第14話 特殊会話

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天壌無窮様

第14話でエニシアがカサスとポムニットを引き連れてライたちのところへ訪ねに来た後のイベント会話です。

ライ
「(とはいえ・・・いきなり押しかけていくってのもなあ
なにか、きっかけがあれば・・・)」
エニシア
「私も、貴方の作ったお料理食べてみたいよ
おいしんだろうなあ きっと・・・」
ライ
「そっか! この手があった!!」
コンコン(ノック音)
ライ
「ちょっと、いいかな?」
ガチャ(開く音)
カサス
「ライさン?」
ポムニット
「もうしわけありませんが、もうすこしだけ待ってくださいまし」
ライ
「わかってるって 急かしにきたつもりじゃないんだ
ただ、こいつを冷める前にもってきただけさ」
カサス
「これハ・・・」
ライ
「特製のパンケーキとあっためたミルクだよ
凝ったものを作るには材料も時間もなくって悪いんだけどさ
味のほうは、ばっちりイケてるはずだぜ?」
ポムニット
「・・・そうでしたね
たしか、パンケーキは貴方が初めて作った料理だったはず
こだわりがあるって得意気におっしゃっていましたものね」
ライ
「ポムニットさん・・・おぼえててくれたんだ」
ポムニット
「おぼえていますとも 忘れるはずがないじゃありませんか・・・」
カサス
「でモ、どうしテ敵である、ボクたちニこんナ料理を???」
ライ
「心配しなくたって毒なんか入ってないさ」
カサス
「いや、そうでハなくテ・・・」
(画面にはエニシア一人)
ライ
「泣くのってさ、意外と疲れるんだよなあ
そういう時には、甘いものがほしくなるって決まってるもんだし
気持ちを落ち着かせるためには、あったかい飲み物が一番だから
泣き虫の誰かさんには必要かなーって思って作ったんだけど」
ガチャ(開く音)
エニシア
「な、泣き虫なんかじゃありませんっ!?」
ライ
「エニシアのことだとはオレ、言ってないぞ?」
エニシア
「う・・・っ」
ライ
「で、どうする? いらないんだったら持って帰るけどさ」
エニシア
「・・・ダメっ! だって、せっかく作ってくれたのに
イジワルだよ・・・」
ライ
「わかった、わかった じゃあ、あっちで顔と手を洗ってきな?
そしたら、ちゃんと食べさせてやるよ」
エニシア
「・・・約束だよ!?」
カサス
「・・・・・・」
ポムニット
「・・・カサスさん?」
カサス
「ええ、そうですネ ポムニットさン」
ポムニット
「わたくしたちは 唐突に、外に用事ができましたので」
カサス
「ひめさまのコト しばらク、見てテくれませんカ?」
ライ
「え? でも・・・」
カサス
「頼みましたヨ?」
ポムニット
「・・・ごゆっくり♪」
ライ
「ちょ、ちょっと!?」
ライ
「・・・ウマイか?」
エニシア
「うん、とってもおいしいよ♪」
ライ
「なら、いいけどな」
エニシア
「ちゃんと、おぼえててくれていたんだね
私が、貴方のお料理を食べてみたいって言ってたこと」
ライ
「・・・まあ、せっかくこうやって会う機会ができたんだしな
だけど、なんでまたいきなり、たずねてきたりしたんだ?
戦いを止めるためってことは、わかるけどさ
急ぎすぎじゃないか? まだ、オレもみんなを説得できてねえし」
エニシア
「ギアンが・・・言っていたの・・・
もうすぐ、なにもかも終わりになる、って」
ライ
「!?」
エニシア
「私に頼んで、町の上に「城」を動かしたのも最後の準備のため
だから、そうなる前になんとかしたくって私はここに来たの!
話し合いで解決ができれば、ギアンを止められるから」
ライ
「ギアン、か・・・
なあ、あいつはいったい、何が目的で動いているんだ?」
エニシア
「え?」
ライ
「カサスさんやクラウレみたいに故郷である世界に
帰りたいと思ってる連中の心境だったらわかんなくもない
母さんに会いたいエニシアの思いや
そんなおまえの願いをかなえてやりたくて必死にがんばってる
ジイさんやオッさん気持ちも、なんとなく察してはやれるさ
だけど、ギアン・・・あいつの考えてることだけは、わかんねえ」
エニシア
「・・・・・・」
ライ
「なあ、エニシア おまえなら、きっと知ってるんだろ?
ギアンの目的がなんなのかを」
エニシア
「ごめんね、さっきは勢いで説明するなんて言っちゃったけど
本当はね、私にもギアンの考えはよくわからないの・・・」
ライ
「!?」
エニシア
「私だけじゃないよ 多分、ギアンは誰にも本心を明かしてない
初めて出会った時から 今日までずっと・・・」
ライ
「本心を明かしたことがない、だって・・・
ちょっと待てよ!? それって変だろ!?
それじゃ、おまえはなにを考えてるのかもわかんねえ相手を
ずっと信用し続けて 黙って、言うことに従ってたのかよ!?」
エニシア
「・・・・・・」
ライ
「まあ・・・ともかく、今の話でひとつ納得したよ
オレたちのほうから戦いを挑んできたっておまえが言ったのは
ギアンの口からそう聞かされていたからなんだな?」
エニシア
「うん・・・
でも、今はそれがウソだったって、ちゃんとわかってるよ!
彼女が・・・ポムニットさんが教えてくれたから」
ライ
「え!?」
エニシア
「あの人は、貴方たちを守るために、私たちのところに来たんだよ
私たちと貴方たち こじれてしまった両者の関係を
なんとか元に戻して 争いを避ける方法を見つけるために」
ライ
「ポムニットさんがオレたちを守るためにそんなことを・・・」
エニシア
「それに、彼女はきっと私を気づかってくれているんだと思う
悪魔との「響界種」であることに、負けずに生きてきたあの人は
自分と似た立場の私を放っておけなかったんだって思うの・・・」
ライ
「そっか・・・
だったら、なおのことギアンの考えってのを知る必要があるぜ?
どういうつもりであいつがそんなウソをついていたのか
はっきりさせなきゃ話し合うことなんてできねえからな」
エニシア
「そうだよね・・・それが当たり前のことなんだよね・・・」
ライ
「なあ、エニシア さっきと同じ質問になっちまうけどさ
どうして、おまえはそんなにもギアンを信用できるんだ?」
エニシア
「え?」
ライ
「あいつの話になるとさ おまえ、うつむいてばっかりでさ
かばってるっていうか 触れてほしくないっていうか・・・」
エニシア
「そ、それは・・・」
ライ
「はっきり言っちまえば 今のオレは、あいつを信用しちゃいない
なにを考えてるのかわからない以前に
おまえにウソをついたことが、どうしても気にくわねえ!」
エニシア
「!」
ライ
「だって、そうだろ!? 敵であるオレたちにだったら、ともかく
なんで、味方までだましたりしなくちゃいけないんだよ!?
同じ目的をもった仲間だったら、そんな必要ないはずだろ!?」
エニシア
「・・・・・・」
ライ
「だけど、もしもあいつの目的が他にあるのなら・・・
おまえたちをだまして利用しようとしているだけだったら・・・」
エニシア
「それは違うよっ!!!
ギアンは、そんなにもひどい人じゃない!? だって・・・
ギアンは、私の命の恩人なんだもの!!」
ライ
「なんだって・・・」
エニシア
「お父さんが死んでから 私、一人でお母さんを捜す旅をしていたの
だけど、悪い召喚師にだまされて・・・
研究室の牢屋の中にずっと閉じこめられて泣いていたの・・・」
ライ
「!?」
エニシア
「そこから、私を救ってくれたのがギアンなの
あの人は、私の願いをかなえる方法を一緒に探そうって・・・
その時から、ずっと私を守り続けてくれているんだよ!?」
ライ
「(エニシアとギアンの出会いが、そんな形だったなんて・・・)」
エニシア
「私だけじゃないよ 「将軍」や「教授」 カサスだって・・・
助けてあげたいって願ったのは、私だけど それができたのは
ギアンが、力を貸してくれたからで・・・
だから・・・っ う、うう・・・っ ううう・・・っ」
ライ
「エニシア・・・」
(結界音)
以降、ギアンが結界を破る所から始まります。

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