【夜会話】サナレ(プラティVer.)

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アヤウト様

第1話

サナレ
「…勝ったんだ」
プラティ
「あ、サナレ」
サナレ
「…おめでとう、プラティ」
プラティ
「えへへ ありがと! 見てくれてたんだ」
サナレ
「いい試合だったと思う 鍛聖のサクロ様が言ってたでしょう?
武器は鋼の硬さにあらず 武器は剣の腕にあらず 武器は友の助けにあらず
鍛冶師の良さは剣の出来だけでも 武器の腕だけでも 護衛獣の強さだけでも決まらない
その全てがそろってはじめて良い鍛冶師といえる ってことね…
あんたもだてに鍛聖…シンテツ様の娘ってわけじゃないみたいね なんか見せつけられたって感じ」
プラティ
「えへへ」
サナレ
「ところで何してたの? こんな場所で…」
プラティ
「…何となく  サナレのこと思い出して…」
サナレ
「……
そうなんだ」
プラティ
「うん、サナレがいたら あの時の仕返ししてやろうかなって思ったんだけど…
なんか元気ないよ どうしたの?」
サナレ
「ううん 別に…ていうかさ わたしもちょっと不安で…
じつはさ わたしも第1戦の通知がきて…ドキドキしちゃってて…
心を落ち着けようと思ったの…」
プラティ
「(ふぅん…サナレって生意気なだけだと思ってたけど 女の子っぽいとこあるんだ)」
サナレ
「何、その目は? ニヤニヤしちゃって…
どうせ かわいいところもあるなぁ とか思ってるんでしょ…」
プラティ
「(ばれてる!?)」
サナレ
「別に気にしてないわ わたしは女の子なんだから恥ずかしがることでもないし」
プラティ
「うん そうだけど」
サナレ
「わたしは最高にかわいくて最高にかっこいい女になるんだから!」
プラティ
「そっか…なんかサナレがイジワルに見える理由がちょっとわかった気がする…」
サナレ
「変なヤツねあんた…」
プラティ
「そうかな…
ようは、いい女になるためには 男の子と同じくらいなんでもできなくちゃってことでしょ!?
大変だね…でもがんばれ!」
サナレ
「余計なお世話よ…」
プラティ
「えへへ…ごめん
あ、そうだ! おなかもすいてきたしサナレもいっしょにゴハンしない?」
サナレ
「お断りね 明日試合だっていうのにいっしょに浮かれてなんかいられないの」
プラティ
「え…」
サナレ
「と言いたいところだけど ごいっしょさせてもらおうかな」
プラティ
「いいの?」
サナレ
「あのね いい女は食事の誘いを断らないものなの!」

第2話

プラティ
「あ、サナレ! となりいい?」
サナレ
「だめ ここはわたしの特等席なの」
プラティ
「前はわたしの持ち物じゃないとか言ってたじゃない!」
サナレ
「ふう…まったく ジョーダンに決まってるでしょ
それにしても あんなことがあったのによく平気な顔してるわね
正直わたしはへこみ気味よ
まだまだ未熟なんだって思うとなんか自分のやってることがばかばかしくて…」
プラティ
「そんなことないって! サナレだったら…
そのうち胸を張って私の作った武器です!っていえるようになるから!」
サナレ
「そうね…」
プラティ
「絶対! 私が保証する!」
サナレ
「まったく あんたといると調子狂うわ
…帰ろうか? おねえさんが家まで送ってあげるわ」
プラティ
「あ? サナレってわたしより年上だったんだ…」

第3話

サナレ
「あ、来たんだ」
プラティ
「…来ちゃダメだった?」
サナレ
「ううん そろそろ来るんじゃないかって思ってた」
プラティ
「…なんで?」
サナレ
「今日ラジィって子と戦ったでしょ?つらかったんじゃない?
あんたのことアネキアネキってなついてたみたいだし
…でも手加減なんてできないのよねぇ」
プラティ
「手加減なんてできなかったよ ラジィ強かったし」
サナレ
「そうね みんなが鍛聖をめざして必死なんだもんね
ねぇプラティ わたしのときも手加減しないって約束して」
プラティ
「そんな! サナレ相手に手加減なんかしたら 殺されちゃうよ!」
サナレ
「どういうことよ?」
プラティ
「冗談だってば
でもサナレ相手に手加減なんてできないってば
だってサナレはいつも真剣だもん」
サナレ
「そうね…じゃあまた!」
プラティ
「うん!」

第4話

サナレ
「あ、プラティ…やるじゃない あの双子を倒すなんて
本当はわたしが倒す予定だったんだけど
そうそう…そういえばプラティ あなた知らないでしょうけど
今日の試合の後 工房の中大変だったんだから」
プラティ
「なんで?」
サナレ
「ハリオとヘリオさ 見た目ではけっこう人気あるんだけど
性格あんなだから 友達少ないのよね」
プラティ
「そうなの?」
サナレ
「そんなふたりに友達になろうってあんたが言ったでしょ?
みんな絶対 ふたりは「イヤだ」って言うと思ってたみたい…」
プラティ
「え…そんなに
あのふたりってそんなにふたりとも悪い子じゃないよ?」
サナレ
「それが意外だったみたいでさ 匠合の男たちにわかに告白合戦よ…」
プラティ
「…ふたりって そんなにモテるんだ…」
サナレ
「モテモテよ、これが」
プラティ
「わたしやサナレも けっこうイケてると思うんだけどなぁ…」
サナレ
「べ…別に わたしは男なんてどうでもいいのよ!
まったく…
じゃ わたしはこれで帰るわ
これ以上あなたといると調子くるいそうだし」

第5話

プラティ
「…サナレ」
サナレ
「どうしたのよ 神妙な顔しちゃって?」
プラティ
「今日 リンドウ様に会ったんだ」
サナレ
「金剛の鍛聖…リンドウ様?たしかお休みをもらっていたんじゃ?」
プラティ
「なぁるほど!だから開会式でいなかったんだ…」
サナレ
「そういうことみたい で、リンドウ様がどうしたのよ?」
プラティ
「うん…デグレアの兵隊におそわれてね…
でもすっごく強くてばったばったとやっつけちゃって!」
サナレ
「で?
あんな人たちと同じ鍛聖になれるのかなぁ
とか言うんじゃないでしょうね?
あのね! わたしたちが未熟なのはわかりきってることでしょう?
そんなわたしたちを鍛聖にしようってからにはなんか理由があるって思わない?」
プラティ
「え… 考えたこともなかった…追いつくことばっかり考えてて」
サナレ
「あんたねぇ…未熟なわたしたちだからできる…大人にはできない何かがあるのよ!
たとえば…花で都をいっぱいにしたいなんて子供にしか考えつかないでしょ?」
プラティ
「(ラジィのことだ…)」
サナレ
「そういうのを鍛聖の人たちは期待してるのよ」
プラティ
「…もしかしてサナレってすごい?そんなこと考えもしなかった」
サナレ
「ま…あくまでわたしの想像だけどね とにかく
強くなるだけじゃなくってあんたにしかできないことがあるはずでしょ?
鍛聖になる理由なんてそれでいいじゃない?」
プラティ
「うん ありがとサナレ
ところでサナレにしかできないことは何?」
サナレ
「ハァ?決まってるでしょ
そんなの剣の都で一番いい女になることでしょ?そんだけよ?」
プラティ
「…それはそれですごいよサナレ」

第6話(サナレを助けに向かった場合)

サナレ
「本当にお願いだから今日のことは忘れて!」
プラティ
「え?…なになに?いきなりなんなの?」
サナレ
「だ~か~ら~ 今日のことは忘れなさいって言ってるの!」
プラティ
「だからなんのことかってきいてるのに…」
サナレ
「…のことよ」
プラティ
「え?…きこえないよ?」
サナレ
「ふ…フリフリした服のことよ!」
プラティ
「あぁ!すっかり忘れてたよ!
でも、かわいかったけどなぁ 似合ってたと思うし…」
サナレ
「…あんたは またそういうことをサラっと…
まあいいわ… とにかく忘れること!」
プラティ
「別にいいじゃん」
サナレ
「…それより剣はどうしたの?」
プラティ
「お母さんに渡したよ お父さんの剣だし」
サナレ
「…そう でもあなたのお父さん…シンテツ様ってやっぱりすごいのね
街のみんなはあんまり知らないみたいだけど
鍛聖の人とか…うちの姉さんも…
みんなシンテツ様を英雄だって言うのよね… なんでなのかしら?」
プラティ
「わかんないけど…でもね、いつかはわかるんじゃない?」
サナレ
「そうね 実は姉さんもシンテツ様を好きになったのよ
よく考えたら、そんな人が悪い人だったりするわけないのよね…」
プラティ
「あったりまえじゃん?」
サナレ
「そうよね~」
プラティ
「あ、そうそう! ずっと気になってたんだけどサナレのお姉さんってどんな人なの?」
サナレ
「いいじゃないどんな人でも! すっごく素敵な女の人
…だった」
プラティ
「だった?」
サナレ
「あんたには関係ないことでしょ! …
… わたしは帰るわ…じゃ!」

第7話

プラティ
「あ、サナレ…
今日の試合 見にいけなくてごめんね」
サナレ
「別に気にしてないって言ってるでしょ?
あんたもそんなこと言うためにここに来たの?」
プラティ
「えへへ 実は気分転換に」
サナレ
「はぁ…」
プラティ
「…」
サナレ
「…あのさぁ 最近思うのよね わたし弱くなったなぁって、ね」
プラティ
「どうして?今日もすごく強かったってラジィが言ってたよ
見違えたみたいだって…」
サナレ
「そうね… 見違えた…か
前は、ね… 迷惑をかけるとか、心配されるっていうのが…イヤだった…
だれかに助けてもらってもうれしい、とか思わなかったの…
でもね、このあいだ あんたとヴァリラが助けにきた時うれしいって思った
その時は当たり前のことだって思ってたんだけど…
違うのよね… 誰かに助けられてうれしい、なんて イイ女じゃないわ…
それは… ひとりでは立てない弱い女なのよね…」
プラティ
「…そうなの? わたしはサナレが喜んでくれたならうれしいけど?」
サナレ
「…それなのよね あんたのそれがよくないのよ」
プラティ
「ええ!?」
サナレ
「わかってるのよね… 自分に正直なのが一番っていうのは…
でも…わたしとしては姉さんと同じになっちゃだめなのよ…」
プラティ
「え?…どういう意味?」
サナレ
「…わたしなんか言ってた?」
プラティ
「うん 自分に正直とか… お姉さんと同じじゃだめとか…」
サナレ
「…忘れて」
プラティ
「そんな…なんで?」
サナレ
「いいから忘れて!」
プラティ
「うん…ごめん」

第8話

サナレ
「プラティ…」
プラティ
「あ、サナレ さっきよりは元気そうだね?」
サナレ
「うん…
ねえ…プラティ」
プラティ
「なに?あらたまって…」
サナレ
「あのさ… 人を好きになるって…やっぱりいけないことなのかな?」
プラティ
「え…なんで?」
サナレ
「ルマリさんを1年ぶりに見たの…ルマリさん鍛聖だったでしょ?だから…うちの姉さんと仲良くて
久しぶりに見たルマリさんは…
すごく弱々しくて… 3年前の強さが全然なくて… なんでかなって思ってたら…
テュラムさんがいたの」
プラティ
「どういうこと?」
サナレ
「ルマリさんはテュラムさんが好きだからテュラムさんにたよってるのよ…
あんなルマリさんなんて強くないルマリさんなんて ルマリさんじゃない…
弱くなったルマリさんなんてぜんぜん格好良くない…
わたしは…あんなふうにはならないわ」
プラティ
「サナレ…?」
サナレ
「姉さんもいっしょ…シンテツさんのことを好きになってから…」
プラティ
「え…どういうこと?」
サナレ
「なんでもない… ごめん…」

第9話

サナレ
「プラティ…どうしたの?」
プラティ
「ん…なんでもないよ それよりサナレ 今日の試合はどうだった?」
サナレ
「勝ったわ …当たり前でしょ?」
プラティ
「おめでとうサナレ! 準決勝進出だね!」
サナレ
「ありがと
わたし…ずっと悩んでた…うちの姉さんもルマリさんも男の人を好きになって
弱くなった…かっこよくなくなった…いい女じゃなくなったの
でもわかった… 今日の試合ではっきりしたわ
自分に力があればいいのよね 誰かによりかかって生きててもかわらないですむのよ!」
プラティ
「サナレ… なんか変にふっきれてるね?」
サナレ
「そういうわけじゃないけどね… そうだ!…ねぇプラティ! あしたヒマ?」
プラティ
「ひま… っていうほどじゃないけど何?」
サナレ
「あした 買い物につきあってくれない?」
プラティ
「買い物に…? 一日…?」
サナレ
「そ、女同士でたまには…ね! ヴァリラとか呼んじゃダメよ!」
プラティ
「うん…じゃあどこにする?」
サナレ
「ヴァンスがいいよ!」

デートイベント

プラティ
「…と、いうわけでこれからサナレと出かけることになったんだ」
サナレ
「親方さんから船は借りられたわ 準備はいい?」
  • うん!行こう
    プラティ
    「じゃあ行ってくるよ! ザンテック/ラショウ/シュガレット/クッティ」
    サナレ
    「行きましょ」
  • ちょっと待って
    プラティ
    「ごめん ちょっと待って」
    サナレ
    「仕方ないわねぇ」
    (サナレ入口で待つ)
    サナレ
    「準備はいい?」
    • うん!行こう
      プラティ
      「じゃあ行ってくるよ! ザンテック/ラショウ/シュガレット/クッティ」
      サナレ
      「行きましょ」
    • ちょっと待って
      サナレ
      「仕方ないわねぇ」
(港へ)
サナレ
「さて 今日はわたしにつきあってもらうから」
プラティ
「わかった」
サナレ
「そのかわり 今日はお姉さんが船の運転したげるわ」
プラティ
「どうしたの? 今日のサナレはやさしいよ?」
サナレ
「…いつもやさしいでしょ?」
プラティ
「…はい」
サナレ
「じゃあ行こっか?」
(サナレ移動)
プラティ
「さ、サナレ! そんなに引っぱらないで…」
サナレ
「ふふ…早く早く!」
サナレ
『!』
(コウレン現れる)
コウレン
「あらサナレ
…今日はプラティもいっしょなの?」
サナレ
「姉さん…
どうしてここに?」
コウレン
「ああ ルマリのところに用事があって…
でも…サナレもそんな年ごろになったのね…
女の子同士で買い物なんて」
サナレ
「まあね… 姉さんこそどうしてここに?」
コウレン
「ルマリのところよ シンテツ様の剣のことでテュラムに相談があるの」
サナレ
「…またシンテツ様、か…
…もうイヤ
シンテツ様…シンテツ様って …そんなのばっかり… ……!」
(サナレ、走り去る)
コウレン
「…あの子ったら…」
プラティ
「コウレンさん! 追わなくてもいいんですか!?
なんか…サナレ コウレンさんのことになると少し変なんです
弱くなったとか… 恋しちゃだめだとか…」
コウレン
「…そうね
あの子、わたしのことを嫌っているみたいだから…」
プラティ
「そんなことないと思います…」
コウレン
「そうかしら…」
プラティ
「だって!…サナレの目標はコウレンさんなんだって…前に言ってた気がします!」
コウレン
「…そうなの… でもわたしはダメね…あの子がどこへ行ったのかもわからない
姉、失格ね…」
プラティ
「今…少しだけ サナレの言ってたこと わかる気がします
今のコウレンさん… かっこわるいです!」
(プラティ、走り去る)
コウレン
「…かっこわるい…か」
(海中展望台へ)
(プラティ、サナレに近づく)
プラティ
「サナレ!」
サナレ
『!』
サナレ
「…プラティ
……」
(プラティ、サナレの隣に)
プラティ
「ねぇサナレ…」
サナレ
「来ないで!」
プラティ
「え…」
サナレ
「…来ないで」
プラティ
「ごめん…」
サナレ
「……

ごめんなさい」
プラティ
「え?なんで…」
サナレ
「プラティは悪くないのに こんなの、やつあたりだよね…」
プラティ
「…サナレ」
サナレ
「あのね… 前に話したかもしれないけど…
わたしを育ててくれたのって姉さんなの…
わたし、ずっとかっこいい姉さんにあこがれてて、姉さんみたいになりたいって思ってた…」
  • その話は前にもきいたような…
    プラティ
    「あれ?その話って…確か前にも…」
    サナレ
    「おぼえててくれたんだ…
    ありがと それでね…
    わたし、小さなころから姉さんが、最高の鍛聖だって思ってた 強くて凛々しくて…
    でもね… 姉さんはシンテツ様が死んでから… 泣くようになって…
    弱くなって…
    それからずっと シンテツ様の思い出ばかりに…」
  • 黙ってきく
    サナレ
    「ううん… もしかしたら姉さんになりたいって思ってたのかも…
    わたし、小さなころから姉さんが、最高の鍛聖だって思ってた 強くて凛々しくて…
    でもね… 姉さんはシンテツ様が死んでから… 泣くようになって…
    弱くなって…
    それからずっと シンテツ様の思い出ばかりに…」
プラティ
「だから…お姉さんのかわりに最高の鍛冶師になろうって思ったんだね」
サナレ
「そうよ…だって姉さんは奥さんのいる男の人のこと好きになって…
その人がいなくなってからも ずっとその人のことばかり言ってて…
だから、姉さんよりも強くなって 姉さんよりもいい武器をきたえて… そうするしかなかったの…」
プラティ
「サナレはがんばってるよ」
サナレ
「…ありがと
でも、だめなの…
ずっとわたし、一番になれるって思ってた… でもね、プラティ
あなたに出会って、そんなのただの自信過剰だってわかっちゃった
…プラティに助けられて プラティだけがどんどん勝ち進んで…
あせったの…このままだと置いて行かれちゃう…わたしのほうが強くないといけないのにって…
そんなふうに思う自分もイヤだった… だからもっと強くなりたくて…
プラティ… わたし、これじゃ姉さんと同じだよ 弱くてみっともなくて…」
  • サナレは強いよ
    プラティ
    「あのね…サナレ… わたしは… サナレは強いと思うよ…
    わたし、思うんだ… 一番強いことは大切じゃないって」
    サナレ
    「え…?」
    プラティ
    「パパもリンドウさんも サクロさんもウレクサさんも もちろんコウレンさんだって
    みんな強くてやさしい人ばっかりじゃない?
    パパはお母さんを好きだったから戦えたんだと思うし…
    サクロさんもウレクサさんがいなくなったときは泣きたかったと思うし…
    きっと強いことも弱いこともやさいしいことも… 男とか女とか関係ないと思う…」
    サナレ
    「プラティ…」
    プラティ
    「だから…コウレンさんを弱いなんて言っちゃダメだよ
    コウレンさんはやさしくて強くて最高の鍛聖だよ!」
    サナレ
    「ありがと…
    でもあんた姉さんのことちゃんと知ってるの?」
    プラティ
    「え…
    あ、いやさ、ほら! サナレのおねえさんだもん! かっこいいにきまってるじゃん!」
    サナレ
    「あんたね…」
    プラティ
    「…ごめん」
    サナレ
    「…」
    プラティ
    「…」
    サナレ
    「……ぷっ …はは…ははは… もう、わたしの負け負け!」
    プラティ
    「なになに!? 笑わなくてもいいじゃん…」
  • それでもいいと思うよ
    プラティ
    「弱いかもしれないけど…わたしはそれでもいいと思うんだ」
    サナレ
    「え…」
    プラティ
    「でも、どうしても弱いのがイヤなら ただ意味もなく強いことしか考えない人より
    弱い人の気持ちがわかるサナレになればいいよ…きっとずっとかっこよくて強くなれると思う」
    サナレ
    「…ありがと
    でも…ちょっとおそかったかも…」
    プラティ
    「え?…なんで」
    サナレ
    「…ごめんね ヒミツなの…これだけは絶対に言えない…
    あーあ… もっと早くプラティとこうやって話ができてたら…
    こんなことにならずにすんだのにね…」
    プラティ
    「どういうこと?」
  • そんなサナレが好きだよ
    プラティ
    「わたし…弱いサナレも好きだよ」
    サナレ
    「え…」
    プラティ
    「でも、どうしても弱いのがイヤなら ただ意味もなく強いことしか考えない人より
    弱い人の気持ちがわかるサナレになればいいよ…きっとずっとかっこよくて強くなれると思う」
    サナレ
    「…ありがと
    でも…ちょっとおそかったかも…」
    プラティ
    「え?…なんで」
    サナレ
    「…ごめんね ヒミツなの…これだけは絶対に言えない…
    あーあ… もっと早くプラティとこうやって話ができてたら…
    こんなことにならずにすんだのにね…」
    プラティ
    「どういうこと?」
サナレ
「ねえプラティ もし準決勝か決勝で戦うことになったら…
本気で勝負してね」
プラティ
「うん、当然だよ!」
サナレ
「…今の気持ち大事にしたいから… 今日は帰るね…プラティ」
プラティ
「うん」

エンディング

サナレ
「おめでとう、新、黒鉄の鍛聖さま」
プラティ
「ありがと、サナレ!」
サナレ
「あ~あ、まぁ優勝はできなかったけど プラティが優勝したんなら…よしとしておこうかな…」
プラティ
「なんで?」
サナレ
「女だって強いんだってみんなわかったでしょってこと!」
プラティ
「あのさ…そういう男だからとか女だからってやめたんじゃなかったっけ?」
サナレ
「あれはあれ、これはこれよ プラティがヴァリラに勝ったときにわかったのよね」
プラティ
「やっぱり…女の方が強いって?」
サナレ
「そうそう!やっぱこれからは女の時代なワケよね
来年わたし、その次がハリオとヘリオ でもってその次がラジィでしょ?ほら、これで鍛聖は半分以上女!」
プラティ
「…サナレ 来年から大会あるかどうかわかんないって…」
サナレ
「うそ!? ……まあいいわ。 いずれわたしもそこへ行くから待ってなさいよプラティ
次の時代はあなたとわたし… ふたりでつくるんだから…ね!」

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