【夜会話】ヴァリラ(プラティVer.)

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アヤウト様

第2話

プラティ
「あ…」
ヴァリラ
「プラティ …おまえか 何しに来た?」
プラティ
「別にいいじゃん…あれ? そういえばはじめて会ったときもここにいなかった?」
ヴァリラ
「ここにいる時はただのひとりの人間でいられるからな
ここではオレをヴァリラ様なんて呼ぶヤツはひとりもいない
親が金の匠合の長だというだけで ヴァリラ様、ヴァリラ様と息苦しい毎日だ…
…まあ おまえにはわからんか」
プラティ
「ちょっとわかるかも」
ヴァリラ
「そうなのか?」
プラティ
「わたしのお父さん 黒鉄の鍛聖だったシンテツって人なんだ…知ってる?」
ヴァリラ
「あたりまえだ ワイスタァンの鍛冶師でシンテツの名前を知らない者などいない…
だがなるほど… シンテツの娘か… 天才のオレが破れるわけだ」
プラティ
「(自分でも天才って…すごい自信だなぁ…)」
ヴァリラ
「それから新米鍛冶師の武器を安く買い上げる件だが…
やめるように父に言っておいた」
プラティ
「ほんとに!?」
ヴァリラ
「言っただけだ オレの父親がすぐにやめるとも思えんが…」
プラティ
「それでもいいって!ありがとうヴァリラ!」
ヴァリラ
「うるさい…別におまえのためにやったわけじゃない! …オレは帰るぞ!」

第3話

ヴァリラ
「なんだおまえか」
プラティ
「ひっどい!なんだはないじゃん!な・ん・だ、は!」
ヴァリラ
「どうした? 友人を倒さなければならなかった自分をなぐさめてほしいのか?」
プラティ
「う…変なとこばっかりするどいし」
ヴァリラ
「オレは金の匠合の長の息子だ 欲しい情報はすぐにでも手に入るさ
たとえば、そのラジィってヤツが実は女でおまえにベタ惚れらしい…とかな」
プラティ
「うそ!?」
ヴァリラ
「冗談だ!」
プラティ
「…何それ?」
ヴァリラ
「ふむ、オレのジョークでも少しは元気の足しになればと思ったが 今ひとつだったようだな…
忘れてくれ」
プラティ
「そうなんだ… わかんなかった」
ヴァリラ
「ふむ
オレには友人がいないから ラジィとやらを倒したおまえの痛みはわからんが…
鍛聖になるからには 超えなければいけない痛みなのだろうな
そういう意味では おまえの方が一歩先を行っているということか」
プラティ
「…」
ヴァリラ
「気にするな 心配しなくてもおまえはオレが倒してやるさ」

第4話

ヴァリラ
「プラティか… 今日の試合見せてもらった…
ふぬけたか」
プラティ
「どういうこと?」
ヴァリラ
「文字通りだ
オレを倒したときの冴えがない オレを倒したときの力がない オレを倒したときの気迫がない」
プラティ
「そんなこと言われても…」
ヴァリラ
「相手が女だからか… だから手を抜いたのか?」
プラティ
「そんなんじゃないって!わたしは本気だよ!」
ヴァリラ
「そうか…だが 試合の後…友達になろう
・・・そう言ったそうだな
女同士で群れるのはかまわんが… おまえには似合わない」
プラティ
「…なんで?
別にいいじゃん 仲良くすれば?」
ヴァリラ
「群れるヤツは いずれ牙を抜かれる…
オレの父親…金の匠合の長だが あいつのようになってしまう
牙を抜かれた人間は 大切なものさえまもれなくなってしまうのだ…
あいつがオレの母をまもらなかったように あれは…男ではない」
プラティ
「(そっか、ヴァリラってお母さんいないのか… ちょうどわたしの反対だ…)」

第5話

ヴァリラ
「プラティか」
プラティ
「ジャマだったかな?」
ヴァリラ
「そうだな… だがまあいいだろう
ところできいたぞ リンドウ…金剛の鍛聖に会ったそうだな」
プラティ
「なんで知ってるの?」
ヴァリラ
「金の匠合の情報網を甘く見るな このワイスタァンのことでわからぬことはない」
プラティ
「さすがだね…」
ヴァリラ
「まぁせっかくの情報網も 商売にしかいかせんのでは意味がないがな…」
プラティ
「それだけでもすごいと思うけど…
そういえば…じゃあさ今日あったことぜんぶ知ってるの?」
ヴァリラ
「ん?デグレアの兵士がリンドウをおそった話か?
それならきいている」
プラティ
「ねぇヴァリラ こんなとき、わたしたちにできることってないかな?」
ヴァリラ
「あせるな それは大人の仕事だ
オレたちは鍛聖になる まずはそこからだ 欲張っても何も出はしない」
プラティ
「…そうだね」
ヴァリラ
「それにそんなことよりも大変なことがあるだろう?」
プラティ
「…ヴァリラとわたしの勝負だね」
ヴァリラ
「わかっているじゃないか… ライバルはそうでなくてはな…」
プラティ
「ところでヴァリラ… 今日の試合はどうだった?」
ヴァリラ
「ふん… 当たり前のことをきくな」

第6話

ヴァリラ
「どうした?また悩みごとか?」
プラティ
「ううん 別に悩みごとってわけじゃないよ」
ヴァリラ
「そうか それはいいことだ
悩んでいてはハンマーを握る手がにぶる
そんなおまえと戦って勝っても意味がないからな」
プラティ
「あ、そうだ そういえばヴァリラ なんで先に帰っちゃったの?」
ヴァリラ
「試合があった それだけだ それ以上の理由はない」
プラティ
「で、試合は?」
ヴァリラ
「きくまでもないだろう?それともそれは挑発か?
だとすれば望むところだ 次の準決勝…その次の決勝
どちらで当たっても全力でおまえと戦える」
プラティ
「べぇつに… そういうつもりじゃないよぉ
ま、全力で戦うっていうのは わたしとしても賛成なんだけどね」
ヴァリラ
「いいだろう」
プラティ
「…そういえば わたしたちいつのまにか準決勝まで来てるんだよね~」
ヴァリラ
「当然だろう?それともおまえは負けることを考えていたのか?」
プラティ
「そんなことないよ すごいことだよなぁって思ってただけ
あとはサナレがふたつ勝てば準決勝だから ヴァリラも応援してあげてね!」
ヴァリラ
「なぜだ?」
プラティ
「え?」
ヴァリラ
「なぜオレが敵の応援をする必要がある?
勘違いするな おれはおまえたちと友達ごっこをしているつもりはない
…オレは帰る」
プラティ
「ヴァリラ…
何それ、あったまきちゃう!べ~っだ!」

第7話

ヴァリラ
「きいたぞプラティ サイジェントの勇者に会ったそうじゃないか?」
プラティ
「ええ!?なんでもう知ってるの?」
ヴァリラ
「オレはこれでも金の匠合長の息子だ
その情報網を甘く見るなってことだ」
プラティ
「そっか…つまりナシュメントさんが教えてくれたんだね?」
ヴァリラ
「……そうとも言うな
…で、どんなヤツだった?その勇者とやらは?」
プラティ
「フツーの人だったよ ただ、いっしょけんめいですごくやさしい人だったかな」
ヴァリラ
「強いか?」
プラティ
「うん!すごく! 鍛聖の人たちよりも強いんじゃないかなぁ…」
ヴァリラ
「…それはすごいな」
プラティ
「こんど遊びにくるって言ってたから ヴァリラも会ってみてよ」
ヴァリラ
「そうだな」
プラティ
「そしたらヴァリラの意地っ張りなところとかなおるかもしれないよ!」
ヴァリラ
「それはオレが意地っ張りで自信過剰で…そのうえ意地が悪いと言うことか?」
プラティ
「いや…別にそこまで言ってないんだけど…」
ヴァリラ
「そうか…ならいい」

第8話

ヴァリラ
「プラティか… どうした?」
プラティ
「うん… いろいろ気になっちゃって…」
ヴァリラ
「おまえもわからないやつだな 小さなことを気にしたり変なところでおおざっぱだったり
…こんどはなんだ?」
プラティ
「勇者ってなんなのかなって…」
ヴァリラ
「そんなことか…
決まっているだろう 誰かのために迷わずに戦い勝った者のことだ」
プラティ
「簡単に言うね…」
ヴァリラ
「大切なのは迷わないことだ 本当に正しいことをするのに迷う必要はないだろう
言葉を変えれば 自分を信じる、ということだな」
プラティ
「……なんでヴァリラはそういうところ自信満々かなぁ」
ヴァリラ
「決まっている… オレは帝王だからな」
プラティ
「…相変わらず すごい自信だね…」
ヴァリラ
「心外だな…

……まあいい
それからな… 本当の勇者は自分のことを勇者とは思っていないものだ」
プラティ
「え?」
ヴァリラ
「勇者なんていうものは なろうとしてなるものなどではないということだ
サイジェントの勇者もおまえの父親もそうだろう?」
プラティ
「そうだね…」
ヴァリラ
「ところでプラティ オレは勇者になろうと思う」
プラティ
「はぁ?ヴァリラ… つい今、勇者はなろうとしてなるものじゃないって…」
ヴァリラ
「オレは別だ」
プラティ
「……」
ヴァリラ
「近いうちにオレは… 金の匠合の… 父の悪行をあばく…
見ていろ…
オレは金の匠合をだれに恥じることもないものにしてみせる」

第9話

ヴァリラ
「プラティか… どうした、笑いにきたのか?」
プラティ
「あのねぇヴァリラ… どうしてそうなるの?」
ヴァリラ
「未熟な者の武器を安く買い上げて売りさばくだけでなく…デグレア相手に商売をしていたんだぞ
金の匠合… いや、オレの父親は…」
プラティ
「笑わないってば そんなことで
だってヴァリラはそれを恥ずかしいと思ってるんだもんね?」
ヴァリラ
「そうだが……
フッ…
まったく…おまえと話していると悩んでいた自分が馬鹿のように思える
…そうだな オレが恥じているのだからつまりオレが正せばいいのだ」
プラティ
「そうそう!
あ。もしかしたらさ なんかワケアリかもしれないじゃん!」
ヴァリラ
「理由…?」
プラティ
「うん、そう、理由
あ! そうだ! 確かめてみればいいんじゃない? その理由を!」
ヴァリラ
「確かめる? そうか…それもそうだな
よし…ならばさっそく 明日にでも父のところに乗り込むとしよう」
プラティ
「がんばれ!」
ヴァリラ
「何を言っている? 当然、おまえもいっしょだ」
プラティ
「ええ~!?」

デートイベント

エンディング

ヴァリラ
「調子はどうだ? 黒鉄の鍛聖サマ…」
プラティ
「その呼び方、なんかテレちゃうよ まだまだ見習い鍛聖でもっと覚えなくちゃいけないこと
いっぱいあるのに…」
ヴァリラ
「仮にもオレに勝った女が情けないこと言うな」
プラティ
「えへへ、ごめん…」
ヴァリラ
「情けないのはオレも同じか…
おまえも永遠のライバルが永遠に鍛聖になれなくては格好がつかないだろう?
待っていろ、すぐに追いつくからな」
プラティ
「そんなのわたしは関係ないけどな なんてったってヴァリラは大切な人だから」
ヴァリラ
「…言ってろ」
プラティ
「もしかしてテレてる? テレてる?」
ヴァリラ
「…うるさい」
プラティ
「えへへ…
でも、ヴァリラには金の匠合のこともあるし… 大変だねぇ…」
ヴァリラ
「望むところだ 金の匠合も鍛聖になることも どちらも最高の仕事をみせてやる
そして、このワイスタァンを誰に恥じることのない剣の都にしてみせよう
黒鉄の鍛聖プラティ おまえとふたりでな…」

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