働いたら帰りの旅費だって
もらえるんだからさ むしろ感謝しなきゃ」
フェア
「ただ見逃してあげただけじゃ、同じことやりかねないしね
店の人手不足も解消できて、大助かりよ」
グラッド
「ちゃんと真面目に更正するんだぞ?」
アカネ
「とほほほ・・・」
アカネが仲間に加わった!

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