【夜会話】シュガレット(クリュウVer.)

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夢月紫桜様

第0話

シュガレット
「港に来るのはひさしぶりです…」
クリュウ
「あ、あんなところに船がある 乗ってみようよ!」
シュガレット
「あの…そんなことしたら怒られますよ…?」
クリュウ
「大丈夫だって! おいでよ!」
シュガレット
「気持ちいいですね」
クリュウ
「そうだね~ でも、今日はつかれちゃったよ」
シュガレット
「…」
クリュウ
「どうしたの?」
シュガレット
「いえ…あらためてよろしくお願いします クリュウさま」
クリュウ
「うん、よろしく!
父さんみたいな鍛聖になれるよう がんばるからさ 手伝ってよね」
シュガレット
「はい
…ところで あの…クリュウさま?」
クリュウ
「何?」
シュガレット
「シュガレットはさみしがりやです」
クリュウ
「うん、それで?」
シュガレット
「やさしく…してくださいますか?」
クリュウ
「え?…あ、うん」
シュガレット
「よかった… わたしのダンナさまになる方が やさしくてステキな方で…」
クリュウ
『!』
クリュウ
「え、何それ?」
シュガレット
「おききになってないんですか? シュガレットはクリュウさまの許嫁なんですよ」
クリュウ
「いいなずけ!? そんなのきいてないよ!」
シュガレット
「そうですか? でもシンテツさまは息子をおまえのムコにやる、と…」
クリュウ
「うそ!?」
シュガレット
「本当ですよ すぐにとは言いませんが 心が決まったら教えてください」
クリュウ
「う…うわぁ…」

第1話

シュガレット
「まずは一戦目突破 おめでとうございます」
クリュウ
「ありがと ていうかシュガレットのおかげだよね」
シュガレット
「いえ… わたしはクリュウのさまの言うように戦っただけですから
わたし ひさしぶりにわくわくしました
まるでシンテツさまと戦っているように楽しくて…」
クリュウ
「武器は鋼の硬さにあらず 武器は剣の腕にあらず 武器は友の助けにあらず…」
シュガレット
「鍛聖の三宝… きたえる技術、剣の腕、護衛獣の三つですね」
クリュウ
「うん… ちょっとだけわかった気がするよ
シュガレット これからもよろしく!
いっしょに優勝をめざそうね!」
シュガレット
「はい 優勝するまでだけじゃなく ずっとついていくつもりです」
クリュウ
「ありがと…」
シュガレット
「イヤと言っても、ですよ?」
クリュウ
「あはは… ええと…も、もう帰ろっか…」

第2話

シュガレット
「クリュウさま 海はいいですね なんかゆったりした気分になります
クリュウさま?」
クリュウ
「ん、何?」
シュガレット
「せっかくふたりでいい感じなのに ほかごと考えないでください
あの…ヴァリラさんとかいう方のことですか?」
クリュウ
「ごめん でも気になるんだ… ヴァリラの本当の力が…
今日は勝ったけど 次は勝てるかなって…」
シュガレット
「正直むずかしいと思います
あのときはヴァリラさんが油断をしていてくれました でも多分
次は本気だと思います それに…きっと武器をきたえる腕も クリュウさまより上…
いえきっと大人も顔負けなんだと思って間違いないと思います」
クリュウ
「なんでそう思うの?」
シュガレット
「あのヴァリラさんという方は ほかの鍛冶師のきたえた武器で戦っていました
それを恥と思わないのは ただの恥知らずか 自分に自信があるかのどちらかです」
クリュウ
「ただのおぼっちゃん …ってことはないよなぁ
今回の大会の最短記録… 今のところヴァリラらしいし」
シュガレット
「ええ、だからふたりでがんばって… もしもヴァリラさんと試合で当たる時のためにも
腕をみがいておきましょう」
クリュウ
「そうだねシュガレット いっしょにがんばろう」
シュガレット
「はい」

第3話

シュガレット
「気にしてるんですか? ラジィちゃんを倒したこと
それとも…ラジィちゃんの夢をこわしてしまったこと?
それとも…それをしたのが自分自身だったことを気にしていますか?」
クリュウ
「…」
シュガレット
「わたしは ラジィちゃんを倒したのがクリュウさまでよかった
そう思っています」
クリュウ
「なんでさ…」
シュガレット
「わたしのクリュウさまはシンテツさまの香りがします
シンテツさまは人の思いを受け止めるのがとても上手な方でした
倒した相手の思いをきちんと受け止めて生きている方でした
クリュウさまには… シュガレットのダンナさまには そうやって生きていって欲しいんです」
クリュウ
「うん、わかった
…ってさ 今さらっとすごいこと言わなかった?」
シュガレット
「さあ? なんのことでしょう
それよりもクリュウさま ちゃんと鍛聖になってラジィちゃんの夢を…
かなえて差し上げなくてはだめですよ」

第4話

クリュウ
「…もしかして まだ怒ってる?」
シュガレット
「…」
クリュウ
「シュガレット?」
シュガレット
「クリュウさまは シュガレットのことが嫌いになりましたか…?」
クリュウ
「なんで? どうしてそんなこと言うのさ」
シュガレット
「嫉妬ばかりして… イヤな女の子だと思っていませんか?」
クリュウ
「そんなことないって!」
シュガレット
「よかった… クリュウさまに嫌われてたらどうしようって…
意地をはってしまったけど… もし本当にハリオさんとヘリオさんを
好きだったらどうしようって… ずっと心臓がドキドキして泣きたくて…」
クリュウ
「(うわ!…泣きそう!?)」
シュガレット
「でも…
ウソでもクリュウさまが好きだって言ってくれて…
うれしくて…」
クリュウ
「(そんなこと言ったっけ?)」
シュガレット
「お礼に…シュガレットがクリュウさまにいいことを教えてあげますね…」
クリュウ
「って、ちょい待ち! よくわからんないけどそれはダメ!」
シュガレット
「そうなんですか? 夫婦なら普通にしていることですよ?」
クリュウ
「そういう問題じゃなくてだめ!」

第5話

クリュウ
「ねぇ、シュガレット
父さんとリンドウさんは親友だったんだよね…」
シュガレット
「そうですね
シンテツさまはいつも リンドウさま、ブロンさんと何をするにもいっしょでした
わたしと…クリュウさまのように…」
クリュウ
「へぇ… なんかいいね、親友って
僕にもできるかな…」
シュガレット
「もうクリュウさまにはシュガレットがいるじゃありませんか」
クリュウ
「そうだね ありがとう、シュガレット」
シュガレット
「クリュウさま… シュガレットは今すぐにでも親友以上になってしまっても…」
クリュウ
「ああああありがとう 今はその気持ちだけで十分だから ね、シュガレット!」
シュガレット
「…そうですか? とっても残念です」

第6話

シュガレット
「クリュウさま 何をお考えですか?」
クリュウ
「うん 父さんのことを考えてた
父さんは3本の剣を作ったけど 一体なんのためだったのかなって」
シュガレット
「知りたいですか? シンテツさまの剣のこと」
クリュウ
「うん… 知りたいよ」
シュガレット
「そうですね 全部とは言いませんが少しだけなら…」
クリュウ
「それでもいいよ」
シュガレット
「クリュウさまは 自分の信じているものがこわれても平気ですか?
真実の重さにたえられますか?」
クリュウ
「え…」
シュガレット
「それくらい大変なお話なんです
当時の鍛聖の方々がみなさんで戦って
ひとりが治ることのない病にかかって ひとりが鍛聖の道をあきらめて…
ひとりが死んでしまいます そういう話なんです ききますか?
もちろんいずれクリュウさまが鍛聖になれば 嫌でも知ることになりますが」
クリュウ
「ちょ…ちょっと待って… 考えさせて…」
シュガレット
「はい クリュウさまの覚悟ができたら言ってください
シュガレットは包みかくさずお話いたします」

第7話

シュガレット
「クリュウさま…
今日はヒヤヒヤしました もうあんな無茶なことはやめてください」
クリュウ
「ムチャって…なにが?」
シュガレット
「全部です!」
クリュウ
「う…そんなに怒らなくても…」
シュガレット
「クリュウさま 本当にサイジェントの勇者さまが言ったことの意味…
わかってみえますか?
あきらめないことと 引き際を知らないことは違うんです」
クリュウ
「そんなに怒らなくても…」
シュガレット
「イヤです! いいですかクリュウさま!
命にはかけどころがあるんです それを間違えてもシュガレットは喜びません…
もっとシュガレットをたよってください
もっとシュガレットを信じてください
もっとシュガレットをギュってだきしめてください」
クリュウ
「…最後は違うんじゃ…」
シュガレット
「……」
クリュウ
「…」
シュガレット
「とにかくです シュガレットはクリュウさまの妻なんですから!
もう危険なことはさせません…
夫の健康管理は妻のしごとです!」
クリュウ
「けんこうかんり?」

第8話

シュガレット
「クリュウさま」
クリュウ
「何?」
シュガレット
「無理をなさらないでくださいね
わたし…今日もドキドキしていました
クリュウさまが成長して シンテツさまのように強く、やさしくなっていくのは
…とてもうれしい … のですけれど…
強くなるたびに やさしくなるたびに 無理なことをするようになって
それがこわいんです」
クリュウ
「やだなぁ ムリなんかしてないって!」
シュガレット
「してます! すごく…だって!
テュラムさんをまもろうと ウレクサさんと戦ったりなんて
前のクリュウさまにはできませんでした」
クリュウ
「…そうだね 前の僕なら、そんなことしようとも思わなかったね」
シュガレット
「シュガレットは…
クリュウさまに 勇者になって欲しくなどありません…
それよりも命をそまつにしないでください
無理なことをするときは シュガレットにも半分わけてください
それがシュガレットの役目ですから」
クリュウ
「うん… ありがと…シュガレット」
シュガレット
「信じてます クリュウさま…」

第9話

シュガレット
「おつかれさまでした クリュウさま」
クリュウ
「うん… でもやっぱりなんかすっきりしないよね
ウレクサさんもルベーテさんも…鍛聖がふたりもいなくなっちゃったし…
サクロさんは…ウレクサさんのかたきをうてたのかな…」
シュガレット
「わかりません でも…ふたつだけわかります
ひとつは…ウレクサさんは悲しみ以外…何も残せなかったこと…
そしてもうひとつは…シュガレットのクリュウさまが無事だったことです」
クリュウ
「うん」
シュガレット
「…」
クリュウ
「……」
シュガレット
「…… クリュウさま
明日… デートをしませんか?」
クリュウ
「ええ!?」
シュガレット
「悩んでばかりいても心の健康によくないですし…
わたし 行きたいところがあるんです」
クリュウ
「どこなの?」
シュガレット
「ウフフ… ヒミツです♥
そういうわけで よろしいですよね?」
クリュウ
「う…うん ごめんね 気をつかわせちゃって」
シュガレット
「いえ…別にそれだけではないのですけれど…」

デートイベント

シュガレット
「さあ デートですよ
出かけましょう クリュウさま」
  • うん!行こう
    クリュウ
    「うん! 出かけよう」
    シュガレット
    「はい」
  • ちょっと待って!
    クリュウ
    「ごめん ちょっと待って」
    シュガレット
    「いいですよ」
    (シュガレット入り口で待つ)
    シュガレット
    「出かける準備はできましたか?」
    • うん!行こう
      クリュウ
      「うん! 出かけよう」
      シュガレット
      「はい」
    • ちょっと待って!
      シュガレット
      「いいですよ」
クリュウ
「で、どこに行くの? シュガレット」
シュガレット
「わたしの思い出の場所です…」
(中央工房・地下迷宮出入口の部屋へ)
シュガレット
「クリュウさま こちらです」
クリュウ
「ここが…シュガレットの思い出の場所…?」
シュガレット
「そうです…
シンテツさまとふたり よくここで武器をきたえていました
ここにはシンテツさまとの思い出がたくさんつまっています…」
クリュウ
「…そうだね」
シュガレット
「…はい
シュガレットはサプレスで生まれてすぐリィンバウムに召喚されたんですよ」
クリュウ
「へぇ…」
  • サプレスってどこ?
    クリュウ
    「どこだったっけ サプレスって…」
    シュガレット
    「クリュウさま… 忘れないでください
    このリィンバウムの周りを回る4つの世界のひとつで霊界と呼ばれるところです…
    この剣の都の地下にいる剣の聖霊…炎の聖霊パリスタパリスが生まれたのと同じところでもあります」
  • 霊界サプレスだね
    クリュウ
    「知ってる 霊界だね」
    シュガレット
    「そう呼ばれていますね」
シュガレット
「わたしは…そのサプレスの光の中で生まれて そしてワイスタァンに召喚されました
クリュウさまが生まれる二十年も前のことでした
召喚されたばかりのわたしは まだマユの中に入ったままで…」
クリュウ
「(マユ…?)」
シュガレット
「わたしたちは金色のマユから生まれるんです
わたしがマユから出て生まれてはじめて見たのがシンテツさまでした…
まだ子供だったシンテツさまの魂がわたしをマユから出してくれたんですよ…」
クリュウ
「じゃあ父さんは…」
  • シュガレットのお父さんだね
    クリュウ
    「じゃあ、僕の父さんはシュガレットにとってもお父さんみたいなものなんだね」
    シュガレット
    「そうですね…でも親と言うよりは、幼なじみの男の子だったのですけれど…」
  • シュガレットの幼なじみだね
    クリュウ
    「じゃあ父さんとシュガレットは幼なじみ?」
    シュガレット
    「はい… シンテツさまの成長をずっと横で見てきました…」
シュガレット
「それで…勝手に、いつかはシンテツさまのお嫁さんになれるんだと思っていました
シンテツさまにはふられちゃいましたけど…」
クリュウ
「(そっか…父さんは母さんと結婚したから)
(だからシュガレットは母さんとあんまり話したがらないのか…)
あれ…でもたしか シュガレット、前に言ってたよね」
シュガレット
「シンテツさまが、シュガレットをクリュウさまのお嫁さんに、と約束したことですか?」
クリュウ
「うん…」
シュガレット
「…ウソです」
クリュウ
「ええ!?ウソ!?」
シュガレット
「はい…正しくは…
シンテツさまはそうおっしゃいましたが 約束ではなくて…
そうしよう くらいの意味だったのだと思います」
クリュウ
「それじゃあ…」
  • どうしてそんなウソを?
    クリュウ
    「どうしてそんなウソを言ったの?」
    シュガレット
    「もうしわけありません
    ウソをついたつもりじゃなかったんです… クリュウさま…」
    クリュウ
    「あ…そんな… 別に怒ってないから…」
  • そんなに気にしないで
    クリュウ
    「気にしないで… ちょっと恥ずかしかっただけで…」
    シュガレット
    「クリュウさま…」
  • 結婚しなくていいんだね?
    クリュウ
    「じゃあ結婚しなくていいだね? …ちょっとほっとした…」
    シュガレット
    「そんなにも…イヤでしたか…」
    クリュウ
    「あ…そんなことないよ! ただまだ早いかなって思っただけで」
クリュウ
「でも…どうして許嫁なんて…」
シュガレット
「わたしが再びサプレスから このワイスタァンに召喚されて
そこにいたのがクリュウさまでした…
ひと目見てわかったんです… わたしは、シンテツさまではなくこの方を守護するために生まれたと」
クリュウ
「僕をまもるために…?」
シュガレット
「そうです…わたしたちはずっと、だれかひとりを守り続けるために生まれてくるんです」
クリュウ
「でもほら! 僕はそんなに…」
シュガレット
「知っていますかクリュウさま わたしたちは魂の輝きにひかれるんです
クリュウさまの魂はシンテツさまの何倍もかがやいていました
もちろん今も…」
クリュウ
「シュガレット…」
シュガレット
「だから…ずっとクリュウさまといっしょにいたくて…
シンテツさまの言っていたことを思い出して…つい許嫁などと…
もうしわけありません… ごめんな…さい…」
クリュウ
「ありがと、シュガレット」
シュガレット
「…え?」
クリュウ
「本当のこと教えてくれて ありがとう」
シュガレット
「いえ、そんな…」
クリュウ
「僕…まだ上手く言えないけど…
がんばるよ!
だからこれからもよろしくね! シュガレット!」
シュガレット
「クリュウさま…!
はい! いっしょにがんばりましょう! …ずっと」
クリュウ
「えへへ…」
シュガレット
「(大好きです、クリュウさま…)」

エンディング

シュガレット
「いい風ですね… クリュウさま」
クリュウ
「うん… 気持ちいいね
なんかやりとげたー! って感じがするよ」
シュガレット
「そうですね 黒鉄の鍛聖さま…」
クリュウ
「なんだかなぁ… その鍛聖さまっていうのちょっとくすぐったいね…
でも…キライじゃないかも… 責任は重大だけどね!」
シュガレット
「クリュウさま」
クリュウ
「何?」
シュガレット
「きれいな街にしましょうね」
クリュウ
「うん…」
シュガレット
「あたたかい街にしましょうね」
クリュウ
「うん」
シュガレット
「みんなが笑顔でいられる街にしましょうね」
クリュウ
「うん」
シュガレット
「わたしをおヨメさんにしてくださいね」
クリュウ
「うん…う…ええ!?」
シュガレット
「ほんとですか! シュガレットは幸せです…」
クリュウ
「ちょっとまって! 今のなし!」
シュガレット
「クリュウさま! シュガレットはクリュウさまのことを…」
クリュウ
「わかった! わかったから… ちょっと待ってよシュガレット!」

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