【夜会話】ラジィ(クリュウVer.)

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第3話

クリュウ
「ラジィもここに来てたんだ」
ラジィ
「アニキ、どうしたの?」
クリュウ
「うん、ちょっと 花が見たくなってさ
あとさ ここにきたらラジィに会えるかなって」
ラジィ
「ううん アニキなら大かんげいだよ」
クリュウ
「元気ないねラジィ
やっぱり…」
ラジィ
「あ、アニキ!カン違いしないでよね!
ボクはアニキに負けたんならって なっとくしてるんだから!
それよりもさ ボクの大会は終わっちゃったんだなって…
ちょっとしみじみしてたとこなの!
あのねアニキ!」
クリュウ
「な、何?」
ラジィ
「ボクおうえんしてるから!
アニキが優勝するようにおうえんしてるからね!
だから、先に鍛聖になってて!いつかボクも後をおっかけて鍛聖になるから!」
クリュウ
「わかったよ じゃあ待ってるから ラジィ約束だよ!」

第4話

ラジィ
「あ!おめでとうアニキ!4回戦突破だよ!
すごいよね~ このまま勝ち抜いて優勝だね!」
クリュウ
「ありがとう…
でもそんなに簡単に言われてもなぁ
ここにきてもっときたえなきゃダメだって痛感してるよ」
ラジィ
「あのさアニキ あの双子のひとたちの願いってなんだったのかなぁ…」
クリュウ
「わかんないけど…でもいつかふたりにきいてみないとね」
ラジィ
「それでアニキがかなえてあげなくちゃね!」
クリュウ
「むずかしそうだね」
ラジィ
「そんなことないよ ボクのアニキならきっとできるもん!
うん!ぜったい!
だってアニキはお人好しだし やさしいし…

かっこいいもんね!」
クリュウ
「え!?」
ラジィ
「なんでもない!じゃね!」

第5話

ラジィ
「アニキ!」
クリュウ
「ラジィ やっぱりここにいたね」
ラジィ
「えへへ お見通し?」
クリュウ
「そういうわけじゃないけど なんとなくここにいるのかなって」
ラジィ
「ボクもアニキに会いたかったからここに来たの ぐうぜんだね」
クリュウ
「そうだね…あ、そうだ!今日リンドウさんに会ったんだ」
ラジィ
「え!うそ! 金剛の鍛聖のリンドウさま?」
クリュウ
「そうそう そのリンドウさんなんだけど…
リンドウさんの家にここと同じ花がいっぱいあったんだ
きっとこの花はリンドウさんの花なんじゃないかな?」
ラジィ
「そっかぁ…ここリンドウさまのお花畑なんだ… なんか感動しちゃうなぁ
リンドウさまってきっとすごくいい人だよね~
お花が好きな人に悪い人はいないもんね」
クリュウ
「そうだね」
ラジィ
「アニキ!今度ボクもリンドウさまに会わせてよ! ね!ね!」
クリュウ
「いいけど…普通のおじいさんだよ?」
ラジィ
「わかってないなぁアニキ!
エラい人なのに普通のおじいさんでいられるなんて すごいことなんだよ!
あ~ 会ってみたいなぁ…」
クリュウ
「そうだね なんかラジィとリンドウさんなら仲良くなれそうな気がするな」

第6話

ラジィ
「ありがとうねアニキ」
クリュウ
「え…何が?」
ラジィ
「ヴァリラとふたりで助けにきてくれたじゃん うれしかったんだよ!
ずっとひとりで心細くて ホント言うとちょっと負けそうだった
だから ありがとね、アニキ」
クリュウ
「そんなの当然だろ?」
ラジィ
「当然じゃないって!だって軍隊の大人のひとたちがいっぱいいたんだよ!
あ…そういえばアニキ あの剣は何?
そんなに大切なものなの?」
クリュウ
「うん 父さんが鍛えた剣らしいんだけど
ラジィもきいたよね なんか強い聖霊を封じ込める力があるんだって…」
ラジィ
「それはきいたけど なんでそんなものデグレアは欲しがるんだろ?
ボクにはわからないや」
クリュウ
「僕にもさっぱりだよ」
ラジィ
「でもさ 悪用されないように みんなが剣をまもってるわけだから
ボクたちも悪用しないようにしなくちゃね!」
クリュウ
「そうだね
(ラジィはまっすぐだなぁ… 僕も見習わないとね)」

第7話

クリュウ
「ラジィ!」
ラジィ
「あ…アニキ!? …もう!び、びっくりしたぁ…
いきなり声かけるんだもの!」
クリュウ
「ご、ごめん どうしたの?考えごとでもしてた?」
ラジィ
「べ、べべべべつに そんなことないよ!」
クリュウ
「変なラジィ…」
ラジィ
「ところでさぁ… アニキ今日どこに行ってたの? サナレ、さみしがってたよ?
見に来て欲しかったって」
クリュウ
「え…悪いことしたなぁ… 今日は鍛聖の人といっしょに
地震の原因がカグロ火山にあるんじゃないかって… それで調べに行ってたんだけど…
(ルベーテさんとウレクサさんのこと 黙っておいた方がいいよね…)」
ラジィ
「ふぅん… アニキはいいなぁ…
アニキは男の子でしょ? だからそうやっていっしょに行けるもんね…
あ~あ…ボクもオトコノコに生まれたかったなぁ」
クリュウ
「ラジィは立派な男の子だよ」
ラジィ
「そう?そうかなぁ? ボクも強くなれるかなぁ?」
クリュウ
「うん、ラジィなら大丈夫だって!」
ラジィ
「えへへ… ボクがんばるね! アニキに追いついて…
立派なオトコになってみせるよ!」

第8話

ラジィ
「アニキか…
ねぇアニキ…ルマリさんっておしとやかで…とっても女らしいよね?
やっぱり女の子は女の子らしくしないとダメなのかなぁ…」
クリュウ
「え? もしかして僕また変なこと言ったかな?」
ラジィ
「え、あ、あのそういうことじゃなくてね…
ほら…シュガレットっておしとやかじゃない?
かわいいし…アニキと仲いいし…
ルマリさんもサナレもハリオやヘリオも…みんな美人で女の人らしいでしょ?」
クリュウ
「サナレやハリオはちょっと違うんじゃ…」
ラジィ
「そんなことないよ!みんなきれいだし!ボクなんて言わないし…」
クリュウ
「う~ん たしかにみんなかわいいけど…」
ラジィ
「…やっぱりそうなんだ」
クリュウ
「え?」
ラジィ
「やっぱりアニキも女の子らしい女の子が好きなんだ…」
クリュウ
「え!?…ちょっとどうしたのさラジィ!?」
ラジィ
「もういい!ボク帰る!」
クリュウ
「う~ん… ラジィ、どうしちゃったのかな?」

第9話

ラジィ
「ねえアニキ?」
クリュウ
「何?」
ラジィ
「お…オトコノコ同士って け…ケコンできないのかな?」
クリュウ
「はぁ?…けこん?」
ラジィ
「あ、じゃなくてけっこん!」
クリュウ
「なんでそんなこときくの? 誰かに相談された?」
ラジィ
「そうじゃなくて…」
クリュウ
「あ…ラジィ もしかして好きな人できた?」
ラジィ
「…うん」
クリュウ
「で、自分がオトコノコみたいだってことを気にしてる?」
ラジィ
「…うん
それでね… アニキ
ちょっとアニキに見てほしいものがあるんだけど…」
クリュウ
「何?」
ラジィ
「あ…明日ね明日!
用意できたら呼びに行くから工房で待っててね! アニキわかった?!」
クリュウ
「わかったわかった…」
ラジィ
「じゃあね!アニキ」

デートイベント

クリュウ
「…と、いうわけで今日はラジィと出かけることになったんだ」
ラジィ
「おまたせアニキ! 出かけるよ~!」
  • うん!行こう
    クリュウ
    「じゃあ行ってくるよ ザンテック」
    ラジィ
    「行こうアニキ!」
  • もうちょっと待って!
    クリュウ
    「ちょっと待ってよ」
    ラジィ
    「はやくしてね…」
    (ラジィ、入り口で待つ)
    ラジィ
    「準備できた?」
    • うん!行こう
      クリュウ
      「じゃあ行ってくるよ ザンテック」
      ラジィ
      「行こうアニキ!」
    • ちょぅと待って!
      ラジィ
      「はやくしてね…」
(秘密の花園へ)
クリュウ
「…で何を見せてくれるの?」
ラジィ
「…えっとぉ
おねがい! ちょっとだけ目をつぶってて」
クリュウ
「?…別にいいけど…」
ラジィ
「目をあけてもいいよ アニキ」
(おめかししたラジィがくるっと回る)
ラジィ
「どう、アニキ?」
クリュウ
「どうって…
(いつもオトコノコっぽい格好してるから気付かなかったけど)
(こうやって女の子らしい服を着ると…かわいいんだなぁ…)」
ラジィ
「どうしたの、アニキ?」
クリュウ
「あ…え? いや…なんでもないよ!」
ラジィ
「だ~か~ら~ どうかなってきいてるのに~!」
クリュウ
「ええと…」
  • うん! すごく似合うよ!
    クリュウ
    「うん! すごく似合うよ! リボンがとってもかわいいし」
    ラジィ
    「ホント!? えへへ…アニキにそう言ってもらえると…
    ちょっとはずかしいかも…」
  • うん、好きな感じだよ
    クリュウ
    「うん、好きな感じだよ」
    ラジィ
    「え?…それってボク?…服?」
    クリュウ
    「服の話だよね?」
    ラジィ
    「そっそうだよ! あははは…」
    クリュウ
    「ラジィは女の子っぽいのも男の子っぽいのも似合うんだね」
    ラジィ
    「ホント?」
    クリュウ
    「ホントだよ」
    ラジィ
    「ホントにホント!? おせじで言ってない?」
    クリュウ
    「本当にかわいいよ!」
    ラジィ
    「えへへ…」
  • そんなところかな?
    クリュウ
    「…うん そんなところじゃないかな?」
    ラジィ
    「なんだよ!そんなところって…なぁんかアニキ ぼぉっとしてるし…」
    クリュウ
    「(う…ラジィに見とれていてテキトーな返事をしてしまった…)
    (はずかしい…)」
    ラジィ
    「アニキってば!」
    クリュウ
    「あ、ごめんごめん! ラジィの服があんまり似合ってたからびっくりしちゃって」
    ラジィ
    「…ホント?」
    クリュウ
    「ホントホント!」
    ラジィ
    「…う~ん…まあいいや
    ウソでもアニキがほめてくれたんだから
    信じることにするよ!」
ラジィ
「あのねアニキ ボクね…ずっと勇者様とかにあこがれてたんだ」
クリュウ
「うん…」
ラジィ
「勇者様ってかっこいいよね 強くって優しくって…
でもボクは女の子だから 男の子にならないと勇者様になれないって思ったんだ…
だからね…このあいだまでいっしょけんめい男の子になろうって思ってたんだよ
でもね、アニキ…アニキと会って…アニキに助けられてね…
ボク…わからなくなっちゃったんだ
アニキにかわいいって思ってほしい でもオトコノコでいなくちゃ強くなれないって…」
  • ラジィは強いよ
    クリュウ
    「……ラジィ 僕の知ってるラジィはね…
    どんな男の子よりも強くて元気で…誰よりもがんばってるんだ
    どんな服を着ていたってね」
    ラジィ
    「アニキ…」
  • ラジィはかわいいよ
    クリュウ
    「……ラジィ 僕の知ってるラジィはね…
    どんな男の子よりも強くて元気で…誰よりもがんばってて
    それで…とってもかわいいんだ
    どんな服を着ていたってね」
    ラジィ
    「アニキ…」
(リンドウが歩いてくる)
????
「はっはっは ふたりともやはりここにおったか」
クリュウ
「リンドウさん!?」
リンドウ
「お…すまんのう…ふたりのジャマをする気はなかったんだがな」
ラジィ
「そそそんな…」
リンドウ
「おお、お嬢ちゃんがブロンのめいっ子のラジィちゃんかね?
きいているよ このワイスタァンを剣と花の都にしたいそうだね」
ラジィ
「あ…はい!」
リンドウ
「そうか…じゃあ きみが鍛聖になったらこの花畑の世話をしてもらおう」
(ラジィ、びっくりする)
ラジィ
「え!…本当ですか!?」
リンドウ
「本気だとも わしも、この街を剣と花の都にするのが夢なのだが…
サクロもコウレンもブロンも…あやつら年寄りの園芸くらいにしか思っとらん
わしとしては たのもしいあとつぎができた気分だよ」
ラジィ
「えへへ…」
クリュウ
「よかったね、ラジィ」
ラジィ
「うん! アニキ!ボクがんばるよ!」

エンディング

ラジィ
「いい風だね、アニキ ううん、黒鉄の鍛聖さま!」
クリュウ
「アニキでいいってば それにテレちゃうよ、その呼び方… まだまだ見習いなんだし」
ラジィ
「それでもすごいよ! 見習いが終わったらホンモノの黒鉄の鍛聖さまだもん!」
クリュウ
「ありがと、ラジィ」
ラジィ
「えへへ… ボクね、アニキといっしょにいるとあったかい気持ちになるんだよ!
これって好きってことだよね」
クリュウ
「え!?」
ラジィ
「またぁ!もしかして、まだボクのこと男の子って思ってない?」
クリュウ
「さすがにそれはないけど…」
ラジィ
「ふ~んだ! アニキにはボクの夢 おしえてあげないよ~だ!」
クリュウ
「え?鍛聖になってワイスタァンを剣と花の都にするんじゃないの?」
ラジィ
「それとは別の…もういっこの夢ができたんだ!
こんどのはすっごいよぉ~ おとくだよ~」
クリュウ
「お得?」
ラジィ
「…知りたい?」
クリュウ
「うん」
ラジィ
「どうしようかなぁ~」
クリュウ
「もったいぶらないで教えてくれないかな?」
ラジィ
「ぜったいヒミツだよ…」
クリュウ
「うん」
ラジィ
「あのね…
……

…ボクね…
いつかきっと黒鉄の鍛聖さまのおヨメさんに…」

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