【夜会話】カイル（レックスVer.）

第2話　陽気な漂流者

カイル

「なあ、先生よ　こう言うのもなんだが
よく、俺たちの誘いに乗ったもんだな　正直、驚いてるぜ」

レックス

「そんなに変かな？」

カイル

「変っていうか・・・さっきまで、戦ってた相手とあっさり手を組むなんてよ
よほど悪知恵がきくか　その逆か…普通は、そう思うぜ」

レックス

「あはは・・・
それじゃ、どうしてカイルさんは俺のこと誘ったんです？」

カイル

「それは・・・
なんつーか、そのな　なんとなくだけどよ、あんたは信用できる気がしてな・・・
男同士だからわかるっつーか・・・」

レックス

「同じですよ、俺も」

カイル

「！」

レックス

「なんとなくだけど貴方たちなら信用してもいいかなってそう思ったんです」

カイル

「そうか・・・ははっ、わはははっ！」

こんな気持ちのいい笑い方ができる人が根っからの悪党とは思えないもんな

第3話　はぐれ者たちの島

カイル

「なんだよ？　謝りたいことってのは」

レックス

「だから、俺が勝手に突っ走ったせいで、カイルたちに迷惑をかけたから・・・」

カイル

「・・・」

（ドゴッ）

レックス

「あだっ！？」

カイル

「くだんねえコト言ってんじゃねえよ
お前はもう、俺らの身内なんだぜ　迷惑かけたって別にいいんだよ！」

レックス

「カイル・・・」

カイル

「それに、お前がいなくたってよ　あの場面なら俺が突っかかってたさ
ああいうやり口は気に食わねえからな」

レックス

「そっか・・・
・・・って、なら今のゲンコツって殴られ損じゃあ！？」

カイル

「あ・・・そうなるか？」

レックス

「そうなるか・・・じゃないって！？」

ううっ、本気で痛かったよ・・・

第4話　海から来た暴れん坊

（コンコン）

レックス

「カイル？」

（ガチャ）

レックス

「あれ？　いない・・・（いったい、どこにいったんだろう？）」

第4話　海から来た暴れん坊（？？？）

レックス

「あれ、あそこにいるのは・・・」

• カイル？

  カイル

  「よお、先生　夜の散歩かい？」

  レックス

  「まあ、そんなところ　カイルは？」

  カイル

  「ああ、ちょっと昔のことを思い出していたのさ」

  レックス

  「昔のこと？」

  カイル

  「興味があるなら、聞くかい？俺が、なんで海賊になったのかよ・・・」

  ガキの頃から、もうずっと海ってもんが好きだった
  そいつの果てを知りたくて　ずっと遠くへ、行きたくて　見知らぬ船へと忍びこむ
  それが、海賊船だとはまったく思いもしないこと
  海の荒くれ者たちは無謀なガキを、見捨てずに海の掟を教えてくれた
  漁師の息子の悪ガキはいつの間にやら海賊稼業
  夢の名残を追いかけて気まま暮らしの海賊稼業・・・

第5話　自分の居場所

カイル

「まったく、本当に困った客人たちだぜ」

レックス

「面目ないよ・・・」

カイル

「ま、しかし、あの年頃って言うのは誰でも不安になっちまうもんだからな・・・
まして、いきなりこんな場所で生活することになったんだ
仕方なかったのかもしれねえな」

レックス

「うん、だけどもう大丈夫だと思うよ」

カイル

「ああ、そうだな　きちんと俺らにもワビを入れたし・・・
だけどよ、先生　本気であいつを戦いに参加させるのか？」

レックス

「うん、あの子がそれを望んだんだし、その気持ちは大切にしたいからさ」

カイル

「そうか・・・
まぁ、あのナップってボウズはガキの頃の俺みたく、威勢がいいみたいだからな
きっと、うまくやれるだろうさ」

レックス

「カイル・・・」

これからはあの子にも仲間の一人としてがんばってもらおう

第6話　招かざる来訪者

カイル

「あれだけの人数で騒いだのは、本当に久しぶりだったぜ
いい酒だった・・・」

レックス

「随分と、キュウマと話し込んでたみたいだったけど？」

カイル

「おう、アイツとはシルターンの武術のことで一度ゆっくり話したくてな
オウキーニのヤツと三人でなかなか盛り上がることが出来たぜ
ストラの源流は、どうもシルターンから伝来したらしい・・・とかな？」

レックス

「へえ・・・」

カイル

「武術を習うもの同士はその道によって通じ合うことが出来る
師匠の言ってた言葉なんだかようやっとわかった気がするぜ」

レックス

「カイル・・・」

カイル

「無論、これもあんたががんばってあいつらの信用を勝ち得たからこそだろうがな
ありがとよ　これからは俺らも積極的に連中と交流していくからな」

レックス

「うん・・・」

これをきっかけにもっと、みんなが仲良くなれるといいよな・・・

第7話　すれ違う想い

カイル

「まいったぜ…あんたの肝っ玉にはつくづく完敗だ
なんだかんだいって最後まで、自分を貫いちまいやがった」

レックス

「俺一人だけじゃ無理だったよ
ナップやみんなが、俺のことを信頼してくれたから
思い切って無茶を押しとおすことができたんだと思う
そもそも、カイルが譲ってくれたから機会を作ることができたんだし」

カイル

「へへっ、よせやい　こそばゆくなるぜ
夢を追いかけ続けてそれを掴みとるのが本物の海賊・・・
あんたを見ていて先代の言葉、久々に思い出したぜ」

レックス

「カイル・・・」

カイル

「あんた、先生より海賊向きなんじゃねえのか？」

レックス

「いいっ！？」

そ、それはちょっと勘弁して・・・

第8話　卑怯者

カイル

「起こしちまったか？」

レックス

「いや、ちょうど起きたところだったから
なんだか心配かけちゃったみたいだな」

カイル

「そうでもねえさ　俺が運ぶ荷物が増えたぐらいでよ」

レックス

「そっか・・・」

カイル

「先に、いっておくぜ
先生は、あの野郎をかばうつもりかもしれねえが
俺は、どうあってもヤツだけは許せねえ
弱いものを盾にして、自分の都合を押し通すなんて了見は、絶対に許せねえんだ・・・」

レックス

「カイル・・・」

カイル

「悪いな、疲れてるのに気が利かなくてよ」

レックス

「ううん、それだけ、カイルが真剣だってことだし
イスラのことはまだ、はっきりとは決められないけど
でも、このままなにもなかったことにするのは間違ってる　そう思う・・・」

カイル

「そうか・・・」

自分のしたことの意味　それだけは、イスラにわかわせなくちゃいけない・・・！

第9話　先生の休日

カイル

「しっかしジャキーニの野郎にも困ったもんだぜ」

レックス

「でも、なんとなく憎めないんだよなあ」

カイル

「まあ、それだけが救いみたいなもんだな
ヤツの海への思い入れに関しちゃ、まんざらわからなくもねえしな」

レックス

「あはははっ」

カイル

「しかし、船を出すのはまだ先になっちまいそうだな」

レックス

「カイルも、やっぱり早く海の生活に戻りたいんだよな」

カイル

「まあな
あ、言っとくが、別に島での暮らしがつまらねえってことじゃねえぞ
島の奴らや、あんたとわいわいやってくのも悪くはねえさ
けどよ、いつまでも地に足をつけてたら、本当に、どこにも行けなくなっちまう
まだ、そうなるわけにはいかねえんだよ
ガキの頃からの夢をかなえるまではな」

レックス

「そっか・・・」

カイル

「ま、先のことより今が楽しいかどうかが俺には大事だぜ
楽しめる時にゃあめいっぱい楽しんでおくとしようや
お互いにな？」

レックス

「うん、そうだな」

カイルらしいな　ああいう考え方って

第10話　もつれあう真実

カイル

「どうするつもりだ？これから・・・」

レックス

「よくわからないよ　一度に、色んなことが起こりすぎて
自分の存在が、あの時消されそうになったのは事実なのに
正直、実感がないんだ　遺跡で起きた出来事が夢みたいでさ」

カイル

「ま、気持ちはわかるぜ」

レックス

「無かったことにしてしまいたいよ、全部忘れて無かったことにさ」

カイル

「そうすりゃ、これ以上あの二人が傷つけあうこともなくなる、か？」

レックス

「・・・・・・」

カイル

「お前らしいな
けどな、それは優しさじゃなく逃げだぜ？」

レックス

「！」

カイル

「やむにやまれる事情があったにしろ、連中は腹をくくってあの場に現れたんだ
忘れるってことは、それまでの連中の気持ちを、ないがしろにするってことだぜ
違うか？」

レックス

「そう、だな・・・」

カイル

「はっきりさせなくちゃいけねえんだ曖昧にごまかすほうが楽なんだろうがな
いつまでも、痛みが後を引かねえようにするためにもな」

カイルの言うとおり　なんだろうなきっと・・・

第11話　昔日の残照

カイル

「ったく　一難さってまた一難だな・・・
帝国軍の連中もいい加減、あきらめちまえばいいものを」

レックス

「そのわりに、顔はうれしそうだけど？」

カイル

「まあ、な　基本的に、俺はケンカ好きな性分だからよ
だらだら続いた戦いに決着がつくのは願ったり叶ったりさ
ただ、お前はそういうわけにもいかねえだろ？」

レックス

「わかってる・・・でも、だからっていつまでも逃げてはいられないからさ
島のことやみんなのことを知ったから、余計にそんなことはできないよ」

カイル

「そうか・・・」

レックス

「でも、きっと俺は往生際が悪いから最後まで、ジタバタしちゃうんだろうな
他に方法がないかって、さ」

カイル

「かまわねえさ」

レックス

「え？」

カイル

「根っこの部分でお前は、きっちり腹をくくってるからな
俺がとやかく口出ししなくてもケジメはきっちりとれるって信じられる」

レックス

「カイル・・・」

カイル

「だから、好きにしな　ジタバタしたけりゃそうすりゃいい
そこにつけこんでくる奴らにゃ、俺らがきっちり報復くれてやるからよ
お前のやり方を最後まで貫いてくれ　それが、俺の望みだ」

ありがとう・・・カイル・・・

第12話　黄昏、来たりて

カイル

「ちくしょうめが！やりたい放題やってくれやがってよ！」

レックス

「荒れてるな、カイル」

カイル

「ったりめーだ！！
そりゃ、軍の連中とはさんざん、今までもやりあってたさ
うざってえとは思ってたし　どっかに消えてくれねえかって思いもしたよ・・・
でもな！無職の奴らのやり口はデタラメだ！！」

レックス

「あれは・・・ひどすぎた・・・」

カイル

「泥棒猫がよこから獲物をかすめとるみてえにやりやがって・・・
気に食わねえぜ！野郎、このままじゃすまさねえ！！」

レックス

「カイル・・・」

カイル

「止めんなよ、先生？あんたの言いたいことはちゃんとわかってる
殺しはしねえよ　ただ、思いっきりぶちのめすだけだ
だから、止めるな」

レックス

「・・・わかった」

それが、カイルが妥協できる一線ってことなんだな・・・

第13話　断罪の剣

レックス

「スカーレルの過去　カイルは知っていたのか？」

カイル

「初耳だったさ
ワケありの人間ってことは身のこなしとかで、わかっちゃあいたんだけどよ・・・
先代が信用して、俺たちの後見人にしたんだ・・・
それだけで、俺らにゃあ充分だったんだよ」

レックス

「そっか・・・」

カイル

「だいたい、過去をほじくり返すのは俺の主義じゃねえしな」

レックス

「それじゃ・・・」

カイル

「ああ、ワビも入れたし　これでチャラだ
・・・不服か？」

レックス

「ううん、俺も」

カイル

「そうか・・・
オルドレイクの野郎のせいで　二人がどんな苦しみを味わったのか、俺にはわからねえ
だから、復讐なんて止めろとは、さすがに言えなかったさ
けどよ・・・」

レックス

「分かってる　その時は、俺も一緒に止めてみせるから」

カイル

「レックス・・・」

レックス

「復讐で恨みを晴らしても結局、心の穴は埋まらない
それなら、二人にはもっと別の方法で幸せになってほしい　俺はそう思うから」

カイル

「ああ、そうだな
そのほうが・・・ずっといいよな・・・」

終わってみてから気づいたんじゃ　悲しすぎるもんな

第15話　相談イベント

通常会話に掲載

第15話　ひとつの答え（好感度・通常）

カイル

「かぁーっ！　やっぱ勝利の美酒ってのは格別にしみやがるなあ、オイ？」

（ここから相談した場合の追加台詞）

レックス

「それはいいんだけどさカイル・・・」

カイル

「おう？」

レックス

「無茶するなって、さんざん人に説教しといて　どうしてあんな無茶したんだよ？」

カイル

「いや、それはな・・・その場の勢いっていうか、なんというか・・・」

レックス

「ごまかそうなんて思ってたら本気で怒るよ？」

カイル

「う・・・っ
わりぃ・・・つい、カッとなってな・・・」

レックス

「俺のために戦おうとしてくれたことはうれしかったけどさ
あんなふうに、お互いに心配をかけるようなことは、もうやめにしよう？
守るのも守られるのも、すぐ側にいなくちゃ満足にできなくなるから・・・」

（ここまで相談した場合の追加台詞）

カイル

「あとは、イスラの野郎をぶっちめて紅の暴君を封印すりゃあ、終わりだな」

レックス

「ああ、だけど間違いなく今までで一番きつい戦いになるだろうな・・・
心も、身体も、全てをかけてぶつかっていかなくちゃ、きっと彼には勝てない」

カイル

「まあ、そう深刻になんなって」

レックス

「え・・・」

カイル

「お前一人のケンカじゃねえ　こいつは、俺たちみんなのケンカなんだ
お前が負けても俺がいる　その俺が負けても他の連中がだまっちゃいない・・・
お前が手に入れたのはそういう力さ
だから安心しろよ　絶対、俺たちは負けねえ　負けっこねえんだからよ」

レックス

「カイル・・・
ああ、そうだな！」

第15話　ひとつの答え（好感度・大）

カイル

「かぁーっ！　やっぱ勝利の美酒ってのは、格別にしみやがるなあ、オイ？」

（ここから相談した場合の追加台詞）

レックス

「それはいいんだけどさ　カイル・・・」

カイル

「おう？」

レックス

「無茶するなって、さんざん人に説教しといて、どうしてあんな無茶したんだよ？」

カイル

「いや、それはな・・・その場の勢いって言うかなんというか・・・」

レックス

「ごまかそうなんて思ってたら、本気で怒るよ？」

カイル

「う・・・っ
わりぃ・・・つい、カッとなってな・・・」

レックス

「俺のために戦おうとしてくれたことは、うれしかったけどさ
あんなふうに、お互いに心配をかけるようなことは、もうやめにしよう？
守るのも、守られるのもすぐ側にいなくちゃ満足にできなくなるから・・・」

（ここまで相談した場合の追加台詞）

カイル

「あとは、イスラの野郎をびっちめて、紅の暴君を封印すりゃあ、終わりだな」

レックス

「ああ、だけど間違いなく今までで、一番きつい戦いになるだろうな・・・
心も、身体も、全てをかけてぶつかっていかなくちゃきっと、彼には勝てない」

カイル

「まあ、そう深刻になんなって」

レックス

「え・・・」

カイル

「お前一人のケンカじゃねえ　こいつは、俺たちみんなのケンカなんだ
お前が負けても、俺がいる　その俺が負けても、他の連中が黙っちゃいない・・・
お前が手に入れたのはそういう力さ
だから、安心しろよ　絶対、俺たちは負けねえし　負けっこねえんだからよ」

レックス

「カイル・・・
ああ、そうだな！
なあ、カイルたちはこの戦いが終わったらどうするんだ？」

カイル

「おいおい、どうするもなにも忘れてんじゃねえのか？
一番最初に出会った時に俺は、お前に約束したろうが
船が直ったら、近くの港まで運んでいってやるってよ」

レックス

「ああ、そういえばそんな約束もしてたよなあ」

カイル

「ったく・・・」

レックス

「それじゃ、俺たちを送ってからその後はどうするんだ？」

カイル

「そうだな・・・手下も散り散りになって身軽になったことだし　いい機会だからな
ガキの頃からの夢を叶えてやろうかなって思ってるんだ」

レックス

「夢って？」

カイル

「海の果てってものをな　この目で見てやりてえんだ」

レックス

「海の、果てを・・・？」

カイル

「おうよ！
まだ、誰も行ったことがない海図の向こうにあるものを俺は見てえんだ・・・
なんにもないはずがねえ　きっと、とんでもないものがたくさんあるにきまってる！」

レックス

「楽しそうだな・・・」

カイル

「なら、一緒に来るか？」

レックス

「え！？」

カイル

「未知の海へ乗り出すんだ　それなりの準備は必要だし　当然、すぐには出発できねえ
ナップをきちんと進学させる時間は充分にあると思うがな」

レックス

「それは・・・そうだけど・・・」

カイル

「海はいいぜえ　でかくて、気まぐれで　茶目っ気だってありやがる
見せてやりてえんだよ　世界ってもんが、どれだけ広いかってことを・・・
きっと、お前のためになる　俺は、そう思うんだ」

レックス

「カイル・・・」

カイル

「考えておいてくれや・・・お前なら飛び込みだって大歓迎だからよ」

レックス

「ああ・・・」

エンディング（好感度・通常）

レックス

「・・・・・・」

カイル

「ちっとは面白いものでも見えたか？」

レックス

「カイル・・・」

カイル

「いや、誘った手前な退屈してたら悪いって思ってたんでよ」

レックス

「そんなことないさ
カイルの言っていたとおりだったよ
海って、本当に色々な顔をもってるんだな・・・」

カイル

「日射しの加減や風向きひとつでいくらでも変わるもんだからな
今みたいに穏やかな時もあれば　嵐になったら、そりゃあおっかないぜ」

レックス

「それでも、楽しみだよ　見たことのないものを見られるんだからな」

カイル

「そうか・・・
そう言ってもらえりゃあ、こっちも強引に誘った甲斐があったってもんだ」

お楽しみはまだまだ、これからだぜ！

エンディング（好感度・大）

カイル

「ちっとは面白いものでも、見えたか？」

レックス

「カイル・・・」

カイル

「いや、誘った手前な　退屈してたら悪いって思ってたんでよ」

レックス

「そんなことないさ
カイルの言っていたとおりだったよ
海って本当に色々な顔をもってるんだな・・・」

カイル

「日射しの加減や風向きひとつで、いくらでも変わるもんだからな
今みたいに穏やかな時もあれば、嵐になったらそりゃ、おっかないぜ」

レックス

「それでも、楽しみなんだよ　見たことのないものを見られるんだからな」

カイル

「そうか・・・
そう言ってもらえりゃあこっちも、強引に誘った甲斐があったってもんだ」

レックス

「だけど・・・
こうしてるとさ　今までの出来事が全部夢見たいな気がするよ」

カイル

「レックス・・・」

レックス

「あの時、最後の最後で俺は結局、力ずくでディエルゴをねじ伏せた
そうするしかなかったし　それが正しいって思ってた
でも、こうして海を見てると時々、胸が傷むんだ・・・
世界を傷つけなくては、生きていけない俺たちが
誰も傷つけずに生きようとするのは、絶対に不可能なことかもしうれないって」

カイル

「かもしれねえな・・・
けどよ、本当にそうなのかはとことん、やってみなくちゃわかんねえんじゃねえのか？」

レックス

「え？」

カイル

「信じなかったら、どんな夢も絶対にかなわねえ・・・
そういったのは、お前だぜ？」

レックス

「あ・・・」

カイル

「結果なんて、どうでもいいさ　本当に大切なのはよ・・・
たわいない夢のためにどんだけ、アツクなれるか　それだけなんだ」

レックス

「カイル・・・」

カイル

「そうやって、人は生きてくもんだと、俺は思うぜ」

せいぜい楽しもうぜ、とびっきりアツくて愉快な人生ってヤツをな！

「まだ見ぬ海へと」